塾に通っているお子さんのなかには、「難関校に合格したいから仕方なく勉強している」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、勉強に対するモチベーションが上がらなければ、学習効率は下がってしまいます。
1970年に兵庫県播磨町で開講した学習塾「共明塾」は、生徒の成績を上げるだけではなく、学ぶ楽しさを伝えながら授業をおこないます。
今回は、
東京大学出身で「共明塾」の代表講師である森田 孝明(もりた たかあき)さんにお話を伺いました。
お子さんに学ぶことの楽しさを伝えたい保護者の方は、ぜひご覧ください。
小人数制を基本とした地域密着型の学習塾
―本日はよろしくお願いします。まず、「共明塾」がどのような塾なのか教えてください。
森田 孝明さん(以下、森田):「共明塾」は、兵庫県播磨町で50年以上の歴史をもつ地域密着型の学習塾で、授業形式は少人数制を基本としています。
1970年の開講当初から、英語に強い塾として実績を積み、1980年から1990年代にかけて、英語の実践教育として海外研修をおこなったり、地元公民館で幼児向けの英語教室を開催していました。
現在は、中学生への英語・数学、高校生への英語や古典の指導に加え、2017年からは「キッズアース播磨町校」として、小学生向けの理科実験教室やサイエンスショーなども実施しています。
「共明塾」では、基礎力を身につけることに重点をおいた指導や、難関校の受験対策をしていますが、勉強そのものよりも、「学ぶ楽しさを伝えていきたい」と思っているんですよ。
学問というのはすべてつながっています。
たとえば、英語の知識が、社会や理科、古典の学習に役立つこともあれば、異なる教科の知識と知識がつながって新しい知識を生み出すこともあります。
生徒の皆さんには、そのおもしろさや楽しさを感じてもらいたいんですね。
また、「共明塾」では教育環境の工夫もしており、20年前に塾の建物が設立されたときから、半円形の教室で授業をおこなっています。
この教室には、各席にコンセントが設置されていて、タブレットを利用した授業や、生徒同士がディスカッションをしたりする、アクティブラーニング型の授業のかたちで使用することが可能となっています。
生徒の希望に合わせたカリキュラムを実施
―続いて、共明塾のコース概要について教えてください。
森田:まず小学生向けには、「キッズアース播磨町校」という、理科実験が中心のカリキュラムがあります。
「キッズアース播磨町校」には、中学受験を目指している生徒もいますが、受験の前段階で勉強の楽しさを知ってもらうことを目的としているんですよ。
小学生のうちに、「観察や実験による、驚きや発見を通じて、学ぶ楽しさを五感で感じてもらいたい」という想いで、「キッズアース播磨町校」として、理科実験教室を始めました。
実験器具の使い方を学ぶ基本的な授業から、魚の解剖や水素を使った実験など、ベーシック、スタンダード、ハイと3つのレベルがありますので、生徒本人の学年と進度に合わせて授業レベルをお選びいただけます。
中学生向けには、英語・数学を中心としたカリキュラムを組んでいます。
基本的には週一回、1コマ90分の授業のなかで、通常の英語・数学に加え、希望があればほかの教科も対応し、試験前は別途カリキュラムを組んで試験対策をおこないます。
また、私立中学校に通っている生徒に対しては、各学校の学習内容に合わせた指導が可能ですね。
高校生向けのコースは、英語と古典が中心です。
英語の授業は、学校で使用している教科書に加えて、英語で書かれた物語などのオリジナル教材もいくつか活用して指導をおこない、難関校を受験する生徒には、受験校に応じた対策授業を実施しています。
高校生の「古典(古文・漢文)」については、学校での授業の進められ方次第で、苦手意識を持ってしまう生徒が多いのですが、基本的な考え方を知るだけで、一気に簡単にレベルアップすることができます。
授業を受けてもらえば、「こんなに簡単だったのか」と目から鱗が落ちると思いますよ。
―授業の進度はいかがでしょうか?
森田:中・高校生コースのどちらも、授業は基本的に、学校の教科書やテストの内容を中心に進めています。というのは、たくさんの時間を費やしている学校の授業を、まず、大切にしてもらいたいと思っているからです。
その上で、塾として、わからないところや理解しにくいところをフォローして、勉強の仕方、理解のコツを伝え、外部模試や本番の試験にも対応できる力をつけてもらう。
塾が自分達のメソッドで勝手に進めるのではなく、学校の授業と連携・連動するかたちで進めていくことで、授業の理解をブーストする相乗効果があると考えています。
―続いて、料金についてもお聞かせください。
森田:まず、小学生向けの「キッズアース播磨町校」は、入会金が10,000円で月謝が10,000円です。
中学生・高校生コースは、入会金が10,000円で月謝が15,000円です。
キッズアース播磨町校に関しては、1時間で月3回のコースと、3時間で月1回のコースに分かれていますが、中高生は週1回の授業で、1か月が4週あるときは4回、5週あるときは5回といったかたちで授業回数が変動するんですよ。
また、授業の振替やテスト前の追加授業も、本人と相談し、希望を聞きながらおこなわせていただいていますが、特に追加料金をいただくことはありません。
難関校への近道は「楽しみながら学ぶ」こと
―森田さんは東京大学卒業ということで、生徒や保護者からの期待値が高いと思うのですが、生徒と接するときに意識していることはありますか?
森田:確かに、「キッズアース播磨町校」がある兵庫県では、東大卒の講師は珍しいかもしれませんね。
私が子どもたちを指導するときに必ず伝えることは、「勉強というのは自分で楽しみを見つけてやるものだ」ということです。
私の周りの東大生を見ていても、自分の好きな勉強を好きなだけやって、勉強を“楽しんでいる”人ばかりなんですよ。
サイエンスショーや実験工作の依頼も募集中
―今後、教室を拡大する予定はありますか?
森田:「キッズアース」は、横浜の本校を中心に、大阪や名古屋など全国に何校か展開しています。
中高生向けの塾に関しては、今のところ教室拡大の予定はありませんが、こういうご時世ですので、オンラインツールを活用した授業を取り入れることも視野に入れたいと思っています。
また、「共明塾」では、生徒に非日常のなかで勉強する体験をしてもらうため、岡山に研修センターを持っているので、こちらも積極的に活用していきたいですね。
―最後に、入塾を検討している読者の方へメッセージをお願いします。
森田:私自身もそうなのですが、周りの東大生に話を聞くと、好きな教科や興味のあることは違っても、“学ぶ楽しさや好奇心”が、勉強へのモチベーションになっています。
「今まで知らなかったことを知る」「わからなかった問題が解けるようになる」ということは、楽しい体験のはずなんですよ。
「共明塾」では、こういった学ぶ楽しさをより多くの子どもたちに伝えるために、サイエンスショーや実験工作などの実施にも力を入れており、また「東大合格勉強法」や「教科別まとめノートの作り方」などの講演もおこなっていますので、ご依頼いただければ、どこでも出張講座をおこないます。
公式サイトにいくつか例は載せていますが、依頼に合わせてオリジナルコンテンツの作成も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
もちろん、塾に来ていただければ、ここでは話しきれなかったコツやテクニック的な話も含めて、「学ぶ楽しさ」を直接お伝えしますので、ぜひ一度足をお運び頂ければと思います。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。
■取材協力:共明塾