「近畿大学附属高等学校」の新しい高大連携教育!英語特化コースで“世界に通用する18歳”の育成を

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近大マグロ(※1)や、毎年恒例の卒業式でのゲストスピーチ(※2)など、メディアでも話題の近畿大学。そのほかにも、世界が認める研究と教育、充実した学習環境と、たくさんの魅力があります。

そこで今回は、そんな革新を続ける近畿大学と連携教育をおこなう「近畿大学附属高等学校」を取材。IB教育室・DPコーディネーターの大川 稔和先生に、“英語特化コース”や“IBクラス”で取り組む、国際教育について詳しく伺いました。

多彩なグローバル教育プログラムは、知識だけでなく、地球規模の視点で考え、活躍できる“世界に通用する18歳”を育成します。

近畿大学を目指している方はもちろん、海外大学の進学や、これからの時代に求められるスキルを身につけたい方は、大学附属高のメリットを生かして勉強してみませんか。

(※1)近大マグロは、2002年に近畿大学が世界で初めて完全養殖に成功したクロマグロのこと。
(※2)近畿大学の卒業式では、例年、多方面で活躍するゲストによるスピーチをおこなっている。(過去のゲストスピーカー:堀江 貴文氏、山中 伸弥氏、又吉 直樹氏、西野 亮廣氏、三木谷 浩史氏、安倍 晋三氏など)

  1. 革新的な近大との連携!多様なコースで可能性は無限に
  2. チャレンジングな国際教育で“世界に通用する18歳”を
  3. 「国際的な視野と社会人基礎力」の先にある新しい景色
  4. 英語特化コースの説明会も!自分らしい未来を見つけよう

革新的な近大との連携!多様なコースで可能性は無限に

女子生徒3人がホワイトボードの前で英語を学習している画像

ー本日はよろしくお願いします。はじめに、「近畿大学附属高等学校」がどのような学校なのか、概要や特色を教えてください。

大川 稔和先生(以下、大川):東大阪市に校舎を構える「近畿大学附属高等学校」は、西日本で最大規模の高等学校
です。

本校では、バランスのよい科目履修とハイレベルな学力養成をおこなう「文理コース」、高大一貫連携教育をおこなう「進学コース」、グローバル社会で活躍できる人材を育成する「英語特化コース」という3つのコース体制を用意しています。

文理コースは国公立大学現役合格を目標に、進学コースと英語特化コースは近畿大学の進学を目指している点が特徴ですね。そのほか、中高一貫コースでも6年間のコース体系により、国公立大学や近畿大学への進学を目指します。

総合大学として西日本最大級のスケールを誇る近畿大学ですが、その附属高校である本校は、ICT教育の推進を掲げ、日本の学校のなかでいち早く、ひとり1台のiPadを導入したことでも有名です。

それに加えて、イギリスのCambridge University Press & AssessmentよりBetter Learning Partnerとして全国で2校目となる認定を受けました。

これにより、進学コースと英語特化コースの全クラスにおいてオールイングリッシュ(※1)でコミュニカティブ(※2)な授業を実践しています。

さらに本校は、国際的な教育プログラム「国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)」の認定校となり、英語特化コースに「IBクラス」を新設し、IB教育をおこなっています。

本校のような大規模校で、こうした3つの取り組みをおこなっている学校はほかにないのではないでしょうか。国際的なブランド力を身につけたことは、本校の大きな利点だと思いますね。

(※1)オールイングリッシュとは、英語の授業を英語のみでおこなう指導法。
(※2)コミュニカティブとは、コミュニケーション能力の育成を中心とし、コミュニケーション能力の向上を重視した外国語教授法。

チャレンジングな国際教育で“世界に通用する18歳”を

海外で外国人と話す生徒の画像

ー「英語特化コース」や「IBクラス」を設置したきっかけ、目的をお聞かせください。

大川:
英語特化コースを設置したのは平成24年、そして令和6年4月にはIBクラスも開設となります。

私が入職した約7、8年前、英語特化コースはすでに展開されていましたが、中長期の留学プログラムのみが特徴的なコースでした。

“グローバル社会で活躍できる人材の育成”や、“世界に通用する18歳の育成”を謳っている一方で、海外大学への進学者数が多くいるわけでもなく、英語の授業展開に関しては各教員に任されていました。

そんななか、私と古川 英明教諭が英語特化コースの担任になり、充実した国際教育プログラムや英語教育環境をつくろうとケンブリッジのプログラム導入などに取り組みました

また、ディスカッションやディベートをおこなうことで生徒主体の授業スタイルに。さらに、文法事項に関しても私たちが日本語で説明するのをやめるなど、完全に英語のみを用いた授業にシフトしました。

その結果、生徒たちが自ら授業内外で英語学習に自主的に取り組むようになり、3年前には、TOEICで満点を取ったり、クラスの半数近くが700〜800点台になったり、英検準1級のライティングで満点を取ったりするようになりました。

そのほかにも、クラスの8割の生徒が留学をするなど、国際的な視野を持つ人材が育ってきたんですよ。

それらにあわせて英語特化コースで導入していったのが外部とのつながりを持つこと。さまざまな企業の方、大学教授や社会の第一線で活躍されている先生方などをお招きして講演会をおこない、一緒にプロジェクトに取り組みました。

そういった取り組みにより、目標として掲げていた“世界に通用する18歳”が具体的に見えてきたタイミングで、副校長の田中が本校の教育理念とマッチするとしてIB教育に関心を持ち、大学院時代にIBについて学んでいた私に声をかけました

世界に通用する人材の輩出、近畿大学を引っ張っていくリーダーの育成、勉強以外に人格的にも優れた人材の育成を目指していたことも、導入に至ったきっかけですね。

一般的にIBと聞くと、海外の大学への進学をイメージされがちなのですが、私たちはそういった実績を出すことが目標なのではなく、この近畿大学附属高校から海外で活躍するグローバル人材を輩出したいんです。

とはいえ、高校を選ぶ際にみなさんが重要視するのは進学実績。進学実績が伴わなければ本校に注目してもらうのは難しいと考え、3、4年前から海外の大学進学における知識を蓄えてきました。

昨年の実績でいうと、英語特化コースの近畿大学への進学率は80%です。また、近畿大学には特待生(入学金や学費免除)制度があり、英語特化コースにおいては98%もの生徒たちが特待生として進学しています。

さらに過去3年間で、海外大学への進学者が12名出て、なかには世界大学ランキング200にランクインしている大学に入学した生徒もいるんですよ。

まだIBクラスが設置されていなかったにも関わらず、毎年着実に実績をあげているのは、英語特化コースの生徒たちがその実績を牽引してくれているからだと感じています。

教員がチームで一致団結して英語学習や進学をサポートできるようになった点も、英語特化コースの強みだと思いますね。

国際的な英語教授資格を有した、関西をリードできる教員が揃っているところや、レベルの高いさまざまなサポートには自信があります。

ーIBクラスの特徴や魅力を教えてください。

大川:学年による英語特化コースの展開としては、高校1年生は英語特化コースのみ、高校2~3年生になると英語特化コースかIBクラスを選択できます

IBクラスは最大15名なので、1年生の1学期の時点でIBクラスへの進学希望を聞き、2学期に選抜試験や面談をおこなって決定するんです。コースの選択は、
明確な目標と意思を持って決めてほしいなと思っていますね。

また、IBクラスに関しては、今年から「マルタCAS研修」という、マルタ共和国での海外研修をスタートさせました。CASというのは、IBのコア科目である、Creativity(創造)・Activity(活動)・Service(奉仕)です。

語学の勉強だけでなく、自主性を育み、生きる力を伸ばすことが重要だと考え、海外での体験学習を取り入れたさまざまな活動をおこないました。

たとえば、現地の姉妹校の生徒たちと触れ合ったり、自分たちで計画したフィールドワークで現地の人々にインタビューをしたり、畑で仕事をしたり…。本当にほかにはなかなかないプログラムになっています。

海外の崖を歩いている生徒たちの画像

今回、本校のほかに、旅行会社のJTBと、EECという企業で協業して国際交流プログラムを実施したのですが、帰国後、生徒と保護者の方にアンケートをとったところ、満足度が100%だったんですよ。

これを踏まえ、今後さらなるアップデートを加え、よりよいプログラムをつくっていけたらと考えていますね。

「国際的な視野と社会人基礎力」の先にある新しい景色

教育理念と学習者像のイラスト画像

ー英語特化コースによって得られる“成長や学び”はありますか?

大川:生徒たちは、知識以外に、コミュニケーション能力や自発的に取り組む姿勢など、社会に出たら必要なスキルを身につけていると感じます。想像していた以上に、生徒たちはしっかりと身につけていると実感しています。

私も教員としてたくさんの学校を見てきましたが、本校の英語特化コースの生徒たちは卓越していると思いますね。

その秘訣を挙げるならば、英語特化コースの教員は、普段から生徒たちに目線をあわせて接しています。

決して教員が偉いわけではない、常に生徒を尊重して、それぞれの個性や可能性を引き出すことを意識しているから、なにかを教えている感覚ではないんですよ。

よくいわれる“教育改革”の必要性も、生徒がいわれたことしかできない、自分で考えて行動できないのが直接の原因だと思っています。

知識を与えるだけのインプットの授業をしていたらそういった人材しか育たないのではないでしょうか。私たちがおこなっている教育は、主体性を育むというものそれにより、社会人基礎力が鍛えられているのではないかなと思っています。

ー英語特化コースの今後の展望や、 生徒たちへの想いなどをお聞かせください。

大川:私が個人的に考える今後の展望としては、現在、英語特化コースは文系のみとなっているため、そういった縛りをなくして、文系も理系もどちらにも通用する人材を育てたいと考えています。

実際、英語特化コースを選択する生徒は、数学や理科が苦手なケースが圧倒的に多いので、苦手を克服できる教育環境をもっと整えていく必要があるのかなと感じています。文理融合のSTEM教育やリベラルアーツといった教育ができたらいいですね。

生徒たちに対しては、国内外問わず、もっと外の世界に目を向けていってほしい

国内外の企業や国際機関など、グローバル社会と直接関わることで、世間の厳しさを感じたり、情熱を持った大人から刺激を受けたり、高校生のうちからさまざまな体験をしてほしいです。

さまざまな体験をしながら、自身がどう生きたいのか、進学に向けてどう自分の活路を見いだすか、今後どのように取り組んでいきたいかを考えてもらいたいと思っています。

それがIBクラスを始動した背景にもつながってくるので、ひとつの組織に縛られずに、大きな視野で、学校や周りのコミュニティ、さらには地球全体を俯瞰するような教育環境を今後も整えていきたいです。

英語特化コースでのさまざまな取り組みによって、これからの時代に役立つスキルがたくさん身につくのですね!さらに、深い学びと大きな成長につながるのだと感じました。

テラコヤプラスでは、駅や地域にあわせて塾・学習塾を検索することが可能。

入塾を検討している方は、「近畿大学附属高等学校」最寄りの東大阪市 塾・学習塾 ランキングや、長瀬駅 塾・学習塾 ランキングなどから探してみてくださいね!

英語特化コースの説明会も!自分らしい未来を見つけよう

ー学校説明会やイベントなどの告知があればご紹介ください。

大川:学校説明会は、11月11日(土)、12月9日(土)に開催
します。ぜひ本校の授業の雰囲気を感じていただきたいですね。

そのほか、IB教育室主催で英語特化コースやIBクラスのみの説明会も実施しています。英語特化コースのInstagramで情報を配信していますので、お申し込みのうえ、ぜひご参加いただければと思います。

本校の学校説明会やオープンスクールの参加は予約が必要となるため、詳細は公式ホームページをご覧ください。

ー最後に、入学を検討している読者にメッセージをお願いします。

大川:
英語特化コースを担当していて実感するのは、生徒たちが本当に楽しんで学んでくれているということ。

今まで勉強が嫌いで、学ぶ意欲があまりなかった生徒たちも、だんだんと見違えるように変わっていき、3年間充実した学校生活を過ごして卒業していくんです。

勉強とはなにかをもう一度見直したい人、勉強することそのものに疑問を持っている人、さまざまなことに興味や関心がある人、歓迎です!加えて個性的な人ほど、本校の英語特化コースに向いていると思いますよ!

また、世界や海外に目を向けている人、日本の現状に疑問を持っている人なども、英語特化コースのIB教育やグローバル教育で、これからの時代に求められる力を伸ばし、自分ができることを考えていってほしいです。

仲間や私たち教員と一緒に、目標に向かって勉強しましょう。ご興味のある方は、ぜひ本校の学校説明会へお越しください。お待ちしております。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。


■取材協力:近畿大学附属高等学校

有田 幸恵
この記事を執筆した執筆者
有田 幸恵

テラコヤプラス by Ameba 執筆者

幼少期は5歳から小学校6年生まで英会話教室に通う。高校受験時には家庭教師や塾の特別講習で猛勉強し、第一志望に合格。その後、芸能関係の道に進み、ライター業に転身する。エンタメや美容ジャンルの執筆を経験した後、弁護士コンテンツの法律記事に携わったのをきっかけに、読者の役に立つ情報発信を志し、2020年9月から株式会社サイバーエージェントのグループ会社 株式会社CyberOwlで編集者兼ライターとして従事。現在、テラコヤプラス by Amebaで保護者やお子さまの未来に繋がる記事づくりを目指しています。