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特定非営利活動法人「鹿沼39」を取材!子どもの野球指導を通じて地域の活性化に貢献する

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野球はいつの時代も幅広い層から愛されるスポーツです。しかし、野球人口は年々減少傾向にあり、高校の運動部でも野球部の人気が低下していることをご存じでしょうか。

そこで今回は、社会人硬式野球チームをベースに、スポーツや野球をとおして地域を盛り上げる、特定非営利活動法人「鹿沼39(スリーナイン)」の活動を取材。理事長の嶋田 和典さんにお話を伺いました。

高校野球を目指す中学生や、子どもに野球をさせてみたいと考えている保護者、また社会人野球やイベントサポートに興味のある方は、ぜひご覧ください。

野球人口増加推進や地域貢献活動に取り組む「鹿沼39」

親子でティーボールをやっている画像

ー本日はよろしくお願いします。まず「鹿沼39」の活動内容や活動目的についてお聞かせください。

嶋田 和典さん(以下、嶋田):「鹿沼39」は、社会人硬式野球チームとしての活動をベースに、スポーツ全般におけるさまざまな活動をしている団体です。

2001年に、栃木県鹿沼市で社会人野球クラブ「スリーナインクラブ」として結成し、2015年のNPO法人化に伴い「鹿沼39」と改名しました。

さまざまな地域貢献活動にも取り組んでおり、毎年5月に開催される「鹿沼さつきマラソン大会」のイベントサポートもそのひとつです。

野球人口を増やすための取り組みにも力を入れており、鹿沼市内にある3つの中学生硬式野球チームと連盟を組んで、硬式野球のできる環境の整備をしたり、さまざまなイベント活動を実施したりもしています。

年に1〜2回開催している、幼児から小学校低学年対象の「親子でティーボールを楽しむ会」は、毎回130人ほど参加いただいている人気イベントです。

ティーボールはゴムボールを用いた親しみやすいスポーツで、このイベントによって地域の人々の交流が広がり、また学童野球やスポーツ少年団に興味をもつ方が増えることを期待しています。

毎年ボランティアでおこなっている、小学生対象の「少年野球教室」は、今年で21回目の開催となります。

当社会人野球チームには、小学生のときにこの野球教室に参加していたメンバーもいて、地道な活動の成果を感じますね。

また、高校野球部の入部に向けて準備をする、中学3年生対象の「硬式野球練習会」も実施しています。

そのほかにも、当団体ではさまざまな地元企業にスポンサー協力をいただいており、その縁から、高校・大学卒業生に就職斡旋をさせていただくこともあります。

鹿沼は田舎で、若い人がなかなか地元に残らないことも課題なんですよね。ですから、野球を通じた活動によって青少年が集まり、ひいてはそれが地域の活性化につながることを願って、活動を続けています

心身を鍛える練習会で“将来の自信にもつながる経験”を

中学3年生が硬式野球をしている画像

ー先ほどお話に出た「硬式野球練習会」について、詳しく教えてください。

嶋田:毎年9〜12月に実施している「硬式野球練習会」は、高校で野球部に入部したいと考えている中学3年生を対象としたプログラムです。

期間中の土・日曜日に計20〜25回の練習会を開催します。

練習では、技術面について指導しながら、硬式ボールや硬式野球の特徴に慣れていきます。

練習だけでなく試合の機会もあって、11〜12月には県内の数チームで対戦するふたつの大会に出場するんですよ。

参加費はグランド使用代や道具代などを含めて月3,000円です。毎年20人前後の参加者がいて、基本は12月までの4か月間ですが、希望者には1〜2月も引き続き実施可能です。

この活動では、高校野球の発展や選手の育成と併せて、高校野球というスポーツの厳しさ、楽しさを教えることも、ひとつのねらいとしています。

参加者たちには、先輩・後輩関係の厳しい縦社会についてや、そこで求められる礼儀作法、団体行動に必要な協調性、さらにはリーダーになるための精神面のあり方や取り組み方、といったことも伝えます。

高校野球はつらいと途中で辞めてしまう子も多いのですが、3年間で得られる充実した経験や、諦めずやり抜いたときの喜びは大きく、またそれが将来の自信にもつながるんですよね。

私たちは高校野球経験者という立場から、中学生にその素晴らしさを伝えていきたいと思っているんです。

野球の技術はもちろん、精神面での成長がとても大きいのでしょうね!ほかではなかなか経験できない素敵な活動だと感じました。

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今年もイベント盛りだくさん!喜びや感動する活動を一緒に

少年野球教室の子どもたちが集まっている画像

ー開催予定のイベントや告知などがあればご紹介ください。

嶋田:今年度の中学3年生対象「硬式野球練習会」は、9月3日(土)からスタートします。8月には鹿沼市の広報などでも告知する予定なので、ぜひチェックしてください。

11月6日(日)には「親子でティーボールを楽しむ会」を開催します。ティーボールだけでなく、おやつのつかみ取り大会や、保護者も楽しめるホームラン競争なども企画していて、景品もあるので盛り上がりますよ。

12月4日(日)には「少年野球教室」も開催します。参加は無料なので、小学生球児はぜひ、仲間も誘って参加してくださいね。

また、社会人硬式野球チームの選手も随時募集中です。イベントスタッフとしての活動もあるため、幅広く地域に貢献できます。

社会人硬式野球鹿沼39の目標は、全国大会へ出場して、喜びと感動を体験することです。

夢や目標に向かって取り組む大人たちの姿を子どもたちに見せてあげたい、地域のみなさんへ恩返ししたい、そんな想いで今後も一生懸命に取り組んでまいります。

野球好きな方であれば、技術のよし悪しは関係ありません。高校・大学卒業生や、これを読んで興味をもってくださった保護者の方も、ぜひ私たちと一緒に野球やさまざまな活動を楽しみましょう。

社会人公式野球の画像

ー最後に、読者へ向けてメッセージをお願いします。

嶋田:結成して20年以上活動を続けている「鹿沼39」の名前の由来には、「サンキュー=感謝する」という想いがこめられています。

つらいことや挫折したことに対して、ふたをするのではなく「偶然ではなくすべて必然なんだ」と受け入れて、感謝して取り組もうというのが、当団体の基本的な考え方です。

昨今はコロナ禍によって、世の中が暗いムードになりがちですが、夢や目標をもって歩むことができれば、人生はより充実するのではないかと思っています。

野球はそれを実現するためのひとつのツールであり、ほかのスポーツでもなんでもいいので、みなさんにそういうものを見つけてほしいと思うんですよね。

とにかく夢や目標をもつことができれば、つらいことも乗り越えられるし、嫌なことに対しても、前向きに考えられるようになります。これは私たちが子どもたちに伝えていきたいことでもあります。

日々を楽しく過ごすためにも、ぜひ当チームを利用してください。みなさんと一緒に、夢や目標ををもつことの大切さを実感しながら、目標達成の喜びや感動を共有していけるとうれしいです。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。


■取材協力:特定非営利活動法人 鹿沼39

有田 幸恵
この記事を執筆した執筆者
有田 幸恵

Ameba塾探し 執筆者

幼少期は5歳から小学校6年生まで英会話教室に通う。高校受験時には家庭教師や塾の特別講習で猛勉強し、第一志望に合格。その後、芸能関係の道に進み、ライター業に転身する。エンタメや美容ジャンルの執筆を経験した後、弁護士コンテンツの法律記事に携わったのをきっかけに、読者の役に立つ情報発信を志し、2020年9月から株式会社サイバーエージェントのグループ会社 株式会社CyberOwlで編集者兼ライターとして従事。現在、「Ameba塾探し」で保護者やお子さまの未来に繋がる記事づくりを目指しています。