高校や大学受験に向けて塾に行くことを選択する家庭は多く、正攻法といえます。
ですが、すべての受験生が塾に通っているわけではありません。塾に行かない場合のリスクやデメリットは多いものの、メリットも少なからず存在します。
塾に行かないで受験に合格する人には特徴があります。
今回は、その特徴を明らかにするとともに、塾に行かないで受験勉強する方法について詳しく解説します。
- 受験するなら塾に行くのが正攻法
- 塾に行かないデメリットとは?
- 学習状況を自分で管理・マネジメントする必要がある
- 志望校合格までの全体像が見えづらい
- 最新の進路情報が入ってこない
- モチベーションの継続が自分次第
- 不明点の解決までに時間がかかる
- 塾に行かないメリットとは?
- 時間や場所にとらわれず勉強できる
- 塾への行き帰りの不安がない
- 自分のペースの学習計画を優先できる
- 塾の費用がかからない
- 塾に行かないで受験に合格できる人の特徴
- 自分自身をコントロールできる人
- 勉強が好きな人
- 合格までの学習計画と軌道修正ができる人
- 勉強や受験について頼れる相談相手がいる人
- 塾に行くか行かないか、判断に迷ったときの対処法
- 塾に行かないで受験勉強する方法
- 家庭教師をつける
- オンライン授業を受ける
- 過去問やテキストは目的にあったものを選ぶ
- 学習状況の計画やスケジュールを立てる
- 学校説明会やオープンキャンパスに参加する
- 相談相手を作る
- ライバルを作る
- 高校受験対策におすすめの塾5選!
- 個別指導の明光義塾
- 個別指導 スクールIE
- 栄光ゼミナール
- TOMAS
- 早稲田アカデミー
- 塾に行かないで受験するメリット・デメリットまとめ
受験するなら塾に行くのが正攻法
塾に行かないで受験することにはメリットとデメリットの両方がありますが、デメリットの方が多いです。
とくに、高校受験においては第一志望校に落ちたら、第二志望校やすべり止めの高校に行くことになり、やり直しはききません。
学校によっては再募集もありますが、あっても少数でしょう。公立高校を志望校にしていた場合、私立高校へ行くことになれば学費がアップしてしまいます。
大学受験の場合は、第一志望校に落ちても浪人を選択することで再チャレンジできるため、高校受験に比べるとリスクは低いといえます。
しかし、年数や受験費用がかかるというデメリットがあります。
こういったことから、受験するなら塾に行くことが正攻法といえるでしょう。
高校・大学受験を問わず、塾に行かないリスクはあります。自分で勉強する道を選んでも後悔しないように、受験勉強対策をしっかりとおこなわなければいけません。
塾に行かないデメリットとは?
まずは、塾に行かないで受験するデメリットについて詳しく解説していきます。
学習状況を自分で管理・マネジメントする必要がある
塾では宿題の提出や随時おこなわれる小テストなどから、日々の学習状況や定着度を常にチェックされます。
塾に行かない場合は、チェックしてくれる人がいないため、学習内容が本当に定着しているのなどを自分自身で判断しなければいけません。
どのような勉強をいつまでに終えるのか、予定どおりに進んでいるのか、定着しているのかなどの学習管理が必要です。
自分自身を甘やかすことなく、客観的な立場で厳しくチェックできる人でなければ難しいでしょう。
志望校合格までの全体像が見えづらい
塾ではこれまでの豊富な実績を分析したうえで、入試から逆算して学習カリキュラムが組まれています。
各教科の基礎力を定着させながら、入試で高得点につながる応用力を鍛え、入試対策問題にも取り組む期間を設定するなど、入試で役立つ内容です。
また、入試までの期間は限られているため、優先度の高い順から学習を進めるなど効率的に学習できます。
塾に行かないで自分自身で学習計画を立てる場合は、経験がなく情報量も少ないため、合格までの道のりが不透明で客観視しにくいといえるでしょう。
学習計画を立てたとしても、優先度や学習時間の配分にズレがあり、効率的ではない可能性もあります。全体像が見えづらいのは大きなデメリットです。
最新の進路情報が入ってこない
入試制度は年々変化しているため、タイムリーに正しい情報を得られるかどうかは大きなポイントです。
塾に通っていると、学習面だけでなく入試制度や進路に関する最新の情報を簡単に取得できます。
学校の先生からも情報を得られますが、受験のプロフェッショナルである塾のほうが、より有益で最新の情報を入手できるでしょう。
定期的に保護者も含めた説明会を実施していたり、面接時に教えてもらえたりなど塾によってさまざまです。
また、各学校の入試傾向を踏まえた志望校の選定、併願校の組み方、模試の情報などもアドバイスしてもらえます。
塾には、長年の経験で培った進路に詳しい先生やスタッフがたくさんいるため、いつでも相談できるのもメリットです。
塾に行かない場合は、さまざま情報を自分で探さなければいけません。入試制度についてはたくさんの情報があふれています。正しく且つ最新の内容かを見極め、きちんと理解するのは想像以上に時間がかかるものです。
また、模試や学校説明会の開催情報も遅れを取ると、締め切り後など申込めない可能性もあります。常にアンテナを張りながら、学習を進めていなかければいけません。
モチベーションの継続が自分次第
学習のモチベーションを継続できるかどうかは、志望校の合格に大きく左右します。塾に通っていると、個人・集団にかかわらず、周囲の生徒たちが勉強する姿を間近で見られます。
塾には学習意欲の高い生徒が多く集まりやすく、勉強や成績について話す機会も増えるため、ライバルかつ友だちとして刺激を受けるでしょう。
また、テストや模試の成績がよかった場合は、先生からほめてもらえることもあり、やる気につながります。塾に通えば自然と学習する方向へ導かれるため、モチベーションを継続しやすいといえます。
しかし、塾に行かない場合は孤独な学習となり、モチベーションは自分自身で継続しなければいけません。自分のやる気スイッチを把握しておく必要があります。
また、塾では授業のない日でも併設の自習室を利用すれば集中して勉強できますが、塾に行かずに自宅で勉強する場合は、環境づくりも自分自身で整える必要があります。
勉強に集中できる環境でないと、周囲に誘惑されたり、やる気を失ったりなどモチベーションの継続が難しくなります。
自分の部屋がない場合は、家族に相談して作ってもらったり、部屋があっても騒々しい場合は場所を移動してもらったりしましょう。
また、塾の自習室代わりに、図書館や公民館などを利用する方法もあります。夏休みなどの長期休み中だけ塾の季節講習に通い、その期間だけ自習室を利用してもよいでしょう。
不明点の解決までに時間がかかる
学習を進めていると、疑問点がいくつも出てきます。自分自身で解決できることもありますが、内容によっては時間がかかり過ぎたり、調べてもわからなかったりします。
学校の先生に質問するのも可能ですが、先生は勉強以外にもたくさんの仕事があり、すぐに教えてもらえない場合もあります。とくに、夏休みなど長期休暇中は難しいでしょう。
塾に通っていると、疑問点は授業後や自習室ですぐに質問できるため、解決までのタイムラグがありません。
解決までに時間がかかる場合は、大きなデメリットといえます。疑問点を解決できないと次のステップに進めない内容なら、時間のロスにもつながります。
塾に行かないメリットとは?
塾に行かないで受験するデメリットは多いですが、以下のようなメリットもあります。
時間や場所にとらわれず勉強できる
塾に通って勉強する場合には、塾までの往復の移動時間が必要です。自転車や徒歩で行ける程度の近さなら移動にかける時間は少なくて済みますが、電車やバスなどで移動する場合は往復の時間がロスになります。
また、塾には時間割りがあるため、いつも決まった時間に勉強しなければならず融通が利きません。
塾に行かないで自宅で勉強する場合は、移動時間が不要でいつでも好きな時間に勉強できます。少しの時間でも無駄にしたくない人にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
塾への行き帰りの不安がない
塾から帰る時間は、夜遅くなることも多く、暗いなか一人で帰ってくるのは心配です。
暑さや寒さが体にこたえるとき、大雨や強風など悪天候のときに、塾の行き帰りを不安に感じる人もいます。
また、塾の場所によっては親の送迎が必要な場合もあり、家族の負担にもなるでしょう。
塾に行かないで自宅で勉強する場合は、行き帰りを心配する必要がなく、親の目も行き届くので安心です。
自分のペースの学習計画を優先できる
塾によっては宿題をたくさん出されることがあり、こなすだけで精一杯になる可能性があります。
また、塾の授業がある日は時間を多く取られてしまいます。自分の弱点科目や復習しておきたい箇所など、自分のやりたい学習が後回しになってしまいます。
さらに、集団塾では自分が理解しているところも受講しなければならず、もう少し知りたいところを簡単に進められてしまうデメリットがあります。授業内容やレベル、スピードがいつも自分にあっているとは言い切れません。
塾に行かない場合は、時間に追われることなく自分の立てた学習計画に沿ってマイペースで進められます。自分の勉強したい部分を優先的に勉強できるのは、大きなメリットといえるでしょう。
また、ほかの習いごとや部活動をしている場合、時間に制約のある塾では両立するのが大変なこともあります。
塾に行かない場合は、自分でペースを作れるため部活や習い事と両立しやすいでしょう。
塾の費用がかからない
塾によって金額は異なりますが、それなりの進学先を目指すのであれば、塾の費用もそれなりにかかります。
一般的に、入塾時はリーズナブルでも、学年が上がるにつれて授業料が高くなる傾向があります。
授業料以外にも入会金・教材費・模試代・光熱費などの諸経費・夏期講習や冬期講習代など、さまざまな費用がかかります。
また、模試や季節講習を省きたいと思っても、塾ではカリキュラムの一貫として組み込まれていることが多く、省略できません。
塾に行かない場合でも、問題集や参考書などを購入しなければいけませんが、塾に比べるとかかる費用は大幅に抑えられます。
塾に行かないで受験に合格できる人の特徴
塾に行かないで受験に合格できる人は一定数存在します。それらの人に共通してあてはまる特徴についてご紹介します。
自分自身をコントロールできる人
塾とは違って管理してくれる人がいないため、自分自身をコントロールできるかどうかが最も重要なポイントです。もともと自ら勉強する習慣がある場合は、それほど難しいことではないでしょう。
塾に行かないで受験する場合は、勉強をしなくても怒られず、模試の結果が悪くても応援してくれる人はいません。
周囲の誘惑に負けずに自分を奮い立たせ、計画どおりに進める必要があります。自分自身を上手にコントロールできれば、塾に行かない道を選んでも志望校に合格できる可能性は高いでしょう。
学習面だけでなく、早起き習慣や睡眠時間の確保など、生活面も自分で管理する必要があります。また、息抜きや気分転換を上手に取り入れられる人でなければ長続きしません。
勉強が好きな人
勉強に限らず、人間なら誰しも嫌いなことは避けたいと思うものです。勉強が好き、もしくは嫌いではない人なら、自発的に取り組めるため、長い時間でも集中して学習できるでしょう。
しかし、勉強が嫌いな人は、塾に行かないで一人で勉強し続けるのは難しいため、応援やサポートをしてくれる塾に通うのがおすすめです。たとえ嫌いであっても、強制的に勉強する環境に身を置けば逃げられません。
また、塾の講師やライバルたちと一緒なら受験に向けて勉強しようという気持ちになれるでしょう。
勉強が苦にならない人なら、塾に行っても行えなくても志望校に合格する可能性は高いといえます。
合格までの学習計画と軌道修正ができる人
合格までの広い視野で、大まかなスケジュールを自分自身で立てられる人でなければ、効率的な学習ができません。
さらに、教材選びや教科のバランス、ペース配分など具体的な学習内容まで落とし込む必要があります。
合格までの全体像をとらえ、日々の学習計画が明確になれば、あとは実行するのみです。
ただし、最初に決めた学習計画が自分自身に合致しているかどうかは進めてみないとわかりません。模試の結果などから、学習内容を見直す必要もあるでしょう。
学習計画を立て随時軌道修正するには、客観的に判断する力やよき相談相手の存在が必要です。
勉強や受験について頼れる相談相手がいる人
塾に行かないで受験する場合は、勉強内容や学習計画などについて相談できる人が周りにいるとフォローしてもらえます。
たとえば、受験経験者の兄や姉、親戚など身近にいてすぐに相談できる人です。勉強面だけでなく、生活面や精神面も気軽に相談でき、心の支えになります。
仲のよい友だちが塾に通っているなら、どのような勉強をしているのかを聞いたり、最新の入試情報を教えてもらったりできるようお願いしてみるのも一手段です。
また、学校の先生が親身になって相談にのってくれるなら、アドバイスしてもらえるでしょう。
ただし、親の場合は受験や学習計画について適切なアドバイスをもらえる可能性は低いといえます。受験経験者でも昔のことで鮮明に覚えていないのはもちろん、入試制度が年々変化しているためです。
塾に行くか行かないか、判断に迷ったときの対処法
塾に行かないで受験するデメリットやリスクを把握したとしても、親として塾に行かせるか行かせないかの判断は迷うものです。まずは、子どもに塾に行きたいかどうかを聞いてみてください。
行きたい、どちらでもいいという返答なら、塾の体験授業に参加してみましょう。
実際の授業に触れることで、子ども自身が自宅と塾のどちらで勉強する方がよいかを考える機会が持てます。
集団や個別指導、学習レベルなどさまざまな塾があるため、いくつかの塾で体験してみましょう。
一度の体験授業で判断できない場合は、夏期講習や冬期講習に行ってみるのもおすすめです。初回ならリーズナブルな価格で受講できる塾がほとんどです。
また、子どもの性格によっても通塾向きかどうかをある程度判断できます。
自発的に勉強するタイプなら自宅学習、マイペースで勉強するタイプなら自宅学習か個別指導塾、周りと切磋琢磨しながら勉強するタイプなら集団指導塾が向いていると考えられます。
もし、塾に行かないことを選ぶなら、前項の「塾に行かないで受験に合格できる人の特徴」も参考にしてみてください。親目線だけでなく、子どもの意見も尊重しながら親子でじっくりと話し合い結論を出しましょう。
塾に行かないで受験勉強する方法
受験生全員が塾に通っているわけでありません。塾に行かないで自宅で学習して受験に成功する人も一定数存在します。
ここでは、塾に行かないで勉強する方法や受験対策についてご紹介します。
家庭教師をつける
塾よりも料金は高めですが、家庭教師をつける方法もあります。塾に通う時間を省略したい、苦手な科目を徹底的に指導してほしい場合などにおすすめです。
マンツーマンで指導してくれるため、教材選びから勉強内容までカスタマイズ可能で、自分にあった学習ができます。
また、家庭教師は現役大学生など年齢の近い講師が担当するため、受験勉強や合格体験記を聞けたり、精神面もサポートしてもらえたりできます。
親自身も家庭教師に相談できるため、身近に頼れる人がいない場合には、費用面をクリアできれば家庭教師を選んでもいいでしょう。
オンライン授業を受ける
近年、自宅でオンライン授業を受けられるサービスやアプリが増えています。塾に通うよりもリーズナブルで、いつでも好きなときに受講できるのが魅力です。
なかには決まった時間にライブ授業を配信するサービスもあり、学習リズムを作りやすいのもポイントです。
受験対策講座を備えたアプリを選べば、効率的に勉強できるでしょう。YouTubeなど無料で配信されているものもありますが、当たり外れがあるので有料のアプリがおすすめです。
また、Zoomなどで授業を生配信するオンライン講座を実施している塾もあります。塾の行き帰りの時間が省け、塾に通う生徒と同レベルの授業を受けられるのがメリットです。
ただし、実際に塾に行くわけではないので疑問点をすぐに解決できないデメリットがあります。質問できる環境を整えるには、オンライン家庭教師がおすすめ。
映像授業とは異なり、オンライン上で双方向の授業を受けられ、随時質問できます。
オンライン家庭教師は通常の家庭教師よりもリーズナブルな価格に設定されているので、利用しやすいのが魅力です。
過去問やテキストは目的にあったものを選ぶ
塾に行かないで受験する場合、テキスト選びは重要なポイントです。
まずは、書店やネットで志望校の過去問を手に入れて、志望校の試験内容やレベルをチェックしましょう。そのうえで、志望校の出題傾向とレベルに合致したテキストを市販のものから選びます。
志望校だけなく、自分のレベルに合致しているかも確認しましょう。
テキストが難しすぎると内容をすべて理解できず、簡単過ぎると学力アップにはつながりません。過去問と照らし合わせながら、じっくりとテキストを選定しましょう。
志望校を絞り切れていない場合は、通信教育の教材を使う方法もあります。毎月必要な教材が自動的に送付されます。
通信教育の会社も塾と同様に、長年培ってきたノウハウを活かして教材を作成しているので、しっかりと解いていけば実力がつくでしょう。テキスト選定の時間を省けるメリットもあります。
学習状況の計画やスケジュールを立てる
テキストを選定し、基礎や実践問題、得意・不得意科目の勉強など、受験までにこなすべき大まかな学習内容が決まったら、1週間の学習スケジュールを立てましょう。
具体的な内容を1年間に落とし込むのは時間がかかり過ぎるうえ、途中で修正しづらいので、1週間程度がおすすめです。
最初は自分で計画を立てるのが難しいと感じることもありますが、1週間ごとの短期間で何度か立てているうちに、自分にあった学習計画を立てられるようになります。
計画表は、ノートの最初のページや部屋に貼るなど、いつでもすぐに確認できるようにしておきましょう。
その日のうちに勉強したことを記録し、可視化するのもおすすめです。できたこと、できなかったことを明確にすれば、計画を修正しやすくなります。
計画をきちんと実行できるように、家族とスケジュールを共有するのも一手段です。自分以外に管理してもらう人がいれば、甘やかすリスクを減らせます。
また、長時間勉強する生活が続くと、精神的にも体力的にも疲れてきます。上手に息抜きをしないと、いくら勉強しても頭に入らず時間が過ぎていくばかりです。
疲れる前に休むと学習効率が上がります。学習計画に休憩時間も含め、余裕を持って進めましょう。
学校説明会やオープンキャンパスに参加する
志望校で学校説明会やオープンキャンパスがおこなわれる場合は、積極的に参加しましょう。志望校のホームページや学習サイトから、情報を得られます。
志望校に資料請求しておけば、一緒に案内が届く場合もあります。気になる学校をまとめて資料請求できるサイトもあるので活用すると手間を省けます。
志望校によっては、過去問解説などのイベントを実施したり、最新の過去問を配布したりする場合もあります。
志望校に訪れることで、入学したいという気持ちが強くなり、学習のモチベーションがアップする人もいます。機会があれば何度でも足を運ぶのがおすすめです。
相談相手を作る
塾に行かないで受験する場合は、学習面や精神面で相談できる相手を作りましょう。たとえ一人でもいれば、心の支えになります。
相談相手は、身近にいる兄や姉、親戚、近所の先輩など、親身になってもらえる人がおすすめです。受験から年数が経っていない相手なら、よりリアルで実践的なアドバイスをもらえます。
もし、周りに相談相手がいない場合は、受講者からの質問を受け付けるサービスを備えた通信教育もあります。また、メールやFAXで質問を受け付けてくれる家庭教師サービスを利用してもよいでしょう。
精神面の相談はできないものの、自宅で学習する人にとって学習の悩みを解消できるのは大変心強いサービスといえるでしょう。
ライバルを作る
塾に行けば、教室や自習室で受験に向けて勉強する生徒たちを目にすることで刺激され、ライバルも自然にできます。
塾に行かない場合は、同じ学校に通う友だちなど、自らライバルを作る必要があります。成果を伝え合ったり、模試の結果を見せ合ったりして切磋琢磨することで、学習のモチベーションを維持でき、学力アップにもつながるでしょう。
また、一緒に頑張れる仲間づくりも大切です。「〇〇をいつまでに終える」などお互いの目標を公言し合うことで、やるべきことに義務感が生じます。
さらに、模試や説明会などの情報を共有するなど、仲間と一緒に受験に向かえば心の支えになるでしょう。
高校受験対策におすすめの塾5選!
受験に向けてどのような塾に行けばいいのかわからず、塾に通わせているのに結果が出ないというのは避けたいですよね。
そこで、子どもの学力や個性にあわせたカリキュラムや高校受験対策コースに特化している塾を5つ紹介します。
個別指導や少人数クラスの塾は先生に質問しやすいので、苦手科目の強化にもおすすめです。
個別指導の明光義塾
定期テスト対策で内申点アップが期待できる指導方法が魅力の塾です。弱点を克服するための学習指導もおこなっているため、学校の勉強だけでは補えない部分をじっくり学習できます。
明光義塾は全国展開の塾なので5教科の受験対策のみならず、地域ごとの受験情報にも精通しています。
また、志望校や理解度に合わせて一人ひとりに最適な学習プランを作成しているため、合格までの道筋がはっきりしやすいのも特長です。
個別指導の日時が選べるので、部活とも両立できて勉強しやすい環境でサポートしてくれます。
個別指導 スクールIE
テレビCMなどで一度は聞いたことのある「やる気スイッチ」をONにする指導方法が特長の個別指導塾です。
専任の講師がマンツーマンで指導してくれるので、わからないことがあったらすぐに質問ができ、学習内容が身に付きやすくなります。
ほかの塾にはない、スクールIE独自の「個性診断」で完全オーダーメイドのカリキュラムを作成してくれるのがポイント。
40年にわたる指導経験をもとに作られるので、ほかの塾で結果が出なかった子どもでも、めきめき伸びる学習方法を提案してくれます。
5教科のうち1教科からでも学習できるので、苦手科目の克服も効果的にできます。
また、教室長による年3回の教育相談を実施することで、家庭での学習の様子を情報交換して塾での学習指導にも役立てる手厚いサポートも魅力です。
栄光ゼミナール
公立高校の入試に特化した対策コースを設けているのが特長です。授業形式は対話型の少人数指導をおこなっていて、黙々と先生の授業を聞くだけのものとは違い、活気のある授業になります。
難関公立高校や開成・早慶を目指す生徒のためのコースもありますので、ライバルたちと刺激しあいながら学力を伸ばすことも可能です。
栄光ゼミナールの校舎には「i-cot」という自立学習室が設けられており、ブース型の机で勉強に集中できるようになっています。自習室にいる先生に質問ができるのでわからない部分でつまづきにくく、学習効率が上がるのも特長的です。
TOMAS
マンツーマンで、私立・国立高、公立高の対策別に合格までを徹底サポートしてくれる個別指導塾です。
基礎力+実践力をテストでチェックしたあと、結果をフィードバックしてから個人別のカリキュラムを作成し、そのサイクルで繰り返し学習していくことで高校受験対策をしていく方式を取り入れています。
志望校対策の進め方がわからない方や、受験校に特化したハイレベルな指導を受けたい方におすすめの塾です。
早稲田アカデミー
中学1年~3年生コースのなかからさらに志望校別のクラスに分かれて、高校受験を見据えた学習指導をおこなう塾です。
最難関高校を目指す「特訓クラス」は、ハイレベルなカリキュラムで入試の典型問題だけでなく、応用力や思考力も養えるのが特長。
コースの学習内容のほかに、1講座単位で受講できる「日曜特訓」などのオプションコースや講座も選ぶことができます。苦手科目の克服や、得意科目のさらなるレベルアップをしたい方には、オプションコースをつけることをおすすめします。
また、中高一貫校に在籍する生徒を対象に「中高一貫校コース」を設けており、長年難関大学入試の指導に携わっている講師が担当してくれる心強さがあります。
早稲田アカデミーは、難関高校を志望している方や、中学生のうちから大学受験を見据えている方に特におすすめな塾です。
塾に行かないで受験するメリット・デメリットまとめ
塾に行かないで受験するデメリットは多く、リスクも高いため、塾に行くことが正攻法といえます。しかし、独学でも受験に合格できる人も一定数います。
「塾に行かないで受験に合格できる人の特徴」にあてはまるかどうかがポイントのため、迷っている方は参考にしてみてください。ただし、自己管理ができない場合のリスクが高いので慎重に判断しましょう。
塾に行っても行かなくても後悔しないような受験勉強対策が必要です。塾に行かない場合は、とくに自身を上手にコントロールしながら、良き相談相手に頼りつつ、自分の立てた計画を遂行しましょう。