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世界へ羽ばたけ!NPO法人「JOY Kids’ Theater」の渡米プログラムで本場ブロードウェイへ

世界へ羽ばたけ!NPO法人「JOY Kids’ Theater」の渡米プログラムで本場ブロードウェイへの画像

ミュージカルの最高峰 ブロードウェイ。このブロードウェイの舞台に立つことを夢見る人はたくさんいます。

今回は、そんな本場ブロードウェイのレッスンに参加してステージに立てる、唯一無二のニューヨーク短期留学プログラムをご紹介。

留学支援事業として“渡米プログラム”を提供するNPO法人「JOY Kids’ Theater(ジョイキッズシアター)」代表理事の夏海 清加さんと、インターンの廣井 碧海さんにお話を伺いました。

多くの学び、非日常の経験ができるプログラムはほかにはありません。海外留学を考えている方、夢を叶えたい方、また子どもにグローバルな活躍をしてほしいと考えている保護者の方は、ぜひご一読ください。

グローバルな人材育成!ニューヨーク短期留学「渡米プログラム」

渡米プログラムで子どもたちが舞台で演じている画像

ー本日はよろしくお願いします。はじめに、NPO法人 JOY Kids’ Theaterがおこなう留学支援事業「渡米プログラム」について教えてください。

夏海 清加さん(以下、夏海):「渡米プログラム」は、私自身のニューヨークへの留学経験をもとに2013年から事業をスタートさせました。

ニューヨーク州の小中学校や高校では、数学国語と同様にミュージカル教育が当たり前のようにあること、ブロードウェイという演劇のショービジネスを幼少のころから理解していることに、留学時とても感銘を受けたのがきっかけです。

日本で生まれ育った子どもたちにも、アメリカのような素晴らしい環境を幼少期から見てほしく、2008年に帰国した際、次にニューヨークへ戻ってくるときには必ず日本の子どもたちを連れてこようと決意しました。

それから毎年ニューヨークのホームステイ先にインタビューをしに行くなど、さまざまな準備を重ね、5年後に渡米プログラムを事業としてスタートできました。

留学するとアメリカナイズされる傾向が強いですが、この事業の大きな目的は、私たちにしかない日本文化のアイデンティティに自信と誇りを持って生きていくこと、そして世界に飛び立つグローバルリーダーを輩出することです。

もちろんアメリカ文化の素晴らしいところもあるのですが、留学中にはそれ以上に、親に対してや日本人として日本で育ったことへの感謝、自国のルーツを知る機会となってほしいんですよね。

異国だからこそ見えてくるもの、こういった気づきがこれからの国際社会において必要になってくるのではないかと思います。

プログラムは毎年夏休みの期間に開催していて、8月の第1週目から3週目までの約3週間、ニューヨークに滞在します。

参加者の対象は、下は小学2年生(8歳になる歳)から上は大学生までです。

渡米プログラムに参加する子どもたちは、バラバラにホームステイをするのではなく、一軒家を貸し切って、大人のスタッフも含めて全員同じ屋根の下で暮らすんですよ。

親元を離れた異年齢の子どもたちが、そこで家族のように衣食住をともにしながら約3週間一緒に過ごし、食事の準備もすべて自分たちでやります。

そういったなかで親御さんは体調管理が心配だと思いますが、1分1秒子どもたちが全力で取り組めるように、当プログラムでは日本から料理担当のスタッフを連れていき、朝昼晩と和食を中心とした食事を提供しています。

ニューヨークの大きなピザを食べたいときはご褒美としてたまに食べるなどして徹底しているので、今まで体調不良を訴えた子どもはひとりとしていません。

やはり日々を和食で過ごすことに秘訣があるのかなと思っています。

将来への希望と目標につながる本場ブロードウェイのレッスン

外国の方と話す子どもたちの画像

ー「ミュージカルプログラム」についてご紹介ください。

夏海:まず、現地の子どもたちとブロードウェイの方々が主催しているキャンプに、日本人枠として特別にJOY Kids’ Theaterの子どもたちだけが入れるプログラムがあります。

プログラムは年代で分かれており、小中学生が対象のCAMP NYCというプログラムは、1週目に当団体と提携をしているニューヨークの語学学校に通います。

オリジナルのカリキュラムを使い勉強するのですが、ただ英語を学ぶだけでなく、身体をとおして、英語に触れて学ぶんです。

2週目からは、ブロードウェイの現地の子どもたちとともに1週間ミュージカルのスクールに通い、2週目の金曜日にはブロードウェイの現役俳優の方と一緒に、オフブロードウェイの本番のステージに立つ経験をします。

3週目はそれぞれ自由時間で、ブロードウェイを見に行ったり海に行ったり、休みを満喫します。

高校生や大学生の場合は、ニューヨークに到着した翌日からTEEN INTENSIVEというクラスに入り、1週間パフォーミングアーツをがっつり学ぶのですが、現地の同年代の学生たち80~100人いるなかで日本人は数名しかいません。

高校生や大学生たちは、1週目にブロードウェイの舞台に立つので、その経験を活かし2週目は小中学生のCAMP NYCでアテンドのサポートをします。

そのほか、今後アメリカの大学に行きたい学生に関しては、自分が行きたい大学の見学や、大学受験のための学校に行くなど、将来に必要な力を海外で学べるよう、有意義な時間を過ごしていただきます。

渡米する前にヒアリングをするので、ニューヨーク大学出身の私の情報も参考に、オーダーメイドのスケジュールを組めるようにしていますね。

3週目は、SPECIAL LESSONを受けたり、個人レッスンを受けにいったり、ダンスレッスンをとったり、自由に過ごす学生が多いです。

あとは、語学学校LANGUAGE SCHOOLで表現力養成に特化したオリジナルのプログラムをおこなうなど、学年や子どもの希望によってさまざま組み合わせて3週間を過ごします。

ブロードウェイをただ見るだけではなく、当プログラムに参加した子どもたち限定でバックステージツアーをやっていただいたり、トニー賞を受賞した舞台を見に行ったり、そういった特典などもあるプログラムなんですよ。

ーCAMP NYCに参加したことのある、廣井さんの体験談をお聞かせください。

廣井 碧海さん(以下、廣井):
私は小学6年生のときにJOY Kids’ Theaterの舞台に一度参加したことがあり、もともとミュージカルと英語の勉強にも興味があったことから、留学プログラムに参加しました。

参加した際、私は中学2年生で最年長だったのですが、まずさまざまな学年の子がしっかり自己表現をしている姿に驚きましたね。

たとえば、パフォーマンスにおいてソロを歌いたい子は、先生方に、自分はこれだけ魅力があるので私にソロを歌わせてください、と挙手するんです。

私はそれを見て、同年代の子たちがアメリカで積極的に自分を表現していて、やりたいことに対して貪欲に挑戦していることに気がつきました。

私は典型的な日本人で、主張することに慣れていませんでしたが、それでもまわりの子に影響され、自分でやりたいと思ったことを伝えてソロを歌ったらとても楽しくて、そこが私の大きな成功体験になりましたね。

恐れずに手を挙げて発言する、そういった機会を逃してはいけないと大きな学びになりました。

当時、小学生が5人ぐらいと、大学生のお姉さん1人が参加していて、下は小学2年生の子がいたので年齢の幅が広かったのですが、みんな仲よく、ご飯のお手伝いを一緒にしたり、セントラルパークでピクニックしたり、楽しい思い出ばかりです。

小学生の子たちのほうが先生にいわれたことをきちんと理解して行動に移すのが上手で、小学生の子が持っている素直さとか、私自身毎日のなかで忘れていたものに気づかせてもらうこともありました。

この経験だけが理由ではありませんが、将来的にはミュージカルに関係した仕事をしたいと思っています。

タイムズスクエアのパワーやアメリカの子たちとのパフォーマンス、英語でのミュージカル、すべてがよい経験です。

吸収力が高い年代に渡米プログラムに参加して、本場のブロードウェイで感じたことが、未来を変える大きなきっかけになったと思っています。

幼少期での海外の経験は、自立心を養い、学びも大きく、成長するうえで素晴らしい経験になると感じました。

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世界へ羽ばたく第一歩!唯一無二の経験が“かけがえのない財産”に

舞台で演者が並んでいる画像

ー今後の活動の展開、イベントの開催予定、寄付の呼びかけがあれば教えてください。

夏海:
渡米プログラムに関しては、コロナ禍で3年間できていない状況が続いています。

実は今年、ニューヨークのほうからは来てもいいといわれていたのですが、まだ感染者も伸びている状況で海外に行くのは大きなハードルがあると考え、今年まではお休みをして、来年からはしっかりプログラムを開催する方向で進めている段階です。

募集は2023年の年始からスタートします。年始にまず説明会があり、日程や費用のご案内をさせていただき、本申し込みが大体2月3月ぐらいですね。

渡米する前の6月7月は英語の研修や歌の稽古をするなど、手厚いサポートをしたうえで出発します。

やはり子どもたちってその年齢でないと経験できないことがあり、若いほど純粋で素直なエネルギーだけで行動ができる。だからこそ、このプログラムは早ければ早いほどよいと考えます。

あとはこの渡米プログラムは、ひとりあたりそれなりに金額もかかってはくるんですね。

ひとり親家庭のお子さんなど、すごく行きたいけれど金銭的に難しく、5年ぐらい貯金をしてようやく行けたというお子さんもいます。

諦められたご家庭も今までたくさん見てきたため、当団体は今後、大口でご寄付をいただけるパートナー企業さんを募り、渡米プログラムの奨学金制度をつくりたいと思っているんです。

幼少期からグローバルな経験ができる素晴らしいプログラムに賛同いただける企業さん、もしくは個人の方でも、ご支援または協賛をいただいて、優秀な学生に対してグローバル人材の育成の環境を与えていきたいと考えています。

ー最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

夏海:
当プログラムは、約1か月程度の短期プログラムですが、現地の体験をしながら、家は日本のスイートホームのような環境を用意している唯一無二の留学プログラムだと思います

海外留学を考えている学生さんや保護者の方、芸術に興味があるお子さまは、ぜひお待ちしております。

廣井:私がこの留学プログラムで得たものはすごく大きく、一緒に経験した仲間たちとお互いによい影響を与え合うことができたのかなと思っています。

そこで出会った子たちとの出会いはとても貴重であり、ほかでは体験できない環境で強い絆ができたと感じます。

自分が思っている何倍も何十倍も素晴らしい経験ができるので、少しでもこのプログラムが気になっている方は、説明会に行って直接夏海さんと話す機会をもち、ぜひ参加していただきたいです。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。


■取材協力:NPO法人 JOY Kids’ Theater

有田 幸恵
この記事を執筆した執筆者
有田 幸恵

Ameba塾探し 執筆者

幼少期は5歳から小学校6年生まで英会話教室に通う。高校受験時には家庭教師や塾の特別講習で猛勉強し、第一志望に合格。その後、芸能関係の道に進み、ライター業に転身する。エンタメや美容ジャンルの執筆を経験した後、弁護士コンテンツの法律記事に携わったのをきっかけに、読者の役に立つ情報発信を志し、2020年9月から株式会社サイバーエージェントのグループ会社 株式会社CyberOwlで編集者兼ライターとして従事。現在、「Ameba塾探し」で保護者やお子さまの未来に繋がる記事づくりを目指しています。