勉強していると、身体が痛くなったり頭がぼんやりしたりして、「疲れた…、勉強をやりたくない…」と感じる方もいることでしょう。
疲れたときは、そのまま勉強を続けても期待するような成果は得られません。一度リフレッシュをして、頭を切り替えることが必要です。
そこで本記事では、勉強に疲れたときにおすすめのリフレッシュ法や疲れにくくするコツを紹介します。勉強の合間にぜひ実践してみてくださいね。
勉強に疲れたときに実践したい5つのリフレッシュ法
勉強に疲れたと感じたら、手軽に実践できる方法でリフレッシュしてみましょう。今すぐ実践できるリフレッシュ法を紹介します。
【勉強で疲れたときにおすすめのリフレッシュ法】
リフレッシュするときは、短時間で切り上げることが大切です。リフレッシュしすぎて勉強を妨げることにならないよう、時間を決めて気分転換をしてください。
甘いものを食べる
脳の主なエネルギー源はブドウ糖です。脳の疲れを感じたときは、ブドウ糖が入った甘いものを少し食べるのが効果的です。疲れがとれ、勉強に打ち込みやすくなるでしょう。
ラムネやチョコレートなどワンハンドで食べられるものなら、手軽にブドウ糖を補給できます。疲れたときにすぐに食べられるように、常備しておくとよいかもしれません。
15分ほど眠る
疲れて思考がまとまらなくなったときは、眠りが必要です。15分ほど仮眠をとってみましょう。
少し眠ることで、頭がすっきりすることがあります。ただし、眠る時間が長すぎると、就寝時に寝つきが悪くなったり、就寝・起床の時間がずれてしまったりすることもあるため注意が必要です。
軽い運動をする
散歩やストレッチなどの軽い運動をすることで、頭がすっきりとすることもあります。勉強するときは長時間同じ姿勢をとるため、身体がこわばり、血行不良になることも少なくありません。脳を含め、全身に血液を循環させるためにも、少し運動をしてみましょう。
また、肩こりや首こりを感じているときは、腕を大きく回し、肩甲骨周辺の筋肉をほぐすのもおすすめです。血流が促進され、肩や首の張りもほぐれやすくなります。
おしゃべりをする
家族や友人とおしゃべりをするのもおすすめです。人と話すことで気分転換ができ、疲れがとれることもあります。「頑張っても成績が伸びない」「受験勉強に意味はあるのだろうか」といった勉強の悩みを抱えているときも、一人で抱え込まずに周囲に話してみましょう。
一人で悩むと、どうしても同じことを繰り返し考えるようになり、ネガティブな気持ちに支配される可能性があります。他人に話すことで異なった視点から物事を見られるようになり、マイナス思考を断ち切るきっかけになるでしょう。
勉強する場所や内容を変える
自宅での勉強に行き詰まったら、図書館や塾の自習室などで勉強するのもひとつの手です。場所が変わることで気分転換になり、勉強に対してより集中して取り組めるようになるかもしれません。
また、勉強する内容を変えることもおすすめです。たとえば、数学で疲れを感じたときは、英語や化学などの別の教科を勉強するのもよいかもしれません。教科を変えずにテキストや問題集を変えるだけでも、気分を一新できることがあります。
勉強すると疲れる理由は?
勉強はスポーツのように身体を動かす作業ではありませんが、次の理由により疲れを感じることがあります。
勉強すると疲れる理由がわかると、対処法も見つけやすくなります。各理由について見ていきましょう。
目や脳を酷使しているから
勉強中はテキストやノートなどを集中して見るため、目が疲れてしまいます。また、タブレットやパソコンを使って勉強する場合も、光を放つデバイスを長時間見つめることで目が疲労します。
目の疲れから、頭痛やめまいが起こることも珍しくありません。適度に仮眠をとったり、温めたタオルをまぶたの上にのせたりしてみましょう。
また、勉強中は常に思考しているため、脳も疲れます。勉強していて明らかに思考力が落ちたと感じるときは、一旦手を止めて、何も考えない時間を設けてください。
血流が悪くなるから
勉強は座った姿勢ですることが一般的です。長時間同じ姿勢をとることで血流が悪化し、腰や肩が張ることもあります。
立ち上がったり軽く運動したりしても、すぐに血流が正常化するわけではありません。腰や肩の張りが続き、痛みやだるさを感じることもあるでしょう。
受験や成績などがストレスになっているから
「合格しなくてはいけない」「成績を上げなくてはいけない」と、自分自身でストレスをかけていることがあります。ストレスを感じると精神的に疲れてしまい、勉強へのやる気がなくなるかもしれません。
また、勉強に集中できなくなると、「成績が下がっているから、もっと勉強しなくてはいけない」とさらに自分にストレスをかけてしまうことになります。気持ちばかり焦って、勉強が手につかないということにもなりかねません。
周囲から「合格できるの?」「成績はどうなの?」と繰り返し尋ねられることで、ストレスがかかることもあります。また、誰も勉強しろといわない状況でも、子ども自身が「周囲から追い詰められている」と感じ、疲れてしまうこともあるでしょう。
「受験勉強に疲れた」「やりたくない」という思いを放置すると?
疲れたときや意欲が出ないときに、そのまま勉強し続けるのはおすすめできません。「疲れた」「やる気が出ない」といったネガティブな思いを放置すると、次のようなデメリットが生じることもあります。
疲労を感じたときは、一度リフレッシュしてから勉強に取り組むようにしましょう。ネガティブな思いを断ち切り、意欲的に勉強に取り組みやすくなります。
学習効率が低下する
疲れたまま勉強をしても、集中力や理解力が低下しているため、期待するような成果は得にくいでしょう。普段なら数分で解けるような問題に数十分以上かかり、かえって時間を無駄にしてしまうことがあります。
勉強は時間ではありません。いかに集中して効率よく取り組むかが大切です。学習効率を高めるためにも、疲れたときには勉強を中断し、リフレッシュしてください。
勉強に対する意欲が失われる
精神的または肉体的な疲労により、「勉強をしたくない」と考えるようになることがあります。
勉強したくないという思いを抱えたまま勉強し続けると、勉強に対する意欲が失われ、場合によっては成績が著しく低下したり、志望校に合格できなくなったりする恐れもあります。
疲れを感じたときは適度に気分転換をして、疲労感を長引かせないようにしましょう。気分が一新すれば、再度勉強に取り組めるようになりますよ。
精神的・身体的な不調が出やすくなる
疲労した状態が続くと、慢性的に肩や首が張ったり、イライラや無力感を常に感じるようになったりすることがあります。また、睡眠時間を十分にとっても、いつも寝足りないように感じることもあるでしょう。
勉強を続けていくためには、精神的・身体的に健康であることが大切です。心身ともに不調を招かないためにも、疲れたときにはリフレッシュをして、疲労感を残さないようにしてください。
疲れを感じずに勉強するためのコツ
疲れを感じたときには無理をせず、気分転換をするのがおすすめです。しかし、あまりにも頻繁に疲れを感じると、リフレッシュする頻度が増え、勉強時間が大幅に減ってしまうことになりかねません。
リフレッシュする回数を適切な頻度にするためにも、疲れにくい状態にしておくことが大切です。疲労を感じにくくするためのコツを紹介するので、ぜひ実践してみてください。ただし、感じ方は人により異なりますので、自分にあう方法を見つけていきましょう。
小学生は遊びや運動の時間も確保しよう
小学生は、遊びや運動の時間を確保することが大切です。身体が成長する時期でもあるため、長時間座っているだけでは不調を招いてしまいます。適度に遊びや運動をして、勉強以外の時間をとるようにしてください。
また、自分のレベルにあった勉強をすることも大切です。学力に対してレベルが高すぎる学習内容では、達成感を得にくく、意欲も失われてしまいます。
反対に、学力に対してレベルが低すぎる内容を勉強することもおすすめできません。理解する面白さや問題を解ける喜びを味わえず、学習意欲が低下する恐れがあります。
子どもの学力にあっているかどうか、家庭学習や塾での学習内容を一度見直してください。レベルにあっていないと思われるときは、塾の講師などに相談して適切な水準に変更しましょう。
中学生は朝型の生活リズムに切り替えよう
中学生になると、ある程度勉強することに慣れてくるため、親がいわなくても自主的に取り組むようになる子どもも多いです。しかし、深夜に勉強する夜型の学習スケジュールだと、生活リズムが崩れてしまうこともあるため注意しましょう。
生活リズムが崩れると、眠気や疲労を常に感じるようになり、学習効率が低下する原因になります。まずは早寝早起きの朝型の生活リズムをつくるようにしてください。
また、勉強机と周囲を片づけることも大切です。勉強とは関係のないものが目に入ることで、学習意欲を削がれてしまうことがあります。そのため、問題集や辞書、教科書など必要なものをすべて手元に置いてから、勉強を始めるようにしましょう。
高校生は勉強をルーティン化しよう
高校生になると学習範囲が広がり、毎日多くの教科や単元の勉強が必要になります。「何から勉強すればいいのだろうか…」と悩む時間を減らすためにも、勉強をルーティン化するようにしてください。
学習する内容をあらかじめ決めておくことで、勉強に対するストレスを感じにくくなります。
また、ルーティン化すれば、すぐに勉強に取り掛かれるため、時間効率も向上します。たとえば、次のように1週間単位でルーティンを決めておくと、苦手な単元も漏れなく繰り返し学習でき、学力アップを期待できるでしょう。
以下に高校生の学習ルーティンの一例を紹介します。
◆学習ルーティンの一例
曜日 | 学習内容 | 時間 |
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月曜日 | 数学(チャート式問題集) | 20:00~21:00 |
英語(火曜日のリーディングの予習) | 21:00~22:00 | |
英単語 | 22:00~22:30 | |
現国(共通テストの過去問大問一題) | 22:30~23:00 | |
火曜日 | 化学(チャート式問題集) | 20:00~21:00 |
疲れを克服すれば勉強がもっと楽しくなる!
勉強がどんなに楽しくても、同じ姿勢を続けることや脳を使うことで肉体的にも精神的にも疲れてしまいます。疲れたときは無理に勉強を続けずに、甘いものを食べたり軽い運動をしたりと、リフレッシュするようにしてください。
また、自分自身にあった学習方法を理解しておくと、勉強で疲れを感じにくくなるだけでなく、学習効率が向上します。小学生は運動時間を設ける、中学生なら朝型の生活リズムを意識する、高校生ならスケジュールのルーティン化がおすすめです。ぜひ自分にあう方法を見つけ、楽しみながら勉強できるようにしていきましょう。