受験生のなかに、「勉強のやる気が出ない…」と悩んでいる方はいませんか?
集中しなければと思っても、ついスマートフォンを触ってしまう、眠気や焦りに負けてしまうといった状況に、多くの受験生が直面しています。勉強のやる気が出ないのは、決してあなただけではありません。
この記事では、やる気が出ない原因を4つの視点から分析し、今すぐ実践できる具体的な7つの対策を紹介します。効率的にモチベーションを高めたい受験生必見の内容ですので、ぜひご一読ください。
受験生なのに勉強のやる気が出ない…主な原因とは
まずは受験生が「やる気が出ない…」と悩んでしまう、主な原因についてみていきましょう。
生活リズムの乱れによる体調不良
睡眠不足や不規則な生活は、集中力ややる気の低下を招きます。とくに受験期は、「夜更かし」や「食生活の乱れ」が学習効率を下げる要因になります。
文部科学省の調査によると、毎日の就寝・起床リズムが整っていて、朝食を食べている児童の方が、学力が高い傾向にあると報告されています(※)。
規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠時間の確保することが重要です。
以下のチェックリスト項目に多く該当する場合は、生活リズムが乱れている可能性があります。
生活リズムを整えることで、体調が安定し、勉強への集中力も向上します。
※出典:文部科学省「早寝(ね)早起き朝ごはんって知ってるかな?」
勉強以外の悩みやストレス
人間関係や将来への不安など、勉強以外の悩みがやる気に影響を与えることがあります。
実際に、文部科学省の調査では、不登校の児童生徒の30%以上から「学校生活に対してやる気が出ない」などの相談があったことが報告されています(※)。
以下のチェックリストを確認して、悩みやストレスに適切に向き合えているか考えてみましょう。
悩みを整理し、心の負担を軽減することで、勉強への意欲が回復します。
※出典:文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」
目標設定の不明確さ
目標が漠然としていると、何のために勉強しているのかわからなくなり、モチベーションが下がります。
具体的な目標を設定し、その達成に向けた計画を立てることで、モチベーションを維持しやすくなります。
目標をもとに計画を立て、紙に書くなど視覚化して勉強への意欲を高めましょう。
学習環境の問題
騒音や誘惑が多い環境では、集中力が削がれ、やる気が低下します。静かで、整理整頓された学習環境を整えることが重要です。
たとえば、机の上を整理し、必要な教材だけを配置すれば、勉強に集中しやすくなります。
以下のチェックリストで、勉強に適した学習環境が整っているか確認しましょう。
学習環境を整えることで集中力が向上し、やる気も回復します。
受験生が勉強のやる気を取り戻す7つの対策
受験生が勉強のやる気を取り戻すためには、以下7つの対策が効果的です。
次より各項目を詳しく解説していきます。
小さな目標を設定する
大きな目標だけでなく、日々の小さな目標を設定してクリアすれば、達成感を得てやる気が持続します。
以下を参考に目標を設定して取り組んでみましょう。
毎日の生活のなかで、無理なく取り組める小さな目標を設定することがポイントです。
ご褒美を用意する
目標を達成したら、自分へのご褒美を用意する方法もモチベーションの維持に役立ちます。
高価なものではなく、ささやかなご褒美を用意すると実践しやすいでしょう。
自分にあったご褒美を設定して、やる気を引き出しましょう。
学習環境を整える
机の上を整理し、必要な教材だけを置くことで、勉強に集中しやすくなります。
以下の例を参考に、学習にふさわしい整った環境を用意しましょう。
快適な学習環境をつくることで、集中力が増して、やる気の向上につながります。
適度な休憩を取る
長時間の継続した勉強は徐々に集中力を低下させ、やる気を失います。合間に適度な休憩時間をはさむことで、やる気を大きく落とさずに勉強を進められます。
効果的に休憩時間を設けるなら、「ポモドーロ・テクニック」の活用がおすすめです。
ポモドーロ・テクニックとは、「25分間の集中時間」と「5分間の短い休憩」を繰り返しおこなうことで、集中力を維持する時間管理法です。
休憩時間中は、部屋の窓を開けて、新鮮な空気を取り込んでリフレッシュする方法もおすすめです。
軽い運動をする
ストレッチや散歩などの軽い運動は、血流を促進し、脳を活性化させます。勉強の合間に上手に運動を取り入れることで、リフレッシュ効果が期待できます。
たとえば、学校の体育の授業で習う「ラジオ体操」は、座った姿勢で固まった身体をほぐすのにぴったり。ラジオ体操は、わずか3分で効率よく全身を動かせるので、血行促進にも適しています。
軽い運動をおこなう際は、前述のポモドーロ・テクニックと掛け合わせて時間配分をすると、より相乗効果を生み出します。
仲間と一緒に勉強する
受験勉強は孤独な戦いですが、友だちやクラスメイトと一緒に取り組めば、互いに刺激を受け、やる気が向上します。
以下を参考に、仲間と協力しながら勉強を進める方法を実践してみましょう。
勉強した内容を互いに説明し合う「相互学習」は、理解度の向上にもつながります。
十分な睡眠を確保する
睡眠不足は、集中力や記憶力の低下を招く大きな要因のひとつです。
毎日6〜8時間を目安に十分な睡眠時間を確保し、規則正しい生活を心がけてください。
睡眠の質を高めたい方は、以下のポイントを意識して快眠習慣を身につけましょう。
夜更かしは、日中の集中力にも影響するため、学校の授業を受けていて眠くなる人は要注意です。
とくに入試は午前中に実施する学校もあるので、夜型のひとは朝型の生活リズムに徐々にシフトしていきましょう。
それでもやる気が出ないときはコーチングをおこなう塾を利用するのも◎
自分ひとりの力だけでは勉強のやる気が出ない受験生は、外部の力に頼るのもひとつの手。コーチングをおこなう塾で、やる気を引き出してもらいましょう。
個別でのカウンセリングやコーチングをもとに、生徒一人ひとりに寄り添ったサポートプランを提案してくれます。定期テストや受験対策はもちろん、学習プランやパフォーマンスの向上など、日常的な勉強の課題も相談可能。
コーチングをおこなう塾を上手に活用しながら、モチベーションアップのきっかけを掴んでください。
勉強のやる気が出ない受験生は具体的な策を講じてモチベーションを取り戻そう
「勉強のやる気が出ない」と悩める受験生は、やる気が出ない原因を理解した上で、適切な対策を実践すれば、モチベーションを取り戻せます。
この記事では、勉強のやる気が出ない原因別の対策を具体的に紹介しました。
【やる気が出ない主な原因と対策】
原因 | 対策 | ポイント |
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生活リズムの乱れによる体調不良 | ・適度な休憩を取る ・軽い運動をする ・十分な睡眠を確保する | ・ポモドーロ・テクニックを取り入れる ・ラジオ体操などで全身運動 ・毎日6〜8時間の睡眠を確保 |
勉強以外の悩みやストレス | ・仲間と一緒に勉強する | ・勉強会や自習室、コーチングをおこなう塾への参加 |
目標設定の不明確さ | ・小さな目標を設定する ・ご褒美を用意する | ・達成感を得て、やる気を促す ・モチベーションの維持につながる |
学習環境の問題 | ・学習環境を整える | ・机の上を整理整頓する |
この記事を参考に、自分にあった方法を見つけて、ぜひ実践してみてください。