「うちの子は運動が苦手で…」と悩む保護者の方は少なくないのではないでしょうか。
一方で、「子どもたちは運動が苦手なのではない。評価されるのが嫌なだけで身体を動かすのは大好きなはず」と話す「Bon Body合同会社」代表の熨斗 克哉さん。
できる・できないの評価をせず、運動が好きだという気持ちを育むスポーツ教室。その想いの源はどこにあるのか、お話を伺いました。
スポーツに苦手意識をもつ子どもの保護者の方はぜひご覧ください。
ひとりひとりに合わせたプログラムを提供
ー本日はよろしくお願いいたします。まず初めに「Bon Body合同会社」の概要について教えてください。
熨斗 克哉さん(以下、熨斗):2012年に設立した「Bon Body合同会社」では、スポーツ教室や各種イベントなど、子どもから大人まで参加できる企画を運営・実施しています。
子どもを対象としたものには、スポーツ教室、かけっこ教室、バスケアカデミー、野球アカデミーなどがありますね。
都度利用が可能なパーソナルトレーニング、少人数でのグループトレーニングのほか、親子のスポーツイベント教室をやったり、親子で楽しむスポーツチームを運営したり、幅広い年齢の人が楽しめるプログラムを提供しています。
拠点は神奈川県川崎市の黒川や新百合ヶ丘、東京都町田市の鶴川にある教室ですが、イベントによってはZOOMでの参加が可能なものも。最近はパパ&ママ向けのセミナーなどもご好評をいただいています。
「子どもスポーツ教室」には幼稚園クラスと小学生クラス、そのほかには1~3歳を対象とした体操教室もあります。
ここで学んだことが将来どんなスポーツをやりたいか考えるときの選択肢を広げると信じて“子どもたちの可能性を引き出している”という意識で取り組んでいますね。
ー運動が苦手なお子さんに対してはどのような指導をしているのでしょうか。
熨斗:私自身、小さな頃から体育が苦手だと感じることが多かったんですよね。もともと球技は好きで得意だったんですけれど、マット運動や鉄棒などは苦手意識があったので、運動が苦手だという子どもたちの気持ちもよくわかるんです。
大切にしているのは、子どもたちに共感してあげることですね。「実は先生も苦手だったんだよ」と話すようにしています。
昔は子どもたちに「できない」と言われると"教えなきゃ"とう気持ちが先走って「こうするんだ」「ああするんだ」と指導に熱がこもることも多かったのですが、それだと子どもって「そうやるのが難しいんだよ…」と消極的になってしまうので。
今は「できない」という気持ちに対して「わかる、わかる」と、できるかぎり共感するようにしています。
また、教室内で全体への説明だけではなかなかうまくできない子のフォローは個別のパーソナルトレーニングなどでも対応をしています。
クラスごとの料金は以下のとおりです。
教室名 | 未就学クラス | 幼稚園クラス | 小学生クラス |
---|---|---|---|
新百合ヶ丘 | ー | 4,400円/月 | 4,400円/月 |
鶴川 | ー | 4,400円/月 | 4,400円/月 |
黒川 | 3,300円/月 | 5,500円/月 | 5,500円/月 |
※上記の価格は税込みです。
そのほかのレッスンについての詳細は公式サイトの料金表をご参照ください。
「できた!」の経験から生まれる笑顔を大切に
ー教室に通っている子どもたちや保護者の方からはどのような声が聞かれますか?
熨斗:「身体を動かすのが好きになった」という声が一番多いですね。
それまで何をやっても消極的だった子どもにおいては、「何かやる?」と声をかけても「うーん…」という反応しか返ってこなかったのに、「失敗してもやってみよう!」と思って行動するようになった、という声もよく耳にします。
私自身は、教室でちょっとしたコツを教えて、家に帰ってから家族と5分、10分、練習をしてもらって、翌週の教室に笑顔で戻ってきて「できるようになったよ!」「見て、見て!」って言われるのが一番嬉しいですね。
私が指導してできるようになった、というよりも、子どもたちが笑顔になったり幸せな気分になったりしてほしい、という想いが私は強いので。
お父さんお母さんが教えてくれて、一緒にやってもらったらできたよ、というときの子どもたちっていい笑顔をするんですよね。
体操ができるようになった、というだけではなく、家族に見てもらっているなかでできた、という経験から生まれた笑顔だと思います。
私たちが活動で大切にしていることは、“生涯スポーツ”であることです。
日本では勉強もスポーツも学生時代で終了してしまうことが多いように思います。でも、子どもたちには生涯を通じて身体を動かしてもらいたいんです。
身体を動かすということは、健康などさまざまな面からQOL(クオリティオブライフ)の向上、“Happy Life”をおくるために必要なものだと考えています。
たとえば勉強は「学生時代が終わったら勉強も終了」ではなく、ずっと学び続けていくことが重要ですよね。スポーツも同じではないでしょうか。
早い段階から子どもたちにはスポーツを好きになってもらって、身体を動かす大人になって、たとえば家族をもってからは子どもと身体を動かして遊んであげられるお父さん、お母さんになってほしいのです。
公園に行ってもスマホをずっと見ている親ではなくて、子どもと触れ合って、一緒にその時間を共有できる親になる…そういう場面ですごくいいのがスポーツ。
今、教室に通っている子どもたちが親になったときに、その子どもたちがまた「Bon Body」に来てもらえたら嬉しいですし、“生涯身体を動かす”という意識が芽生えていくように、一つひとつ大切に取り組んでいきたいですね。
ー今後、開催を予定しているイベントがあれば教えてください。
熨斗:この2年間はコロナの影響で中止になっていたのですが、8月にはキャンプがありますね。子どもたちを連れて1泊2日、楽しい企画満載で開催する予定です。
ほかにも毎月、いろんなイベントがあります。7月にはカブトムシをとりにいったりとか、8月にはプールイベントがあったりとか。親子で参加できるものも計画中です。
それから、この春から始めた企画に「ゴリ塾」というものがあります。対象科目はすべての教科、対象年齢は小学校2年生から。
「勉強ってこんなに楽しいものなんだよ」ということを教える、ちょっと変わった塾で、ZOOMでも学習できます。興味があればぜひお問い合わせください。
また、スポーツ教室の体験は初回無料で受けられます。教室の場所によって開催している曜日が異なるので、お問い合わせをいただければ希望を伺いながら調整します。当日は直接現場に来ていただければ大丈夫です。
黒川スタジオについては、すべてのレッスンを受講可能なチケットもご用意しています。お得にレッスンを受けられるので、いろいろ試してみたい方におすすめですよ!
大切なのは“頑張った”というプロセス
ー最後に、読者の方に向けてメッセージをお願いいたします。
熨斗:「Bon Body合同会社」では、初めてのお子さんでも通いやすいように、できる・できないということの評価はしていません。「うちの子運動が嫌いで」という方も多くいらっしゃいますが、運動が苦手な子も大歓迎しています。
今、通っている生徒たちに「運動は得意?」と聞いても「得意!」と答える子は実は少なくて。でも「運動は好き?」って聞くと、ほとんどの子が「大好き!」って言います。
もちろん、きれいな前回りの指導など、技術的なことはサポートしていきますが、一番大切なのは運動することを大好きになってもらうことだと思っています。
「運動が苦手」といっても、身体を動かすことが根本的に嫌いな子っていうのはいないと思います。身体を動かすことによって、心や身体がリフレッシュするということがあるので。
身体を動かすことは好き、でも評価されることで運動が苦手だと思っている、という子どもがすごく多いんじゃないかな。
「Bon Body」では、できる・できないではなく“頑張った”というプロセスをとても大事にしています。
「できなかったね」ではなく、「今日5回頑張ったね」とか、「すごいじゃん!先週5回しかできなかったのに今週10回もできているじゃない」っていうような声掛けをしています。
「Bon Body」のスポーツ教室は少人数制で、子どもたちに合わせた人数制限や子どもたちに合わせた指導をしていますので、特に「運動が苦手だな」と思っているお子さんは大歓迎です。
やっているとすごく楽しくなってきます!ぜひ、気軽に来ていただけたら嬉しいですね。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました。
■取材協力:Bon Body合同会社