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「JAあぐりタウンげんきの郷」を取材!愛知県・知多半島の本当に美味しい食材がここに集結

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知多半島の玄関口である大府市には、半島中の新鮮な食材が集められる場所があります。

それが今回取材をおこなった「JAあぐりタウンげんきの郷」。

採れたての野菜や花の直売所、地元産の食材を扱う工房やフードコートに、夜まで利用できる天然温泉まであるという、まさに自然の恵みを全身で感じられる施設です。

今回は「JAあぐりタウンげんきの郷」の広報・井土 弘美さんから、施設の魅力を詳しく伺いました。

愛知県にお住まいの方や、愛知県への観光を考えている方は、ぜひご覧ください。

500人の農家により知多半島の多種多様な食材が集まる

JAあぐりタウンげんきの郷のはなまる市

ー本日はよろしくお願いします。まず「JAあぐりタウンげんきの郷」について、概要を教えてください。

井土 弘美さん(以下、井土):「JAあぐりタウンげんきの郷」は、愛知県・知多半島の農と食の交流拠点として平成12年12月にオープンいたしました。

施設内には、直売所を中心に、パン・惣菜の「できたて館」、和食レストランの「だんらん亭」、天然温泉「めぐみの湯」、海鮮市場などがあります。

小さなお子さま連れのファミリーがゆっくりくつろげる施設として、「すくすくヶ丘」も10年前に加わりました。

中心となる施設がファーマーズマーケット「はなまる市」。地元で採れた食材を地域の皆様にお届けしています。現在は500人ほどの登録農家さんがおりまして、皆さん毎朝元気に出荷しています。

知多半島各地の農畜産物がここに集まってくる。そんな施設ですね。

料理に使用する食材はだいたいそろっていますし、知多半島は醸造も盛んですから、調味料に関してもこだわりの逸品を取りそろえています。

営業時間は9:00〜18:00で、毎月1日を設備点検のための休業日としています。(※1日が土・日・祝日の場合は、翌平日が休業日)

ー「はなまる市」が普通の直売所と違う点はなんでしょうか?

井土:年間230万人が来場する東海地区最大級の直売所という点と、「良質」を基本とした圧倒的な品ぞろえです

もともと知多半島は気候が温暖で、1年を通していろいろなものを栽培できる環境ですし、都市近郊で立地にも恵まれています。また、直売所は「“少量多品目栽培”をしている農家さんも出荷できる」という利点もあります。

少量多品目栽培とは、何種類もの作物を少しずつ育てるやり方のことです。

スーパーにはない野菜が並びますし、キャベツ、ナス、トマト、ジャガイモなどはそれぞれに10品種ほど出荷され、料理にあわせて選ぶ楽しみも生まれます。

農家さんたちも「お客さんはどんなものがあればよろこぶんだろう」と考えていますので、開業から22年ほど経った今も、新しい西洋野菜など品揃えがどんどん増え続けていますよ。

食材ということで安全面を意識しているお客さんは多いです。そこで「有機質肥料をたくさん使って作りました」「防虫ネット使用」といった工夫を農家さん自身が野菜に表示して、PRする取り組みも広がっています。

大量流通には向かないけれど、「食味重視」の美味しい品種、珍しい野菜も多く出回るようになりましたね。

直売の魅力は、採れたてをすぐに販売できること。鮮度が落ちやすい葉物や、完熟の果物ほど味に違いが出ます。オクラやエダマメも鮮度が命ですね。収穫から販売までが早い直売所の強みを活かせば、「美味しさ」にこだわった品揃えが可能です。

こうした取組みが地域の利用者に支持され、「地域の農業が元気になる」良い循環が生まれます。若い世代の農家さんも多くなりました。

大人も夢中になれる農業体験イベントを開催

体験農業で野菜を収穫している様子

ー「体験農業」とはどのようなイベントなのでしょうか?

井土:げんきの郷の西側にある体験農園にて、気軽に農業に触れられるイベントを開催しております。

イベントは季節を通して、ジャガイモ・トウモロコシ・サツマイモの収穫体験のほか、米づくり体験、お花摘みもあります。

げんきの郷は地域農業の振興を目的とした施設ですが、直売所で野菜を売っているだけでは、消費者に伝えきれない部分があるんですね。

それで地域の農業について知ってもらったり、共感してもらえるにはどうすればいいのかと考えました。

そのときに農家さんのほうから「農業の体験イベントをやってみたらどうか」という意見があったんです。

そういった後押しもあり、体験イベントの企画を進めてきました。少しずつ積み重ね、気づけば20年です。

今では先ほどお話しした体験のほか、味噌づくり体験や餅つき体験など食の体験もおこなっています

料金に関しては、お花摘みは無料ですが、それ以外は基本的に有料となります。

たとえばジャガイモやトウモロコシの収穫体験では、参加費などをいただくのではなく、自分で収穫した分だけお支払いいただくシステムです。

実際に参加しているお客さんを見ると、子どもに楽しませるために来たつもりでも、畑で過ごしているうちに、心のときめきを感じてか、大人の方が夢中になることも多いようですね。

また、約20年前の開業当時と比べて、今は自分の子どもに農業の体験をさせてあげたいと考える方がかなり多くなっています。

そんなこともあり、農業体験は気軽にご参加いただけるイベントとしてすごく人気です。

土を掘ったり泥のなかに足を入れたりする体験というのは、ほかのものとは比べものにならないくらいその人に与える影響が大きくて、暮らしそのものを豊かにする側面があるように感じています。

ー体験農園では、農家の方から野菜の採り方のレクチャーなどもあるのでしょうか?

井土:はい。農家さんは先生役として、お客さんにいろいろなことを伝えています。

たとえば田植えをするときは「苗をグッとやるんだよ」と実演してくれます。

稲刈りのときには、刈った稲を藁で縛る作業もおこなうのですが、それは技術が必要な作業なので難しいんです。

自然を相手に、道具を器用に使いこなす農家さんを見ると、皆さん素直に「すごいなー」と感心してしまいます。どんな質問にも答えてくれて、「この人はなんでも知ってる!」といった感じです。

私からしてもそうなんですが、子どもたちにとって農家さんが尊敬の対象になるんですよ。

そのように、自然のなかで過ごし誰かを尊敬する体験を得るのも、子どもにとって大切なことなのではないかと思います。農家さんにとってもです。

「体験農園」は家族みんなで楽しめるので、よい思い出が作れそうですね!

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健康に直結する“食”を、農業が支えている

採れたての野菜

ー今後、開催予定のイベントについて教えてください。

井土:まず体験農業については、10月15・16日にサツマイモの収穫体験を開催する予定です。

体験農業以外のイベントですと、10月1日に農業用水について学ぶ「愛知用水と水源の森イベント」があります。

そのほかにも季節ごとにさまざまなイベントを用意していますので、詳しくはホームページからご確認いただければと思います。

ー最後に、読者へ向けてメッセージをお願いします。

井土:食は健康に直結するものですから、暮らしのなかで農業のことを感じながら、旬のものを食卓に取り入れていただけるとうれしいかぎりです。

施設内には、ほかにも花苗・野菜苗・鉢花・切花を販売している「さんハウス四季」や天然温泉の「めぐみの湯」など、心と身体を元気にしてくれるスポットが沢山あります。

一人でも、家族連れで来ても楽しめる施設なのでぜひお越しください。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました!

■取材協力:JAあぐりタウンげんきの郷

倉知 俊海
この記事を執筆した執筆者
倉知 俊海

Ameba塾探し 執筆者

自然豊かな地方の田舎生まれ。小学校では3~5年生までスイミングクラブ、4~6年生までサッカーと習い事を通じてスポーツに熱中する日々を送る。工業高校に進学するも起業や事業経営で成功したいと考えるようになり、高校3年生で個人事業主として開業。紆余曲折ありながら、ライティングを学びブログ運営やWebライターとして活動を続けている。2022年7月より「Ameba塾探し」で編集兼執筆を担当。進路に不安を抱える学生や保護者に役立つ情報をお届けする記事作りを目指しています。