子どもがなかなか家で勉強をしてくれない。思春期を迎えた子どもとコミュニケーションを取るのが難しくなっている…。そう悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
今回は、宮崎県都城市にある「田中個別指導教室」を取材。塾長の田中 潤一さんに、宮崎県の塾事情や、なかなか家で勉強をしない子どもに向けての指導方法などをお聞きしました。
宮崎県都城市周辺で塾を探している方は、ぜひご一読ください!
大学合格を目指す高校生が多く通う塾
―本日はよろしくお願いいたします。はじめに、「田中個別指導教室」の概要をお聞かせください。
田中:「田中個別指導教室」は、宮崎県都城市にある小学生から高校生までを対象とした個別指導教室です。
生徒の割合としては、地元の進学校に通う高校生が一番多く、大学受験と高校受験を専門としており、中学受験には対応していません。
小学生クラスの目標は、中学校の勉強の先取りをしておくことで、中学校生活が始まり、部活動などで忙しくなっても、勉強に関しては大丈夫という状態にしておくこと。
小学生のときにそういう指導を受けてきた生徒たちが、高校入試を迎える際に、どの学校も受けられるような成績を維持できているのは、この指導方針の成果だと感じています。
中学生クラスに関しては、3月1日からレベル別に大きくクラス分けをおこない、“勉強の量を増やす”ということを厳しくやっていく予定です。
このように小学校、中学校、高校とそれぞれの発達段階において、何をやらなければいけないかに工夫しながら指導をおこない、設立から16年経った形ですね。
―「田中個別指導教室」の、強みや特徴を具体的に教えてください。
田中:当教室の強みは、それぞれの科目の専門の講師が対面で授業をおこなっていることです。
大学受験に関してお話しすると、教室がある都城市は人口15万人の宮崎県でも2番目の規模の都市ですが、講師が対面で教えるタイプの高校生向けの塾はそれほど多くない状況にあります。
対面で指導する塾があっても、講師が教えるのは数学と英語だけで、あとは映像系の授業という塾が大半。そういったなかで、講師が対面で指導するタイプの授業というのは、根強いニーズがあると感じています。
それから、私は広島にある学校の教科書や小論文に関する本を制作する会社で、小論文の講演やテスト・テキストなどの教材作成に関わっています。
当教室の公式ホームページにも載せていますが、今でも宮崎県内だけではなく、鹿児島や熊本などの高校で講演(小論文ガイダンス)をいくつもおこなっているんですよ。
そのため、総合型選抜や学校型推薦選抜といった推薦入試に強いことも、特徴として挙げられるでしょう。
もうひとつの特徴として、入会金を取らないというポリシーがあります。
入会金を払ってしまうと、辞めるのがもったいないという気持ちになってしまうから。そういう気持ちでは通ってほしくありません。
とくに、都城市は宮崎県では大きな町ではありますが、関東や関西、あるいは同じ九州でも福岡などと比べても、小学生が塾に通うのがとても珍しいような地域。
中学生の部活動がとても盛んで、勉強よりも部活に力を入れる子どもが非常に多い地域でもあります。そのため、中学生でも中学3年生までは、通塾率もそんなに高くはありません。
そういった背景もあり、それぞれに必要なタイミングで入塾し、不要だと感じたときには、迷わず辞めてほしいと思っています。一度辞めても、受験期を迎えて戻ってきてくれる生徒も多いですよ。
高校生についても、部活が盛んということも関係しているのかもしれませんが、21時半から23時という遅い時間帯の授業も根強い人気があります。
そのため、自習室も23時まで開放しています。この前の枠の授業を受講しているけれど、親御さんには23時に迎えに来て欲しいと伝え、23時まで自習室で学校の宿題をしてから帰宅する生徒も珍しくありません。
生徒一人ひとりに寄り添った指導
―講師の方についてお聞かせください。また、指導するうえで大事にしていることを教えてください。
田中:大学生の講師3名が小学校の教員採用試験に合格して、春から小学校の先生になるので、メインは私を含めた5人の社会人講師です。
私が生徒を指導するうえで大事にしているのは、「生徒の立場に立ち、生徒の気持ちになり、生徒の将来を一緒に考えること」。
生徒の性格も、希望する指導方法も、学力レベルもいろいろですからね。きちんと見極めて指導したいと思っています。
採用する講師についても人柄はもちろん重要ですが、いろいろなキャラクターの講師がほしいと思っています。
生徒と講師の相性も重要なので、しっかりと生徒の希望や性格を見極めたうえで担当を決めているんですよ。
そして、最も重要なのは、生徒本人が納得して進路を決めること。
この地域には、国公立大学をとても信仰している、「国公立神話」のようなものがあります。生徒たちも、ご家庭でも学校でもそういうことをいわれているようです。
しかし、本人の希望が必ずしも国公立大学進学ではないこともあります。
生徒本人がどういう進路に進みたいのか、将来どういう街に住みたいかなど、いろいろ話を聞き、進路実現に向けての進路指導をおこなっています。
―続きまして、カリキュラムと料金について教えてください。
田中:授業形態は、一部例外もありますが、高校生クラスは基本的には1対1のマンツーマンから4名までの小集団、中学生クラスは対面授業だけではなく、映像も併用したクラスへの変更を予定。小学生クラスは1対1のみ対応しています。
カリキュラムは、1対1では生徒一人ひとりの進度と希望にあわせたものを作成しています。
集団クラスについても、かなりいろいろな授業を用意しているので、それぞれのレベル、希望にあったクラスを受講することが可能です。
面談でご希望を伺い、最適なクラスをご提案させていただいていますよ。
勉強量を増やして、成績アップを目指す
ー今後、新しいサービスのご予定などがありましたら、教えてください。
田中:先ほども少し申し上げましたが、“勉強の量を増やす”ことを一番の目標に掲げていきたいと思っています。
家で勉強しないという子が本当に多く、「うちの子は家でも本当によく勉強をします」という親御さんにお会いすることはほとんどありません。
たとえば、週に2回、各1時間半塾で勉強をすると合計3時間になりますが、1週間は168時間あります。168時間中、3時間勉強したところで、とくに成績が下位の子どもたちには量が足りません…。
それにコツだけでどうにかなるものではないと感じています。家庭での学習も含めて、勉強の時間を増やすことが重要です。
とはいっても、お子さんが中学生になると、小学生のときと比べても、ご家庭での会話がなかなか円滑にいかなくなることも珍しくありませんよね。
そういった状況で家庭での学習時間を増やすのは難しいでしょう。そこも含めて当塾でやっていきます。
親御さんには了解を得て、課題も多めに出して厳しく指導。もし2ヶ月連続で課題をクリアできなかったら、三者面談を実施します。
時代に逆行したスパルタなやり方かもしれません。しかし、とくに勉強が苦手な子ども向けには、そういう勉強せざるを得ない環境をつくる必要があると感じています。
―最後に、入塾を検討している読者の方に向けてメッセージをお願いします。
田中:私は本当は塾には通わなくていいと思っています。塾へ通わず、自分で勉強ができたら最高ですよね。
しかし、勉強をするうえで、何かしら困ったり、助けが必要だったり、何か聞きたかったりしたときに、聞ける場所があることは大事だと思います。
それぞれのお子さんが必要とするときに、お問い合せいただけたら嬉しいです。
田中個別指導教室がフィットする子も、うち以外があう子もいると思います。
いろいろな塾を検討していただくことが大事ですので、比較検討の対象として、第3候補でも結構ですので、こういうタイプの塾もあるということを知っていただきたいなと思います。
当教室では、お問い合せをいただいたり、面談に来ていただいたりしても、こちらから営業をすることはありませんので、そこはご安心ください。
―本日は貴重なお話をありがとうございました!
■取材協力:田中個別指導教室