老後資金の準備などの目的で、資産形成のための投資が注目を集めています。しかしながら、投資には正しい知識が欠かせず、なんとなく難しそうと考えている方も多いのではないでしょうか。
「グリーンモンスター株式会社」はデモ取引や漫画を取り入れ、ゲーム感覚で株式投資やFX投資を学べるアプリを開発している会社です。子どもにもわかりやすいことから、実際に学校教育の現場で使われたこともあります。
今回はそんなグリーンモンスター株式会社の代表取締役である小川 亮さんにお話をうかがいました。
子どもに金融に関する正しい知識を身につけてほしいと考えている保護者の方はぜひご覧ください。
ゲーム感覚で学べて子どもにもわかりやすい
ー本日はよろしくお願いいたします。まずは「グリーンモンスター株式会社」の概要について教えてください。
小川 亮さん(以下、小川):グリーンモンスター株式会社は、体験型の投資学習アプリの開発および配信をおこなっている会社です。
具体的には、株取引を学ぶ「株たす」、マネープランシミュレーションのための「トウシカ」、外貨取引によって利益を出すFXを学ぶための「FXなび」、暗号資産取引学習の「暗号資産なび」といったアプリがあります。
最近では、老後資金が2,000万円不足するといわれるなど、将来に向けた資産形成に一層注目が集まっていますが、投資は難しそうでよくわからないという方が多いのが実情です。
そこで、とにかく簡単に使えて簡単に学べるアプリを目指して開発しました。
元々は大人をターゲットに作っていたのですが、子どもでも使えるようにわかりやすい内容になっており、小中学校の授業でもグリーンモンスターのアプリを使っていただけることがあるようです。
ーグリーンモンスターのアプリの強みを教えてください。
小川:グリーンモンスターのアプリは、株取引やFXなどを現実さながらに体験しながら学べるところが特徴です。
他社にもこのようなデモトレードと呼ばれるアプリや機能を提供しているところはあるのですが、グリーンモンスターのアプリはゲーム感覚で手軽に学べるため、子どもでも興味を持って利用していただきやすいのではないでしょうか。
たとえば、アプリ上のデモトレードは最初からすべての機能が利用できるわけではありません。まずは敢えて簡単な機能しか使えないようにしておき、そこから少しずつユーザーの習熟度の向上に伴って機能を解放していく仕組みにしています。
アプリを始める前に株取引やFX取引の知識を持っている必要はなく、何も知らなくてもアプリがユーザーをステップ・バイ・ステップで導いてくれるでしょう。
また、単にデモトレードだけを提供するのではなく、途中に株取引やFX取引についての解説も挟んでいます。
ゲーム感覚のデモトレードだけではなく、本を読むような解説だけでもなく、それらをインタラクティブに行ったり来たりしながら学べるところがグリーンモンスターのアプリの強みです。
解説についても文章だけでなく漫画、動画、イラストなどさまざまな形で学べるようにしています。
文章を読むのが面倒であれば漫画で、音声付きのほうがわかりやすければ動画で、というようにそれぞれの嗜好に合わせて学習できるのは大人だけでなく子どもが勉強するのにもピッタリです。
学校教育の現場で使われたことも
ーグリーンモンスターのアプリの利用には料金が必要ですか。
小川:いえ、株たす、トウシカ、FXなび、暗号資産なびは、すべて無料で利用可能です。(一部有料、あるいは利用に際して条件があります。)
グリーンモンスターは「お金の勉強にはお金はいらない」という考えを根幹においてアプリを運営しています。
また、メールアドレスの登録も必要ないので、安心してご利用いただけますよ。
これからもできるだけ無料あるいは安価で、さまざまなコンテンツを提供していきたいと思います。
ー今後も子ども向けアプリやコンテンツに力を入れていく予定でしょうか。
小川:はい、子ども向けの金融教育はこれからの社会でますます重要になると考えており、今後も力を入れていきたいです。
先ほども申し上げたように、グリーンモンスターのアプリはゲーム感覚で学べ、漫画や動画を取り入れるなど、間口が広いのが特徴です。
漫画や動画だからといって解説が不足するということはなく、プロの監修を受けたコンテンツを提供しており、しっかりと取引の仕組みやリスクについて理解してもらえます。
このような特徴が認められ、2022年3月25日から3日間にわたって東京都千代田区にある共立女子中学高等学校の「18歳から大人 大人になったときに知っておきたいお金の話」という講座において、「株たす」と「FXなび」を教材としてご利用いただきました。
また、株たすやFXなびを初めとしたグリーンモンスターのアプリにおいて、成人年齢引き下げに伴うメリットやデメリットを大学教授がわかりやすく解説するコーナーを設けるなど、若年層向けのコンテンツには力を入れています。
今後も投資の実践的な学習アプリとしてだけではなく、金融教育ツールとしても広くご利用いただけるよう、緊張感を持ってバージョンアップしていきたいです。
将来を担う子どもには金融教育が必要
ー最後に読者の方へメッセージをお願いします。
小川:投資を始める方の多くは資産形成が目的だと思います。
つまり、「お金のための投資」です。しかし、昨今のSDGsやESG投資への関心の高まりを見るに、投資を通して、みなさんが社会の消費者から社会の支援者へ、と社会との関わり方を変えていく時代になっていくようになったらよいなと思っています。
また、よく日本ではGoogleやAppleのようなイノベーションが起きないということがいわれますが、一足飛びにそうした奇跡を待つのではなく、投資が一層普及することで、起業家や企業にとって挑戦しやすい土壌が生まれることが先決だと思います。
つまり、グリーンモンスターのサービスがきっかけになり、人々の意識を変え、日本をより愛とイノベーションにあふれた国に変えていくこと、これこそがグリーンモンスターのミッションとしていきたい。
そのために、これからの時代を担うお子さんにもぜひグリーンモンスターのアプリを使って投資について安心して興味をもって学んでいただけるよう、緊張感と遊び心をもってアプリ運営に努めていきます。
教育や学習こそが世界を変えると信じています。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました。
■ 取材協力:グリーンモンスター株式会社