絵画教室は、お絵描きや造形をしながら文化やモノづくりの楽しさを体験できることから、近年注目が集まっている習い事のひとつ。
絵が上手になるだけではなく、モノづくりを通して「芸術的センス」「創造力」「考える力」「表現力」が学べるなど、絵のスキル以外にも身につくことがたくさんあります。
この記事では、「子どもを絵画教室に通わせたい」「絵の描き方や色彩感覚を身につけさせたい」「茨城にある絵画教室が知りたい」という方に向けて、おすすめの教室を紹介します。
茨城県水戸市には水戸芸術館や茨城県近代美術館、笠間市には茨城県陶芸美術館や笠間日動美術館などがあり、アートに触れることができるスポットが充実しています。
そんな茨城での教室の選び方についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
- 茨城にある絵画教室の選び方|6つのポイントをチェック
- ①対象年齢をチェック
- ②習う目的にあわせたレッスン内容をチェック
- ③レッスン形式をチェック
- 基礎的な知識とセンスを育てたいなら長期レッスン
- 夏休みなどにアートの楽しさを経験させたいなら短期レッスン
- 子どもの個性を伸ばしたいなら自由レッスン
- ④講師の指導方針と子どもとの相性をチェック
- ⑤材料や用具が貸し出し可能かをチェック
- ⑥入会金や月謝など料金をチェック
- 茨城の子ども向け絵画教室おすすめ8選|つくば市内・市外に分けて紹介
- 茨城の絵画教室おすすめ2選【つくば市内】
- かんなピアノ教室・絵画教室
- Cosmic art Mira
- 茨城の絵画教室おすすめ6選【つくば市外】
- 土浦美術研究所
- アトリエ學林
- 子供のアトリエ
- 自由アート教室 桜が丘教室
- 絵画教室アートガーデン陽
- 絵画造形教室 アトリエノビ
- まとめ
茨城にある絵画教室の選び方|6つのポイントをチェック
茨城県内にはさまざまな絵画教室がありますが、教室によってレッスン内容や特徴が異なります。
そんななかで、子どもにぴったりの教室を選ぶのはなかなか難しいですよね。そこで、まずは子ども向け絵画教室を選ぶための6つのポイントを紹介します。
①対象年齢をチェック
子ども向け絵画教室は、教室によって対象年齢が異なるため、自分の子どもが通えるコースがあるかどうかを確認しましょう。2歳から通える教室もありますが、多くの教室では年長さんから小学校低学年までの期間に通い始めるのが一般的。
水彩画など、本格的な画材を使用するレッスンの場合は、小学生から通える教室が多くなるので注意しましょう。クレヨンや色鉛筆などを使ったお絵描き教室なら、幼稚園の年長くらいから対象にしているところもあります。
小学生以下の子どもが参加できない理由は、基本的に絵画のレッスンはグループレッスンとなり、クラス全体で進んでいくことが多いため、小さな子どもだとまだうまく感情や行動をコントロールできずに、ほかの子どもに迷惑をかけてしまう可能性があるから。
絵に向かう集中力が続かず、絵筆を振り回したり絵具を舐めてしまったりなどの危険も考えられるため、最低でも忍耐力がついてくる3歳からがよいとされています。
子どもができるだけ小さいうちから絵画やアートに触れさせたい方は、マンツーマンでレッスンを受けられる教室も検討してみましょう。
ひとつの教室に長く通わせたい場合は、幅広い年齢の子どもが通える教室を選んでおくと、子どもが成長しても途中で教室を変えずに通い続けられますよ。
また、兄弟姉妹で同じ教室に通わせたい場合には、それぞれが通えるコースがあるかチェック。同じ日時にレッスンがおこなわれていれば、一緒に通えるので送迎が楽になるというメリットもあります。ほかにも、兄弟姉妹で入会すると、入会金やレッスン料が割引になる教室もあるのでチェックしてみましょう。
②習う目的にあわせたレッスン内容をチェック
絵画教室を選ぶうえで大切なポイントとなるのが、習う目的です。「想像力や表現力を養ってほしい」「子どもの個性を伸ばしたい」など、子どもを教室に通わせる目的は人それぞれ。
教室に通う明確な目的がある場合は、目的を達成できるようにニーズに特化したコースがあるかをチェックしましょう。
たとえば「小学校受験のためのレッスン」をおこなうコースでは、絵画の基礎だけでなく集団マナーや礼儀作法など、受験に必要な知識を総合的に学ぶことができます。
受験校の過去問などを参考に、講師のサポートのもと、受験対策のための専門的なレッスンを受けられるため、志望校合格に向けて近づけるのが魅力です。
また、子どもと普段とは違ったコミュニケーションを楽しみたい方は、親子で通える「親子レッスン」のある教室を選ぶようにしましょう。
なお、子どもの自主的なやる気を促すなら、定期的に展示会を開催している教室がおすすめ。作品の発表に力を入れている教室なら、努力して描いた作品を多くの人に見てもらう機会が多いため、「もっと絵を描きたい」「次回はもっと頑張ろう」など向上心が生まれて、モチベーションアップにもつながります。
また、ほかの子どもが描いた作品を見ることで、新しい発想や刺激を受けられるのも展示会のいいところ。持っているイメージを表現するために自分で考える力が身につき、観察力も鍛えられます。
③レッスン形式をチェック
子ども向け絵画教室を選ぶ際のキーポイントとなるのが「レッスン形式」。主に「個人レッスン」と「グループレッスン」の2つがあるため、まずは、個人レッスンかグループレッスンかをチェック。
個人レッスンは、講師とマンツーマンでレッスンするため、子どもの個性やペースにあった指導を受けられるのが特徴。受験対策のほか、集中力を養いたい方、きめ細やかな指導を受けたい方にもおすすめです。
グループレッスンなら、友だちと楽しく通えるのが魅力。レッスンを通してコミュニケーション能力や協調性も身につきます。周りの生徒から刺激を受けるきっかけも多いため、切磋琢磨しながら表現力を磨けるのもメリットのひとつです。
また、レッスンの期間も要チェック!大きく分けて「長期レッスン」「短期レッスン」「自由レッスン」があり、期間によって学ぶ目的やカリキュラムなどが変わります。
ここからは、それぞれのメリットや特徴を紹介します。
基礎的な知識とセンスを育てたいなら長期レッスン
1~2年にわたって長期的なカリキュラムをこなす長期レッスンでは、絵を描くための基礎から応用まで幅広く学べる時間がとれるため、さまざまな知識を身につけられるのが特徴。
じっくり自分と向き合いながら、絵を描くためのものの見方を培い、いろいろな画材に触れて技法を習得できるのがメリットです。
継続して取り組むことで、描く楽しさや表現力が豊かに育つため、子どもの能力や個性を伸ばしたい方におすすめ。
また、長く続けることで忍耐力が育ったり、以前の自分よりもスキルが上達しているのを感じられたりなど、達成感や自信につながるのも長期レッスンのよさといえます。
夏休みなどにアートの楽しさを経験させたいなら短期レッスン
絵を習わせたいけど、長期的に通うことが難しい場合には、夏休みや冬休みを利用した短期レッスンがおすすめ。別の習い事をしていて掛け持ちが難しい方や、忙しい方でも手軽に絵を描く楽しさを体験できます。
短期レッスンでは、グループでおこなう教室が多いため、同じくらいの年齢の友だちと楽しく学べるのが魅力。普段触る機会がない画材にも触れられるので、子どもにさまざまな体験をさせたい方や、絵に興味を持ってもらうきっかけづくりとしても最適です。
また、春休みや夏休みなど学校の長期休暇にあわせて、ショッピングモールなどの商業施設で1日体験やワークショップをおこなっているところも増えています。習い事のためにスケジュールを空けなくても、買い物のついでに気軽に参加できるのがメリット。
お試しでアートに触れさせたい方や、子どもが絵を描くことに向いているか迷っている方は、短期レッスンからチャレンジしてみましょう。
子どもの個性を伸ばしたいなら自由レッスン
絵画の正しい知識や技術よりも、子どもが楽しく描く気持ちを重視する方は、自由レッスンがおすすめ。自由レッスンでは、課題やカリキュラムが決まっておらず、子どもの意思を尊重して、そのときに描きたいものに取り組めるのが特徴です。
講師は子どものサポート役としてアドバイスをおこなうものの、あくまでも子どもを軸に作品の完成を目指し、独自の創造性やアイデアを活かして個性的な作品をつくり上げられます。
カリキュラムを固定せず、日によってさまざまなジャンルに挑戦できる教室もあり、型にはまらない遊び心が育つのが魅力。マイペースな子どもや、こだわりが強い子どもも納得いくまで制作に没頭できますよ。
④講師の指導方針と子どもとの相性をチェック
子どもが楽しく絵を続けるには、講師の指導方針と子どもとの相性があうかどうかも重要なポイント。
技術指導に重点を置くレッスンをするのか、自由に描く楽しみや表現する喜びを学ぶレッスンをするのかなど、教える講師によってレッスン内容や教室の雰囲気などが大きく異なります。
特に小さな子どもの場合、厳しい指導をする講師だと委縮してしまったり、思ったように描けなくなったりと、長続きしない原因になります。
入会前にはいくつかの教室の体験レッスンに参加して、レッスン中の子どもの様子や講師の教え方などを見て、子どもとの相性を確認しておきましょう。
また、本格的に絵画を学ばせたい方は、美大を卒業し指導実績のある講師がいる教室や、美術家として活動をしている講師がいる教室がおすすめです。
全国や市内の絵画コンクールで受賞歴がある子どもが通う教室には、指導力のある講師がいる場合が多いのでチェックしてみましょう。講師の経歴や実績なども参考にしながら、総合的な視点で判断してくださいね。
⑤材料や用具が貸し出し可能かをチェック
幼稚園や学校帰りに通うなら、スモック(上着)や画材、用具など、レッスンで使用する道具を貸してもらえる教室が便利。
教室によっては、はじめに必要最低限の用具を購入する必要がある教室もありますが、最近はすべての用具を貸し出し、手ぶらで通える教室も多くなっています。
子どもが小さな身体で重い道具を持ち運ぶ必要がなく、忘れものを気にせずに手軽に通えるのがメリット。家庭で用意する手間が省けるため、初心者の方もはじめやすいですね。
個別のロッカーなどで作品や用具を管理してもらえる教室だと、さらに通いやすいでしょう。
また、用具一式が用意されている教室は、さまざまな画材を使用できるため、自分で購入する場合には選ばなかった絵の具や絵筆などを使える機会になります。
必要な道具をすべて揃えるとなると、経済的な負担も大きいため、初心者やお試しで通いたい方にもおすすめです。
⑥入会金や月謝など料金をチェック
長く続けるためには、レッスンの月謝を比較して、毎月無理なく支払えるように予算に見合った教室選びをすることも大切です。
絵画教室の費用(月謝)は、教室によって差はあるものの、月1~2回のレッスンで月2,000~5,000円程度が相場。入会金の一般的な相場は5,000~10,000円程度、なかには入会金がかからない教室もあります。
用具を貸し出している教室の場合、利用料が月謝に含まれていることが多いですが、別途材料費がかかるところもあるので注意しましょう。
また、学校行事や急な体調不良などでレッスンを欠席した場合に備えて、レッスン料が無駄にならないように別の日に振り替えられるかもチェック。
展示会への参加を考えている方は、別途出展料がかかる教室もあるので、事前に必要になるすべての費用を確認しておくと安心です。
茨城の子ども向け絵画教室おすすめ8選|つくば市内・市外に分けて紹介
ここからは、茨城にあるおすすめの絵画教室を、つくば市内とつくば市外に分けて紹介します。
立地や料金、レッスン内容などを確認して、子どもにあう教室を見つけましょう!
茨城の絵画教室おすすめ2選【つくば市内】
まずは、つくば市内のおすすめ絵画教室を紹介します。
かんなピアノ教室・絵画教室
かんなピアノ教室・絵画教室は、イラストを描いたり油絵の具を使ってみたりなど、たくさんの画材を使いながら自分だけの表現を追求できる絵画教室。
最新機器のVRを使ってお絵描き体験ができる「VR教室」コースもあり、子どもの興味に合わせて学べるのが特徴です。「出張おえかき教室」もおこなっているため、仲よしのグループで一緒に絵を楽しむこともできます。
入会金がかからず、上達度合いや年齢に応じて月謝が上がることもないため、毎月の出費が分かりやすいメリットも。
レッスンは15分~1時間半まで、時間ごとに5つのコースから選択可能。予算や子どもの年齢などにあわせてレッスン時間を選べます。すべてのレッスンがスマホやパソコンから予約できるのもうれしいポイントです。
Cosmic art Mira
Cosmic art Miraは、年齢や目的に応じてコースが選べる絵画教室。
平面から立体、ときには写真や動画といったアート制作もおこなう「幼児クラス」や「小学生クラス」では、個性豊かな先生たちがさまざまな角度から子どもの感性を刺激して作品制作をサポートします。
小さなうちから本格的にアートを学ばせたい方には、年少~年長の子どもが通える「幼児アート専門コース」も用意。パステル・絵の具・油絵具が体験できる絵画コースや、クラフトコース、建築造形コースから選べます。
ほかにも、親子で通える「ベビーアート教室」があるなど、豊富な選択肢から選んで通えるため、子どもの成長にあわせて通い続けられるのも魅力です。
茨城の絵画教室おすすめ6選【つくば市外】
続いて、土浦市や龍ケ崎市など、つくば市外でおすすめの絵画教室を紹介します。お近くにお住まいの方は、こちらをチェックしてください。
土浦美術研究所
土浦美術研究所は、小学生と中学生を対象にした絵画教室。「こども絵画教室」のレッスンは月4回、日曜日の10~12時に開講。絵画のほか工作も学べて、夏休みの図工の宿題もおこなえます。
高校美術科受験に特化した受験コースでは、美術の基礎を身につけながら、各高校の実技試験の対策が可能。一人ひとりの個性を尊重し、想像力や豊かな感性を育てられます。
受講料以外に設備費、モチーフ代、冷暖房代などが一切かからない、低価格で明確なレッスン料も魅力です。
無料でデッサンの基礎と上手に描くコツを学べる「1日デッサン体験」ができるため、美術系の高校への進学を考えている方は、ぜひ参加してみてください。
アトリエ學林
描く・つくる・自然観察などを通して、学ぶ楽しさを習得する「アトリエ學林」。静かな環境で、多くの緑に囲まれながら創作活動に勤しむことで、豊かな感性と発想力が育ちます。
4、5歳から入会可能。それぞれの都合に合わせて、月1~4回まで好きな受講回数が選べるのが特徴です。初心者には特に丁寧に指導をおこなっており、はじめて絵を描く子どもも安心して通えます。
受講時間があわない場合は相談に乗ってもらえたり、レッスンを受けられなかった場合は振替レッスンを受講できたりなど、柔軟な対応も魅力ひとつです。
子供のアトリエ
子供のアトリエは、茨城県龍ケ崎市と猿島郡に4画室を構える絵画教室。幼稚園や保育園でもレッスンをおこなっているため、小さなうちからアートに親しめます。
作品に完成度の高さを求めるのではなく、子どもの感じたことや考えたことを大事にしたレッスン内容が特徴。
新しいことに挑戦する楽しさや達成感を学び、アトリエでの創造活動が長い人生を経て、豊かな心の財産となるようなレッスンを目指しています。
また、絵画のほかにも版画や紙工作、陶芸などさまざまな手法にもチャレンジでき、親子で参加できる制作イベントも実施しているため、親子で一緒に制作活動をしたい方にもおすすめ。
尚、教室では年に1回、1年の制作活動を振り返る作品展を開催しています。秋には世界や日本の児童絵画公募展に出品する機会もあり、子どもの自信とやる気を育てたい方にも最適です。
自由アート教室 桜が丘教室
自由アート教室 桜が丘教室は、結果ではなく制作過程に何をやってきたか、何を乗り越えたかを大切に、子どもの創造力を育てる絵画教室です。
レッスンでは毎年異なるカリキュラムを使用し、同じ題材を扱わずにいつも新しいことに取り組めるのが特徴。クレヨン画や造形制作、油絵など幅広い画材や手法を使って、子どもが持つイメージを育てて引き出します。
年少~年長が対象の「幼児科」、小学1~4年生が対象の「児童科」、小学5~6年生が対象の「専攻科」の3コースに分かれ、子どもが精神的に大きく育つように、それぞれの心構えとやる気を伸ばします。
各種コンクール出品や作品展、イベント参加を精力的におこなうなど、作品制作へのモチベーションを高める機会が多いのも特徴です。
絵画教室アートガーデン陽
絵画教室アートガーデン陽は、「自分の絵を描くこと」をもっとも大切にする、子どもと大人のための絵画教室。高校で20年ものあいだ美術講師を務めた、経験豊富な講師が指導します。
年長~小6が中心の「子供クラス」は、月3回、16:45~18:45に開催。一人ひとりの個性に寄り添い伸ばすことで、児童画芸術の領域まで高め、考える力、創造力、展開力、観察力、表現したい心を育てます。
子供クラスは、全日本学生美術展で多数の個人賞、団体で4回の奨励賞、2回の努力賞を受賞するほどの全国展常連校。教室は水戸市見川にあります。
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絵画造形教室 アトリエノビ
日立市鮎川町に教室を構える絵画造形教室 アトリエノビでは、6歳~小中学生を対象にアートと英語が学べるクラスを展開しています。
小学生クラスでは、絵画や立体造形、デザイン、工芸など、テーマを決めて取り組み、中学生が対象の美術クラスでは、造形的な見方、多様な考え方を学んで、制作活動をおこないます。英語の説明を聞きながら、モノ作りをしたり描いたりする、えいご&アートのクラスがあるのが特徴。
尚、教室では自由参加型の講座(ワークショップ)を不定期で開催しています。詳細についてはブログをご覧ください。体験は随時受付中です。
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まとめ
ひとくちに絵画教室といっても、レッスン内容や指導方針など教室によってさまざまな特徴があります。
まずは子どもと一緒に見学や体験レッスンに参加して、実際の教室の雰囲気を確認してみるのがおすすめです。
今回紹介した選び方やおすすめの教室を参考に、子どもが楽しく通える教室を見つけてくださいね。
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