「公益財団法人 日本書道教育学会」を取材!書道文化の振興・普及を目的にした活動とは

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日本の伝統文化の一つとして、学校の授業で習字を書いたり、夏休みに書道の課題が出されたりした経験のある方もいるでしょう。

書道教室に通っている方もいますが、高校以降、書道にふれる機会がほとんどないという方も多いのではないでしょうか。

実は、書道という文化は私たちが思っている以上に世界から注目されています。

今回は、伝統文化である書道の振興・普及を目的として活動している公益財団法人 日本書道教育学会の倉地さんにお話を伺いました

書道が好きな方や書道を趣味にしてみたいという方はぜひご覧ください。

  1. 伝統文化である書道の振興・普及を目的に活動
  2. 書学院では最短2年で師範資格を取得可能
  3. 生涯続けられる書道をぜひ趣味にしてほしい

伝統文化である書道の振興・普及を目的に活動

日本書道教育学会 書学院の授業の様子

ー本日はよろしくお願いいたします。まずは「公益財団法人 日本書道教育学会」の概要と「書学院」についてお聞かせください。


倉地さん(以下、倉地):まず公益財団法人 日本書道教育学会というのは、昭和を代表する二大書家、国文学者でもある文学博士の尾上柴舟と文学博士、石橋犀水によって昭和25年に結成されました。

書学院は、伝統書道の普及を目的として活動する公益財団法人 日本書道教育学会が、書道やペン字を教える、師範を育てるための学校として1972年に設立した、50年の歴史をもつ教室です。

一般的な書道教室では、書道・習字やペン字の腕を磨くことを目的に指導するのに対し、書学院では18歳以上(高校生から)の方を対象に、師範育成を目的として指導しています。

コースは大きくわけて、師範科・特設科の2つございます。師範科は文字通り、師範を目指すための2年制のコースです。

特設科は、師範科を卒業された方や書道・ペン字をさらに深めていきたいという方のためのコース
です。

書道師範科は、基礎I、基礎Ⅱ、専攻I、専攻Ⅱ、専攻Ⅲ、専攻Ⅳという6つのクラスから成り立っています。

それぞれのクラスは約4ヶ月の間に全12回(1回120分)の授業からなり、初心者が2年で人に教えられるようになるまで、書道の実力と知識、指導法をしっかり学べる内容ですね。

ペン師範科も、同じく6つのクラス、それぞれ12回の講義となっています。

特設科は、講師が設定した、漢字やかな、写経など多彩な講座の中から、各自興味のあるテーマやより深く研究したい内容に合わせてクラスを選択していただきます。

そのほかに篆刻のクラスがあります。師範の認定はありませんが、基礎的な篆書および篆刻の実技を修得し、実技と理論、鑑賞の三面から専門的研究を深めます。

クラス・カリキュラムごとの料金については以下をご確認ください。

師範科 書道 ペン 篆刻
基礎I 60,000円 47,000円 55,000円
基礎Ⅱ 60,000円 47,000円 55,000円
専攻I 60,000円 50,000円 55,000円
専攻Ⅱ 60,000円 50,000円 55,000円
専攻Ⅲ 75,000円 50,000円 55,000円
専攻Ⅳ 75,000円 50,000円 75,000円

※学生の方は上記金額から5,000円引き


夏休みや冬休みなどに短期的に開講する特別講座も設けています。各コースの詳細についてはこちらをご参照ください。

書学院では最短2年で師範資格を取得可能

書学院の講師・師範の様子

ーほかの書道教室にはない「書学院」ならではの強みを教えてください。


倉地:経験豊富な講師陣による指導を受けられること、最短2年で師範資格を取得できる点が強みです。

書学院では、真の伝統と書道の醍醐味を学び、広く国民の教養として書道を普及させるため、流派を超えた正統な書道教育の振興を指標としています。

古典に則した体系的なカリキュラムと、経験豊富な講師陣が基礎からしっかりと指導するので初心者やブランクのある方でも安心して学習できる環境ですよ。

書道の基礎Iでは「廻腕法」という独特の運筆法で、これまでのクセをとり、体全体で字を書くことを学べます。

また、書学院では最短2年で、公益財団法人 日本書道教育学会が認定する師範資格の取得が可能です。日本書道教育学会認定の師範免許は、指導者としての実力を裏付けるものとして、最も信頼されています。

書学院の卒業生の多くが全国各地で学校教育、生涯学習の一翼を担って活躍中ですよ。

書学院の講師陣は、大学や専門学校の教授、講師をはじめ、書道の専門誌である「不二誌」のお手本執筆者など確かな実力を持つ講師陣が丁寧に指導します。苦手を克服し確実に上達することができます。

実際に書学院の生徒からは、「授業では課題になっている作品の背景を説明して下さるので、理解しながら書くことができる」「一人ひとり指導してくださるので、毎回改善点がわかり、とても勉強になります」という声をいただきます。

ほかにも「意欲的で向上心にあふれたクラスメートのみなさんと切磋琢磨しながら和気あいあいと楽しく学べる」など、本当に沢山の方からさまざまな声をいただき嬉しいです。

書学院の受講者の声というページで、書学院に通いはじめたきっかけや授業・担当講師の印象などについての声を記載しております。

興味のある方はぜひご確認いただければと思います。

「日本書道教育学会」がある東京都千代田区には、たくさんの塾・学習塾があります。

テラコヤプラスでは、「日本書道教育学会」最寄りの水道橋駅 塾・学習塾 ランキングや、千代田区 塾・学習塾 ランキングなど、エリアや駅など条件を絞って塾を探すことができます。

お子さんの塾をお探しの方は、ぜひご活用ください!

生涯続けられる書道をぜひ趣味にしてほしい

書学院の授業風景

ー今後、開催予定のイベントについて教えてください。


倉地:8月・9月には、新学期に向けて体験授業(有料)をおこなっています。体験授業は60分で、実際に先生のお手本をみて書き、授業の雰囲気を体験できますよ。

体験授業での書道具はこちらでご用意させていただきますので、手ぶらでも大丈夫です。授業について気になっている方や講師の雰囲気などを知りたい方はぜひお越しください。

また、授業の開講日であれば、30分程度の授業見学(無料)は随時受付しております。

授業見学をしてみたい方は、神田書学院のページより授業日程をご確認の上、お電話もしくはお問い合わせフォームから申し込みください。

ー最後に、読者へ向けてメッセージをお願いいたします。


倉地:
実務教育が重要視され、日本では高校以降、書道にふれる機会がとても少なくなっています。しかし、グローバルな世界に目を向けると、実は日本の伝統文化のひとつである「書道」は注目を集めているんです。

書道は一度道具を揃えれば、生涯を通して続けられる趣味でもあります。

そんな日本の伝統文化である書道の振興、普及させることを目的に活動している私たち公益財団法人 日本書道教育学会としては、一人でも多くの方に書道にふれて趣味にしていただきたいです

興味のある方は、ぜひ書学院にお越しいただければと思います。そして書道やペン字について共に学ぶクラスメイトと出会い、切磋琢磨しながら成長してもらえれば幸いです。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました!

取材協力:公益財団法人 日本書道教育学会

倉知 俊海
この記事を執筆した執筆者
倉知 俊海

テラコヤプラス by Ameba 執筆者

自然豊かな地方の田舎生まれ。小学校では3~5年生までスイミングクラブ、4~6年生までサッカーと習い事を通じてスポーツに熱中する日々を送る。工業高校に進学するも起業や事業経営で成功したいと考えるようになり、高校3年生で個人事業主として開業。紆余曲折ありながら、ライティングを学びブログ運営やWebライターとして活動を続けている。2022年7月よりテラコヤプラスby Amebaで編集兼執筆を担当。進路に不安を抱える学生や保護者に役立つ情報をお届けする記事作りを目指しています。