受験勉強は、限られた時間での一人ひとりの挑戦です。でも、一人で挑むことが難しいことも事実です。いかに効率的に勉強するか、怠けずに続けられるか、受験までの日々は自己管理能力も問われてきます。
受験生の中には、進むべき道を示し、日々叱咤激励してくれる伴走者のような人がそばにいてくれたら…と思っている方もいるのでないでしょうか。
福岡県福岡市にある「志望校合格塾 学問ノススメ」は、受験生と二人三脚で伴走し、ゴール(大学合格)へと導く個別指導塾。コロナ禍の現在、オンラインでの個別指導もおこなっています。
今回は代表の大井 安治さんに、カリキュラムの内容や強みなどについてお話を伺いました。
大学受験のプライベートコーチとして伴走する
ー本日はよろしくお願いします。早速ですが「志望校合格塾 学問ノススメ」はどのような塾でしょうか?
大井 安治さん(以下、大井):当塾は、大学受験(志望校)に真剣にチャレンジする高校生及び既卒生を対象にした個別指導塾です。
大学受験のプライベートコーチとして、ゴール(志望校合格)までの伴走者として、受験生を指導していきます。
「ススメ、合格のその先へ」をキャッチフレーズに掲げていますが、大学受験というのはあくまで通過点に過ぎず、その先を目指して欲しいという想いを込めています。
当塾の指導理念は塾名に表しています。「志望校合格」にこだわって欲しいこと。自分でゴール(目標)を定め、真剣にチャレンジするということ。これは非常に素晴らしいことだと思います。我々の受験生のみなさんへのリスペクトを込めています。また、ランナー(高校生)とゴールまで一緒に走っていくという我々の想いを込めています。
「学問ノススメ」は、福沢諭吉の「学問のすゝめ」を元にしています。
福沢諭吉が「学問のすゝめ」で伝えたかったことは、明治維新の時の欧米列強と日本の差は、国民ひとりひとりがどれだけ自立しているか、ということ。
お上の言ったことにただ従順な市民・国民ではなく、一人ひとりが自立して考えて学んでいる、学び続けていること、それが国力につながっているんだ、と云っています。
それを一人ひとりの立場で考えれば、その人の生活や人生、その幸せを決めるのは学び続けることだと。そういう想いを込めて、塾名を「志望校合格塾 学問ノススメ」にしています。
ー「志望校合格塾 学問ノススメ」ならではの強みを教えてください。
大井:1つ目の強みは、「Your Potential」(あなたの潜在力)です。 一人ひとりの潜在力と現在の学力を科学的に測定して、指導をスタートすることですね。
数的理解や空間認知の力や言語理解の力、これをIQテストで測ります。また、非認知能力、たとえば一度始めたことをずっと続けられる持続力、始めたことへの一貫性などを心理テストで測定します。
これらの心理テストは、そのときの状況やコンディションなどによってブレがありますので、心理カウンセラーの資格と経験を持つ校舎長がインタビューをして総合的に判断します。
2つ目の強みは「Your Own Plan」(あなただけの年間学習計画)です。志望校合格に必要な受験科目すべての年間学習計画を作成することです。
たとえば、東京大学や九州大学を受けるには5教科7科目の勉強が必要になります。大学受験では全体感を持った計画が重要です。当塾での受講科目が2教科でも、5教科7科目、受験科目すべての計画をつくるというのが特徴のひとつだと思っています。
それから3つ目の強み、「Your Escort Runner」。これは年間学習計画を毎週の計画に落とし込み、認知心理学と教育心理学を踏まえて、講師である九大生・東大生と校舎長(心理カウンセラー)が二人三脚で毎週の学習を指導することです。
これを2,000時間の伴走者と言っています。2,000時間は絶対的な数字ではありません。限られた時間であること。一定量の勉強時間が必須であることを意味しています。なお、2,000時間は、難関大に現役合格した学生の学習時間です(学問ノススメの調査結果の平均値や中心値)。
当塾では、指導の前に毎週の指導案を作成し、打ち合わせをします。指導後には指導案が適切だったかどうかを毎回確認しています。しつこい指導だと思いますが、毎週のPDCAを徹底しておこなっています。
それから、受験直前の三者面談で決定した志望校に不合格となり浪人する場合には、月謝を20%返金する保証制度があります。これは大学受験のプライベートコーチとしてのコミットメントを示しています。
受験生のロールモデルになるような講師を採用
ー採用されている講師の方について、採用基準はありますか?
大井:講師は学生にしています。「学生講師で大丈夫ですか?」というお声もありますが、我々が敢えて講師を学生にしているのにはこだわりがあるんです。
講師の学生たちは、自分で志望校を決めて、チャレンジし、時には悩み失敗もしたかもしれません。学生講師の中には浪人した人もいますし、第一志望には受からずに後期試験で受かったという人もいます。でも、自ら目標を定め、真剣に挑んで自分なりの結果を出した人、そういう人が受験生のロールモデルになると考えています。
採用する際、大学受験でどう取り組んだのかを必ず詳しく聞くようにしています。結果も大切ですが、より受験勉強へのプロセスが大切だと思っているからです。今から受験する高校生のロールモデルになるような人を採用したいからです。
とはいえ学生なので、教え方が我流にならないように、「学問ノススメ」の特徴である心理学を踏まえた指導ができるように入社後研修をおこない、研修に合格した人だけが指導をしています。
最後に、そのような講師と心理カウンセラー資格保有の校舎長(年間100名以上の高校生の進路指導経験有)が、毎週の指導前に指導方針を打合せ、指導後に指導結果をレビューします。毎週の講師の“指導への指導”のPDCAを実行して、質の向上を図っています。
講師陣には、たとえば九大合唱団の指揮者や、東大で地方の高校生をサポートするサークル活動を100名以上の規模でおこなっている人など、個性的な人たちが揃っています。
個別指導の講師は、受験生一人ひとりの学力や特徴と、講師の経歴(共通テスト結果、心理テストや研修の結果)を組み合わせて決定します。
PDCAを徹底したカリキュラム
ーカリキュラムについて、こだわっているポイントはありますか?
大井:強みのところで話した内容と重複しますが、我々は本当の意味での個別指導にこだわっています。
まず、ひとりひとりの潜在力や学力を心理テストや学力テストを通じてプロファイリングをしたうえで、仮に受講が1科目であっても、志望校合格に必要なすべての教科・科目について、年間計画を作ります。
これらのカリキュラムは、あなたの潜在力、あなたの現在の学力、あなたの志望校に基づいて作成しますので、あなただけの志望校合格への年間学習計画(Your Own Plan)となります。
いつまでに何を、どの順番でやるか、これが非常に重要ですが、受験生が自分一人で計画を作って実行することはとても難しいことだと思います。
年間計画を、毎週毎週の計画に分解して個別指導をやっていきます。毎週の指導前には宿題を提出してもらい、事前にチェックのうえ、指導案を検討して、毎週のテストも実行のうえ、個別指導をおこないます。また、毎週のPDCAに加え、毎月のPDCAもおこないます。定着度を確認するため、毎月テストもおこないますが、ここはわかっていなかったとなったらまた翌月の計画を作り直します。
3か月もしくは半年という単位では、河合塾や駿台の模試を受けます。自分のポジションがわかりますし、我々としても指導したところができているかできていないかを確認します。
教えていないところができていなくてもまったく気にする必要はありませんが、教えていたところがもしできていなかった場合は、またオリジナルの年間計画を作り直します。
実際、最初に立てた計画通りに行っている受験生というのは、まず、いないんですね。だから、必ずといっていいほど年間計画を作り直しています。そして、もう一度そこから残り期間の計画に基づいた毎週の計画を引き直しています。
PDCAを継続するのは難しいとは思うんですが、PDCAを継続してやっていくことが我々のカリキュラム、指導のこだわりです。しつこいしつこい指導ですね。
ー料金についても教えてください。
大井:受講科目数で決めています。1科目ですと、週1回の指導(90分)で、教室指導の場合は毎月36,300円(税込)、オンラインの場合は33,000円(税込)をいただいています。2科目3科目となった場合は、指導時間は毎週180分、270分と倍数になりますが、料金はこの倍数よりは安い金額になります。
たとえば2科目の場合、教室指導であれば66,000円(税込)、オンラインであれば60,500円(税込)です。
夏期講習や冬期講習などの追加料金は一切ありません。
オンラインでの指導を充実させたい
ー今後の展望についてお聞かせください。
大井:オンラインの個別指導を去年の夏ぐらいから本格的に始めました。コロナ禍の状況を考えて、今後はオンライン指導をさらに強化していく予定です。
発達心理学的に考えると、五感を通じた教育が効果的な小学生への指導とは異なり、高校生の場合はオンライン指導でも教室指導と同じ質の指導が可能になると考えています。
オンラインでも教室指導と同じく、必ずノートを提出してもらい、それを綿密に分析することで、指導案で仮説を立て指導をすることができ、教室とまったく同じ個別指導ができています。すでに、コロナ禍の下、東大生が地方の受験生を指導したり、福岡市の高校生が希望して、教室指導をオンライン指導へ振り替えたりしています。
ただ、オンラインの場合、教室での対面でないデメリットとして、どうしても体温というか質感を感じにくい面があります。そこを何とかカバーできないかということで、「近くの塾よりそばにいる」をキャッチフレーズに、故郷とのつながり、「Hometown Coach」の充実を考えています。
たとえば、福岡県出身や鹿児島県出身の方が東京に出て大学生になっているケースは、ある意味、その人は地元の受験生のロールモデルになっています。その人が故郷の福岡県や鹿児島県の高校生を教えると、大学生と高校生は近しさを感じ、それぞれの故郷を共有していることでのつながりが持てます。
このつながりを活かして指導することによって、「あの先生のようになりたいな」「あの先生の言っていることならちゃんと聞いて勉強しないといけないな」と、受験生のモチベーションアップを図る取り組みを充実させていきたいと考えています。
ー最後に、入塾を検討されている読者の方へメッセージをお願いします。
大井:我々は名前の通り、志望校合格に真剣にチャレンジする高校生の、大学受験のプライベートコーチです。受験までの2,000時間の伴走者として、スタートから合格まで一緒に走り続けます。
しつこい指導だと思いますが、そのしつこい指導というのは、認知心理学や教育心理学に基づいた指導です。
受験というのは大変なハードルですけど、みなさんの未来への通過点に過ぎません。受験へのプロセスのなかで「学ぶことってなんか面白いな」「学び続けることって大切だな」ということを皆さんと一緒に学んでいくことができたら、これ以上嬉しいことはありません。
「ススメ、合格のその先へ」 みなさんと一緒に学んでいきたいと思います。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました!
■取材協力:志望校合格塾 学問ノススメ