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「活水高等学校・活水中学校」の吹奏楽部を取材!音楽を通じて育む“社会的スキルと人間力”

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木管楽器や金管楽器、弦楽器、打楽器などを演奏する吹奏楽部。コンクールや学校行事でかっこよく演奏する姿をイメージされる方も多いのではないでしょうか。

「活水高等学校・活水中学校」の吹奏楽部は、さまざまなコンクールで数多くの賞を獲得。コンクールのみならず、依頼演奏などにも活躍の場を広げています。

今回は、吹奏楽部 顧問の杉町 たまみ先生に、吹奏楽部の活動内容をはじめ、部活動をとおして得られる学びや成長についてお話を伺いました。

部活動も勉強も両立したい、充実した学校生活を送りたいと考えている方は、ぜひご一読ください。

キリストの教えに基づく“女子のための教育と学び”

定期演奏会の画像

ー本日はよろしくお願いします。はじめに、「活水高等学校・活水中学校」がどのような学校なのか、概要や特色を教えてください。

杉町 たまみ先生(以下、杉町):長崎市宝栄町に校舎を構える「活水高等学校・活水中学校」は、中高一貫の私立女子校
で、今年度で創立144周年を迎えます。

1879年に創設者であるエリザベス・ラッセル女史が、長崎の地に女子のための学校を創立したのが始まりです。

本校では、ラッセル女史が信念の拠りどころとしたキリスト教を「建学の精神」とし、キリスト教を礎としたキャリア教育を軸に特色ある学びを提供しています。

毎日の礼拝や宗教行事、心を豊かにする奉仕活動への参加をとおして、自身の“幸せ”とはなにかを考える場を設けているのが本校の特色ですね。下校前には、みんなで聖書を読み、讃美歌を歌ってから帰るんですよ。

音楽の力で元気を届ける!吹奏楽部の経験で大きな成長

全日本マーチングコンテストでのリハーサルの画像

ー数々の受賞歴がある、「吹奏楽部」の活動概要をお聞かせください。

杉町:
本校には、スポーツクラブや音楽クラブ、文化部といった枠組みのなかにたくさんの部活動があります。

中高一貫校ということもあり、中学1年生から高校3年生までの6学年が一緒に活動している部も5つありますね。

吹奏楽部もそのひとつで、現在の部員は、中学生と高校生あわせて54名です。

主に、朝は基礎練習をおこないますが、本校の吹奏楽部はイベントに呼ばれることも多く、イベントがいくつか重なっている場合は、朝練習でイベント用の合奏をするときもあります。

放課後は、大体16時ごろから集合して点呼、パート練習での音出し、その後合奏して19時ごろを目処に終わるのが全体の流れですね。

なるべく部員全員が本番に参加できるように、座奏だけでなく、マーチングにも力を入れています

メインは座奏でもある吹奏楽コンクールの全国大会を目標に活動していますが、やはり楽器を持ったばかりの中学生は音を出すのも難しく、吹奏楽コンクールにすぐには参加できないのが現状なんです。

しかし、マーチングならあまり音が出せなくても身体を動かすことで先輩たちと一緒に参加し、達成感を味わうことができます。

昨年も全日本マーチングコンテストで大阪城ホールのステージに立った中学1年生が、喜びや感動、そしてやりがいを感じ、マーチングが大好きになったといっていました。

もうひとつ力を入れているのは、アンサンブルです。アンサンブルコンテストでは、中学生は中学校の部、高校生は高等学校の部で出場し、昨年は両方とも九州アンサンブルコンテストで金賞を受賞しました。

また、最近の大会成績は、どれも県代表や九州代表で金賞を受賞していますが、大会だけを目標としているわけではありません。

地域イベントへの参加や、県外の演奏会など、ゲストとして呼んでもらう依頼演奏にも出向き、より多くの方々に音楽の力で元気になっていただく、そんな活動を目指しています。


大会以外での演奏は、毎週土曜か日曜、もしくはどちらもあるんですよ。ゴールデンウィークは毎日でした。6月は期末テストもあるので病院でのコンサートのみですが、毎月一か所は必ず行っています。

地域イベントは、長崎市観光協会や市役所の方など、担当者の方が直接来られて、一緒に計画を立てていきます。県外からの依頼は、電話やメールがきたり、本校のホームページやYouTubeを見て連絡がきたりすることも多いです。

ー吹奏楽部の活動を通じて得られる学び、教育的効果はありますか?

杉町:
そもそも吹奏楽は、みんなで奏でるものです。何十人といればそれぞれの役割分担があり、自分がメロディーを吹きたいと思っても伴奏をしなければいけないときもある。

ソロとしての活動も素敵ですが、みんなで合奏する、ひとつの音楽をつくり上げていく喜び、その過程が大事なんです。そして、譲ることや相手を認めることで、協調性が養われます

音楽って一見華やかそうに見えても地道な努力がいる。そのコツコツ学び、一歩ずつ積み上げていくことも、学校生活や勉強に活かしてくれたらなと思っています。

また、吹奏楽部は中学1年生から高校3年生まで幅広く在籍しているので、縦と横のつながりができ、お互いを思いやる態度などが身につき、今後の実社会に活かせるのではないでしょうか。

そのほか、地域イベントでは、必ず生徒たちに司会をさせ、プログラムなどの企画運営にも携わってもらっています。

たとえば、幼稚園だったら幼稚園用のプログラムなど、聴いていただくお客さまによってプログラムを工夫してもらっているんです。

こうした人前に立つ経験の積み重ねは、受験の際の面接でも役立つと思っています。この取り組みが、社会人基礎力につながればいいですね。

中学生から高校生まで一緒に活動することで、先輩も後輩もお互い成長し、多くの学びがあるのだと感じました。

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活中体験イベントも!勉強と部活動の両立を可能に

全日本吹奏楽コンクールでの集合写真

ーオープンスクール、イベントなどの告知があればご紹介ください。

杉町:
活水中学校では、いろいろなことにトライできる「親子でワクワクまるごと活中体験」というイベントを小学生を対象におこなっています。

そのなかの吹奏楽部関連のイベントとして、2023年7月1日(土)10:00~12:00に、活水吹奏楽部の指揮者を体験できる「あなたもマエストロ!」を実施します。珍しい体験だと思うので、自分の思うままに演奏を操ってみてくださいね。

それから、2023年7月8日(土)9:00~12:30には、第1回オープンスクールを開催予定です。活水中学校の一日を体験できるほか、英語レッスンもあり、参加されたみなさん全員に、9月2日(土)開催予定の活水祭(文化祭)の招待券を差し上げます。

午前中は小学生対象で、13:00~16:15は中学生を対象に、活水校内探検スタンプラリーや入試説明、学校紹介、制服ファッションショー、個別受験相談などをおこないます。

オープンスクール・活中体験・受験相談会の詳細は、活水中学校の公式ホームページ活水高等学校の公式ホームページをそれぞれご覧ください。

ー最後に、入学を検討している読者にメッセージをお願いします。

杉町:
本校は、伝統的に英語教育にも力を入れており、勉強と部活の両立ができる学校だと自負しています。

もちろん、吹奏楽や音楽が大好きな生徒と一緒に活動したいのですが、まずは勉強をしっかりやっていただくこと。

部活動だけでなく、勉強もしながら音楽を極める、本校はその両立ができる学校です。

勉強も部活動もどちらも頑張りたい、中学校から高校までの6年間を一生懸命過ごしたいという方は、ぜひ本校にお越しください。たくさんの新入生の入部をお待ちしています!

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。


■取材協力:活水高等学校・活水中学校

有田 幸恵
この記事を執筆した執筆者
有田 幸恵

Ameba塾探し 執筆者

幼少期は5歳から小学校6年生まで英会話教室に通う。高校受験時には家庭教師や塾の特別講習で猛勉強し、第一志望に合格。その後、芸能関係の道に進み、ライター業に転身する。エンタメや美容ジャンルの執筆を経験した後、弁護士コンテンツの法律記事に携わったのをきっかけに、読者の役に立つ情報発信を志し、2020年9月から株式会社サイバーエージェントのグループ会社 株式会社CyberOwlで編集者兼ライターとして従事。現在、「Ameba塾探し」で保護者やお子さまの未来に繋がる記事づくりを目指しています。