教育課程において、ボランティア活動を積極的に取り入れている学校があります。
埼玉県狭山市にある「秋草学園高等学校」もそのひとつ。ボランティア部として、さまざまなプロジェクトに参加し、活動の幅を広げています。
今回は、副校長の中村 拡史先生と、ボランティア部 顧問の湯本 美紀先生に、同校の魅力と活動内容についてお話を伺いました。
ボランティアは、活動を通じて社会貢献になり、普段できない経験をすることで自己成長につながるものです。
卒業生の方からのメッセージも伺ったので、勉強はもちろん、学校行事や部活動など、充実した環境で学校生活を送りたいと考えている方は、ぜひご一読ください。
未来に輝く女性を育成する「秋草学園高等学校」
ー本日はよろしくお願いします。はじめに、「秋草学園高等学校」がどのような学校なのか、概要や特色を教えてください。
中村 拡史先生(以下、中村):「秋草学園高等学校」は、埼玉県狭山市に校舎を構える私立女子高等学校です。
本校は、昭和57年の創立以来、秋草学園建学の理念である「愛され信頼される女性の育成」のもと、「礼節・勤勉・協調」の精神の涵養を重視し、学力はもとより、人間性豊かな調和の取れた女性の育成を目指した教育を推進してきました。
一方、世界は今大きな変革期にあり、これからの社会を支える人材育成についても対応を求められていることから、本校ではスクール・ミッションに「生徒一人ひとりを大切にし、生徒の『やってみたい』を『やってみる』にする学校」を掲げています。
生徒一人ひとりの夢と目標達成に向け、生徒の可能性を引き出し、さらに伸ばすために、特選コース、選抜コース、AGコース、幼保コースといった4コース制を導入していることが特徴です。
また、英語教育を核にした確実な学力向上、コロナ禍でも学びを止めないためのタブレット端末をはじめとしたICTの活用などをおこなっています。
ほかにも、SDGs(※)などへの取り組みをとおした「探究力・協働性・コミュニケーション力」の育成など、時代の要請に応えた教育を実施していますね。
このように、確かな学力、豊かな人間性、健やかな心身の育成と、変化する社会に積極的に対応し得る能力、意欲、創造性を養うことを教育方針とし、その実現のための教育課程を編成しています。
学校生活においては、勉強はもちろん、学校行事や部活動も盛んなんですよ。
(※)SDGs(持続可能な開発目標)とは、「Sustainable Development Goals」の略。2030年までによりよい世界を目指す国際目標。
“いのちを大切にする心”を養うボランティア部
ー秋草学園高等学校の「ボランティア部」について詳しくお聞かせください。
湯本 美紀先生(以下、湯本):ボランティア部(通称:ボラ部)は、建学の理念「愛され信頼される女性」を目指す実践の場として、いのちを大切にする心を養う活動を展開しています。
今年度のボランティア部は、3年生5名、2年生8名、1年生12名の計25名で活動中です。
通常の活動日は、月・火・水・土・日・祝日で、火・水曜は必要に応じておこなっています。
児童館でのボランティア活動、さやま子どもフェスタへの参加など、外部活動もおこなっており、土・日・祝日の活動に関しては、こういった行事やイベント参加の場合ですね。
校内では、募金活動および、途上国への支援になる「古着deワクチン」、またコンタクトレンズのアイシティがおこなっている「ecoプロジェクト」へも参加しています。
古着deワクチンは、不要になった衣類などを手放すことで、認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会を通じて世界の子どもたちにワクチンを届けることができるんですよ。
ecoプロジェクトは、使い捨てコンタクトレンズの空ケースを回収してリサイクルすることで、CO2削減やリサイクルによる収益で視力を取り戻す活動の寄付につながっているんです。
こうしたプロジェクトへの参加をとおして、誰かの役に立つための活動に取り組んでいます。
ーボランティアをおこなうことで得られる、教育的効果があれば教えてください。
湯本:教育的効果をもたらす点としては、“他者目線で物ごとを捉える視点が身につく”ことでしょうか。
外部活動、校内活動ともに、相手の身になって考える視点を持つことができなければ、無償で活動することは難しいです。
だからこそ、このような視点を身につけ、卒業後も周囲をよく見て、他者のために行動できる人間に成長してもらいたいと考えています。
外部のイベントを部員全員に経験してもらうことが今後の目標ですね。
受験生向けイベント実施予定!最高の環境で夢を叶えて
ーオープンキャンパス、イベントなどの告知があればご紹介ください。
湯本:6月10・17・24日(土)は、6日制の授業見学や、校内施設見学および部活動見学などを1時間でおこなう、土曜日ミニ見学ツアーがあります。
6月25日(日)は、ミニオープンスクール。7月17日(月・祝)には、第1回オープンスクール(部活動)があり、7月30日(日)に第2回オープンスクール(講座・相談会)を開催します。
7月22日(土)・23日(日)は、学校説明会・相談会、また7月26日(水)~8月26日(土)まで、部活動体験会・相談会を実施予定です。
これら以外にも、公開行事やイベントがたくさんありますので、各イベントの詳細やお申し込みについては公式ホームページにて最新情報をご確認ください。
ー最後に、入学を検討している読者へ向けて、卒業生の方からメッセージをお願いします。
C・Nさん:私は、秋草学園のパンフレットに載っていた特進コースの先生のメッセージを読んだ際、「この先生に教わりたい!」と思い、単願で入学することを決めました。
また、大学では自分の好きな分野を専門的に学びたいとずっと考えていたので、将来の選択肢を少しでも増やそうと、難関大学を目指せる特選コースを選びました。
受験を最後まで諦めずやりきれたのは、切磋琢磨しあえるクラスメイトや、目標を達成するために協力してくれる先生方がいたから。友人や先生に出会えたことは、かけがえのないものだと感じています。
先生から化学の楽しさを教わり、教師という夢も持つことができたので、今度は私が誰かになにかを与えられるような人になるのが今の目標ですね。
秋草学園は、勉強も行事も全力で打ち込めます。最高の環境で、大きな夢を叶えてください!
ー本日は貴重なお話をありがとうございました。
■取材協力:秋草学園高等学校