「横浜清風高等学校」でおこなう青葉まつりを取材!仏教の教えから学ぶ“心に寄り添う教育”とは

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全国にはさまざまな宗教教育をおこなう学校があります。こうした学校では、独自のプログラムやイベントを通じて、多感な時期に豊かな人間性を育む取り組みがおこなわれていることが特徴です。

横浜市保土ケ谷区にある「横浜清風高等学校」も、仏教精神を基盤とした教育を実践。

同校では、仏教行事として、青葉まつりをおこない、僧侶による記念法話など、仏教の教えに触れる機会が設けられています。また、部活動などの課外活動に積極的に挑戦できる環境も用意されており、文武両道を目指せます。

今回は、入試広報部の北川 秀法先生に、青葉まつりでの法話や、仏教をとおした教育についてお話を伺いました。

  1. 創立100周年!活気あふれる「横浜清風高等学校」
  2. 青葉まつりで仏教の教えに触れて“心の成長”に
  3. 「青春は学びと部活でできている!」文武両道を実現

創立100周年!活気あふれる「横浜清風高等学校」

合唱している生徒たちの画像

ー本日はよろしくお願いします。はじめに、「横浜清風高等学校」がどのような学校なのか、概要や特色を教えてください。

北川 秀法先生(以下、北川):横浜市保土ケ谷区に校舎を構える「横浜清風高等学校」は、2023年で創立100周年を迎えます。


本校は、仏教精神による「智慧と慈悲」を基盤とした教育をおこなっていることが特徴で、828年に弘法大師が開いた日本最初の私立学校「綜藝種智院(しゅげいしゅちいん)」の教育理想“仏教の理想とする人間完成”を建学の精神に置いています。

大正12年に横浜市南区大岡に横浜家政女学校として創立した本校は、明倫高等女学校、明倫高等学校と名前を改めながら、戦前・戦中・戦後の時代を、仏教の教えに基づく婦徳の涵養を教育の柱として子女の教育をおこなってまいりました。

そして21世紀を迎え、学校名を「横浜清風高等学校」に改めたのが2001年。以降も共学化をはじめとした積極的なカリキュラムや制度の改善、新校舎の建築など、絶えずその歩みを止めることなく進み続けています。

本校では、自分にあったコース選択で理想のキャリアを手に入れるため、ふたつのコースを設け、生徒の希望する進路に対応できるカリキュラムを用意しています。

ひとつは難関大学へ一般選抜での合格を目指す「特進コース」、もうひとつは大学進学を中心にあらゆる分野への進路実現を目指す「総合進学コース」で、それぞれのカリキュラムを活かした学習活動に取り組んでいるんです。

さらに、部活動やボランティア活動など、課外活動にも自ら進んで積極的にチャレンジすることを奨励していますね。

青葉まつりで仏教の教えに触れて“心の成長”に

灌仏の様子の画像

ー学校行事のひとつ、「青葉まつり」について詳しくお聞かせください。

北川:本校は仏教校であり、そのなかでも弘法大師 空海を宗祖とする真言宗に属しています。空海は、真言密教の教えを中国から日本に伝えただけでなく、さまざまな場所で社会貢献をし、たくさんの逸話を残されました。

そこで本校では、弘法大師 空海が生誕した6月15日に、空海が生を受けたことに感謝し、その教えに思いを馳せるために青葉まつりを挙行しています。

内容としては、生徒有志による散華の舞や献香・献花、全校生徒で読経・回向、いろは歌を唱和したのち、御誕生の御祝いの儀式として教育実習生が灌仏(かんぶつ)をおこなっています。

今年度の青葉まつりでは、三浦郡葉山町玉蔵院副住職の本多法仁僧正による記念法話がおこなわれ、まず弘法大師 空海がその培った知識や経験を活かして、さまざまな場所で社会貢献をしたことを述べられました。

その後、物事の善悪に触れながら、現代のさまざまな事象の「善悪」において、正義や悪を決めつけているケースが多く存在していること。

また、(然るべき立場の)人が「悪い」といっているのなら「悪いものだ」と思い込んだり、テレビやインターネットなどで「よい」とされているものだから「よいものだ」と判断したりする傾向がみられること。

本多僧正は、そういったことを踏まえ、「みなさんには、ぜひ自分自身の力でしっかりと物事を見極め、判断する力を養ってほしい。」と諭されました。

そして判断力を鍛える
ための方法として、「可能な限り、いろいろな外国を訪問し、異なる文化・食事・言語などを体験して、同じ“人間”が異なる文化のなかで生活していることを肌で感じることが大切。」

さらに、「知見を広げることにより、自分の知らない分野の人たちの気持ちを理解し、受け容れてゆくことにつながる。」と説かれ、「大切なことは自分で考えて行動し、諦めずに挑戦していくことだ。」と、記念法話を締められました。

ー青葉まつりによって得られる学びはありますか?

北川:本校に入学してくるほとんどの生徒は、今まで仏教との接点がなかったのではないでしょうか。

しかし、せっかく仏教系の学校へ入学したのなら、青葉まつりを始めとした仏教行事で理解を深め、少しでも仏教を身近に感じてほしいと思っています。

こういった仏教行事では、僧侶を招いて法話をしていただきますが、10代で法話をゆっくりと聞く機会はなかなかないので、大変貴重な経験になるでしょう。

高校生という多感な時期に、仏教の教えに触れて少しでも心の成長につなげてほしいですね。

普段生活するなかで仏教に接する機会はあまりないと思うので、よい経験になりますね!仏教を通じてたくさんのことが学べるのではと感じました。

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「青春は学びと部活でできている!」文武両道を実現

ーオープンスクールや学校説明会、イベントなどの告知があればご紹介ください。

北川:
学校説明会では、特進コースや総合進学コースのカリキュラム内容、本校の進路指導、進学実績など、詳しい説明をおこないます。

個別相談会施設見学会も一緒におこなうので、少しでも本校にご興味のある方はご参加ください。

生徒会を中心に在校生たちが自主運営する清風祭(文化祭)は、露天やアトラクションなど、工夫を凝らした出し物をおこないます。

アリーナでの舞台発表では、ダンス部やバトントワーリング部、吹奏楽部などが、日ごろの練習の成果を披露するんですよ。

夜間相談会は、日中にお時間が取れない方のために、17:30~19:00まで個別相談を実施しています。

  • 学校説明会 10月28日(土)・11月11日(土)、25日(土)・12月2日(土)
  • 清風祭 9月23日(土)
  • 夜間相談会 11月17日(金)
学校説明会などの詳細は、公式ホームページをご覧ください。


ー最後に、入学を検討している読者にメッセージをお願いします。

北川:
本校は、「青春は学びと部活でできている」をスローガンに、文武両道を目指して邁進しています。

学習面では、「清風メソッド」による自主学習力の習得を目指し、そのために教職員全員が生徒一人ひとりに寄り添い、全力でバックアップします。

また、部活動においては、日々仲間と切磋琢磨しながら練習に励み、関東や全国レベルで活躍している部もあるほどです。放課後のグラウンドやアリーナは、とても活気に満ちあふれていますよ。

学校見学については、ご自由にご覧いただくことが可能なので、本校の魅力を存分に感じてほしいですね。

最寄りの保土ケ谷駅から本校までの通学路にある、通称「清風坂」と呼ばれるとても急勾配な坂も、ぜひ体感していただきたいです(笑)。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。


■取材協力:横浜清風高等学校

有田 幸恵
この記事を執筆した執筆者
有田 幸恵

テラコヤプラス by Ameba 執筆者

幼少期は5歳から小学校6年生まで英会話教室に通う。高校受験時には家庭教師や塾の特別講習で猛勉強し、第一志望に合格。その後、芸能関係の道に進み、ライター業に転身する。エンタメや美容ジャンルの執筆を経験した後、弁護士コンテンツの法律記事に携わったのをきっかけに、読者の役に立つ情報発信を志し、2020年9月から株式会社サイバーエージェントのグループ会社 株式会社CyberOwlで編集者兼ライターとして従事。現在、テラコヤプラス by Amebaで保護者やお子さまの未来に繋がる記事づくりを目指しています。