通塾を検討している方のなかには、お子さんを塾に週何回通わせるべきかわからず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
適切な通塾回数は、塾に通う目的や学年によって異なります。また、授業形式によっては、通う頻度を自由に決められる場合と決められない場合があります。
本記事では、通塾回数の決め方を授業形式別、学年別に紹介します。
お子さんが無理することなく通塾でき、そのときの状況に適した学習をさせたい方は、ぜひ参考にしてください。
塾に週何回通う?小学生から高校生の通塾率を紹介
塾に週何回通うべきか考えるとき、通塾回数が多いほどたくさん勉強できるからよいと考えがちですが、実はそうではありません。
たとえば、小学校低学年のうちは勉強以外の体験も大きな学びにつながるため、勉強と遊びの程よいバランスを取る必要があります。
また、中学や高校において、部活との両立を考えるなら、塾通いは子どもにとって無理のない回数にするのがよいでしょう。
塾の回数を決める際には、小中学生の通塾率や通塾回数を決めるためのポイントも参考にしてください。
小中高生の通塾率|中学生は約6割が塾に通っている
「Ameba塾探し」で、全国の小中高校生の子どもがいる保護者3,090人を対象にアンケートをおこなった結果、通塾率は小学生が約38%、中学生は約59%、高校生は約49%となりました。
通塾率は、学年が上がるにつれて高くなる傾向があり、小学生では、中学受験対策が本格的に始まる5年生・6年生で塾に通う割合が大きく増加します。
中学生の通塾率は小学校・中学校・高校のなかで一番高く、中学3年生になると65.2%にもなります。
どの学年においても、「学習塾にとても通わせたい」「学習塾にやや通わせたい」と回答した方の割合が約40~50%を占めていることから、入塾に前向きなご家庭が多いことがうかがえます。
週に何回通うかは塾の授業形式や目的、学年によって異なる
塾に週何回通うかは、お子さんの学年や通塾の目的、家庭学習の状況、授業形式やコースによって変わります。
学習習慣がついていて、自分で予習・復習ができるなら、塾に通う頻度は少なくても問題ありません。塾通いを嫌がっている場合にも、無理して通わせるべきではないでしょう。
反対に、お子さんが塾に行きたがるなら通塾の回数を増やしても構いません。お子さんが家では集中して勉強できず、塾のほうが効率よく勉強できるというなら、塾の回数を増やすのもよい方法です。
塾には、「〇回通わなければならない」という縛りはありません。一般的な答えを探すより、お子さんにあった回数を模索しましょう。
塾に週何回通う?通塾回数の決め方や目安を紹介
ここからは、通塾回数の決め方を授業形式や学年別に紹介します。
お子さんの学習状況や塾に通う目的、本人のモチベーションや勉強以外の活動とのバランスを取りながら、週に何回塾に通うのか決めましょう。
集団指導塾の場合|受講科目で通塾回数が決まる
集団授業塾では、受講科目数で通塾回数が決まります。一般的に、1教科につき週1~2コマの授業を実施しており、通塾回数は、算数のみの受講なら週1~2回、算数と国語を受講するなら週2~4回となります。
集団塾は授業の時間割が決まっており、自分が受講している科目の授業が同じ日におこなわれていれば、1日に2科目の授業を受けられます。その場合、塾に滞在する時間は長くなるものの、1週間のうちに塾へ通う回数は減ります。
塾によっては、コースごとに受講科目と回数が決められている場合もあり、たとえば「国語・算数コース」なら2科目で週2コマ、「受験対策コース」なら3科目で週6コマという形です。
受講科目数を増やしたり、レベルの高いコースに変更したりすると、必然的に通塾回数も増えていきます。
個別指導塾の場合|目的にあわせて通塾回数を決めよう
個別指導塾には、集団授業塾のような決められた時間割はありません。生徒の状況や目的にあわせて自由にスケジュールを調整でき、通塾回数も自由に決められます。
塾に通う回数は、受講コマ数や受講科目に比例して増えます。1日に複数科目の授業を受けると、塾にいる時間が長くなる代わりに通塾回数は減ります。逆に1日に受ける授業のコマ数を減らすと通塾する回数は増えます。
個別指導塾は、20時以降、土日のみの受講など、自分のスケジュールにあわせて設定できるので、部活やほかの習い事で忙しい方も受講することが可能。受講科目や受講コマ数は、塾の講師や家族と相談して決めましょう。
小学生の場合|まずは週1回から塾通いを始めよう
低学年の場合、無理して塾に通った影響で勉強嫌いになっては本末転倒です。まずは週1回から塾に通うことを始めてみましょう。高学年になると、中学受験をするかしないかで必要な通塾回数が変わります。
学力の定着や補習が目的なら、低学年は週に1~2回、高学年は2~3回が目安。中学受験対策を目的にするなら、週に3回以上の通塾が一般的です。
小学校の塾選びについては以下の記事で詳しく解説しています。塾選びのポイントに加え、入塾時期についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
中学生の場合|中学1・2年生は週1~2回から
中学生の場合、部活をしている中学生は部活と両立できるよう、無理なく通える回数にしましょう。
中学校1~2年生までは通塾頻度を1~2回にし、3年生の部活動を引退するタイミングで塾へ行く回数を増やすのがおすすめです。
高校受験目前となる中学校3年生は、週3回以上通う生徒も多いです。
以下の記事では、中学生の塾選びのポイントと注意点を解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
高校生の場合|志望大にあわせて通塾回数を決めよう
大学受験対策として塾に通う高校生の場合、大学ごとに受験科目数が違うことに加え、入試形式が多様化しているため、通塾回数は志望大学によって異なります。
私立大学の一般選抜では、3教科3科目が一般的です。しかし、国立大学では5教科7科目を課される場合がほとんど。早期からしっかりとした対策が必要となります。
また、推薦での入学を狙うなら、内申点を上げるために1年生から気を抜かずに学習する必要があります。
一方で、部活をしている高校生は、無理なく通塾できる回数にすることが大切です。
塾に通っていない方は、塾でおこなわれている無料の個別相談や体験授業を利用して、受験のプロに相談してみましょう。
なお、高校生の塾選びについては以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
塾に週何回通うかは子どもの状況や目的にあわせて決めよう
塾に週何回通うかは、子どもの学年や状況、通う目的にあわせて決めることをおすすめします。
小学校低学年や、部活に忙しい中学生は週に1~2回、中学受験や高校受験対策のために塾に通うなら週3回以上の通塾も視野に入れて検討してください。
高校生の場合には、志望大学や入試方式によって通塾回数が変わるため、塾で担当講師に相談し、最適な回数を決めるようにしましょう。