子どもにはできるだけ、いろいろなスポーツを経験させたいと思っている方は少なくないでしょう。
とはいえ、いきなり本格的なスポーツクラブに入会するのは、少しハードルが高いかもしれません。
今回は、多くの子どもたちに“スポーツ経験”の場を提供している「小美玉スポーツクラブ」事務局の佐藤 史菜さんのお話を伺いました。
子どもの運動能力に関して、少しでも気になっていることがある方は、ぜひご一読ください!
スポーツを通じて小美玉市を元気に!
―本日はよろしくお願いいたします。まず、「小美玉スポーツクラブ」がどういったクラブなのかお聞かせください。
佐藤さん(以下、佐藤):近隣の3つの村と町が合併し、小美玉市が誕生して数年後に「総合型地域スポーツクラブ」として立ち上がったクラブです。
各地域に熱心に活動しているクラブはあったのですが、あまりスポーツをしたことがない方々にとっては敷居が高く感じてしまうようで…。
私たちはひとつの種目に限らず、さまざまなスポーツの普及、スポーツの“入り口”を役割として幅広い活動をしているクラブになります。
入り口が増えれば増えるだけ、熱心な活動の方にも参加してくれる方も増えて、総合的に小美玉市が元気になっていくのではないかと思っています。
いろいろなスポーツを体験できる!
―現在、子ども向けにはどういった教室があるのでしょうか?
佐藤:私たちの活動のひとつに、「プレ・すぽ~つ教室」があります。プレというのはお店がプレオープンするの「プレ」と同じ意味で、スポーツのひとつ前段階のまさに入り口。
これがクラブの活動としてメインのもので、いろいろなスポーツを遊びを通しながら体験するスポーツの入り口となる教室を開催しています。
中学生になると部活動などスポーツ活動が学校単位で始まりますので、一部、中学生を受け入れているクラスもありますが、対象は基本的に3歳から小学6年生まで。
ゴールデンエイジと呼ばれる小学6年生頃までに経験した、いろいろな遊びや運動が、その後の運動能力に影響を及ぼすと言われています。
何ごとも、できるようになれば楽しいですし、この時期に身体を動かすことに対して前向きな感情を持つことができれば、中学・高校・大学・そして社会人、さらには一生涯スポーツに親しみを持っていけるのではないでしょうか。
あとは、プレすぽ~つから少し踏み込んで、専門的な種目に興味を持った子どもたちが活動できるようなサッカー教室、女子サッカー教室、硬式テニス教室と野球教室があります。
専門的といっても、私たちはスポーツに対して“苦手意識”を持っている子どもたちに向けたクラブでもありますので、それぞれ遊びを交えておこなっているんですよ。
子どもたちは遊ぶことが好きで、楽しいことが一番。そこから学ぶことが多いと思うので、遊びの要素を多く入れつつ、スポーツに繋げていきます。
―活動を通じて、子どもたちにはどういった力が身につくでしょうか?
佐藤:子どもたちに身に付く力は「総合的な運動能力の向上」でしょうか。3歳から小学6年生の間で、どれだけたくさんのスポーツ経験を積むことができるかで、子どもたちのその先の能力の向上に繋がっていくと信じています。
もう1つは、「コミュニケーション能力」。小美玉スポーツクラブという名前ですが、小美玉市以外の近隣の市町村からも大勢お越しいただいています。
そのため、スポーツを通して普段は異なる学校へ通う子どもたちとの交流することで、自然と身についているのではないでしょうか。子どもたちを見ていると、いつのまにか名前で呼び合っているんですよ。
各教室の体験会を随時開催
―今後開催予定のイベントや告知がありましたらお願いいたします。
佐藤:7月から8月には、玉里海洋センタープール(小美玉市栗又四ケ2406-4)で「TAMARI AQUA SCHOOL 2022」という大きなイベントを開催します。
対象は4歳~小学生がメインですが、大人向けのコースもあって、プールで水泳教室・カヌー教室・アクアゲーム体験・ペットボトルいかだづくりや水中エクササイズなどをおこなうんですよ。
また、不定期で親子向けや年齢を問わない形のイベントも開催していますし、イベントではありませんが、体験会も随時おこなっています。
私たちは、できるだけ敷居は低く、遊びながら総合的な運動能力の向上を目指したり、スポーツに親しんだりしてほしいと考えています。
そのため、どの種目も「スポーツの入口」として活動。スポーツをあまりやっていなかったとい方も、ぜひお問合せください。
―最後に読者の方へ向けてのメッセージをお願いいたします。
佐藤:とにかく日々いろいろな経験をしてほしいなと思います。大人である自分自身にも言えることですが、自分で好き・嫌い、得意・苦手と決めつけてしまうのではなくて、1回そういう固定概念のようなものをとっぱらって、いろいろなことにチャレンジしてほしいです。
その中で最終的に自分が好きなものに取り組むのか、苦手なものに取り組むのか。そういったことを自分自身で決めていければよいのではないでしょうか。
私たち小美玉スポーツクラブは、子どもたちにそういった気持ちも、スポーツを通して育てていきたいなというふうに思っております。
―本日は貴重なお話をありがとうございました!
■取材協力:小美玉スポーツクラブ