小学生、中学生のお子さんのいるご家庭のなかには、「勉強しているのに、なかなか成績が上がらない…」「家でなかなか勉強しない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
岩手県盛岡市に教室を構える「個別指導サクセス」では、効率よく学力アップできる独自の勉強法を取り入れた指導をおこなっています。
今回は「個別指導サクセス」代表の鈴木 宏治さんに取り組み内容についてお話を伺いました。
盛岡市で塾をお探しの方、効率的な勉強法を知りたい方は、ぜひご一読ください。
宿題を出さずに成績を上げる独自の指導方法とは
ー本日はよろしくお願いします。はじめに、「個別指導サクセス」がどのような塾なのか、概要を教えてください。
鈴木 宏治さん(以下、鈴木):「個別指導サクセス」は、小学生から高校生を対象にした個別指導と少人数の集団指導塾です。
中高生は1対1、1対2の個別指導、小学生は個別指導と集団指導をおこなっています。
ー貴塾ならではの特徴や強みを具体的に教えてください。
鈴木:ほかの塾と違う強みとしては、送迎をおこなっているということです。盛岡エリアにある塾のなかでは当塾だけですね。
歩いて来る子もいますが、塾生の8割くらいは利用しています。テスト前に自習に来た子も帰りは送っていますね。
岩手県という土地柄、冬は雪が積もったり、交通手段があまり発達していないので、塾に通うとなると、自転車や保護者の送迎が必須になります。
たとえば保護者が送迎する場合、その前後も含めるとで2~3時間のロスになり、それだけの時間があれば別の用事をすることや余暇を楽しむことが可能です。
逆にいうと、当塾の送迎によって保護者が自分の貴重な時間を失わずに済むということなんです。子どもが安心安全だというメリットもありますが、そういう方たちに向けたサービスですので、大変ご満足いただいていますね。
鈴木:それから当塾は、あまり勉強が得意ではない子たちをターゲットにしておりまして、そういった子たちが点数を上げていくために、宿題は出さないという指導方法を取っています。
一般的な塾だと、塾で授業をして学んだことを定着させるために宿題を出すと思いますが、学校から宿題を出されているうえに、塾からも宿題を出されると、子どもには負担になるわけです。
そうすると塾に行きたくないというネガティブな思考や気持ちになるので、塾から宿題は出さない、かつ過去問を徹底的に繰り返し学習することで点数を上げるという方法を取っています。
過去問については、子どもたちが通っている各中学校・高校の定期テストをすべてデータ化しておりまして、それを使って対策しているんです。
大事な部分というのはテストに詰められているわけですし、科目の先生が前年度と同じだと次年度も同じ問題を出したりするんですよね。まったく同じだった!と生徒から聞くこともあります。
それから、子どもたちにはマル秘といいますか、どちらかというと裏をつく勉強法も教えています。
ほとんどの人の勉強の仕方が、ノートを使って演習をして、何度も何度も書いて覚えて、というのが習慣的になっていますが、それが科学的に正しいわけではないんです。
慣習のようになっている勉強のやり方をアップデートして、より効率的に点数を上げていこう、楽して成績を上げようと。
だから当塾ではノートは使わないですし、推奨もしていません。それよりは何回も朗読した方がよい、という考えです。
勉強をするとなると、まとまった1時間とか2時間という括りで子どもたちは考えがちですが、たとえば10分を6回繰り返せば1時間になるよ、といっています。
ではどうやって10分を入手するかというと、トイレに行く時間が1回10分ならそれを6回繰り返してもいいですし、登下校の信号待ちの時間や、テレビを見ながらでもいいんです。
どんな格好をしていても脳は働くので、勉強はこうあるべきという固定観念をずらしていく。そういうことを推奨しているというか教えている塾です。
最初は子どもたちも過去問を覚えるだけでいいんですか?と不安がりますが、コツコツする勉強をしなくてもボンっと成績が上がったりするので、そうなると信頼してくれるようになりますね。
私はどちらかというと教科書に載っている内容は覚えたり理解したりする必要はなくて、テストで点数が取れればいいという考え方なんです。
それで子どもたちが精神的に自信を持って自分はできるんだと思えれば、教科書の内容を理解したところであまり役に立つわけではないと思いますし。
それよりは、子どもたちが自分に対して自己肯定感や自信を持てれば、人生なんとでもなると思っています。
知識を定着させるために工夫をこらす講師陣
ー講師の方の採用基準はありますか?
鈴木:私の理念を理解してくれるかどうか、それとコミュニケーション力ですね。
今いる講師は全員国立大学の学生なので学力面では問題ありませんが、やはり理念を理解できて、それを実践できるか、それが重要です。
ー講師の方が生徒を指導されるうえで心がけていることがあれば教えてください。
鈴木:講師が努力ありきの一般的な指導をされては困るので、私の理念を咀嚼してその通りやってくれることが第一前提であるのと、教科書に載っていないような小ネタを多用するよう心がけていますね。
昨日、ある生徒にオーストラリアの成り立ちについて話をしたんです。かつてイギリスで犯罪を犯した人の流刑地だった、みたいな話をするわけです。
もともと本国に置いておけないような犯罪者の流刑地にしたわけだから、オーストラリアは大きな刑務所だと。そういう話をすると生徒に受けるんですね。
こんな情報は教科書に出てこないじゃないですか。ただ、ここでオーストラリアという国がすごく印象づけられるんですよ。
ただ単に日本に対して鉄鉱石や牛肉の輸出割合が高いよという教科書通りの情報を教えるよりは、犯罪者がたくさんやって来て国が成り立っていったんだっていう話をしたほうが、子どもにとってオーストラリアが印象に残るんです。
だから私は雑学というか小ネタを授業で多用しています。そして脳に定着させるにはアウトプットするのが1番なんです。人に教えるっていうことですね。
子どもたちは塾で知った小ネタを学校や友だち、親にいうので、記憶に残り定着しやすくなります。
教科書に載っていないことのほうがアウトプットしやすいので、講師には大学で学んでいることをどんどん小ネタとして使いなさいといっています。
知識をいかに脳に印象づけさせるかというのを私は心がけていますし、講師にもそれを望んでいますね。
ーカリキュラムにこだわりのポイントはありますか?
鈴木:この塾が英検・漢検・数検の検定会場になることもあり、小学生は漢検と数検を、中学生は英検・漢検・数検を受けることを必須にしています。
小学生の場合は、習字やイラスト、パソコンといったコースもあるんです。イラストのコースだと漫画を描いたりとか、タブレットを使って絵を描いたり、小2の子がパワポで塾内のPOPを作ったりしていますよ。
5科目以外で子どもにはたくさんの能力があると思うので、そういったところを伸ばす指導もしています。
各コースの料金については、公式サイトをご覧ください。
子ども向けに経済や経営について学べる取り組みをしていきたい
ー今後、新たなコースやサービスのご予定がありましたらご紹介ください。
鈴木:構想としてですが、知人の経営者が塾に来て経営学を教えたり、経済やお金に関するマネーリテラシーを学んだりする子ども向けの講座や講演会を開催できればいいなと考えています。
それから、中学生が町のケーキ屋さんや美容室などに職場体験に行ったり、実際に物を売ったりしてお金を稼ぐアルバイトをさせたいですね。より経営・経済について学べるよい機会になると思います。
盛岡市は首都圏に比べれば田舎ですが、ここ都市部に住んでいる子どもたちは自然体験をしたことがないんです。
夏休みや冬休みといった長期休みを利用して、子どもたちを山奥に連れて行って魚をつかみ取りしたり、取った魚をその場でさばかせて塩焼きにして食べたり、野菜を収穫したりといったこともしています。
私が使っている施設で野菜を収穫していますが、いずれはそこに塾専用の畑を借りて農業をおこない、生産・収穫・販売をしていきたいですね。
マーケティングをして、実際に魚を加工してパッケージングして売るとか、商品の紹介POPはイラストが得意な子に書かせたりとか、そういうことをやっていきたいと思っています。
ちなみに、実際におこなっている取り組みは公式LINEでも紹介していますので、ぜひご覧ください。
ー最後に、入塾を検討されている読者の方へひと言メッセージをお願いします。
鈴木:そもそも勉強ができる子、勉強が好きな子は一般的な塾のほうがあうでしょう。
逆に勉強が苦手、好きじゃない子、大手塾の方針があわないと感じ、私の理念に共感していただける場合はあうと思います。
宿題も出ないですし、学校の勉強より雑学を教えられて、マンガやYouTubeは見放題。お菓子も食べれます。
世間一般の塾とは異なりますが、ここに来ている子どもたちは、すごく居心地がいいみたいです。非常識と思われても結果は出しますので、共感された方はぜひ一度いらしてください。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました!
■取材協力:個別指導サクセス