塾に通う目的はというと、多くの人が思い浮かべるのは「成績・点数アップ」や「志望校合格」です。
そのため、勉強についていけないからと、塾通いそのものにハードルの高さを感じる人もいるのではないでしょうか。
今回は、生徒一人ひとりに合わせた無理のない学習や、不登校の生徒のサポートなども提供している「みらいサポートJOIN」を取材。塾長の大間 努さんに話を伺いました。
「つまずいている単元から勉強したい」「時間がかかっても自分のペースで学べる塾を探している」という小中学生や、その保護者の方はぜひご覧ください。
一人ひとりの異なる学習をサポートする個別指導塾
ー本日はよろしくお願いします。まず、「みらいサポートJOIN」の概要をお聞かせください。
大間 努さん(以下、大間):「みらいサポートJOIN」は東京都府中市と調布市との市境あたりにある個別指導塾です。
2006年にフランチャイズ学習塾として開校し、2015年に個人塾となって現在にいたります。
私はもともと、4代続く酒屋を営業していたこともあり、学校のPTAからお呼びがかかることが多く、小学校・中学校では計5年間、PTA会長を務めました。
その活動をとおして、子どもたちのおかれている学習環境や、保護者の学習への関心・悩みなどを知り、一人ひとり異なる学習環境に対するサポートをしたいと思ったことが、塾を始めたきっかけです。
また2011年の東日本大震災後に、宮城県や岩手県で学習支援活動に参加したことも、学習環境が異なるなか、ひとりひとりに合った学習方法で指導したいと考えたこともきっかけの一つになっています。
酒屋があったその場所で開校したので、地元の方には当初から認知されていましたね。
対象は小学生と中学生がメインですが、高校に進学してからも通ってくれている生徒もいます。
また、不登校や学習障がいなどの課題を抱える生徒へのサポートもおこなっています。
勉強のスタートラインや指導も個々に合わせて
ー貴塾の強みはどういった点ででしょうか?
大間:当塾ではメインの学習教材に、小・中・高校の5教科や、英検・数検対策にも対応しているオンライン学習システム「すらら」を採用しています。
すららは、生徒の学力に合った単元からスタートできるため、前の学年の勉強にさかのぼって学ぶことや、先の学年の学習も進められることが特長です。
また、自宅で取り組んだ学習の履歴も確認できるので、生徒がつまずいている部分をすぐに解決できることも利点です。
定期テスト前には、試験範囲のテストを実施し、理解が不十分な部分の克服もおこないます。
保護者が子どもの学習状況をチェックできる保護者用IDもあり、こちらから保護者に対して、家庭での復習をすすめるメールなども送っています。
もちろん、すららの使用はマストではなく、生徒と保護者の希望によってテキストベースの学習をしたり、ほかのオンライン教材を使うこともできますよ。
中学生の進路指導では、学校の先生では得られない情報を提供できることが強みです。
当塾は塾生が多くないぶん、生徒の志望校に訪問して、各校の入試担当者から直接話を聞く機会も多くもてるんですよね。
また、個別面談をこまめにおこない、コミュニケーションを深めていることも、特徴のひとつです。
中学3年生ですと、春の模試の後、夏期講習明けの模試の後、学校の三者面談の前・後…と、受験前の1年間に4〜5回個別面談を実施します。
もちろん希望があれば、そのほかのタイミングの面談にも随時対応していますよ。
生徒や保護者にも無理のない学習環境を提供
ー講師の採用基準や、指導するうえで心がけていることを教えてください。
大間:当塾では通常授業はほとんど私が対応していますが、サポート講師として、当塾の卒業生や、私が参加しているボランティアサークルのメンバーの大学生などにも来てもらっています。
ですから採用講師はみんな、人柄を知ったうえでお願いしているんですよね。
当塾では生徒に無理をさせないことに努めているため、講師には生徒の気もちを汲める、コミュニケーション力の高い人材であることを第一に求めます。
指導時に心がけていることは、いろいろな性格の生徒がいるので、声かけや学習の進め方など、それぞれに合わせた対応をすること。
また当塾には、学習指導つきの「フリースクールコース」もあり、不登校の生徒や発達に少し不安のある生徒も多く通っています。
不登校の生徒にとっては、塾へ来て勉強に向き合うことや、オンライン学習に向き合うことだけだけでも大きな成果です。生徒によっては、必ずしも学習をどんどん進めることだけが、よいこととは限らないんですよね。
特に私たちは集団授業塾ではないので、一人ひとりの個性や学習度合いを理解して、目標地点を見据えながら接することを、大切にしています。
ーカリキュラムと料金について教えてください。
大間:個別指導のコースは「すらら学習コース」と「すらら学習+テキスト学習併用コース」をベースに学習を進めています。
入塾生にはまず、実力テストでスタート地点を確認し、生徒・保護者と相談して、無理のない学習目標を組みます。
当塾は「自律学習型」とうたっているとおり、学習のスタート地点のハードルを低くできることが、すららを活用する利点でしょう。
定期テストの前には、学校教科書に準拠したテキストにも取り組むほか、理科・社会のテストポイントや演習をまとめたものの配布もしていますよ。
授業時間外には自習室も自由に使用できます。パソコンの台数には限りがあるので、自宅のパソコンや、学校から貸し出されたパソコンを持参する生徒も多いですね。
料金は週1回(月4回)の場合、小学生5,500円、中学1・2年生11,000円などで、プラス教材費をいただいています。
たとえば、英語と数学で週2回通う生徒なら授業料は月22,000円です。自習室使用料もこのなかに含まれており、管理費などは一切かかりません。
オンライン教材すららを使った学習コースでは、「学び放題コース」も設定しており、夏期講習期間中や不登校の生徒にもご利用いただいております。
定額制なので、比較的リーズナブルに通える学習塾であると思いますよ。
シングルマザー・ファーザーの家庭に関しては、相談のうえ料金の割引などもしています。
また、東京都の「受験生チャレンジ支援貸付事業」という助成金制度の案内もしており、該当者には申請のお手伝いもしています。
この制度はあまり浸透していないのですが、高校に合格すれば最大20万円が返済不要になるので、ほぼ給付金なんですよね。条件の合う人は利用しなければ損ですよ、とすすめています。
不登校や勉強の遅れを感じている人もまずはご相談を
ー今後の予定や新展開などがあればお聞かせください。
大間:すららに付随したサービスで、フィリピン人講師と対話する、1回25分のオンライン英会話レッスンを提供しています。
レッスンの紹介を兼ねて、英語の授業に体験的に取り入れることもありますが、現状では英検対策などで一時的に入れる生徒がほとんどです。
今後はこのプログラムを、夏期・冬期講習期間などに、ひとつのコースとして提供できればと考えています。
また、小学生を対象とした「読書コース」も、現在テスト的に導入しているところです。これは、読み上げソフトの朗読を聴き、あらすじのプリントなどを用いて読解力を養う学習です。
また、不登校の生徒に対するサポートも、より充実させていきたいと思っているんですよね。
現在文部科学省が、不登校の生徒の学校外での学習を、出席扱いとして認める条件を通知していますが、まだまだ浸透はしていません。
現在は、学校や教育委員会に不登校の生徒たちの学習履歴を提示して、当塾での学習を出席日数に勘案できるよう、かけ合った結果、2022年9月から、すららでの学習実績が学校の出席日数として認められるようになりました。
地元府中市では初の試みなので、大きな一歩だと感じています。
また、不登校の生徒に多い朝起きられない子が、昼食後の時間帯などに来て過ごせる場を提供する「アフタヌーンサポート」のようなクラスも、近いうちに新設したいと考えています。
ー最後に入塾を検討している読者にメッセージをお願いします。
大間:学習のしかたはひとつではありません。子どもと保護者、それぞれに考え方や立ち位置もあるでしょう。
ですからまずは、学習方法や目標もふまえて、一度じっくり相談しに来ていただきたいですね。使用教材なども含めて、どんなサポートが必要なのかをお話しさせていただきます。
当塾では、どの学年の学習内容からでもスタートできる教材と指導法なので、不登校や今学校で勉強していることがわからないという理由で塾通いを迷っている生徒でも、安心して学べますよ。
また、無料体験は実力テストを含む4回までできるので、自身のスタート地点を確認して、実際どう学習を進めていくのかを、4回の通塾でイメージできると思います。
まずは、電話でもホームページやFacebookのメッセージでも構わないので、お気軽に連絡をいただけるとうれしいです。
JOINの教室の様子などを紹介したyoutube動画もありますので、ぜひご覧ください。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました。
■取材協力:みらいサポートJOIN