中高一貫校に通う方のなかには、学校の授業進度にあわせて勉強したい、部活動をしながら受験対策をしたい、という方もいるのではないでしょうか。
大阪市天王寺区にある「数しま塾」では、大阪星光学院中学・高等学校と四天王寺中学・高等学校の学生に特化した授業をおこなっています。
そこで今回は、「数しま塾」塾長の嶋谷 章さんにお取り組み内容について詳しくお話を伺いました。
大阪星光学院中学・高等学校、四天王寺中学・高等学校に通っている方、受験対策がしたい方は、ぜひご一読ください。
数学に時間をかけずに基礎学力を積み上げる
ー本日はよろしくお願いします。はじめに、「数しま塾」がどのような塾なのか、概要を教えてください。
嶋谷 章さん(以下、嶋谷):「数しま塾」は、大阪星光学院中学・高等学校と、四天王寺中学・高等学校の生徒を対象にした学習塾です。
いずれの学校も中高一貫校になりますので、それぞれの学校の進度や行事などにあわせて指導しているのが特徴です。
ー他塾にはない「数しま塾」ならではの強みや特徴を具体的に教えてください。
嶋谷:国語・英語・数学のなかで、数学が一番大事だと思っている方が多くて、そこに多くの時間をかけてしまっていますが、当塾では数学に時間をかけず力を伸ばすことができるのが最大の強みです。
数学は、国語や英語より時間がかかる科目ですが、なぜ時間がかかるかというと、計算ミスをすると計算し直す必要が出て、時間がどんどん増えていくからです。
だから、計算ミスをしないよう指導を徹底しています。
たとえば、整数と分数、少数のなかで、計算が楽なのは整数ですよね。だから分数の方程式があれば何倍かして、まず分数をなくす。
当たり前のことをきっちりと当たり前のようにやっていきなさいということなんですね。
それをすることによって計算ミスがなくなって、結果として問題を解く量が増えていく。
数学は完全な暗記科目なんです。通常答えは1つですが、いろいろな解き方があります。解き方を覚えてしまったら、その道中に何をしているかといえば、全部計算なんです。
だから数学で100必要なものがあるとしたら、50は計算力、40は暗記、10が気付きだと僕は思っています。
よく生徒さんが「自分は計算力がない」といいますが、そのときに僕は聞くんです。「九九できますか?」って。
ほとんどの生徒さんが「できる」っていいますね。次に「分数計算できますか?」と聞くと、それに対してもほとんどの生徒さんが「できます」といいます。計算力は実はそれだけで十分なんです。
要は面倒な計算の仕方をやっているから正解が出ない。だから計算力がないと思っているわけですが、九九と分数計算ができれば、ほとんどの数学の問題に対応できます。
たとえば積分計算は最終的には単なる分数計算になるので、うちの塾では中1の生徒にも積分の計算問題を解かせることもあります。
計算ミスをしない計算力をつけて、問題数をこなしていけば、正解までの道筋をどんどんどんどん覚えることができます。
そして回り道をしない、面倒な計算をしないための“気付き”の視点を持てるようになれば、受験において容易に合格ラインに達することができます。
当塾は宿題も出さないし、入塾テストもおこなっていません。能力別のクラス分けもしていません。
ですが、合格率で当塾に勝てるところはないと思っています。過去3年以上在籍した塾生で、医学部医学科の現役の合格率は86%なんです。22名受けて19名が合格しているんです。
もともと優秀な子だけを集めたわけではなく、医学部を到底狙えないような子が、先ほどお話ししたことを徹底しておこない、医学部に合格しています。
このほかにも、ビリギャルならぬビリボーイもいました。高校2年8月の入塾時、学年最下位だった生徒が、1年半で京都大学総合人間学部に現役合格しました。
そういう意味では、逆転合格が可能なこともうちの強みですね。
大阪星光学院中学・高等学校に行ってる、あるいは四天王寺中学・高等学校に行ってるということだけで十分なんです。
もともと勉強ができる子たちですから、なんらかの理由でうまく回っていかなくなっている。
宿題や課題に追われて復習ができず、学んだことが身につかない。そういう悪循環に陥って、自信ややる気をなくした子に対して、僕は少しだけ前を向けるようにしているだけなんです。
光さえ見えれば、頑張っていくことができる。僕はそのきっかけを与えることが、ほかの先生よりできるのだと思っています。
臨機応変に対応する生徒に負担のないカリキュラム
ーどのような方が講師をされていますか?
嶋谷:プロの講師に何人か来てもらっているのですが、その方たちは僕がこの塾を始めてからずっと来てもらっています。
あとは、当塾の塾生のOBで、現役の京大生、阪大生、医学部の学生などが講師をしていますね。
ーカリキュラムにこだわりのポイントはありますか?
嶋谷:集団塾なので、そのときの生徒たちや学校の状況に応じて臨機応変に対応しています。
高校1年までは学校の進度や使っている教材にあわせて授業を進めますが、高校2年からは僕が選んだ問題集を繰り返しやっていきます。
最終的に受験までにきっちりとした学力を作り上げればいいと思っていますので、固定のカリキュラムはないですね。
難しい問題を解けるようになることを目指すのではなく、簡単な問題で点を落とさない、満点をとることに重点を置いています。
生徒に負担をかけないことを第一に考えていますので、宿題も出さないし、先取り授業もしません。
ルールを守るということに対しては非常に厳しくしていますが、普段はものすごく緩い状態なんですね。それが逆にいいのかなと。
緩いながらも、基本を積み重ねているので、基本ができてしまえば、学力はものすごい伸び方をします。そこが当塾の特徴ですね。
高槻中学・高等学校に特化した指導をおこなっていきたい
ー今後の展望についてお聞かせください。
嶋谷:できるだけいろいろな生徒さんに教えてあげたい、というのが一番の想いとしてあります。
昨年から高槻中学・高等学校の学生を対象にした指導をおこなっていますが、今年からは金蘭千里中学の学生にも指導していくことを考えています。
たとえば兄弟姉妹がいて、上のお子さんが大阪星光学院高等学校に通っているけれど、下のお子さんは別の学校に通っている場合でも入塾できますので、お気軽にお問い合わせいただけると幸いです。
また、入塾前にご相談いただければ、お子さんに負担をかけないアドバイスやご提案をすることができますので、公式ホームページからお問い合わせください。
体験授業は随時受付中です。
ー最後に、入塾を検討されている読者の方にひと言メッセージをお願いします。
嶋谷:多くの学生、保護者の方は、難問を解けるようにならないと大学に合格しないと思われていますが、そんなことはありません。
ガツガツ勉強しなくても、部活動をやりながらでも東大・京大はじめ、いろいろな大学に行けますから、ぜひ一度話だけでも聞いてみてください。
無料の体験授業も、ぜひ受けてみてください。目から鱗の発見があるはずです。
僕自身、楽しいことが好きなので、参加費無料の新年会や、球技大会(ソフトボール、バスケットボールetc…)などもおこなっています。楽しく学生生活を送るために当塾を選んでいただけたらと思います。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました。
■取材協力:数しま塾