「冬休みに成績を挽回させたいけど、塾の費用が心配…」「無料講習って本当に無料なの?後で高額な契約を迫られない?」そんな不安を抱える保護者の方は少なくありません。
とくに中学生や高校生のお子さんがいる保護者にとって、冬期講習は受験や成績向上の重要な機会である一方で、費用面での負担や契約後のトラブルへの懸念もあるでしょう。
本記事では、2025年冬に無料講習を提供する主要塾5校の詳細情報をはじめ、なぜ無料で提供できるのか、入会を断る方法、失敗しない塾選びのポイントまで徹底解説します。
※本記事は2025年10月時点での情報を掲載しています。詳しい情報や最新の募集状況については、各塾の公式サイトでご確認ください。
- 冬期講習を無料で提供できる主な3つの理由
- ①新規生徒獲得のための体験機会|講師・授業・コースを実際に体験してもらう狙い
- ②既存生徒の満足度向上|継続率アップと紹介促進・キャンペーン活用の効果
- ③地域貢献・ブランディング|教育機会の提供と企業イメージ・信頼性向上
- 【2025年】冬期講習が無料で受けられる塾おすすめ5選
- ①東進ハイスクール・東進衛星予備校|大学受験・高校生対象の無料冬期講習
- ②河合塾マナビス|受験対策講座・映像授業の無料体験(高校生中心)
- ③代々木ゼミナール|中学生〜高校生対応・直前講習も体験可
- ④東京個別指導学院(ベネッセグループ)|小中高対応・個別指導の無料授業体験
- ⑤個別指導の明光義塾|中学生・高校生向け冬期講習無料キャンペーン
- 無料講習と有料講習の違い
- カリキュラム内容
- テキスト・教材
- 無料講習後の勧誘の実態|入会を断る方法と掛け持ち受講の可否
- 入会を断るときのテンプレート|丁寧かつ明確に意思表示する方法
- 複数塾の無料講習を掛け持ち受講できるか?|ルールと注意点
- 冬期講習の選び方|失敗しない5つのチェックポイント
- ①目的を明確にする|苦手克服・受験対策・定期テスト対策
- ②授業形式を選ぶ|個別指導・集団授業・映像授業の特徴比較
- ③立地・通学時間を確認する|自宅・学校からの距離と安全性
- ④費用の総額を確認する|無料講習後の入会費用・年間費用の見積もり
- ⑤合格実績・口コミを確認する|信頼性の高い情報源を活用
- 冬期講習を受けるときの注意点|申込前・受講中・受講後のチェックリスト
- 申込前の確認事項|期限・対象学年・必要書類・キャンセル規定
- 受講中のチェックポイント|子どもの反応・講師との相性・学習環境
- 受講後の判断基準|入会するか・断るか・他塾と比較するか
- よくある質問(FAQ)|冬期講習の無料受講・費用・申込・中高一貫校対応に関する疑問を解決
- 無料冬期講習を最大限活用して費用を抑え、最適な塾・コースを見つけよう
冬期講習を無料で提供できる主な3つの理由
「無料講習」と聞くと、「本当に無料なの?」「何か裏があるのでは?」と不安に感じるのは当然のことです。
しかし、学習塾が無料で冬期講習を提供できる背景には、ビジネス戦略と合理的な理由が存在します。学習塾が無料で冬期講習を提供できる主な理由は、新規生徒の獲得、既存生徒の満足度向上、そして地域貢献という3つです。
これは赤字覚悟のサービスではなく、中長期的な生徒獲得を見込んだ戦略的な投資なのです。
①新規生徒獲得のための体験機会|講師・授業・コースを実際に体験してもらう狙い
無料講習のもっとも重要な目的は、新規生徒を獲得するための体験機会を提供することです。Webサイトやパンフレットだけでは伝わらない講師との相性、教室の雰囲気、授業の進め方を実際に体験してもらうことで、入会への心理的ハードルを下げる役割を果たしています。
②既存生徒の満足度向上|継続率アップと紹介促進・キャンペーン活用の効果
無料講習は新規生徒だけでなく、既存生徒の満足度向上にも役立っています。追加の学習機会を無料で提供することで保護者の満足度が上がり、退塾防止につながります。
さらに、満足度の高い生徒は友だちに塾を紹介してくれる可能性もあり、広告費をかけずに新規生徒を獲得できる効果もあるのです。
③地域貢献・ブランディング|教育機会の提供と企業イメージ・信頼性向上
近年、学習塾も地域社会への貢献活動として無料講習を位置づけるケースが増えています。経済的な理由で塾に通えない子どもたちに学習機会を提供することは、教育格差の解消に寄与する社会貢献活動として評価されています。
こうした取り組みは、地域から「子どもたちの未来を大切にする企業」として認識され、長期的な信頼関係構築につながります。
【2025年】冬期講習が無料で受けられる塾おすすめ5選
ここからは、2025年冬に無料講習を実施する5つの塾・予備校の詳細情報をご紹介します。各塾の特徴や対象学年、申込期限などを比較し、お子さんに最適な塾を見つける参考にしてください。
なお、以下でご紹介する塾はいずれも授業料が完全無料ですが、一部テキスト代として実費負担が必要な場合があります。申込期限や対象学年、科目は各塾で異なるため、詳細は必ず各塾の公式サイトで最新情報をご確認ください。
これらの塾は、いずれも長年の指導実績と充実した学習環境を持ち、多くの保護者から高い評価を得ています。選定にあたっては、無料講習の内容の充実度、講師の質、サポート体制、アクセスの良さなどを総合的に考慮しています。
①東進ハイスクール・東進衛星予備校|大学受験・高校生対象の無料冬期講習
東進ハイスクール・東進衛星予備校は、難関大学の現役合格実績で日本一を誇る大学受験予備校です。冬期特別招待講習では、実力派講師陣による映像授業を無料で体験できる機会が提供されています。
申込時期によって受講できる講座数が異なり、早めに申し込むほど多くの講座を無料で受講できる仕組みとなっています。
東進の最大の特徴は、全国トップクラスの講師による高品質な映像授業です。自分の都合にあわせて好きな時間に受講できるため、部活動や学校行事で忙しい高校生でも計画的に学習を進めることが可能です。
また、英単語や計算力などの基礎学力を効率的に養成できる「高速マスター基礎力養成講座」もアプリで利用でき、通学時間などのスキマ時間を有効活用できます。
冬期特別招待講習の対象は高校生で、申込期限は12月下旬までとなっています。12月中旬までに申し込めば最大3講座、12月下旬までであれば1〜2講座を無料で受講できます。
授業料だけでなく、テキスト代や入会金も完全無料なので、初めて予備校を体験する方でも安心して参加できるでしょう。詳しい情報や最新の申込状況については、公式サイトでご確認ください。
②河合塾マナビス|受験対策講座・映像授業の無料体験(高校生中心)
河合塾マナビスは、河合塾グループが運営する映像授業専門の大学受験予備校です。全国の河合塾のなかでもとくにわかりやすさで受験生の支持を集める人気講師たちが授業を担当しており、理解のツボを押さえた熱気あふれる授業が特徴です。
2025年冬期特別無料講習では、申込時期に応じて最大4講座まで無料で受講できます。 河合塾マナビスの独自の特徴は、毎回の授業後に実施される「アドバイスタイム」です。これは、授業で学習した内容を生徒自身がアドバイザーに説明することで理解を深める対話型のフォロー制度で、受け身の学習では得られない確かな学力定着を実現します。
また、仕切りのある個別ブースで受講できるため、周囲を気にせず集中して学習に取り組める環境が整っています。
対象は高校1・2年生および中高一貫校の中学3年生で、申込期間は2025年10月3日から12月26日までとなっています。
11月10日までに申し込めば最大4講座、12月8日までであれば最大3講座を無料で受講できるため、早めの申し込みがおすすめです。
受講期間は申し込みから2週間で、費用は完全無料です。詳細については公式サイトでご確認ください。
③代々木ゼミナール|中学生〜高校生対応・直前講習も体験可
代々木ゼミナールは、難関の採用試験を突破した実力派講師陣が揃う大手予備校として知られています。2025年冬期講習では、初めて代ゼミの講座を申し込む方を対象に「チャレンジ会員」制度を設けており、冬期講習会2講座を無料で招待しています。
さらに、講習期間中は自習室も無料で利用できるという特典も付いています。
代ゼミの冬期講習会は、高校での学習内容や各大学の入試傾向を詳細に分析した多彩なラインナップが特長です。対面授業と映像授業(サテライン)の両方が用意されており、講座ごとに自分にあった受講スタイルを選ぶことができます。
対面授業は2025年12月10日から2026年2月中旬まで、映像授業は2025年11月3日から2026年2月28日まで受講可能で、柔軟なスケジュール調整が可能です。
申込期間は2026年1月18日までとなっており、比較的長い期間申し込みを受け付けています。
対象は高校1・2年生が中心ですが、一部の講座は高校3年生や既卒生も受講可能です。授業料だけでなくテキスト代も無料に含まれているため、追加費用の心配なく受講できます。詳しい講座内容や申込方法については、公式サイトでご確認ください。
④東京個別指導学院(ベネッセグループ)|小中高対応・個別指導の無料授業体験
東京個別指導学院は、ベネッセグループが運営する個別指導塾で、小学生から高校生まで幅広い学年に対応しています。完全マンツーマンまたは1対2の個別指導形式で、一人ひとりの学力や目標にあわせたきめ細かな指導が特徴です。
冬期講習では無料授業体験を実施しており、個別指導の質の高さを実際に体験できる機会を提供しています。
個別指導の最大のメリットは、お子さんのペースにあわせて学習を進められる点です。集団授業では質問しにくいと感じるお子さんや、特定の苦手科目を集中的に克服したいお子さんにとくにおすすめです。
また、定期テスト対策から受験対策まで、目的に応じた柔軟なカリキュラム設定が可能で、保護者の方の要望にもきめ細かく対応してくれます。
無料体験授業の詳細な条件や期間については、各教室によって異なる場合があるため、お近くの教室に直接お問い合わせいただくか、公式サイトで最新情報をご確認ください。
⑤個別指導の明光義塾|中学生・高校生向け冬期講習無料キャンペーン
明光義塾は、全国に多数の教室を展開する個別指導塾の大手です。冬期講習では定期的に無料キャンペーンを実施しており、中学生・高校生を中心に、個別指導の授業を無料で体験できる機会を提供しています。
事前カウンセリングで目標と学習プランを作成することから始まり、一人ひとりに最適化された学習を進める点が特徴です。
明光義塾の指導スタイルは、生徒が自分で考える力を育てることを重視しています。講師が一方的に教えるのではなく、生徒自身が理解した内容を言葉で説明する「振り返り授業」を取り入れることで、確実な学力定着を図っています。
また、定期的に学習状況をチェックし、目標達成に向けた適切なサポートを継続的に実施する体制が整っています。
無料キャンペーンの詳細や対象学年、実施期間については、時期によって変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
無料講習と有料講習の違い
無料講習と聞くと「有料の講習と比べて質が落ちるのでは?」と不安に感じる方も多いでしょう。しかし実際には、無料講習と有料講習の間に大きな質の差はありません。
違いがあるとすると、「授業回数」です。
講師の質やカリキュラムの質そのものは同等レベルで、大手塾では無料講習も正規講師が担当します。無料講習は有料講習の重要単元を抜粋した「体験版」であり、テキストは多くの塾で無料配布されていますが、一部で1,000〜3,000円程度の実費負担がある場合もあります。
カリキュラム内容
無料講習は、有料講習の重要単元や導入部分を抜粋した「体験版」です。授業回数は有料(10〜20回)に比べて無料(1〜5回)は少ないため網羅性では劣りますが、扱う内容の質は同等レベルです。
無料講習で基礎を確認し、深く学びたい場合に有料講習へ進むという段階的な設計になっています。
テキスト・教材
多くの大手塾ではテキスト代も完全無料ですが、一部で教材費として1,000〜3,000円程度の実費負担を求める場合があります。テキストは通常授業と同じものか、その一部を抜粋したもので、質や信頼性に問題はありません。
なお、消費者庁が定める特定商取引法により、無料体験中の高額教材販売は規制されているため、強引な販売がおこなわれることは基本的にありません。
無料講習後の勧誘の実態|入会を断る方法と掛け持ち受講の可否
無料講習を受けた後、もっとも多くの保護者が不安に感じるのが「しつこい勧誘があるのでは?」「断りにくい雰囲気にならないか?」という点でしょう。
ここでは、無料講習後の勧誘の実態について正直にお伝えするとともに、入会を断る具体的な方法や、複数の塾を掛け持ちで受講できるかどうかについても解説します。
入会を断るときのテンプレート|丁寧かつ明確に意思表示する方法
無料講習後に入会を断る際、多くの保護者が「申し訳ない」「気まずい」と感じてしまい、つい曖昧な返事をしてしまうことがあります。しかし、曖昧な返答はかえって勧誘が長引く原因となるため、丁寧でありながらも明確に意思を伝えることが重要です。
もっとも効果的な断り方は、「他塾と比較検討中です」「家族で相談してから決めます」といった、理由を明確に伝える方法です。
たとえば、「授業は非常に良かったのですが、ほかにも体験を予定している塾があるため、すべて見てから家族で相談して決めたいと思います」と伝えれば、相手も納得しやすく、その後の連絡も控えめになることが多いでしょう。
複数塾の無料講習を掛け持ち受講できるか?|ルールと注意点
複数の塾で無料講習を受けることは、問題ありません。
むしろ、複数の塾を実際に体験してから最適な塾を選ぶことは、お子さんにとって最良の学習環境を見つけるための賢明な方法です。しかし、塾によっては独自の規約で「他塾との掛け持ち受講を禁止」している場合もあるため、申込時に確認しておくことが重要です。
掛け持ち受講を検討する際は、申込時に「ほかの塾の体験も検討中である」と正直に伝えることをおすすめします。
ただし、掛け持ち受講をおこなう際にはスケジュール管理に注意が必要です。各塾の無料講習の日程が重ならないよう調整し、お子さんの負担が過度にならないよう配慮してください。
冬休み期間は限られているため、あまり多くの塾を詰め込みすぎると、かえってお子さんが疲れてしまい、正確な比較判断ができなくなる可能性があります。現実的には、2〜3校程度に絞って体験するのが適切でしょう。
冬期講習の選び方|失敗しない5つのチェックポイント
無料講習を提供している塾は多数ありますが、そのなかからお子さんに最適な塾を選ぶためには、どのような点に注目すればよいのでしょうか。ここでは、冬期講習選びで失敗しないための5つの重要なチェックポイントをご紹介します。
冬期講習選びでは、目的の明確化、授業形式の選択、立地・通学時間、費用の総額確認、合格実績・口コミ確認という5つの要素をチェックすることが重要です。
文部科学省の調査によると、多くの保護者が「講師の質」「合格実績」「費用」の要素を総合的に判断して塾を選んでいます。単に無料であるという理由だけで選ぶのではなく、お子さんの学習ニーズにあった塾を見つけることが、成果につながる重要なポイントです。
①目的を明確にする|苦手克服・受験対策・定期テスト対策
冬期講習を受ける目的を明確にすることは、塾選びの第一歩です。お子さんが冬期講習を通じて何を達成したいのかによって、選ぶべき塾やコースが大きく変わってきます。
主な目的としては、苦手科目の克服、受験直前の総仕上げ、定期テスト対策の3つが挙げられます。
苦手科目の克服を目指す場合は、基礎から丁寧に指導してくれる個別指導塾や、苦手分野に特化した講座をもつ塾が適しています。受験直前対策であれば、志望校別の対策講座や過去問演習が充実している予備校を選ぶべきでしょう。定期テスト対策が目的であれば、学校のカリキュラムに沿った指導をおこなう地域密着型の塾が効果的です。
目的が明確であれば、無料講習の体験時にも「この塾は自分の目的にあっているか」を的確に判断できるでしょう。
②授業形式を選ぶ|個別指導・集団授業・映像授業の特徴比較
授業形式の選択は、お子さんの性格や学習スタイルに大きく影響します。主な授業形式には、個別指導、集団授業、映像授業の3つがあり、それぞれに明確なメリットとデメリットがあります。お子さんに最適な形式を選ぶことで、学習効果を最大化することができます。
個別指導は、講師とマンツーマンまたは少人数で学習する形式です。最大のメリットは、お子さんのペースにあわせて学習を進められることと、わからない点をその場で質問しやすいことです。
集団授業は、複数の生徒が同じ教室で授業を受ける形式です。ほかの生徒と一緒に学ぶことで競争意識が生まれ、モチベーションが向上しやすいというメリットがあります。また、費用も個別指導に比べて安価に設定されていることが多いです。
映像授業は、録画された授業を自分の好きな時間に視聴する形式です。部活動や習い事で忙しいお子さんでも、スケジュールにあわせて柔軟に学習を進められる点が大きなメリットです。
また、理解できなかった部分を繰り返し視聴できるため、自分のペースでじっくり学習できます。ただし、自己管理能力が求められるため、計画的に学習を進められるお子さんに向いています。
③立地・通学時間を確認する|自宅・学校からの距離と安全性
塾の立地と通学時間は、意外と見落としがちですが非常に重要なポイントです。とくに冬期講習は冬休み期間中に実施されるため、夜間の通学になるケースも多く、安全面での配慮が必要になります。
通学に時間がかかりすぎると、お子さんの負担が増え、継続的な通塾が困難になる可能性があります。
一般的には、自宅または学校から通学時間30分以内を目安に選ぶことをおすすめします。通学時間が長いと、往復だけで1時間以上かかってしまい、その分学習時間や休息時間が削られてしまいます。
また、冬の夜間は日が短く暗くなるのが早いため、とくに女子生徒の場合は保護者の送迎が必要になることも考慮すべきでしょう。
お子さん自身が「安全に通える」と感じられるかどうかも、塾選びの重要な判断材料です。
④費用の総額を確認する|無料講習後の入会費用・年間費用の見積もり
無料講習は確かに魅力的ですが、本当に重要なのは「無料講習後に正式入会した場合の費用」です。無料講習だけで満足して終わるケースは少なく、多くの場合は継続して通塾することになるため、年間の総費用を事前に確認しておくことが非常に重要です。
塾の費用は、月謝だけでなく、入会金、教材費、講習費(春期・夏期・冬期)、模試代など、さまざまな項目があります。これらを合計すると、年間で数十万円になることも珍しくありません。
無料講習の申し込み前に、「正式入会した場合の月額費用」「年間でかかる総費用の見積もり」を塾に問い合わせて確認しておきましょう。
また、兄弟割引や紹介割引、長期通塾割引などの各種割引制度がある塾も多いため、該当する割引がないかも確認してください。
これらの情報を事前に把握しておくことで、家計への負担を正確に見積もることができ、無理のない範囲で塾選びができます。
⑤合格実績・口コミを確認する|信頼性の高い情報源を活用
塾の合格実績や口コミは、その塾の指導力や信頼性を判断する重要な材料です。ただし、情報源によっては偏りがあったり、古い情報である可能性もあるため、複数の情報源から客観的に判断することが大切です。
合格実績については、まず塾の公式サイトで最新年度の実績を確認しましょう。ただし、合格実績の表示方法は塾によって異なり、「合格者数」が全国の教室の合計なのか、特定の校舎の実績なのかによって印象が大きく変わります。
可能であれば、お子さんが通う予定の校舎単位での実績を確認することをおすすめします。
口コミについては、第三者が運営する口コミサイトを活用するとよいでしょう。ただし、極端によい評価や悪い評価だけを鵜呑みにせず、複数の口コミを読んで総合的に判断してください。
最終的には、無料講習を実際に体験して、お子さん自身が「この塾で学びたい」と感じるかどうかがもっとも重要です。合格実績や口コミは参考材料のひとつとして活用し、お子さんとの相性や実際の授業の雰囲気を重視して判断することをおすすめします。
冬期講習を受けるときの注意点|申込前・受講中・受講後のチェックリスト
冬期講習を最大限活用し、トラブルを避けるためには、申込前、受講中、受講後それぞれの段階で注意すべきポイントがあります。
冬期講習を受ける際は、申込前に申込期限・対象学年・必要書類・キャンセル規定を確認し、受講中にはお子さんの反応・講師との相性・学習環境を観察することが重要です。
受講後には、即入会するのか、丁寧に断るのか、他塾と比較してから判断するのかという3つの選択肢から、お子さんと保護者の双方が納得できる判断を下すことが大切です。焦って即決せず、じっくりと検討する時間をもつことをおすすめします。
申込前の確認事項|期限・対象学年・必要書類・キャンセル規定
申込前の確認不足は、後々のトラブルや後悔につながる可能性があります。まずもっとも重要なのが申込期限の確認です。多くの塾では12月初旬から中旬が申込期限となっていますが、人気の塾では定員に達し次第受付を終了するケースもあります。
また、早期申込特典として、申込時期が早いほど多くの講座を無料で受講できる制度を設けている塾もあるため、できるだけ早めに申し込むことをおすすめします。 無料講習のなかには、特定の学年に限定されているものや、中高一貫校の生徒のみを対象としているものもあるため、対象学年を確認しておきましょう。
なお、受験学年(中学3年生・高校3年生)向けと非受験学年向けでは、講座内容が大きく異なるため、お子さんの学年に適した講座が用意されているかを事前に確認してください。
必要書類については、多くの塾で身分証明書や学生証の提示が求められます。一部の塾では、成績表のコピーを求められる場合もあります。
キャンセル規定は必ず確認しておくべき重要事項です。多くの塾では、受講開始前であればキャンセルが可能ですが、受講開始後はキャンセルできない、または一部費用が発生する場合があります。
受講中のチェックポイント|子どもの反応・講師との相性・学習環境
無料講習の受講中は、お子さんが実際にその塾で学ぶ姿を観察できる貴重な機会です。この期間中に、入会後の通塾生活をイメージできるよう、いくつかの重要なポイントをチェックしましょう。
まず重要なのは、お子さん自身の反応です。授業から帰ってきたときの表情や、授業の感想を聞いてみてください。「授業がわかりやすかった」「楽しかった」といったポジティブな感想が聞けるかどうかは、その塾との相性を測る重要な指標です。反対に、「つまらなかった」「難しすぎた」「簡単すぎた」といった感想がある場合は、お子さんのレベルや学習スタイルにあっていない可能性があります。
講師との相性も非常に重要なチェックポイントです。お子さんが講師に質問しやすいと感じているか、講師の説明が理解しやすいかを確認してください。また、講師がお子さんの理解度を確認しながら授業を進めているか、一方的な説明に終始していないかも観察しましょう。
学習環境のチェックも忘れずにおこないましょう。教室の清潔さ、照明や空調の快適さ、自習室の有無と利用しやすさ、周囲の騒音レベルなど、お子さんが集中して学習できる環境が整っているかを確認してください。
また、教室内の生徒の雰囲気や態度も重要です。ほかの生徒が真剣に学習に取り組んでいる環境であれば、お子さんもよい刺激を受けることができるでしょう。
受講後の判断基準|入会するか・断るか・他塾と比較するか
無料講習を受講し終えた後、保護者の多くが直面するのが「すぐに入会を決めるべきか、それともほかの塾も見てから決めるべきか」という判断です。ここでは、受講後の判断を下す際の3つの選択肢とそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。
即入会する場合のメリットは、早期入会特典や割引キャンペーンを利用できる可能性があることです。多くの塾では、冬期講習受講者に対して入会金無料や初月月謝割引などの特典を用意しています。また、お子さんが「この塾がよい」と明確に感じており、保護者も納得している場合は、迷わず入会を決めることで、お子さんのモチベーションを高く保つことができます。
他塾と比較してから判断する場合は、より慎重に最適な塾を選ぶことができます。複数の塾を体験することで、それぞれの長所短所を比較し、より客観的な判断が可能になります。
ただし、比較検討に時間をかけすぎると、お子さんの学習意欲が下がってしまう可能性もあるため、比較期間は1〜2週間程度に設定することをおすすめします。
丁寧に断る場合は、前章でご紹介した断り方のテンプレートを活用してください。「授業内容は良かったのですが、家族で相談した結果、ほかの塾を選ぶことにしました」といった丁寧な断り方であれば、塾側も気持ちよく受け入れてくれるはずです。
断ることに罪悪感を抱く必要はありません。無料講習は、お子さんに最適な塾を見つけるための判断材料として提供されているものなのです。
よくある質問(FAQ)|冬期講習の無料受講・費用・申込・中高一貫校対応に関する疑問を解決
ここでは、無料冬期講習に関して保護者の方から多く寄せられる質問とその回答をまとめました。申込前の不安や疑問を解消し、安心して冬期講習を受講していただくための参考にしてください。
無料冬期講習を最大限活用して費用を抑え、最適な塾・コースを見つけよう
無料冬期講習は、お子さんに最適な学習環境を見つけるための絶好の機会です。本記事でご紹介した通り、東進ハイスクール、河合塾マナビス、代々木ゼミナール、東京個別指導学院、明光義塾など、多くの信頼できる塾が無料講習を提供しています。
無料講習は決して怪しいサービスではなく、塾が新規生徒獲得や既存生徒満足度向上のために提供する戦略的なサービスです。
講師の質やカリキュラム内容は有料講習と同等レベルであり、安心して受講できます。ただし、申込期限や対象学年は塾によって異なるため、気になる塾が見つかったら早めに公式サイトで詳細を確認することをおすすめします。
冬期講習選びでは、目的の明確化、授業形式、立地、費用総額、合格実績・口コミの5つのポイントをチェックし、お子さんと保護者が納得できる選択をすることが大切です。
この冬休みを有効活用し、お子さんの学力向上と最適な学習環境の発見につなげていただければ幸いです。
