コロナ禍で学力低下の不安を感じている保護者は69%!対策として「学習系アプリ」「YouTube」が上位に

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コロナ禍の現在、子どもの学習環境は大きく変化しています。そして、例年とは違った環境・システムの下で受験シーズンを迎えています。

インターネットを活用した「オンライン授業」の導入が進むなか、教育現場ではどのように授業を展開しているのか。

テラコヤプラスでは、全国の塾・学習塾、予備校、家庭教師に通う小学5年生〜浪人生の子を持つ保護者300人にアンケートを実施。

本記事ではアンケートの結果をご紹介します。


【調査結果サマリ】

・コロナ禍で学力低下の不安を感じている保護者は69%
・学力低下の対策として、密を避けた1人でできる学習機会を67%が追加
・塾のオンライン授業導入率は36%。学校の5%に比べるとおよそ7倍
・オンライン導入率は年齢が上がると高くなる傾向
・オンライン授業の満足度は75%、理由は授業の内容が親にも分かる
※調査結果をご紹介いただく際は、「テラコヤプラス by Ameba 調べ」と注釈を記載ください。
  1. コロナ禍で学力低下を感じる親は69%
  2. コロナ前に比べて49%が追加で学習機会を増やしている
  3. 学習系アプリや通信教育など、1人でできる学習の追加が目立つ
  4. 塾のオンライン授業導入率は36%!学校の5%に比べるとおよそ7倍
  5. オンライン導入率は年齢が上がると高くなる傾向
  6. オンライン授業の満足度は75%と高い傾向
  7. まとめ

コロナ禍で学力低下を感じる親は69%

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「感染拡大で学力低下の不安はありますか?」という質問に対して「はい」と回答したのは69%にあたる207人となりました。

コロナ禍によって新しい生活様式が求められ、子どもたちの学習環境も大きく変化しました。

そうしたなか過半数の親は、子どもの学力低下に不安を感じています

コロナ前に比べて49%が追加で学習機会を増やしている

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次に「コロナ禍で子どもの学習機会を増やしましたか?」という質問では49%にあたる147人が追加で学習機会を増やしたと回答しました。

感染拡大により学力低下の不安を感じた半数の親は、対策として学習機会を増やしていることがわかりました。

学習系アプリや通信教育など、1人でできる学習の追加が目立つ

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学習機会を増やした147人に「どんな学習機会を増やしましたか?(複数回答可)」と質問したところ、67%にあたる122票がオンラインを活用した学習でした。

一番多いのは「学習系アプリ」、次いで「YouTube」「通信教育・オンライン塾」と回答しました。

自宅で1人できる学習機会を追加した親が過半数を占めていることが見て取れます。

塾のオンライン授業導入率は36%!学校の5%に比べるとおよそ7倍

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続いて、塾、学校それぞれのオンライン授業の導入について質問をしました。

塾と学校を比較してみると「塾がオンライン授業を導入している」が36%の110人、「学校がオンライン授業を導入している」が5%の17人という回答。

塾のオンライン授業の導入率は、学校のおよそ7倍という結果になりました。

コロナ禍の現在、オンライン授業をおこなう動きが広がっています。そして塾は、学校よりもオンライン化に向けて積極的に取り組んでいることがわかります。

オンライン導入率は年齢が上がると高くなる傾向

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「塾がオンライン授業を導入している」を回答した110人を子どもを学年別で分けると、最も多いのは「浪人生(64%)」、次いで「高校生(46%)」という結果に。

年齢が上がるにつれてオンラインの導入率が高くなる傾向がありました。

その背景として、低年齢の子どもたちは、1人ひとりにオンラインで学習できる環境が整っていない、ひとりでオンライン学習を進めることができないことが要因ではないかと考えられます。

オンライン授業の満足度は75%と高い傾向

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また「オンライン授業の満足度」に対して、「非常に満足」「やや満足」と回答したのは、「高校1年生(75%)」と「高校2年生(75%)」でと高い傾向に。

実際にオンライン授業を利用した子どもの親の満足度は高いことがわかりました。寄せられた回答を一部ご紹介します。

「Zoomを使って個別指導を受けました。初めて子どもが塾の先生に指導を受けている様子を見たのですが、集中して取り組めていたのでオンライン授業もありだと思いました。宿題は、LINEで画像を送ると採点してもらえます。」
(中学1年生の保護者)

「学力が落ちるのではと不安でしたが、オンラインでも通常の授業と同じように、質問したり説明を受けられているので満足しています。」
 (中学3年生の保護者)

「オンライン授業ならコロナ感染の心配もなく安心できます。」
(高校2年生の保護者)

「オンラインだと送り迎えもなく、授業の内容が親にもわかるので安心できる。」
(小学6年生の保護者)

まとめ

コロナ禍で学習環境が大きく変化し、子どもの学力低下に不安を抱えている保護者。その不安から新たに学習する機会を増やした家庭が多く、密を避け自宅できるオンラインを活用した学習が人気でした。

またオンライン授業の導入は、学校のオンライン化は遅れをとっていることが浮き彫りに。

塾の導入率は高いものの、全体的にはまだまだオンライン化は進んでいないという印象を受けました。

そのような中、オンライン授業を取り入れた保護者の満足度は高く、オンラインのが集中して取り組めたという意見もありました。

対面とオンラインのメリットデメリットを理解し、子どもにあわせた選択ができるよう、保護者のオンライン化ニーズが高まっていると考えられます。


【調査概要】

調査時期:2021年1月27日〜2月9日
調査方法:インターネット
調査地域:全国
調査人数:塾・学習塾、予備校、家庭教師に通う小学5年生〜浪人生の子を持つ保護者 300人
調査内容:子どもの学習環境について
坂本 菜緒
この記事を執筆した執筆者
坂本 菜緒

テラコヤプラス by Ameba 執筆者

ピアノ、体操、フィギュアスケートなどの習い事を掛け持ちしつつ、小学3年生から進学塾に通う。高校受験で山手学院高等学校に進学。その後、大学受験で東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学。同校の大学院美術研究科を修了し、美術と工芸の専修免許状を所持。2012年から東京都公立小学校にて勤務。2018年5月に株式会社サイバーエージェントグループ会社である株式会社CyberOwlへ中途入社。2021年3月から「テラコヤプラス by Ameba」にてエディターとして従事し、保護者の方やお子様にとって、目的にあった最適な習い事に出会える記事作りを目指しています。