お子さんのいるご家庭のなかには、「宿題もせずにゲームばかりして困っている」「ゲームばかりする子どもの将来が不安」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「個別指導オンラインスクール」では、ゲームを楽しみながら、プログラミングを身につけることができます。
今回は、代表の松田 新士さんと、現場責任者の山田 恭平さんにお話を伺いました。
ゲーム好きのお子さんがいらっしゃる方や、プログラミングにご興味がある方は、ぜひご一読ください。
ゲームを通して楽しく学ぶプログラミング
ー本日はよろしくお願いします。はじめに「個別指導オンラインスクール」がどのようなスクールなのか、概要を教えてください。
松田 新士さん
(以下、松田):当校は、マインクラフトというゲームを通してプログラミングを楽しく学ぶ、1
1対1もしくは1対2の個別指導をおこなうオンラインスクールです。
学校では、表現力や発想力などはしっかりと時間をとって教えてもらうことができないので、第2の学校という位置づけのものをつくっていきたいと思い、プログラミング教室を今年度から始めました。
山田 恭平さん(以下、山田):家でゲームをやっているお子さんはたくさんいると思いますが、普通にゲームをやっているだけではただのゲームで終わってしまいます。
ただのゲームから一段上に上がって、プログラミングに手を出してみることを大事にしています。
ー授業はどのような内容なのでしょうか。
山田:当校では、まずゲームへの興味をプログラミングへの興味に少しずつ向いてもらえるように指導していきます。
そのなかで無理にプログラミングをおこなうことでゲームの楽しさを損なってしまっては、大元であるゲームに対する興味すらも失われてしまうので、ゲームの楽しさを一番に考え、その楽しさを損なわないようにプログラミングに応用しています。
マインクラフトはJAVAの言語でできているため、授業で使用する言語もJAVAです。
授業は1日100分、途中で10~15分休憩時間をはさみながら、前半と後半で50分ずつ授業をする流れです。
この授業時間や形式は、珍しいとか長いと感じられる方も多いかと思いますが、この時間設定にしているのにはしっかりとした理由があります。
まず、最初の50分は実践的なプログラミング能力を身につけるために、しっかりとプログラミングの授業をおこない、基本的にゲームには触れずに授業を受けていただきます。
次の50分はプログラミングのことには、ほとんど触れません。
後半の授業ではゲームの内容を通して、計画力やデザイン力、そうぞう(想像・創造)力などの非認知能力を鍛えていきます。
前半の授業でおこなったプログラミングの内容がゲームに反映されていことを確認するため、建築や冒険、システム作りなど、主にゲームを楽しむ50分間になります。
このような形で授業を前半・後半に分けることによって、どんな学習でも当てはまる、「実践」→「確認」の流れが自然と身についていくんですね。
年齢のしばりはありませんが、プログラミングそのものを理解し、楽しむようになる年齢がだいたい小学5年生以上で、上限はありません。
小学3年生でも十分に実施できた事例もありますので、体験会のなかでどれだけできそうかを確認していただければと思います。
現在は、小学生と中学生がメインで通ってくれています。
ー他塾にはない「個別指導オンラインスクール」の強みについて具体的に教えてください。
山田:当スクールの強みは、次の3つです。
1つ目は、試験をクリアした講師が指導していることです。
授業で使用しているマイクロソフト社のマインクラフトというゲームは、通常のものとは別に教育機関向けのMinecraft:EducationEditionを出しているんですね。
このMinecraft:EducationEditionには、教育機関でしっかりとその機能を十全に、かつ教育的に使用するために教師向けの学校(Teacher Academy)が存在しています。
当スクールの講師はその卒業試験をクリアしており、「Minecraft認定講師バッヂ」をいただいています。
2つ目が、名古屋大学のEスポーツサークルで実際に勉強とゲームを両立している講師から、プログラミングとゲームの両方を学ぶことができるところです。
私自身が名古屋大学の卒業生であり、在学中にEスポーツサークルを立ち上げ、現在120名ほどメンバーがいます。
そのつながりで講師を募集しているので、名古屋大学に在籍の大学生、もしくは卒業生が講師になりますね。
実際に勉学とゲームを両立してきている人と触れ合うことというのは、これからの生活において大きな価値を生み出してくれると思います。
3つ目が、創造力と想像力、2つの「そうぞう力」が養えることです。
マインクラフトを使用したプログラミング教室はほかにもたくさんありますが、マインクラフトをプログラミング能力のためだけに利用している教室がほとんどかと思います。
しかし、マインクラフトは、プログラミング以外にも学べる能力がたくさんあるんですね。
たとえば、マインクラフトではたくさんブロックを積んで、積み木のようにつくりたいものを作成するので創造力が鍛えられます。レベルの高い人になると、サグラダファミリアなどの大きな建造物なども作成するほどです。
今、ふとサグラダファミリアを例に出しましたが、まず「そういったのものをつくろう!」と思える発想力や想像力も鍛えられますね。
また、宇宙などの抽象的なものをつくろうと思ったときに、太陽や惑星をつくるのか、それとも銀河をつくって真ん中にブラックホールをおくのかという
デザイン力など、マインクラフトを題材にしているからこその独自の能力も学べます。
身近な例を挙げて噛み砕いて教える講師陣
ー講師を採用する際のポイントを教えてください。
山田:採用で重視しているのは、ゲームに対する周辺知識の多さと、ゲームの楽しさや楽しみ方をどれだけ理解しているかという点です。
ただのゲームで終わらせたくないので、ゲームに対する周辺知識を具体的にどれだけ知っているか、どのようなところが楽しいか、もっと楽しくするにはどうしたらいいか、といった知識があるかどうかですね。
ー指導するうえで心がけている点を教えてください。
山田:講師には、楽しい授業をするように伝えています。
たとえば、二桁の掛け算などの計算が必要な場合に、暗算ができないからと暗算をできるまでやらせてしまうと楽しくなくなってしまうんですね。
なので、ゲームを楽しむ時間は、ただひたすら楽しめるように指導してもらっています。
そして、毎回授業の内容で得たことであったり、見つかったその子の課題点であったりというのを明らかにして、これらを「ゲームや授業のなかでどのように解決できるか」ということを考えながら授業をしてもらうようにお願いしています。
プログラミングは難しいので、いかに噛み砕いて教えられるかが重要です。
そのためによく使う手法としては、身近な具体例を挙げることですね。
プログラミングはすべての事象を一番細かいところまでもっていって、その細かいところをすべて順番通りに並べ、かつパターンがあればパターン化をおこないます。しかし、今言ったような説明だと理解するのが難しいと思うんです。
なので、まずは家から学校に行くまでの道のりを想像してもらいます。
「家から学校に行くときは、家を出て右、左、どっちに行きますか?そのあとに信号がありますか?ゴールが教室だとしたら、階段をどこかで昇りますよね?」など、身近な内容に落とし込んでプログラミングを教えることを大事にしています。
プログラミングを「[1個進む][1個戻る]を順番通りに並べて」と言われても、「順番ってどういうこと?」となってしまいますが、普段の学校に行くまでの道のりを考えると、「10歩進んで左に曲がって」というのがなんとなくわかるんですよね。
そのように進めていくと、すごく理解してくれます。
プログラミングで重要なのは検索能力
ー料金について詳しく教えてください。
山田:1回の授業は、50分×2なので、コマ数でいえば2コマです。
月2~4回のコースがあリ、月2回のコースは、合計4コマで11,000円(税込)。月3回のコースは、合計6コマで15,400円 (税込)。月4回のコースは、合計8コマで19,800円(税込)です。
入会時のみ、入会金6,600円(税込)と、マインクラフトのアカウント代金3,960円(税込)をいただいています。
ーカリキュラムについて、こだわりのポイントなどがありましたら教えてください。
山田:カリキュラムとしては、パソコンでマインクラフトをやるのが初めてだと、パソコン操作そのものに慣れていない方も多いので、まずはパソコンに慣れていただき、その後、非認知能力の強化で数時間とらせてもらい、プログラミングに入っていきます。
プログラミングをおこなう際に、いきなりコードを書きましょうといっても書けませんよね。
なので、プログラミングを書くにあたり自己学習をどのようにおこなうかを最初に教えています。
たとえば、プログラミングは基本的に他者が書いたコードを真似して学んでいくことが多いのですが、その際に一番重要なのは検索能力なんです。
自分の知りたい情報をいかにして検索して探すことができるかが重要なので、できるだけ検索してもらうようにしています。
「このキャラクターのHPはいくつか」など、知らないマインクラフトの知識を調べて答えてもらうことを授業の端々でおこなっていくことで、検索して自分の知りたい情報を見つける能力を身につけてもらいます。
次に、プログラミングは自分の書いたコードがなにかしらの動作を起こすのですが、それがいまいちピンとこない人が多いです。
「自分がこうしたからこうなった」という因果関係がなかなかわからないので、それをゲームのなかで実際に体感してもらいます。
そして、「今[ブロックを置いて]という指令を出したからここにブロックがある」と、ゲームのなかで簡単にわかるように起きたことを実感してもらい、ようやくプログラミングのカリキュラムに入ります。
ーほかにも関連のスクールはありますでしょうか?
山田:「リニア」というオフラインのスクールもあります。
こちらは、プログラミングではなく、e-sportsを通して非認知能力を鍛えるためのスクールです。
「個人指導オンラインスクール」では比較的発展した内容をおこなっていますが、「リニア」ではその前提となる技術、知識を学んでもらっています。
よくある流れとしては、小学生のうちに「リニア」でパソコンを使えるようになっていただき、中学生になったら「個別指導オンラインスクール」に移行していただいていますね。
この場合は、保護者の方がパソコンに詳しくなかったり、子どもに一人でパソコンを触らせたくないといった場合でも、安心してオンラインの授業を受けていただけると思います。
もちろん最初から「プログラミングを学んでほしい!」と、個別指導オンラインスクールを受講される方も大歓迎です。
私たちでも、パソコンの使い方から、ゲームのインストール、受講の仕方など、オンラインの受講ならではの準備を、精一杯サポートさせていただきます。
ゲームから自分のためになることを学ぶには
ー体験授業やイベントなどありましたら、ご紹介ください。
山田:基本授業が、50分と50分の合計100分で、休憩時間を入れるとだいたい120分ぐらいなんですね。
ですが体験授業では、20分勉強をして、40分ゲームを通してプログラミングを学ぶ形式に慣れてもらうよう、60分おこなっています。
お問い合わせいただければ、オンラインなのでいつでも対応可能です。
現在は、平日の夕方に実施されることが多いですが、ほかの時間でもご希望の時間がありましたらお伝えいただければと思います。
ー最後に、読者の方へ向けてのメッセージをお願いいたします。
山田:ただ家でゲームをしている時間って、すごくもったいないですよね。
ゲームの時間を有効活用するには、「ゲームから自分のためになることをどのように学ぶか」という視点が大事だと思っています。
プログラミングを学ぶことで、英語や数学、論理的思考力を鍛え、ゲームを遊ぶことで非認知能力を鍛え、コミュニケーションや検索をするときに国語を学ぶなど、さまざまな能力をゲームのなかから学べます。
私たちは、ゲームから自己学習ができるように指導させていただきます。
「自分から望んで楽しくゲームをしている」ではなくて、「自分から望んで楽しく勉強をしている」と聞いたら、素晴らしいと思いませんか。
授業時間だけではなく、すべてのゲームの時間をより有意義なものになるように指導しているので、お子さんが家でよくゲームをやっている方や、ゲームの時間がもったいないと感じている方は、ぜひ当スクールに通わせていただければと思います。
松田:社会に出て通用する生きる力を身につけさせるのが、当スクールの理念であります。
発想力や表現力、考える力、論理的思考力など、これから生きていくうえで必要な論理的思考力をゲームを通して身につけてもらえたらと思っています。
楽しんで身につくようにプログラムさせてもらっていますので、ぜひ体験しにお越しください。
ーゲームを楽しみながらプログラミングを学べるのは一石二鳥ですね!本日は貴重なお話をありがとうございました。
■取材協力:
個別指導オンラインスクール
リニア eスポーツスクール