「NPO法人笠間の魅力発信隊」を取材!都会の子どもと茨城県笠間を繋ぐ活動とは?

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とくに都心に暮らす子どもたちの中には、普段口にする身近な野菜が、どのように育ち、収穫されているのか、知らないことも珍しくないかもしれません。

今回お話を伺ったのは、茨城県笠間市で活動する「NPO法人笠間の魅力発信隊」代表の大坪 桂さん。

都心からのアクセスもよい笠間市には、都心にはない豊かな自然があるといいます。

子どもに自然豊かな場所で思いっきり遊ばせたいと考えている方は、ぜひご一読ください!

  1. 笠間の魅力をひとりでも多くの人に伝えたい
  2. 都会の子どもと笠間の人たちを繋ぐ
  3. 笠間にはユニークな民泊も多数!

笠間の魅力をひとりでも多くの人に伝えたい

笠間の魅力発信隊

―本日はよろしくお願いいたします。はじめに、「NPO法人笠間の魅力発信隊」がどのような団体なのか教えてください。

大坪 桂さん(以下、大坪):私は2015年に千葉から笠間へ移住しましたが、笠間の豊かな自然、陶芸をはじめとしたモノづくりの文化といった魅力をたくさんの人に発信するために設立したのが「NPO法人笠間の魅力発信隊」です。

私はもともと千葉県で教員をしていて、退職後は自然の豊かなところで、いわゆる田舎暮らしをしたいと考えていました。

実際にその候補地をいろいろと検討していくなかで、以前旅行で訪れたことがあった笠間に行き着いたんです。選んだ理由のひとつが、交通の便のよさ。電車でも車でも、千葉から行き来が簡単なのは魅力的でしたね。

残念ながら田舎から都会へという人の流れがなかなか止まりません。しかし、その流れが逆転して、その地方が元気になるような、そんなモデルになったら嬉しいです。

都会の子どもと笠間の人たちを繋ぐ

笠間の魅力発信隊

―「笠間ふれあい体験旅行」についてお聞かせください。

大坪:教員時代に子どもたちを、長野県の農家で農家体験をさせるような機会がありました。

知らない田舎にいって、おじいちゃんやおばあちゃんと触れあい、初対面の人がこんなに親切にしてくれるんだと、子どもたちは感動していましたね。

農作業体験をした後の子どもたちの喜んだ表情、笑顔も印象的だったんです。

都会の子どもたちのなかには、野菜もスーパーでパックに入っているものしかしらない子どももいますからね。

だからこそ、実際に畑で野菜を収穫したり、それを調理したりという体験は、子どもたちにとって、とても大事なものだといえるでしょう。

それに、都会の子どもたちは塾があり部活があり、息つく暇もないような忙しい日常を過ごしていますよね。

そんな子どもたちが、この田舎の風景のなかで田んぼの横にゴロンと横になってみたり、蛇やかえるを見たり、人との優しさを感じたり。

そういった田舎ならではの経験をさせてあげたいと考え、つくったのが「笠間ふれあい体験旅行」です。

ー民家体験の後、子どもたちや民家の方からはどういった感想がありましたか?

大坪:
体験旅行を終えた子どもたちからは、「とても癒された」「とてもよかった」という声を多くいただきます。

一方の受け入れてくれた人たちも、「自分の孫が遊びに来たみたいで、楽しかった」と言ってくださるんですよ。

旅行が終わった後も、お互い年賀状をやり取りすることもあるようです。

先日も小学4年生のときに笠間を訪れた子が、中学生になって、かつてお世話になった民家を訪れたようで、民家の方が大変感動していました。

「笠間ふれあい体験旅行」は、そういった人と人の触れあい、自然との触れあいのきっかけとなる旅行ですね。

あくまでも、子どもたちには田舎の日常生活を体験してもらうことが趣旨ですので、受け入れ側の方にも特別な準備をしていただかなければいけないということはありません。

ただ、民家の方たちは、あらかじめ受け入れ日程がわかれば、そこでちょうど収穫できるように、ジャガイモを植えるなどの準備をしてくれるので、大変ありがたいです。

都心からもアクセスしやすい場所にあるので、ぜひ足を運んで田舎体験をしてみてください!

テラコヤプラスでは、駅や地域にあわせて塾・学習塾を検索することが可能。

入塾を検討している方は、「NPO法人笠間の魅力発信隊」最寄りの笠間駅から近い 塾・学習塾 ランキングや、笠間市 塾・学習塾 ランキングなどから探してみてくださいね!

笠間にはユニークな民泊も多数!

笠間の魅力発信隊

―7月以降でイベントのご予定などありましたら、教えてください。

大坪:じつはこの体験旅行は、コロナ禍ということで2020年1月でストップしてしまっています。

今、また民家体験ができないかという問い合わせがいくつかきており、9月再開を目指して、受け入れ側と調整をおこなっているところです。

それから、当団体のもう1つの活動の柱に「民泊推進事業」があります。

10軒ほどの民泊の登録があり、コロナ前は、泊まっていただいた海外の方とよい交流ができていましたね。

一緒にスーパーで買い物して、お互いの郷土料理をつくって食べたり、夜はカラオケで盛り上がったり。日本の歌を知っている方が結構いらっしゃるんですよ。

そういった交流も徐々に再開していけたらと思っています。

―最後に、読者の方へ向けてのメッセージをお願いします。

大坪:
笠間の知名度はまだ低いかもしれません。しかし、笠間は都心からも近いので、高速で1時間半あれば来れてしまいますし、陶芸の市など、いろいろなイベントがあります。

今私が話しているのは、「門前ハウス」というゲストハウスですが、ここにも手頃な価格で泊まっていただくことができます。

また、笠間には農家や陶芸家、またアーティストや画家の方がやっているユニークな民泊も。

ぜひそういった民泊に泊まって、田舎の生活をちょっと体験しながら一緒に楽しんでいただけたらと思います。

ぜひ一度、笠間に遊びに来てください!

ー本日は貴重なお話をありがとうございました!

■取材協力:NPO法人笠間の魅力発信隊

島田 佳代子
この記事を執筆した執筆者
島田 佳代子

テラコヤプラス by Ameba 執筆者

幼少期よりピアノ、水泳、硬筆、英会話などを習う。中学受験をして英語教育に力を入れる中高一貫の女子校へ進学。その後、都内の短大を経てイギリスへ留学。マンチェスター市内のカレッジで観光・旅行学を学びながら、執筆活動を開始し、スポーツ、旅行、ビジネス、教育など幅広い分野で執筆経験がある。2021年9月から「テラコヤプラス by Ameba」にてライターとして従事し、保護者やお子さまに興味をもっていただける記事づくりを目指しています。