小・中学校におけるICT教材の導入や、家庭におけるスマートフォンやタブレットの普及により、子どもの勉強方法が従来のテキストメインの学習からデジタル学習へと変わってきました。
「デジタル教材で受け身の学習になっていないか心配…」「子どもが自ら進んで勉強するようになってほしい」そう思う保護者の方も多いことでしょう。
そこで今回は、群馬県高崎市で自律型個別指導をおこなう「次世代型学習塾エスファシル」代表の広瀬 智博さんに詳しくお話を伺いました。
高崎市で塾をお探しの方、自律学習や探究型学習など特色ある取り組みに興味のある方は、ぜひご一読ください。
自律型個別指導で自ら考えて学ぶ力を育む
ー本日はよろしくお願いします。はじめに、「次世代型学習塾エスファシル」がどのような塾なのか、概要を教えてください。
広瀬 智博さん(以下、広瀬):「次世代型学習塾エスファシル」は、小学生から高校生を対象にした自律型の個別指導塾です。
小学生と中学生に関しては、国語・数学/算数・理科・社会、英語の5教科に加えて、探究型学習を取り入れているのが特徴です。
一般的な教科については生徒が自主的に映像授業などを使って勉強し、そのなかでさらに説明が必要なところを、私が指導をしているかたちになります。
一方、高校生については、私がもともと英語を専門に教えていたこともあり、英語の個別指導をおこなっています。
高校生は大学入試など専門性が強くなるので、私との1対1あるいは1対2、1対3の個別指導というかたちです。
ー貴塾ならではの特徴や強みを具体的に教えてください。
広瀬:先ほど申し上げた通り、小学生・中学生に関しては「自律型個別指導」をひとつの目標に掲げております。
「じりつ」というと、「自立」のほうを想像される方も多いと思いますが、当塾では「じりつ」の「りつ」の漢字が違っておりまして、「律する」ほうの「自律」を採用しています。
これには理由がありまして、自分でルールを決めて考え、その考えに従って行動してもらいたいというのがエスファシルの理念の中にありまして、それを目標としているからです。
また、大人になっても大切な読解力や論理的思考力を国語や数学・算数などを中心に身につけてもらいたいということから、指導の根幹にしています。
もう1点、当塾の特徴としましては「探究型学習」があります。
千葉県にあるネクスファさんが開発し、JC教育研究所さんが提供している「サス学」(サステナブル学)というものがありまして、こちらを採用しています。
小学生向けの講座になりますが、環境問題や先端技術の問題が人間に与える問題点などをお子さんなりにいろいろ知って考えてもらうことを目的に開講中です。
「サス学」で世の中のことに触れることで、自分に振り返っていろいろな物事について考えを巡らし、自分が将来その問題を解決するにはどういう勉強をしたらいいか?と考えてもらうきっかけになればと思っています。
この「サス学」、探究学習に関しては、個別指導ではなく複数のお子さんが一緒になって学ぶ集団授業というかたちを取っています。
この学習を通じて答えをこちらから提示するのではなく、最終的にはそのお子さんが自分なりの考えを持ってもらえればと思っています。
課題解決を考える際には、お子さんが表現したり考えたりするプロセスで論理的思考力が大切だと思うので、それを磨き上げてくれることを目指して指導しています。
お子さんの特徴に合わせて学習計画を立てて指導
ー指導されるうえで心がけていることがあれば教えてください。
広瀬: 先ほど挙げた点以外では、生徒さん一人ひとりの特徴に気付きながら、それに合った学習というものを提供していくことを心がけています。
理念としてホームページにも掲載しているのですが、これからの社会、自分でどう考えて生きていくかというのがますます大切になっていくと感じます。
要はお子さんそれぞれの個性ですよね。個性を磨くためには、そのお子さんそれぞれに合った勉強方法が大切になってくると思います。
ですから、そのお子さんの様子、性格、特徴などを見ながら、そのお子さんに合わせて学習計画なり目標などを提案していくというのが当塾の指導のポイントになっています。
ただし、小学生の場合、まだ勉強に慣れていない、勉強習慣が身に付いていないというお子さんもいるので、そういうお子さんには勉強の習慣を身につけてもらうことを心がけています。
そして慣れてきたところで、国語や算数の勉強をそのお子さんに合わせ学習計画を立てて進めていきます。
中学生の生徒さんの場合、さらに勉強が難しくなってくるので、そのお子さんに合わせた指導がさらに大切になってきます。
つまり、ある程度小学生から勉強しているお子さんでしたらさらに先の内容を、まだそれほど勉強の経験自体が少ないお子さんでしたら学習習慣などを身に付けながら、ということです。
一人ひとりに合わせた指導ということでは、たとえば図で表したり絵で描いてみたりというのが得意なお子さんもいれば、口頭で説明して理解できるお子さんもいるので、お子さんに合わせて指導しています。
個別指導の強みを活かし、生徒さん一人ひとりをより細かくみることができ、結果として勉強ができるようになったという成長の具合もみられるので、とても嬉しいことですね。
ーカリキュラムと料金について教えてください。
広瀬:カリキュラムは、基本的にお子さんの特徴に合わせて作成しているので、一人ひとり異なります。
また中学3年生や高校3年生の場合、受験が控えていますので、受験校に合わせた指導をします。その関係でカリキュラムの内容も変わってきます。
料金については、一般的な個別指導塾より比較的リーズナブルな設定にしております。詳しくは公式サイトをご覧いただくか、または直接お問い合わせください。
来年度に「ニュース時事能力検定講座」を開講予定
ー今後、新コースの開設や季節講習などのご予定がありましたらご紹介ください。
広瀬:来年度に「ニュース時事能力検定講座」を開講する予定です。
これは新聞やテレビで扱ったニュースについて問うもので、英検のようにいくつか級があり、年に数回、検定試験を開催しています。
その検定に向けての練習講座をつくろうと考えております。新聞などを読むと、社会的な出来事に興味を持つことがあると思います。
読むことによって読解力が上がりますし、グラフやデータを読み解く力にもつながり、近年入試でもグラフやデータを読み解く力は重視されているのでその対策にもなります。
社会で起こっていることに興味を持ってもらう、読解力もつく、そのきっかけになるような講座を検討しています。
季節講習会については、年末年始にかけては冬期講習を予定しています。それぞれの生徒さんに合わせて、中3生の方は入試、中1中2の方は弱点補強や2学期の復習、場合によっては3学期の予習というかたちで個別に対応する予定です。
ー最後に、入塾を検討されている読者の方へひと言メッセージをお願いします。
広瀬:当塾は気軽に来ることができて、アットホームな雰囲気の塾です。
また、できる限りお子さんの自主性を尊重するようにしていますので、私とお子さんと相談しながら学習計画を立て、自分のペースで集中して勉強してもらうようなかたちでやっております。
ある程度自分で考えながら学習に取り組んでいただくスタイルですので、もし、お子さんがそういうタイプでしたら、ぜひ入塾を検討していただけたら幸いです。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました!
■取材協力:次世代型学習塾エスファシル