日本では毎年6月の第三日曜日は「父の日」となっています。「Ameba塾探し」では、5月に行った母の日アンケートに次いで、小中学生の保護者508人を対象に「家事・育児の参考になる父親芸能人」についてもアンケートを実施しました。
“イクメン”タレントとして有名な方々だけでなく、朝のワイドショーでも人気のタレントらもランクインしています。
また、母の日アンケートでも行った「母親の子どもの勉強への関心度」について、父親にもアンケートを行いました。本年4月に育児・介護休業法が改正されるなど、男性の育児参加を推進する流れとなっていますが、勉強面での育児についてはどのようになっているのでしょうか。
子育て論だけでなく学び直しの姿勢にも感心の声…1位はつるの剛士
まずは、「家事・育児の参考になる父親芸能人」ランキングです。
1位 つるの剛士
芸能人としては異例の育児休暇を取得したり、メディアやSNSで自身の子育てについて発信しているつるの剛士さんが1位に。アンケートに答えた父親の25%がつるのさんを支持し、「あんな家庭を築きたい」との声が寄せられています。 以前のAmeba塾探しでのインタビューでも 「子育てに悩むこともまたひとつの愛情」 などと、子育てに悩む保護者らに温かいメッセージを送っていました。
2位 杉浦太陽
「家事・育児の参考になる母親芸能人」 で1位になった妻の辻希美さんに次いで、夫の杉浦太陽さんも2位に。家庭円満の秘訣について「妻から頼まれごとをしたら5秒以内に動く」と語っていたそうで、「実際にそれとなく夫にも伝えてみた」なんてエピソードも寄せられました。
3位 関根勤
関根勤さんの愛娘・タレントの関根麻里さんを見て「どうしたらこんな良い子が育つんだろう…」と思った保護者が多いよう。特に娘をもつ父親たちからは、大人になっても仲睦まじい二人の姿に「羨ましい」「参考にしたい」との声があがっていました。
4位 谷原章介
5位 市川海老蔵(11代目)
5位 中尾明慶
子育てについてあまり多くは語らない木村拓哉さんも6位にランクインしています。モデルなどで活躍中の娘、Cocomiさん、Koki(oは上に横棒)さんらの「両親を尊敬している」との発言を通して「娘さんを見て、キムタクがいい父親だというのが伝わる」との声が寄せられていました。
10位以下では、タレントのryuchellさんも根強い人気。これまでの価値観を覆す子育て論に母親からは共感の声が寄せられています。また父親は自身を見直すきっかけとして、その発言に注目しているようです。
子どもの勉強…母親は8割、父親も7割が「関心がある」と回答
続いて、母親と父親の子どもの勉強への関わり方について聞いてみました。
子どもの勉強について「とても関心がある」と答えた割合は母親24.8%、父親20.7%とあまり大きな差はありませんでした。全体では母親は約8割、父親は約7割が「とても関心がある」「関心がある」と答えており、母親の方がやや高いとは言え、父親も子どもの勉強に対して高い関心を寄せていることがわかりました。
では、現実にはどの程度関わっているのでしょうか。子どもの勉強を見る頻度や関わり方について尋ねたところ、母親と父親でその頻度に大きな差が出ました。
「子どもの勉強をみる頻度」についてのアンケートでは、8割以上の母親が週に複数回(「毎日」「週4~6日」「週2~3日」)子どもの勉強を見ているのに対して、父親は約4割にとどまりました。
この差は就業状況によるものではなく、就業状況別に見ても、正規職員で週に複数回見ている母親が76.3%にのぼる一方、父親はわずか33.2%でした。
勉強への関わり方では、母親・父親ともに「分からないところを聞かれたら教える」が圧倒的に多く、保護者はなるべく子どものやる気や意思を尊重したいと考えているようです。
また、母親より父親の方が「勉強を教える」(18.1%)と「見守るだけ」(15.2%)の割合が高く、父親は勉強を見る頻度が少ない中でどのように関わるべきかを模索している様子もうかがえました。
父親が「勉強しなさい」と言わないのは本人の自主性を尊重しているから!?
父親が子どもの勉強との関わり方を試行錯誤している様子は「子どもに『勉強しなさい』と言う頻度」について尋ねたアンケートの結果からも読み取れました。
「勉強をしなさい」と言う頻度は母親の方が圧倒的に高く、「頻繁に言う」が17.6%、「ときどき言う」が51.9%でした。一方の父親では「全く言わない」が最も多く43.5%。ただ「全く言わない=関心がない」というわけではもちろんありません。
寄せられた意見からは、全く言わないのではなく、“見守っている”というのが父親側の主なスタンスであることが読み取れましたが、母親側からは、
といった、“いつの間にか決められた流れ”に対し疑問を感じている声が数多く寄せられました。子どもの勉強面での父親の“見守る”スタンスは、母親にはあまり伝わっていないのかもしれません。
まとめ
「家事・育児の参考になる父親芸能人」では、つるの剛士さんが圧倒的1位となりました。子育て術だけでなく、自身も保育士の資格をとるために学校へ通うなどといった姿勢が保護者たちの支持を集めています。
また、関根勤さんや木村拓哉さんのような、子どもが父親について語るのを聞いて自らと子どもの将来を重ね合わせている保護者も多くいました。
そして子どもの勉強面については、約7割の父親が子どもの勉強に関心をもっていることがわかりましたが、実際に関わる頻度は圧倒的に母親の方が高く、負担が集中している現実が見えてきました。
子どもの勉強に関わる頻度の低さについて、父親側からは子ども本人の自主性を尊重する意見が多く寄せられていましたが、一方で母親にはその意思が伝わっておらず、不満を抱いている人も多いようです。
【調査概要】
調査時期:2022年5月13日~2022年6月6日
調査方法:インターネット
調査地域:全国
調査人数:小学生~中学生の子どもの保護者508人
調査内容:「父の日」に関するアンケート