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【大学の志望校の決め方】徹底ガイド|失敗を回避するポイントも紹介

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大学受験を控える高校生のなかには、大学の志望校をどのように決めたらよいか、悩んでいる方もいることでしょう。また、志望校を決めた方のなかには、本当にその大学でよいのか不安な方もいるのではないでしょうか。

憧れだけで大学の志望校を決めると、卒業後、期待するような進路を選択できないことがあります。また、学校のレベルが自分とあわず、思い描いたような大学生活を送れないケースもあるでしょう。

そこで、本記事では後悔なく志望校を決める手順や具体的な決め方を紹介します。すでに志望校を決めている方も、絞り込んだ志望校が適切な選択かどうか、ぜひ確認してみてください。

大学の志望校の決め方4つのステップ

大学のキャンパス画像

大学によって受験科目や入試方法が異なるのはもちろん、推薦制度の有無や内容、出願期限も異なります。

志望校によってどのようなスケジュールでどのような科目を準備していくかが大きく変わるため、早めに志望校を絞り込み、受験や推薦の準備を始めましょう。志望校は次のステップで決めていきます。

大学の志望校を決める手順
  • 卒業後の進路を決める
  • 卒業後の希望とつながる学部・学科を選ぶ
  • 合格可能性で絞り込む
  • 費用面で問題がないか確認する

それでは次より順に見ていきましょう。

①卒業後の進路を決める

まずは大学卒業後にどのような道に進みたいのか、決めるようにしましょう。医師なら医学科、薬剤師なら薬学科などのように、職業によっては学部・学科が制限されることもあります。

また、大学卒業後に大学院に進学する場合は、学びたい専門課程がその大学にあるのか確認しておきましょう。他大学の大学院に進学する方法もありますが、同じ大学なら大学院入試の情報を入手しやすいだけでなく、大学生のときから研究室に出入りできることもあり、アドバンテージが多いのがメリットです。

海外の大学院への進学を希望している場合は、在学中にサポートを受けられるかどうかも志望校を選ぶ基準のひとつとなります。どのような道に進みたいのかをまず明確に決め、次の段階に進みましょう。

②卒業後の希望とつながる学部・学科を選ぶ

志望校を決めたら、大学卒業後の希望とつながる学部・学科を選びましょう。たとえば、システムエンジニア(SE)として働きたいと考えているなら、情報やシステム、コンピュータ関連の学部・学科が順当です。卒業生の進路を確認すると、進みたい道なのか判別しやすくなるでしょう。

ただし、学部名や学科名だけで決めてしまうのはおすすめできません。学校によって学べる内容や主な進路が異なるため、進みたい道に進めない恐れがあります。

たとえば、学部名・学科名に「システム」がついても、すべてが情報工学関連ではありません。社会の仕組みやインフラを学ぶ「社会システム」や、環境問題について考える「環境システム」などもあります。

どの大学・学部に行くかによって、卒業後の進路がある程度絞り込まれるため、慎重に決めるようにしましょう。

③合格可能性で絞り込む

卒業後の進路にあった大学・学部であっても、合格可能性が低すぎると入学が難しくなります。進みたい道に行ける大学の学部・学科をリストアップしたあと、自分の学力にあっているのか確認しましょう。

予備校や塾では、大学の偏差値を学部や学科、コース(専攻科)別に紹介していますので、志望校を絞り込む際の参考にしてください。その後、受験科目も確認しておきましょう。得意科目だけで受験できる大学・学部なら、偏差値的には少々難しいところでも合格可能性が高くなることがあります。

自分の学力よりも高い大学・学部を目指す場合には、努力でカバーできる程度なのか調べておくことをおすすめします。

たとえば、受験までに十分な時間があり、受験科目における成績が着実に伸びている場合なら、志望校に設定してもよいかもしれません。

しかし、受験までにあまり時間がなく、受験科目が苦手を克服できていない科目ばかりの場合には、志望校として適切ではない可能性があります。

④費用面で問題がないか確認する

卒業後の進路と合格可能性で絞り込んだ大学・学部に進学する場合、どの程度の費用がかかるのか調べておきましょう。入学金と授業料、設備・実習費については、ほとんどの大学で公式ホームページに情報が公開されています。また、願書を取り寄せれば、さらに詳細な情報を入手できるでしょう。

通学に必要な費用も確認してください。自宅から通える場合なら定期代、通えない場合なら寮や一人暮らしにかかる費用を概算しておきましょう。大学が都市部にある場合は、家賃が高額になる傾向があるため注意が必要です。

費用面で問題があると、大学を卒業できなかったり、卒業後に多額の返済を抱えたりするかもしれません。また、アルバイトに追われ、肝心の学業がおろそかになったり、サークルや部活動といった課外活動に取り組めなかったりする可能性もあるでしょう。

とくに次のいずれかに当てはまる大学・学部に進学する場合は、費用面で問題が生じやすいと考えられます。

費用面で注意が必要な大学・学部の特徴
  • 留学プログラムがある
  • 設備・実習費が高い
  • 6年制
  • 自宅から通学できない

大学生活を有意義かつ楽しく過ごすためにも、費用面で問題がないことを確認してから、志望校を決めてください。

大学の志望校はいつまでに決める?

大学の外観画像

大学の志望校は、高2までに決めておくのが一般的です。高校や塾の進路相談でも、志望校にあわせた指導やアドバイスを受けるようになるため、ある程度は絞り込んでおくほうがよいでしょう。

また、学力テストによる入学試験だけでなく、推薦や総合型選抜など、入試方法も多様化しています。一般的な入試シーズンよりも早く願書を提出しなければならないケースもあるため、受験機会を逃さないためにも、できれば高2が終わるまでに志望校を決めておくようにしましょう。

高1・高2の大学志望校の決め方

高1の時点で、国公立か私立か大まかな志望校を決めておくとよいでしょう。国公立と私立では入試科目やスケジュールが異なるため、早い時点で決めておくと勉強しやすくなります。

また、入試方法が複数ある場合は、どの方法で受験するのかも決めておくことが大切です。受験方法によっては、高校での成績や活動が重視されます。成績・活動によっては基準を満たさず、願書すら提出できないといったことになりかねません。

後悔なく高校生活を送るためにも、早めに入試方法を決め、選考基準を確認しておきましょう。

学部や学科は、高2になってから決めても問題ありません。高2になるとおおよその自分の学力もわかってくるため、学校だけでなく学部や学科も絞り込みやすくなります。

高3の大学志望校の決め方

高1・高2で志望校を絞り切れていない場合は、なるべく早めに決めるようにしましょう

一般的に、大学入試は複数の大学を受験することになるため、入試要項を入手して、スケジュールに無理がないか、将来の進路とあっているか、受験科目は対応できるか(合格ライン以上の得点が見込めるか)など、チェックしてみてください。

高1・高2ですでに志望校を決めている場合も、本当に適切な選択なのか再度確認しましょう。卒業後の進路に変更があった場合や、学力的に合格可能性が低いと思われる場合は、志望校の変更が必要になってきます。

大学の志望校選びで失敗しないための3つのポイント

大学の講堂の画像

大学の志望校を選ぶときは、次のポイントに注意しましょう。

失敗せずに大学の志望校を選ぶためのポイント
  • 学校のイメージで決めない
  • オープンキャンパスに行く
  • 難易度・偏差値があっているか確認する

大学生活は4~6年と長く、自分にあっていないところに進むと苦痛を感じるだけでなく、貴重な時間を無駄にすることにもなりかねません。後悔せずに大学に通うためにも、志望校選びは慎重に進めていきましょう。

学校のイメージで決めない

名前やイメージだけで大学・学部を決めてしまうのは、おすすめできません。その大学で自分が学びたいことを学べるのか、また、その学部や学科を卒業することで進みたい道に進めるのかが重要です。

イメージだけで大学や学部を決めてしまうと、学びの機会を逸するだけでなく、将来の道を狭めることにもなりかねません。大学はあくまでも将来の夢を実現するために必要な「手段」です。

また、大学自体が「目的」になってしまうと、入学後に学習意欲を失ってしまい、就職や進学にマイナスの影響を及ぼす恐れがあります。夢の実現につながる選択といえるのか、今一度、志望校を見直してみてください。

オープンキャンパスに行く

卒業後の進路に適した大学・学部なら、どこでもよいというものではありません。その学校を好きになれるのか、また、意欲を持って通い続けられるのかも重要なポイントです。

通いたいと思える大学かどうかは、実際に学校に行ってみると判断しやすくなります。オープンキャンパスに参加したり、学校内外を散策したりすることをおすすめします。学校の雰囲気や学生たちの様子も参考に、志望校を絞り込んでいきましょう。

また、大学の新しい取り組みについての情報は、公式ホームページや塾では得られないこともあります。オープンキャンパスやセミナーなど、高校生が参加できる機会を逃さず、自分の目で確認するようにしてください。

難易度・偏差値があっているか確認する

難易度があわない大学・学部を選んでしまうと、仮に合格できても単位取得や卒業が難しくなります。自分のレベルを超える学校を目指すのはよいことですが、自分の学力と大学の学力レベルが乖離している場合は避けるほうがよいかもしれません。

とくに注意したいのが、面接や小論文だけの入試や、受験科目が極端に少ないケースです。学校のレベルとあわない学生にも合格できるチャンスがあるため、入学後に授業についていけないと感じる恐れがあります。予備校や塾で公開している偏差値も参考にして、無理のない範囲で大学・学部を選びましょう。

充実した学生生活を送るためにも、難易度があっている学校を選ぶことは大切ですが、難易度が低すぎるのも問題です。学習意欲の減退や、将来の進路が狭まるといった弊害が生じることもあります。自分自身のレベルを見極め、適切な大学・学部を選ぶようにしてください。

大学の併願校の決め方

大学選びのポイント画像

志望校選びでは、第一志望の大学だけでなく、併願校も決めておく必要があります。推薦や総合型選抜入試の場合も、絶対に入学できるとは限りません。希望通りの結果を得られない場合に備えて、志望校以外に受験する大学を決める併願校選びでは、次のポイントに注目しましょう。

併願校を決めるポイント
  • 受験科目が志望校と同じ
  • 行きたいと思える大学
  • 合格可能性が高い

それぞれのポイントを解説します。

受験科目が第一志望校と同じか確認する

併願校の受験科目が第一志望校と異なる場合は、併願校のために別の科目を勉強する必要が生じるため非効率です。

併願校は、本命である第一志望校と同じ受験科目であることが望ましいでしょう。たとえば、第一志望校の受験科目が国語・数学・英語ならば、併願校も3科目のいずれか、あるいは全部で受験できることが望ましいといえます。

ただし、科目が同じでも出題範囲が異なることもあるため注意が必要です。志望校と同じく併願校にも万全を期して入試に臨むためにも、受験科目と出題範囲が重複しているか確認してください。

行きたいと思える学校から選ぶ

大学受験の結果によっては、併願校に進学する可能性も十分に考えられます。その際、本当に行きたいと思える学校でないと、通学意欲を失ってしまうリスクがあります。

大学で意欲的に勉強し続けるためにも、併願校も、志望校と変わらない程度に行きたいと思える学校・学部から選ぶようにしてください。

また、併願校であっても、その大学に進学し、卒業すれば、「卒業生」になります。自分の学歴を構成する一部として、一生背負っていくことにもなる点にも留意して選びましょう。

合格可能性が高いか確認する

併願校の受験結果が本命の志望校よりも先にわかるときは、さらに注意が必要です。滑り止めの気持ちで受けた併願校の入試に失敗することで精神的にダメージを受け、本命の入試に影響が生じてしまうかもしれません。

そのため、併願校は合格可能性が高い大学、受かる自信のある大学を選ぶようにしてください。ただし、記念受験として、自分の学力レベルよりも高い大学を併願校にする場合は、合格可能性が低いのは織り込み済みで受験するため、合格しなかったとしても精神的なダメージは少ないでしょう。

いずれにしても本命の志望校に合格することを念頭に置き、本命の受験にネガティブな影響を与えない併願校を選ぶことが大切です。

将来を見据えて大学を選ぼう

大学の外観と桜の画像

大学での学びは、一生の糧となります。充実した大学生活を送るためにも、自分が本当に学びたいことが学べる大学に進学しましょう。また、大学や学部によって、将来の進路も左右されます。進みたい道に適した大学・学部なのかよく調べてから志望校を決めることが大切です。

大学や学部をイメージだけで決めてしまうと、希望するような学生生活を送れないばかりか、将来の進路が狭められたり、大学院への進学が難しくなったりする恐れがあります。客観的な視点で志望校を決めるためにも、学校や予備校、塾などのサポートを受けるようにしてください。

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中山 朋子
この記事を執筆した執筆者
中山 朋子

Ameba塾探し 執筆者

小さい頃からピアノ、書道、そろばん、テニス、英会話、塾と習い事の日々を送る。地方の高校から都内の大学に進学し、卒業後は出版社に勤務。ワーキングホリデーを利用して渡仏後、ILPGAに進学し、編集ライターの仕事をしながらPhonétiqueについて学ぶ。帰国後は広告代理店勤務を経て、再びメディア業界に。高校受験を控える子を持つ親として、「Ameba塾探し」では保護者目線の有益な情報をお届けする記事づくりを目指しています。