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3位・渡辺直美、2位・河北麻友子…1位はあの歌手!小学生の保護者が選んだ「英語を使って活躍している芸能人」

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グローバル化が急速に進展するなか、日本の英語教育も大きく変化。学習指導要領の変更によって、小学校でも3年生から英語の授業が始まっています。

今回「Ameba塾探し」が小学生の保護者507人に対しておこなった「英語の習い事」に関するアンケートによると、英語の習い事が定番化していることや、約6割が就学前から習い始めていることなどがわかりました。

また、小学生の保護者が選んだ「英語力を活かして活躍している芸能人」ランキングもご紹介。保護者の年代ならではの結果となりました。

宇多田ヒカルが1位に!「ネイティブな英語に衝撃を受けた」と同年代保護者

まずは、小学生の保護者に「英語を使って活躍している姿が“カッコイイ”」と思う芸能人を選んでいただきました。

1位
宇多田ヒカル
2位
河北麻友子
3位
渡辺直美
4位
山下智久
5位
フワちゃん


第1位は歌手の宇多田ヒカルさんでした。小学生の保護者のなかには宇多田さんと同年代が多く、15歳のデビュー時から英語を流ちょうに話す宇多田さんの姿を今でも鮮明に記憶している人が多いようです。

1位 宇多田ヒカル

「同年代です。10代のころにとてもネイティブな英語を話されているのを初めて聞いたときは衝撃を受けました」(30代後半・小学4年生の保護者)
「彼女の歌を初めて聴いたときに、英語の部分もかっこよく歌いこなしていて、当時真似していっぱい練習したのを覚えている。外国の有名人とも物怖じせず冗談を交えて話をしているのを見て素敵だと思いました」(40代前半・小学3年生の保護者)
「同い年の宇多田ヒカルさんを、その英語力と歌唱力でとても大好きになり今でもよく歌を聞いています。ネイティブな英語なので到底真似のできる発音などではないのですが勉強になります」(30代後半・小学2年生の保護者)

2位 河北麻友子

「以前、テレビ番組の海外ロケでとてもネイティブな英語を話していて、可愛いなかでもとてもかっこよかったです」(40代前半・小学2年生の保護者)
「海外ロケなどで通訳をしていたり、映画の祭典などでリポートしている姿を見たから」(30代後半・小学6年生の保護者)
「英語が堪能でカッコいいのに、カッコつけて話すわけではなく愛嬌があって好きです」(30代前半・小学4年生の保護者)

3位 渡辺直美

「海外のアーティストとコラボしてダンスを踊ったり、インタビューで盛り上がっているのを見て、素敵だと思った」(30代後半・小学1年生の保護者)
「ニューヨークへ渡米して英語を一から勉強し、アメリカのラジオ番組などでスキルを磨いていて、とても努力家だから」(40代前半・小学6年生の保護者)
「自分の個性を前向きに活かして、海外にも進出している点がカッコいい」(40代前半・小学2年生の保護者)

4位 山下智久

「キャリアや挑戦のために英語を身につけて、それを活かしているから」(30代後半・小学1年生の保護者)
「海外のドラマにも起用されたし、インタビューやインスタグラムを見る限り努力して、仕事や人生に前向きな姿勢が感じられ、好感がもてる」(40代前半・小学2年生の保護者)

5位:フワちゃん

「コロナ感染防止のためのPR動画で、英語でペラペラと伝えているのを見て、普段の姿とのあまりのギャップに驚き、大変感心しました」(30代後半・小学2年生の保護者)
「英語力があるだけでなく、積極的にコミュニケーションを取りにいくところがすごいと思った」(40代後半・小学6年生の保護者)
6位ゆりやんレトリィバァ         
7位ディーン・フジオカ
8位真田広之
9位鈴木亮平
10位上白石萌音


ゆりやんレトリィバァさんはアメリカのオーディション番組で披露した、英語を使って自身の芸を堂々と披露しているところが保護者の印象に残っているようです。

また『ラストサムライ』以降、アメリカを拠点に活躍されている俳優・真田広之さんも保護者の支持を集めました。「ある程度の年齢になってから英語力を身につけるのも大変なのに、ハリウッドで活躍しているのはすごいと思います」(30代後半・小学3年生の保護者)と、いくつになっても“挑戦”する姿に、保護者自身もよい刺激をもらっているのかもしれません。

約7割の保護者、英語は“ 不得意”「資格はあるが話せない」

続いて「英語の習い事」についてアンケートを実施。まず、小学生の保護者自身は英語に対してどのような意識をもっているのか聞いてみました。

 英語の習い事アンケート

英語を「得意」と感じている保護者はわずか4.7%、「どちらかと言えば得意」は23.5%。英語を得意と感じている保護者は合わせても3割に満たないことがわかりました。特に得意と感じている保護者は「留学経験がある」「仕事で使っている」と、実際に英語を使用した経験のある人が多いようです。

一方残り約7割の「不得意」「どちらかと言えば不得意」と感じている保護者のなかには、「昔から英語が苦手」という人のほかに、「英検2級」などといったある程度の語学力がある人も混在。

「文法はほどほどにはできると思います。しかしリスニングや英会話には自信がありません」(30代後半・小学5年生の保護者)
「読み書きはできても、話すとワケがわからなくなる」(40代後半・小学1年生の保護者)

などといった意見が多く目立ちました。英語が得意、不得意と感じるボーダーラインは検定などによる証明ではなく、「英語を使う力」にあるようです。

次に、子どもは英語の習い事をしているかどうか尋ねました。

 英語の習い事アンケート

アンケートによると、小学生の保護者の約3割(30.2%)が子どもは英語を「習っている」と回答

「習っていたが今は習っていない」が12.6%、「習っていないが、習う予定がある」と答えた人も20.1%おり、それらを合わせると約6割(62.9%)いることから、子どもの習い事として英語は定着していることがわかりました。

また、保護者が英語を得意と感じている小学生の4割超(45.8%)が英語を習っているのに対して、保護者が英語を不得意と感じている家庭では、英語を習っている小学生は約2割(21.7%)にとどまっていました。

反対に英語を不得意と感じている保護者の 4割超(45.8%)  が、子どもは「今後も英語を習う予定がない」と答えていることから、保護者自身が英語に対してどのように感じているかが、子どもの英語の習い事に影響しているようです。

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「子どもの将来のため…」一方で「母国語優先」の声も

どのようなきっかけで英語を習い始めたのでしょうか。子どもが現在英語を習っている、過去に習っていた保護者に「始めた理由」を聞きました。

 英語の習い事アンケート

習い始めた理由は「将来必要だと思うから」が圧倒的に多く48.4%でした。「子どもが習いたいと言い始めたから」(23.0%)、「自分自身(または配偶者)が英語の習得(勉強)に苦労したから」(12.9%)が続きます。

具体的な理由として以下のような声が多く寄せられています。

「自分が英語ができず、いざやりたい職業などがあっても英語がネックになり職の幅が狭まった」(30代前半・小学1年生の保護者)
「受験などで必要になることがわかっているので、早めに苦手意識を変えていきたいから」(40代前半・小学5年生の保護者)
「学校の授業だけでは英語を喋れるようにならないと思ったから」(40代前半・小学1年生の保護者)

子どもに英語を始めさせた理由をまとめると、保護者自身が英語が苦手なため「子どもに同じ思いはさせたくない」という思いや、「受験で必要になるため」、「小学校の授業だけでは身に付かないから」、といった3つの考えに集中していることがわかりました。

また、「英語の習い事をする予定はない」と答えた保護者にその理由を聞いたところ、約6割(62.4%)が「子どもが興味を示さないから」と答えていました。

 英語の習い事アンケート

とはいえ、まったく「習わせる予定はない」という保護者は少ないようです。

「習わせたいと思って何度か聞いてみた」(40代前半・小学4年生の保護者)
「現代やこれからの事を考えると、母としては英語を習わせたいと思っているが、うながしてみてもあまり興味を示してくれない」(30代後半・小学1年生の保護者)

という声が多く見受けられました。

また、「日本語がしっかりしてないのに、英語を習わせることに抵抗を感じる。まだ日本語も覚束ないのに外国語の習得は早すぎると思う」(50代前半・小学2年生の保護者)という、母国語の習得を第一に考えたいという保護者も一定数いました。

約6割が“就学前”から!英語の習い事を始めた時期

子どもが“英語の習い事をしている”保護者、“習い事をしていた”保護者を対象に、始めた時期やどのような教室に通っていたかなどについて尋ねました。

 英語の習い事アンケート

もっとも多かったのは「3歳またはそれ以前」で22.2%、続いて「5歳」17.9%、「小学1年生」15.2%でした。

「3歳またはそれ以前」から就学前の「6歳」までを合わせると、英語の習い事をしている小学生の全体の約6割(64.3%)を占めています。

2020年の教育改革によって、小学校では英語の授業が小学3年生から始まっていますが、それ以前から英語を習わせる家庭が多いことがわかりました。

では、どのような英語教室に通っているのでしょうか。

 英語の習い事アンケート

5割を超える(54.5%)保護者が、「英会話」と回答しました。「英語塾(文法やライティング)」(19.6%)や、「通信教育」(18.4%)はそれぞれ2割程度。

英会話を選んだ理由についていくつかご紹介します。

「文法は大事だが、重視しすぎると発言をするときに萎縮して話せなくなってしまうので、まずは“話せる・通じる”と感じてほしいから」(40代前半・小学1年生の保護者)
「英語の勉強も大切だとは思いますが、今後社会に出たときに英会話ができると仕事なども色んな職種が選べたり英語力のスキルを活かせられたらいいと思ったので、勉強よりは実際に身につく会話力の方が大切だと思うので」(30代後半・小学6年生の保護者)
「文法や多くの英単語は中学以降で学習する。ただ英語に耳がなれていないと抵抗を感じるかもしれない。大人になって必要なのは会話力。英語の文章はスマホでも翻訳が可能な時代だし」(30代後半・小学6年生の保護者)

アンケートでは、少なかった 「ホビングリッシュ」(1.9%)=“英語で習う習い事”ですが、近年は日本でも注目されつつあります

ホビングリッシュでは、サッカー、ダンス、音楽など子どもが自分の好きなことを通して英語を学ぶことができるため、楽しく自然と英語を学習することができるようです。

近年、学校教育、入試の英語をめぐっては、大きな変革が起こっています。学習指導要領は英語で話す力をより重視した教育に変化。都立高校の入試では、今年度からタブレット端末を用いた英語スピーキングテスト「ESAT-J(イーサット・ジェイ)」が新たに導入されることになりました。

そのような時代の流れにのって英語での会話を重視した教室はますます人気になっていくことが考えられます

定番はNHKの英語番組!アニメやYouTubeを使用した家庭での学習

小学校や習い事だけではなく、できることなら家でも英語に触れる機会を作りたい!そのように考えている保護者も少なくないはず。

家庭で子どもが英語に触れる機会を作っている、という家はどのくらいあるのか、また実際にどのような手段で家庭での英語学習をおこなっているのか、聞いてみました。

 英語の習い事アンケート 英語の習い事アンケート

英語に触れる機会がある家庭とない家庭はどちらも約5割でした。

家庭での子どもの英語学習の手段については、映像関連が上位2つを占めました。寄せられたおすすめ番組や、学習方法をいくつかご紹介します。

テレビや映画

  • 「『えいごであそぼ』は、初歩の初歩なので親も説明してあげることができる」(40代前半・小学1年生の保護者)
  • 「リズムよく覚えやすいフレーズを紹介してくれるので『エイゴビート』を見せています」(40代前半・小学5年生の保護者)
  • 「ディズニー映画や音楽を英語で聞くようにしています。日本語版と英語版それぞれ見ることで、なんとなく会話の雰囲気を理解でき、言葉はわからなくても英語のイントネーションや雰囲気には馴染みやすい気がします。また教育系教材と違って本人の好きなものを使用してるため、嫌がることなく受け入れてもらえています」(30代前半・小学1年生の保護者)

YouTube

人気の上位2つはアニメ『Peppa pig』とカナダに住む「かほせいファミリー」による『KahoSei Channnel』でした。

  • 「たくさん動画があるので、自分に合うチャンネルが必ず見つかる」(20代後半・小学1年生の保護者)

という意見が寄せられているとおり、好きなものを入り口にして英語を自然に取り入れられる点において、YouTubeでの英語学習は効果的かもしれません。

また3番目に多かった「保護者が英語で話しかける」(17.5%)では、英語を不得意と感じている保護者も努力している様子がうかがえました。

「“これは英語で何というでしょう”とクイズを出して遊んでいる」(40代前半・小学5年生の保護者) 「朝日こども新聞の英語の部分を一緒に読む」(50代後半・小学5年生の保護者)と、子どもに英語で話しかけるなどしながら一緒に学んでいるようです。

保護者自身が英語を得意、不得意と感じているかどうかにかかわらず、英語を楽しむ姿や学ぶ姿勢を子どもに見せることのほうが大切かも知れません。

まとめ

小学生の保護者が選んだ、英語を使って活躍している芸能人ランキングでは、宇多田ヒカルさんが1位に。宇多田さんと同年代の小学生の保護者から支持を集めていました。

実際の「英語の習い事」に関する調査では、小学生の保護者の約6割が、子どもに英語の習い事をさせていたり、今後習わせる予定があると答えていました。現在は英語を習わせる予定がないと答えた保護者のなかにも、子どものタイミングを待っているだけという潜在層が多く含まれていました。

また、英語の習い事をしている子どもの約6割が就学前から通い始めていることが判明。英語教室のタイプでは「英会話」が人気。そこには、少しでも自然な形で英語を学んでもらいたい、苦手意識をもってほしくないという、保護者の願いが込められているようです。

英語教育への関心は今後もますます高まっていくでしょう。しかしそれに伴い、経済格差による教育格差もまた深いものになっていくことが考えられます。

【調査概要】
調査期間:2022年10月6日~21日
調査機関:自社
調査対象:全国の小学生の保護者、507人
調査方法:インターネット(クラウドワークス)
調査内容:「英語の習い事」に関するアンケート

ひらおか ましお
この記事を執筆した執筆者
ひらおか ましお

Ameba塾探し 執筆者

大学で入部したスポーツ新聞部をきっかけに、大学卒業後から本格的にライター業に従事。主にスポーツ雑誌を中心に活動していましたが、結婚と出産を機にwebや地元の情報誌などに活動拠点を移しました。子どもの成長と共に教育関連に興味をもち、2021年11月より「Ameba塾探し」で執筆を担当する二児の母。インタビューを通して得た情報を皆さまにシェアする気持ちで執筆しています。