同じ親から生まれて、同じように育てられた兄弟姉妹なのに、多くの場合その性格は異なりますよね。
そして、子育てに関する悩みもさまざまで、尽きないと感じている方も多いのではないでしょうか?
今回は、「特定非営利活動法人 日本ライフナビゲーター協会」理事長の吉川 直希さんにお話を伺いました。
子どものことをもっと理解したいと考えている方は、ぜひご一読ください!
活動の3つの柱とは?
―本日はよろしくお願いいたします。まず、「日本ライフナビゲーター協会」がどのような協会なのか教えてください。
吉川 直希さん(以下、吉川):日本ライフナビゲーター協会は、全ての人々が相互理解をし、ここを大事にできる世の中づくりを目指している団体で、「社会貢献」「雇用機会の拡充」「子どもの健全育成」の3つの事業を柱として活動しています。
「認知行動療法」という、自分のことを客観的に認知することによって、冷静な判断ができるようになるという心理学的な手法があります。
私たちのライフナビゲートの手法は、それだけではなく、その状況からどうやったら抜け出すことができるのか。その解決方法を探し出すお手伝いをしています。
これは、人間関係を客観的に説明できる能力でもあり、これからの時代に必要とされるものでしょう。雇用拡充事業として、この「ライフナビゲーター養成講座」もおこなっています。
社会貢献としては、子育てをサポートする「ハッピーママパパセミナー」の開催。
子どもの健全育成では、「個性教育」に重点を置いています。
子どもの教育というのは簡単なようでとても難しいもの。たとえば兄弟姉妹で同じ家族に生まれているのに子どもの性格は全然違いますよね。
ですので、私たちは一人ひとりをクローズアップして、その子どもがどうやって社会に適合するのか。あくまでも一人ひとりの子どもに向けての教育をおこなっているんですよ。
星の話を通じて個性を学ぶ
―「ハッピーキッズ」ではどのような活動をおこなっているのでしょうか?
吉川:こちらは、主に幼児期から小学6年生が対象で、子どもたちの自立を促すことを目的としています。
人の個性は144通りあるという研究があり、その違いを惑星の特徴と関連付けて分かりやすく説明しています。
どういうことかといいますと、集団行動をしていると、パッと素早く行動する子ども、行動へ移す前に1回じっくり考える子ども、周りとは大きく異なる考えを持つ子どもなど。いろいろな子どもたちがいることに気がつきます。
動きはそれぞれですが、どれも子どもたちの個性ですよね。
素早く行動する子どもは、まるで太陽に一番近く、太陽の周りを一番速く回る水星。
じっくり考えてから行動する子どもたちは、まるで太陽の周りをゆっくり回る土星のようです。
周りとの子どもとは大きく異なる考えを持つ子どもは、まるで自転が逆の金星。
このようにそれぞれのタイプを惑星の特徴に当てはめて、「金星タイプだね」「水星タイプ」だねと伝えると、わかってくださる方が多いです。
水星が悪い、金星が悪いなんて思わないですよね。だから、人の個性を惑星に喩えて伝えることで、「他人と違っていいんだ」と気づいてもらうことができますし、自分とは異なる人を認めてあげることにも繋がっていきます。
「ハッピーキッズ」の活動を通じて、それぞれの子どもの個性をしっかりと裏付けしてあげることで、自信を持ってくれるようになると感じていますね。
また、保護者の方からしても、それまで気がつかなかった子どもたちの行動に気づくことができ、今後の子育てのヒントに繋がっていくはずです。
各種イベントを随時開催予定
―今後開催予定のイベントがあれば教えてください。
吉川:今後の情勢次第にはなってしまいますが、5月15日に足立区本部では、北千住にある総合ボランティアセンターで13:00~子どもたちや学生に向けた適職アドバイスのイベントを開催します。
また、調布本部では6月7日18:00~調布市民プラザあくろすで、就活・転職活動についてのセミナーを予定しています。
―最後に読者の方へのメッセージをお願いいたします。
吉川:子育ての悩みというのは、なかなか解決できないと思います。
当協会の「ハッピーキッズ」を体験してもらい、「比べる」のではなく「違い」をわかってもらえたらと思います。
―本日は貴重なお話をありがとうございました!
■取材協力:日本ライフナビゲーター協会