勉強の内容が難しくなり、学力に差がつき始める小学5・6年生。「小5の壁」という言葉があるくらいですから、この時期の子どもの教育に頭を悩ませる保護者の方は多いでしょう。
しかし中学生になれば、勉強の難易度はますます上がります。特に「算数」は「数学」となり、より専門的な内容になるため、早いうちに基礎を固めて苦手克服しておきたいもの。
そこで今回は、小学5・6年生を対象に算数・数学の先取り指導をおこなっている「神neo学習塾」塾長の神吉忠之さんにインタビューしました。
子どもが勉強ぎらいで困っている方、算数に対する苦手意識を克服させたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
「数学検定」3級に挑戦!算数・数学を先取りして指導
ー本日はよろしくお願いします。まず「神neo学習塾」は、どのような塾なのか教えてください。
神吉忠之さん(以下、神吉):「神neo学習塾」では、小学5・6年生に、先取りして算数・数学を教えています。
6か月間学んだあとに「数学検定」を受けてもらうのですが、できる子には3級を目指してもらいます。
ちなみに数学検定の3級は、中学校3年生修了時のレベルに相当します。
ーかなりの先取りですね。算数が苦手な子どもも数学検定3級を受けるのでしょうか?
神吉:素直な生徒が多くて、「算数がきらい」という子どもはそこまで多くない印象です。
もちろん、なかには算数が苦手な子どももいます。その場合は、数学検定の4級や5級を目標にすることもありますね。
算数の苦手でも、最初の1か月くらいは様子をみて、チャレンジできそうなら3級を受けてもらっています。
ー神neo学習塾はオンライン授業がメインですが、どのような子どもが利用していますか?
神吉:Zoomを使った、マンツーマンや3対1のオンライン授業は、上限8人の少人数体制です。
男女比率は6:4くらいで、男の子が少し多いですね。
当塾の生徒のなかには、不登校の生徒もいます。彼らは学校に通っていないので、午前中に授業をすることもあります。
たまたま保護者の方から「学校に行けていないんだけど」という話を伺ったのがきっかけで、「本人のやる気さえあれば指導します」とお受けしました。
それから、ひまわり学級(=特別支援学級)の生徒も受講しています。
オンラインの特性を活かしながら、生徒の状態にあわせて幅広く指導をおこなっているのが特徴ですね。
本人にやる気がある場合は、保護者の方と相談して、授業内容の調整にも柔軟に対応しています。
ー算数・数学に特化して指導されている理由を教えてください。
神吉:「私が数学を教えられるから」というのも理由のひとつですが、中学生になって苦手意識が芽生えたあとで「数学をやりましょう」と言っても、苦手意識を克服するのが難しいから、というのが1番の理由ですね。
しかも中学生は部活などで忙しいので、時間があり、苦手意識を持っていない小学生のうちに勉強のクセをつけるのが理想的です。
算数や数学は、一度できなくなったり、落ちこぼれたりすると取り戻すのが大変な科目です。
早い段階である程度、基礎を固めておくことが大切です。
小学生のうちに算数・数学を得意科目にしておくと、算数や数学だけでなく、ほかの教科もできるようになってきます。
それに小学生の段階で中学レベルの問題が解けるようになると、それだけで自信がつくものです。
ーよく「小5の壁」という言葉を耳にします。算数も小学5年生から難易度が上がるのでしょうか?
神吉:「小5の壁」は本当にありますね。いきなり難しくなるので、ついていけなくなると大変だと思います。
小学5年生までに算数の基礎ができていないと、難しく感じてしまうでしょう。
でも小学5年生なら、まだ間にあいます。中学生になってからだと遅いですね。
ー数学検定3級は中学3年生修了レベルですが、小学生でも合格できるものですか?
神吉:はい、合格できます。私には小学5年生の息子がいるのですが、昨年、新型コロナウイルスの影響で学校が休みになってしまったのをきっかけに、数学検定4級の勉強を始めて、無事合格しました。
その後、1か月で中学校3年生の範囲を全部勉強して、今度は数学検定の3級に合格しました。
私は基本的に勉強のできない劣等生でしたから、自分の子ができたのを見て「これはほかの子でもできるな」と思いましたね。
それで「神neo学習塾」を開く前に、近所の子どもたちにモニターになってもらい、指導を始めたんです。
週3回、70分ずつ算数や数学を教えるのを6か月間続けてきました。もちろん宿題も出しました。
その子たちは今6年生になりますが、既に2次関数やルートなどを勉強していて、ちょうど今度の土曜日に数学検定3級を受ける予定です。
練習問題はある程度解けているので、合格する手応えはありますね。
ー小学生の潜在能力はすごいですね。
神吉:そうですね。中学受験をしない子どものなかにも、能力の高い子がたくさんいると思います。
中学受験って問題が特殊で、難易度も高いじゃないですか。
でも小学5・6年生で受験対策している子どもは、ちゃんとそれが解ける。
ということは、学ぶ環境さえ与えれば、どんどん吸収できるのと思います。
当塾の授業は、「質問」と「実践」を繰り返すのですが、ホワイトボードで説明したあとは、とにかく問題を解いてもらっています。
「できる」イメージを植え付けて自信をつけさせる
ー指導するうえで気を付けていることはありますか?
神吉:生徒が理解しているかを確認したうえで、先に進むようにしています。
もし、生徒がわかっていないようであれば、カリキュラムどおりに進めることはしません。
特に算数や数学が得意でない場合、一度説明しただけで理解できるとは思っていません。
だから「前に1回説明したよね?なんでできないんだ!」と責めることはまずないです。「忘れちゃったね」と言って、何回でも説明します。
あとは教科書どおりに教えるのではなく、かみ砕いて教えるようにしています。
小学生に対して、中学校で習う内容を教科書どおりに教えても、チンプンカンプンになっちゃうでしょう?
とにかく「できる」イメージを植え付けて、自信をつけさせることを1番に考えています。
ー「裏技秘技もあり」とのことですが、覚え方のポイントなどを伝授しているのでしょうか?
神吉:はい。特に公式の覚え方や解の方程式は独特かもしれません。「学校の授業と教え方が違うと思うけど」とひと言伝えてから教えています。
個人的に「わかったあとで理屈を追い求めたほうがいい」と思っているので、最初は解けるようになることを第一にして教えていますね。
たとえば、みんな「4÷2」はできるんですけど、「5÷2」になるとできなくなるんです。
そこで、「÷の記号の後ろに書いてある数字が分母になる」と説明し、理屈ではなく機械的な解き方を教えます。
やっている内容はハードなので、厳しくやるときもありますが、結構「ワハハハ」と笑い声も上がるんですよ。
集中する時間ばかりでは子どもの集中力はもたないと思っていますので。
ーちなみに「数学検定」に合格したあとは、どんなことを学ぶのでしょうか?
神吉:「数学検定」が終わったら、その後は理科・社会を集中して勉強します。
理科と社会を重点的にやる塾は、おそらく珍しいのではないでしょうか。
それから最近は、小学校を卒業するまでに「英語もある程度やらなきゃいけない」と感じているところです。
でもやっぱり、算数・数学、理科、社会だけは、ほぼできている状態で中学校に上がらせたいですね。
今、当塾には小学6年生が多くいるんですけど、この生徒たちが中学生になるのが本当に楽しみです。
神neo学習塾の各クラスの料金や割引は?
ー神neo学習塾の料金体系について教えてください。
神吉:月々の料金は以下の表のとおりです。このほか、入塾金15,000円と教材費(※季節講習費別)を別途徴収しています。
神吉:「数学検定3級講座」を受けて、数学検定3級を取得した生徒については、月額料金から7,000円を割り引く「特待生割引」を用意しています。
たとえば、小学5年生の3月に数学検定3級を取得したら、翌月の小学6年生の4月から中学3年生の3月まで、ずっと割引が適用されます。
4年間で合計33万円超が割引される計算なので、結構大きな金額になります。
それから「弟妹割引」があり、兄姉の在籍期間中、弟妹の料金は半額になります。
ー「神neo学習塾」で算数・数学を中心にしっかり勉強すれば、安心して中学に上がることができますね。
神吉:はい。小学5・6年生の間に下地ができていれば、中学生になって慌てる必要はありません。
高校の勉強も授業を聞けばわかりますし、わからないところだけ重点的にやれば、テストの点数も取れるようになるかと思います。
そうなると、もう塾に通う必要がなくなりますね。
ーちなみに、小学2~4年生のクラスでは、どのような授業をされていますか?
神吉:小学2~4年生のクラスでは、教科書に沿いつつも少し先取りした内容を教えています。
なかには数学検定を受ける生徒もいるので、そういう場合は検定にあわせた勉強をしています。
ー子どもが授業についていけるのか、不安な保護者もいると思いますが、何か目安はありますか?
神吉:結局は本人のやる気次第です。
たとえば、ひまわり学級の生徒は、かけ算・わり算を何回も繰り返しつつ、先のほうまで進めています。
基礎の反復と先取り学習を並行しておこなっていますが、「ひまわり学級じゃなくてもいいんじゃない?」という話も出るくらい、学んだことが定着しています。
一応、基礎ができていることを前提にしていますので、小学5・6年生クラスで「九九があまりにもできない」となると、教えるのが難しいかもしれません。
ー授業は全国各地から受講可能でしょうか?また、授業の時間帯はどうやって決まりますか?
神吉:オンライン授業ですから、全国どこでも受講可能です。
ただ、私が1人で指導しているので、曜日や時間帯はこちらから提案させていただきます。
たとえば、算数の時間帯だと1日に3コマありますので、そのなかから希望の時間帯を選んでいただくイメージです。
遅い時間だと19時10分からのコマがあるので、ほかの習い事をしていても受講できるかと思います。
勉強ぎらいの小学5・6年生はぜひ体験授業を!
ー最後に、入塾を検討されている保護者の方へメッセージをお願いします。
神吉:当塾はZoomさえつながれば全国から受講可能です。
最近では、香川や大阪、関東だと吉祥寺や町田、柏、龍ケ崎など、さまざまな地域からの入塾が増えています。
2月から始めた、まだまだ“できたて”の学習塾なので、私自身も楽しみながら授業をしています。
いい意味で生徒たちを「勉強好き」「算数好き」に洗脳しつつ、とにかく「できる」という自信の植え付けをして、“自然とやらせること”を大切にしています。
もし勉強ぎらいで困っている小学5・6年生のお子さんがいたら、当塾の体験授業を受けてみてください。
もちろん「違うな」と感じたときは、入塾しなくても構いません。ちなみに、今まで体験授業を受けたお子さんは、ほぼ全員が入塾されていますよ。
ぜひお気軽にお問い合わせください!
▶体験授業のお申し込みはこちら
ー本日は貴重なお話をありがとうございました!
■取材協力:神neo学習塾