新学習指導要領の全面実施により、2020年度から小学校3年生・4年生では「外国語活動」、小学5年生・6年生では「教科 外国語」が開始しました。
これにより、子どもに英語を習わせたいという方が増えているのではないでしょうか?また、習わせたいけれど、どういった方法があるのかわからないという方もいるでしょう。
今回は、遊んでいるうちに、自然と生きた英語を身につけることができると評判の「ベティア ペラペラ英語アドベンチャー」発売元の株式会社でらゲーを取材!
プロデューサーの水口 瑞稀さんと、広報の諸岡 なほ子さんにお話を伺いました。
子どもに生きた英語を身につけさせたいという方は、ぜひご一読ください。
ゲームを通じて自然と英語に浸れる環境に!
―本日はよろしくお願いいたします。まず、「株式会社でらゲー」がどういった会社なのか、概要をお聞かせください。
諸岡 なほ子さん(以下、諸岡):弊社は主にスマートフォンのゲームの開発をおこなっており、近年では自社にてタイトルをリリースするようにもなりました。
また、会社としてはごく一部ですが、子ども食堂を支援するなど、CSR活動にも力を入れてきました。コロナ前には、私もよく都内の子ども食堂、2か所に行かせていただいていました。
そういった活動もあり、弊社としましては、ゲームが大好きな子どもたちに、勉強も楽しんでほしいという想いが強くありました。
今回リリースした「べティア ペラペラ英語アドベンチャー」は、そういった想いを込めたタイトルになります。
―「べティア ペラペラ英語アドベンチャー」がどういったソフトなのか教えてください。
諸岡:「べティア ペラペラ英語アドベンチャー」は、もともと韓国でリリースされている人気のPC向け英語学習ソフトです。
それを弊社でローカライズをして、子どもたちが大好きなNintendo Switchのソフトとしてリリースいたしました。
ベティアの世界で奪われてしまった英語を、主人公であるプレイヤーが取り戻していくというロールプレイングゲームです。
これまでの日本の英語の学習は、どうしても「読む」「書く」に偏っていました…。
しかし近年では、大学入学共通テスト、英検やTOEIC、TOEFLでも「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能がバランスよく評価されるようになってきていますよね。
私たちは、ベティアならこれまで日本人が苦手だった「話す」「聞く」という部分を伸ばす後押しができることを確信しています。
というのも、べティアではたくさんの住人たちに自分から話しかけてミッションをクリアしたり、敵キャラとバトルをする時にも身につけたい英語のフレーズ「Chunk」を使って攻撃技を繰り出したり、遊びと学びが一体になったつくりになっているんです。
水口 瑞稀さん(以下、水口):べティアは、日本ではまだ馴染みのない言葉かもしれませんが、「イマージョン学習」という手法を取り入れています。
これは、未習得の言語を習得する学習法のひとつで、留学先やインターナショナルスクールで、音楽や算数の授業を英語で受けるといった、まさに英語の環境に浸るといったもの。
勉強というと、どうしてもイヤイヤになってしまうお子さんも少なくないと思います。
ですが、ベティアでは勉強するための英語ではなく、話を進めるためだったり、アイテムを手に入れるためだったりのツールとして英語を扱うわけです。
日本人が幼い頃に日本語を身につけるのにそんなに難しく考えないのと同じように、会話も読み書きも英語ということをゲームのなかでおこなっています。
日本でリリースするにあたり、英会話部分は、日本における英語教育の第一人者である敬愛大学の向後 秀明教授に監修していただきました。
向後教授からも、「べティア」はイマージョン学習に通ずるゲームとおっしゃっていただきましたよ。
諸岡:今回の新学習指導要領の改定に深く携わった向後教授に監修していただけたことは、私たちとしても非常に心強いことです。
ー対象年齢とレベルを教えてください。
諸岡:2020年度から、小学校3年生以上の英語学習が必修化されたこともあり、主な対象年齢を小学校3年生からとイメージしています。
ですが、実際のところ年齢を問わずに使っていただいていて、英語を学び直したい大人の方もいれば、私自身も小学2年生の息子と一緒に楽しんでいたりします。
水口:レベルとしましては、文部科学省が掲げる国際的ガイドライン『CEFR』(ヨーロッパ言語共通参照枠)のPreA1~A1相当に対応した内容になっています。
わかりやすくいうと、「英検5級から3級」という指標ですね。
ただ、英検3級といっても、3級のトップと一番下では、大きな差があるように、幅広いレベルの方に対応しています。
大人の方にも、「聞いたことがあるフレーズ」だなと思い出す感じで、まず音を聴いて、しゃべるというところから入ってほしいですね。
Nintendo Switch初の音声認識による体験型英語学習ゲーム
―ベティアの特徴を詳しく教えてください。
諸岡:ベティアは、弊社初のNintendo Switchソフトですが、じつはNintendo Switch初の“音声認識による体験型英会話学習ゲーム”でもあるんです。
水口:韓国の研究機関「韓国電子通信研究院(ETRI)」で開発された音声認識エンジンを採用しています。
この音声認識エンジンでは、アジア圏の人たちに特化した発音チェックをおこなうことが可能です。
そのため、ネイティブのお手本を聴いて、ネイティブの発音で採点はしているのですが、アジア人特有のちょっとした訛りやイントネーションの違いを許容しているという特徴があります。
とはいえ、アジア人の発音に対して採点が甘いというわけではありません。
口や舌の形での発音の違い、一般的に日本人が苦手とされるLとR、MとNやTHの発音といった点は、非常に厳しく…、私自身もソフトを作っておきながら、うまく発音できずに何度も何度もやり直すことがあるんですよ。
このように、英語の採点は確かに厳しいものですが、やさしい・ふつう・むずかしいの3段階に設定することも可能ですので、プレイする方に合わせて調整していただけたらと思います。
諸岡:そのほかの特徴として、「日本語表記が少ない」などがあります。ベティアでは最低限の日本語しか表示されないようになっています。
それはイマージョン教育の考え方があってのもの。
完全に英語の環境に浸る、英語で考える、英語で英語を学んでいく、という姿勢を大事にして欲しいからです。
実のところ、「もう少し日本語が表示されたらよいのに…」というお声もいただくのですが、あえて出さずに、英語で見聞きして考える、日本にいながらにして英語ばかりの環境を作り出せるソフトであることをご理解いただき、楽しんでいただけたらと思っています。
私の息子は小学2年生で、小学校でもまだ外国語の授業が始まる前ですし、今まで英語にはほとんど触れたことがありませんでした。
そのため、べティアを始めたころは、まず読み方がわからない、どうしようと1回しょげて、お手本の真似をしてうまくできなくてしょげて…。
息子には難しいかと思ったのですが、子どもはやっていると、あっという間に慣れるんですよね。
それに、私が隣りで高得点を叩き出すと、「うらやましい!僕も!」といって、半ば私から奪い取るようにしてベティアをプレイしはじめることも。
そういう子どものやる気を引き出すという力もべティアにはありますので、低学年のお子さんにもオススメです。
まずは大人の方が楽しんでいる姿を見せるというのもいいかもしれません。
気軽に試せる無料ダウンロード版も用意
―今後の展開予定など、教えてください。
諸岡:現在、パッケージ版とダウンロード版で発売されているものが「レッスン1」。
この本編をクリアされた方向けの追加ダウンロードコンテンツとして、「レッスン2」が販売されていますので、「レッスン1」が終わった方には、ぜひそちらもトライしていただけたらと思います。
―最後に、読者の方へ向けてのメッセージをお願いいたします。
諸岡:弊社のモットーは「遊び心で、世界を元気に」。
とにかく、わいわい楽しく遊んでもらい、気がついたら「英語がこんなに話せるようになった!」「外国人にも通じちゃった!」という感じで体験効果を実感していただけたら嬉しいです。
無料の体験版がダウンロードできるので、ぜひべティアの世界でたくさんの英語に触れて、浸ってください!
水口:本当に生きた英語を身につけるには、インターナショナルスクールへ通わせないと、留学へ行かせないと…と考えている方もいらっしゃるかもしれません。
それに、このコロナ禍で休校になってしまった子どもたちのなかには、学校で英語が勉強できないと、嘆いている方がいらっしゃるかもしれません。
そんな皆さんに、「みんなの手元にあるNintendo Switchでも英語が学習できるよ!」ということを、もっとアピールできたら思っています。
べティアの世界では、同じ人とだけではなく、さまざまな人と何度も何度も話す機会があります。
たとえば、みなさんがよく知っている”Hello there!”や”How are you?”というフレーズでも、子どもたちは実際にどう使えばいいかわからないと言うことがあるかと思います。
でも、べティアを遊んでいるとそれらが自然とどんなタイミングで使えばいいのかがわかってきます。
もちろん、はじめは、何を言っているかわからなくても、それでいいと思います。
海外の方や乳幼児が日本語を習得していく時に、簡単な単語や音から入って、真似をしたり間違ったりしながら徐々に言葉を使いこなせるようになるように。
子どもたちはもちろん、大人の方にも「一語一句理解できないとダメだ」などと身構えずに、もっと気楽にべティアで英会話を楽しんでいただけたらと思います。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました!
■取材協力:株式会社でらゲー「ベティア ペラペラ英語アドベンチャー」