「特定非営利活動法人マナーズ」がおこなう青少年の「自立する」を支える活動とは?

「特定非営利活動法人マナーズ」がおこなう青少年の「自立する」を支える活動とは? の画像

さまざまな事情から、家庭で過ごせない子どもがいます。また、周囲にはなかなか打ち明けられない困りごとを抱えた方がいます。

今回は、茨城県つくば市を拠点に活動する「特定非営利活動法人マナーズ」理事長の宅間 佳代子さんと、同団体が運営する自立援助ホーム「ハレルヤ・ファミリー」ホーム長の森 健太郎さんにお話を伺いました。

つくば市近隣で、困りごとがある方は、ぜひご一読ください!

  1. 家庭に居場所がない子どもたちが安心して過ごせる場所
  2. 近隣の人たちと繋がりをもちたい
  3. 多くの方からのさまざまな支援に支えられて

家庭に居場所がない子どもたちが安心して過ごせる場所

NPO法人マナーズ

―本日はよろしくお願いいたします。まず、「NPO法人マナーズ」がどういった団体なのか、概要を教えてください。

宅間 佳代子さん(以下、宅間):NPO法人マナーズを立ち上げたのは2009年です。

私たちはクリスチャンで、通っている教会にはいろいろな理由で家にいられない子どもたちが何人も集まってきていたんです。

そこで、私の家をボランティアで開放して、その子どもたちと暮らしていました。

しかし、個人で活動するには限界があるため、家庭に居場所がない子どもたちが安心して過ごせる場所を提供するためのNPO法人を立ち上げました。職員は全員同じ教会のメンバーです。

―自立援助ホーム「ハレルヤ・ファミリー」についてお聞かせください。

森 健太郎さん(以下、森):
2013年4月に開始した自立援助ホーム「ハレルヤ・ファミリー」は、家庭にいることのできない子どもたちが児童相談所を通して入居するホームです。

家庭にいられない事情はさまざまですが、近年多いものとしては虐待もありますし、家庭内での不和、また、保護者が亡くなってしまい養育者不在で、未成年でひとりで生活することができないケースも。

そういったお子さんが児童相談所を経由して当ホームに入るという形になっています。

自立援助ホームには、義務教育終了後の15歳から20歳までの児童が入居することができ、支援を受けることができます。

ただし、大学へ通っているなど、特別な理由がある子は22歳までの延長が可能です。

ハレルヤ・ファミリーの定員は男子6名です。全国には男子のみ、女子のみ、男女混合型のホームが220以上存在しています。

もともと自立援助ホームというのは、子どもたちが社会に出るまでの準備期間を過ごすための場所。

そのため、基本的には「就労支援」が目的です。そこに生活支援も入ってくるという形ですね。

近隣の人たちと繋がりをもちたい

NPO法人マナーズ

―「子ども食堂」についてお聞かせください。

宅間:自立援助ホームに入居できるのは、15歳以上の子どもです。

そのため、入居したときにはすでにある程度人格ができあがってしまっていて、大人と信頼関係を結ぶのが非常に難しい子どもがいると感じていました。

子どもたちが、もっと小さい頃から知り合うことができたら…。近隣の困りごとを抱えた方たちと知り合うことができたら…。そんな思いから2016年に始めたのが「子ども食堂」です。

この2年ぐらいはコロナ禍で、お弁当を配布する形でおこなっていましたが、今年の7月からようやく、お弁当を建物内で食べていただく「イートイン」を開始しました。

父子家庭や母子家庭の方、いろいろな困りごとを抱えている方も多く利用してくださっていますね。

お弁当の配布では、なかなかじっくり皆さんのお話を聞くことが難しかったので、一緒にご飯を食べながら、お話ができることを楽しみにしています。

それから、子ども食堂へは足を運ぶのが難しいというご家庭の方には、民生委員の方にご協力いただき、お弁当を届けることもあるんですよ。

毎回、だいたい130個のお弁当を用意しています。

相当な数ですが、ボランティアの皆さんがとても協力的で、メニューを考え、手際よく美味しいお弁当を作ってくださっているんです。

お弁当だけではなく、たとえば5月だったら、鯉のぼりのクッキーといった季節にちなんだものを作ってきてくださる方もいらっしゃって、利用者の方に喜んでいただいています。

また、食材の提供という形でご協力いただいている方もいらっしゃいます。

ボランティアの方たちがいらっしゃらなかったら、絶対にできないですね。

子ども食堂で出しているのは基本的には家庭料理ですが、自分の家ではなかなか作らないものを食べさせることができる、家では苦手で残してしまうものも、子ども食堂では食べてくれるといった感想もいただきます。

多くの方からのさまざまな支援に支えられて

NPO法人マナーズ

ー今後開催予定のイベントやご支援についてなど、告知があればお願いいたします。

宅間:昨年のクリスマスには感染予防策を取りながらも、「子ども食堂」参加者の皆さんとお話しをしたり、紙芝居をしたりと、楽しい時間を過ごすことができました。

まだ具体的には何も決まっていませんし、今後のコロナの状況次第にはなりますが、今年も年内最後の「子ども食堂」開催日が12月21日に、クリスマスの楽しいイベントを企画したいと思っています。


森:
私たちは企業の方、個人の方からのご支援により運営しています。

寄付金だけではなく、生活用品(洗剤・タオルなど)や食料品 (米・野菜・調味料等)など、形にとらわれずご支援いただけますと嬉しいです。

宅間:法人会員になっていただける方、特に賛助会員として応援してくださる方を広く募集
しています。ホームページの「
ご支援のお願い」を、ぜひご覧ください。

―最後に、読者の方へのメッセージをお願いいたします。

森:「援助ホーム」の認知度というのは、まだまだ低くて、おそらく知っている方の方が少ないのではないでしょうか。

児童相談所を通してしか入居できない施設なので、確かに入居基準は厳しいです。

しかし、たとえば、貧困のご家庭で高校へ行くのが難しい、家庭のなかに居場所がないというお子さんも、援助ホームに入居すれば安心安全な環境で生活することが可能です。

頑張れば、大学へ行くこともできます。

少しでも困っているお子さんがいましたら、市役所や児童相談所、または援助ホームへ直接、気軽に相談していただくことで、ホームの利用に繋がります。

そのためにも、もっとたくさんの方に、援助ホームのことを知っていただけたらと思っています。

宅間:「子ども食堂」も、多くの方に知っていただき、利用していただくことで、1軒でも多くのご家庭と繋がっていきたいとおもっています。

私たちは、自立援助ホームの活動で、いろいろな行政との繋がりがありますので、何かお困りごとがある方には、行政へも繋いでいきたい、そして何か助けられることがあったら一緒に考えて、助けていきたいと考えています。

少しでも気になることばあれば、ぜひご連絡ください。

ー本日は貴重なお話を、ありがとうございました!

■取材協力:特定非営利活動法人マナーズ