通塾の必要がなく、自宅にいながら授業を受けられるのが魅力のオンライン学習塾。
しかし、世の中にはたくさんのオンライン学習塾があるため、どのサービスを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、幅広い年齢層を対象にオンライン授業を提供する個別指導塾「楠教育のいえスタ」の代表・野村さんにお話を伺いました。
オンライン学習塾を探している方、講師の質が高い学習塾を選びたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
「楠教育のいえスタ」は幅広い年齢が対象のオンライン個別指導塾
ー本日はよろしくお願いします。まず「楠教育のいえスタ」は、どのような学習塾なのか教えてください。
野村さん(以下、野村):「楠教育のいえスタ」はオンライン専門の学習塾で、年中さんから浪人生まで、幅広い年齢層の生徒を指導しています。
基本的にどのような生徒でも指導可能ですが、ニーズが大きいのは小学校受験、中学受験、高校受験、大学受験といった受験生の指導です。
オンライン専門のため、エリアは全世界に対応しています。現在の生徒数は150名くらいですが、そのうち15名、全体の10%は海外在住の生徒です。
ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、もちろんアジアにも、当塾のオンライン授業に参加している生徒がいます。
また、オンライン専門なのでインフラ整備に力を入れていまして、通信の安定した法人向けの回線を契約しています。講師は自宅ではなく当塾が用意した場所からオンライン接続するシステムとなっています。
ー「オンライン専門」にしている理由を教えてください。
野村:当塾は「地元に根差した塾」は目指していません。
「地元に塾がない」もしくは「行きたい塾がない」、「高校生の物理は教えてもらえない」など、細かいニーズを叶える学習塾をコンセプトにしているので、オンライン専門にしています。
ー指導形式は個別と集団のどちらでしょうか?
野村:指導形態は1対1と1対2のプランがありますが、いずれもそれぞれの生徒がそれぞれの目的で別々の指導を受けているので、個別指導に分類されると思います。
家庭教師と似ている部分もありますが、決定的な違いは、講師ではなく塾本体がサービス運営を管理している点です。
そのため、家庭教師によくある「突然、講師の都合で曜日を変えられた」「講師がさぼった」などのトラブルが一切なく、安心して個別指導を受けていただけます。
採用の倍率は13.2倍!質の高い講師陣が強み
ー他塾にはない、楠教育のいえスタならではの強みを教えてください。
野村:当塾の一番の強みは「講師」です。ほかの学習塾なら「エース」として扱われるような人材だけを厳選して集めています。
ちなみに当塾の講師採用の倍率は13.2倍ですが、この倍率は創業以来ずっと変わらず、むしろ上がっているほどです。
ーどのような講師採用基準を設けているのですか?
野村:まず、偏差値が高い広島大学の学生にしか応募資格がありません。
さらにそこから、オンライン専門で活躍できる素地があるか、つまりパソコンを使いこなせるか、明るい表情をつくれるか、きれいにスーツを着こなせるかなどをチェックします。
ほかにも「出勤回数がある程度多い」「話し方が柔らかい」「10年後の未来の教育についての想いがある」「教え方のスピードがちょうどよい」など採用基準が山ほどあります。
採用後もたっぷり20時間以上かけて研修をして鍛えていきます。
このような狭き門を突破した非常に優秀な講師だけが、いえスタで指導にあたっています。
ー講師は全科目を教えられるのでしょうか?
野村:基本的に小学校・中学校の内容は、英語も含めて全科目を指導できます。
ただし、小学校受験・中学受験・高校生の科目については、講師本人に担当できる科目を聞いたうえで、実際の授業で対応できているかを確認しながら、任せる科目を塾側で選定しています。
楠教育のいえスタのプラン内容や料金を紹介
ー楠教育のいえスタの人気プランについて教えてください。
野村:楠教育のいえスタのプランは、1対2指導の「個別プラン」と1対1指導の「プレミアムマンツーマンプラン」の2つです。
もともと個別プランしかなかったのですが、「料金が高くてもいいからマンツーマン指導してほしい」という要望が多かったので、プランを増やしました。
現在は、生徒の約40%が「個別プラン」、約60%が「プレミアムマンツーマンプラン」を受講しており、後者のほうが受講者数は多いですね。
ー2つのプランの違いを教えてください。
野村:「個別プラン」は演習ベース、「プレミアムマンツーマンプラン」はコミュニケーションベースの指導となっています。
「個別プラン」は1対2になる分、授業内容が薄まらないよう、「この問題を解いて」という指示出しと生徒が自力で解くためのヒント出しをどんどんやって、テンポよく進めていくのが特徴です。
一方、「プレミアムマンツーマンプラン」では、生徒の要望にあわせて本当になんでもやります。塾の指定テキストの内容でなくても、前日にわからない問題の画像を送ってもらえれば対応可能です。
そのため、学校の問題のわからないところを10枚くらい画像で送ってきて、翌日の授業で講師が全部教える、ということを毎週やっている生徒もいます。
海外の生徒からは「5年前の日本の塾用教材を手に入れたから、それで指導してほしい」と要望を受けたこともありました。このような場合も、事前に画像を送ってもらえれば対応できます。
授業のあと、個別プランの生徒は「すごく問題を解かされた」、プレミアムマンツーマンプランの生徒は「いっぱい教えてもらった」という感想を話していますね。
ーそれぞれのプランで、生徒の傾向は違いますか?
野村:幼児は演習ができないので、プレミアムマンツーマンプランのみの対応となります。また学年を問わず、「手取り足取り教えてほしい」という方はプレミアムマンツーマンプランを選ばれます。
「週4回など多く受講して、自力で勉強する力を身に付けたい」という方、「コロナ禍がなければ一般の学習塾に行っていた」という方は、個別プランを選ぶケースが多いですね。
ー料金についても教えてください。
野村:料金は、授業4回1セットの回数制となっています。料金は以下の一覧表のとおりです。
■楠教育のいえスタ授業4回1セットあたりの料金(金額はすべて税込)
野村:当塾が月謝制ではなく、回数制を採用している理由ですが、月謝制だと「入会金や年会費を払ったから、すぐにやめるともったいない」「何万円分の授業が残っているけどあわなくてやめてしまった」というケースもあり、保護者の方にとってよくないからです。
一方で回数制は、サービスに満足できない生徒はすぐにやめられますし、その分私たち塾側にも緊張感が生まれます。
ただ、ありがたいことに、やめる方はなかなかいません。やはり講師の質と回数制が当塾の強みになっていると思います。
誠実さと人を使う効果の高い学習塾を選んでほしい
ー今後の展望を教えてください。
野村:当塾を運営している楠教育として、今こっそりテスト導入しているのが、キャリア10年以上の学習塾責任者やマネージャーのマンツーマン授業を受けられる「ファーストクラス」というサービスです。
ファーストクラスの講師は、学生講師はもちろんNGですし、個人塾のオーナーや1教室しかない塾の塾長でもなれません。
複数の学習塾店舗を持ち、大局的な面を養ってきた講師だけを揃えた、スペシャルな家庭教師派遣なんです。
ファーストクラスの料金は高額になりまして、たとえば私の授業だと1回につき1万円かかります。しかし、それでも週8コマくらいは売れています。
ただ正直、単純に学力アップや受験対策を目的とする指導なら、いえスタの学生講師のほうがすばらしいですし、プロです。
私がファーストクラスで教えているのは国語ですが、受験対策の国語ではなく「根本の国語力を身に付けよう」というテーマでやっています。
このようにファーストクラスは、一点突破で「人間的な幅を持たせたい」「思考力を身に付けたい」という方向けのスペシャルなワンコンテンツとなっておりまして、今後さらにサービスを充実させていけたらと考えています。
ー最後に、読者の方へ一言メッセージをお願いします。
野村:今の世の中のオンライン学習塾は、いいものと悪いものが入り混じっている状態なので、何を選んでいいかわからない方は多いでしょう。
業界的にも「一番よいオンラインの形」を模索しているところなので、それを踏まえると「誠実さ」に目を向けて学習塾選びをするのがよいと私は考えます。
オンライン学習塾は、地元密着型の塾のように悪いうわさもたたず、インターネット上に悪い口コミを書き込まれないよう対策もできるので、評価が世の中に出回りません。だからひどいことをする学習塾が出てくるんです。
そのため見た目のきらびやかさや過剰な実績アピールよりも、きちんとした運営をしているのか、約束を守るのか、誠実な姿勢を見極めてほしいと思います。
それから、あえて「人を使う効果」とは何かも考えてほしいです。
ただ解説をしてほしいだけなら、YouTubeやスタディサプリなど「人を使わない」コンテンツを選んだほうが安く済みます。
せっかく学習塾に通うなら、自分だけの悩みの解決にリーチできるサービスを選んで、人を使う効果を追求するほうがいいはずです。
楠教育のいえスタは料金回数制による「誠実さ」、個別指導形式による「人を使う効果」をリンクさせたサービスなので、ぜひほかのオンライン学習塾との違いを比べていただければと思います!
ー本日は貴重なお話をありがとうございました!
■取材協力:楠教育のいえスタ