塾を検討しているお子さんのなかには、学校の友だちと同じ塾に通いたい、地元の志望校に合格したいという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、兵庫県伊丹市で地域に根差した個別指導専門塾「学習教室サクセス」を取材。塾長の岩田 英証さんに、地域密着型の強みや生徒に対する想いなどを伺いました。
兵庫県伊丹市で塾を探している方や、地域密着型の塾にご興味ある方は、ぜひご一読ください。
地元の学校の情報を持ったうえでの指導が強み
ー本日はよろしくお願いします。はじめに「学習教室サクセス」がどのような塾なのか、概要を教えてください。
岩田 英証さん(以下、岩田):当塾は、小学4年生以上を対象とした個別指導型の学習塾です。授業は、小中学生が1対3、高校生は1対2でおこなっています。
地域密着でやっており、地元の中学校の定期テストや地元の高校進学の情報をしっかり持ったうえで指導をしているのが特徴です。
たとえば、推薦入試は学校独自の問題が出題されますが、当塾は地元で長く運営しているので傾向を把握しています。
また、学校の独自問題というのは答えがないまま問題だけが回っていますが、当塾では答えや解説をつくり、個別指導の授業で志望校やレベルにあわせて対策をしています。
各高校ごとの受験ノウハウがあり、面接で毎年聞かれることのデータも調査しているので、対策ができるんです。
成果につながるやり方が講師全員に共有されているので、適確な指導ができますし、志望校に合格するために必要な力をつけてもらう体制が整っています。
さらに、無料で面接対策もしており、推薦入試を受験する生徒には面接対策を3回受けてもらい、その3回分をきちんと点数化し、どのような観点で点数をつけたか細かく保護者に報告しています。
当塾は、教える力やカリキュラムを考える、いわゆる教務に力を入れている塾で、教材の研究などもおこなっています。
今、総合選抜型や学校推薦型で、大学に進学する生徒が以前に比べたらとても増えており、高校の学内成績や定期テストで高得点を取らせることが以前にも増して大事になってきているんです。
講師が把握していない難しい教材を生徒が急に持ってきたときに、きちんと問題を読んで解説しようとすると、中学生と同じ1対3だと高校生はやりにくい。
そうして紆余曲折を経て、最適化をめざしたところ、高校生は1対2の授業が最適だという考えに至りました。
教材の使い方や進め方、どの教材をいつからどれだけやるかについて研究に研究を重ねて今の形をつくり、さらに最近の状況を見ながら常に最適化を計っています。
ー他塾にはない「学習教室サクセス」の強みについて具体的に教えてください。
岩田:伊丹市内に3教室あり、各教室ですぐ近隣の中学校の生徒たちが多くいるので、テスト前の土曜日や日曜日の朝から夕方まで教室をあけて「集中学習」と呼ばれるテスト対策を実施しています。
通常授業は個別指導なので、ほかの生徒とあまり会話を交わさず帰ってしまうことも多いですが、集中学習では普段曜日が違う生徒たちが集まって休み時間に盛り上がったり、お弁当を広げて食べたりして、楽しそうな雰囲気ですね。
そのためか、テスト前の勉強会はすごく参加率が高いです。
さらに、本部の昆陽教室では、地元の中学校の生徒に向けて、テストの1週間前から朝6時40分に教室をあけて勉強会を開催し、昆陽教室以外の教室でも、テスト当日は早朝学習で勉強してから学校に行く場を提供しています。
また、「土曜特訓」という中学3年生に特化したコースがあり、そこで生徒のやる気が出るような話をするなど、「みんなで一緒に頑張ろう」という雰囲気づくりを常に心がけていますね。
そして、広告を打っている塾に比べて宣伝費用がかからないので、授業の質が高いにも関わらず、授業料は一般的な個別指導塾よりも10~15%ほど安いのも、当塾の魅力のひとつです。
授業の記録を自動送信できるシステムを開発
ーご家庭と塾をつなぐシステムについて教えてください。
岩田:保護者には子どもが塾で何をやっているのかわからないですし、個別指導だとほかの先生からも何をやっているのか見えにくいので、日々どのような勉強をしているのか可視化することはとても大事だと思っています。
保護者に塾でやっていることを知らせるために、今までさまざまなことを試してきましたが、現在は手書きした授業の記録を写真に撮り、保護者のLINEに送っています。
1枚ずつ写真を撮って、宛先を確認して送るというのは非効率な作業になるので、開発費をかけてエンジニアに依頼し、そこを完全自動化しました。
生徒番号をタブレットで撮影すると、保護者や生徒など複数の宛先へ自動的に送信するシステムなので、授業内容やコメントをリアルタイムで効率よく送れます。
授業ごとに記録が届くので、保護者からわかりやすいといわれますし、入会の段階で驚かれたり、ありがたいといってもらえることが多いですね。
このシステムを導入する前も、授業の記録はつけていましたが、生徒に渡した記録の紙を保護者に渡さないということが起きました。
授業の記録には、遅刻や宿題忘れがあったことも記載されているので、そういう情報をあえて保護者に見せる生徒なんていないですからね。
それがシステムだと強制的に送られるので、「宿題忘れないようにしよう」「遅刻しないように気をつけよう」という気持ちにつながり、生徒にいい緊張感が走っています。
ー講師を採用する際のポイントや、指導するうえで心がけている点を教えてください。
岩田:当塾の講師は、卒塾生が7~8割です。
生徒のなかで、人物的にも学力的にも優れた子がいたらこちらから声をかけますし、声をかけなくても自分から手を挙げてくれる子もいます。
採用においては、生徒のときから信頼できる子であれば基本的にはどんどん採用していますし、それでうまいこといっていますね。
講師への指導としては、教え方などの技術的なことは、細かいことをいえばいろいろあるのですが、それ以上に生徒に教える際のテンションや熱意は絶対に負けないでほしいと伝えています。
中学生になると、心のなかでは面白いと思っていても、表情に出さない子や反応が薄い子も多いです。
だからといって、講師がテンションをあげて接するのをやめてしまうと、どんどん授業の活気がなくなります。
生徒たちのテンションも下がって、それが周りに伝わってしまうので、生徒がどんな態度でも、講師はテンション高く元気な感じでやってほしいと伝えていますね。
また、厳しいことを言ったら嫌われるのではないかと心配する講師には、一時的にそうでも数年後などの長い目で見たときに、生徒にとってよいと思えるような行動をすることが、講師として正しいのではないかということも話しています。
卒塾生たちが講師として戻ってきてくれる塾
ー今後の展開や体験授業などについてご紹介ください。
岩田:教室をたくさん展開したいという野心的な気持ちはありませんが、学生のころから通ってくれて、卒業後にこの塾を支える側にまわりたいと言ってくれる子たちが増えてきたら、教室を増やして活躍の場をつくりたいという気持ちはあります。
ただ、はじめに教室展開ありきで、そのために必要な人を増やそうという考えはないですね。
体験授業は、無料で1回受けていただけます。
たまに見学だけを希望される方もいますが、実際体験してもらうことで入ってくる情報量が各段に違うので、できれば体験を受けてもらうことをおすすめしています。
体験授業は、メールやお電話、LINEで受付可能です。なかには、電話が苦手な方もいると思うので、その場合はメールやLINEでご連絡いただければと思います。
ー最後に、読者の方へ向けてのメッセージをお願いいたします。
岩田:当塾は、教室長をはじめ、講師やスタッフなどもほとんどが卒業生です。
元塾生なので保護者も知っている仲で身内感があり、お互いよくわかったうえで働いているので、地に足がついた塾だと思います。
もちろん至らないところもありますが、そこはみんなでカバーしあい、生徒に「塾に来て勉強することは楽しい」と感じてもらいながら成績があがるように、協力してやっています。
卒業生たちが戻ってきてくれている塾なのでアットホーム感がありながらも、「やるときはやる」という真剣さがある塾ですので、ぜひ一度お問合せいただけると嬉しいです。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました!
■取材協力:学習教室サクセス