子どもたち一人ひとりと向き合って、成長をサポートしてくれる環境があるのを知っていますか?
今回は、サポート校およびフリースクールとして運営する「キッカケ学園高等部」について、学園長の多賀谷 彰さん、副学園長の比嘉 香里さんにお話を伺いました。
自分自身の将来や、子どもたちの未来の選択肢を探している方はぜひご一読ください。
進学や就職に役立つサポート体制を
ー本日はよろしくお願いいたします。「キッカケ学園高等部」の活動内容を教えてください。
比嘉 香里さん(以下、比嘉):「キッカケ学園高等部」は、高校1年~3年生までの子どもたちを対象とした「通信制高校サポート校キャンパス」、また「フリースクール」として運営しています。
さまざまな理由で通信制高校を選んだ生徒にとって、自宅でレポートに一人で取り組むのは、わからない問題にぶつかったときに挫折しやすく、途中であきらめてしまうことも多いのです。
そこで、サポート校を利用することによって、スタッフにわからないことが聞けたり、仲間と励ましあったりしながらレポートに取り組み、高校卒業資格を取得しやすくなります。
一方「フリースクール」では、小学1年~中学3年生までの子どもたちを対象としており、自分の気持ちを出して、伸び伸びと過ごせ、学ぶことや大人になる事が楽しくなるような居場所を作っています。
私たちは、同じ建物内で「保育ルーム・学童保育 APどろんここぶた」も運営しているのですが、保護者の方から「子どもが学校に行き渋るようになった」という相談をいただくことがあります。
そこで「苦しい時は休むことも必要。無理して行かせるのではなく、行きやすい場所や過ごしやすい場所で一緒に過ごして、まずは元気になってもらいましょう」ということをご提案し、一緒に遊んだりおしゃべりしたりしながらその子の気持ちに寄り添い、学習のサポートもしていたことからフリースクールの開校へ至りました。
当校に通う理由で一番多いのは、別室登校や保健室登校ではなく、学校の敷地に入ることが辛い、決められた枠の中で過ごすのが苦しい、という子どもたちです。
無理やり学校に通わせることよりも、伸び伸びと過ごせる環境の中で楽しみながら勉強したり仲間を作ったりしていく方がその子らしく、得意なことを伸ばしていけると思います。
ほかにも、発達障害のある子どもたちや、グレーゾーンと言われる子どもたちは、決められた時間で動くことや、みんなと同じように課題に取り組むことが苦手なことも多いのです。
成長の差に理解のある環境が整っていないと出来ないことを責められる事もあります。
でも、フリースクールなら自分のペースで勉強し、自分の特性も生かして好きな分野を伸ばすこともできますよ。
好きなことを見つける事、自分の強みを知ることが未来へ向かう力に繋がるでしょう。
育てるのは“未来へ向かう力”
ー指導ではどんなことを意識していますか?
比嘉:入学当初は緊張したり、大人を警戒する生徒も多いです。
そんな時は好きなアニメ、ゲーム、音楽、映画などの話をしながら少しずつコミュニケーションを取っています。好きなことの話は目をキラキラさせて語ってくれるんです。
同じ施設の中に保育ルームや音楽スタジオがあるので、小さい子どもたちと触れ合う中で小さい子の笑顔につられて笑顔が垣間見えたり、マスターと呼ばれている学園長とギターやドラムに触れたりという新しい体験から興味が湧き、「好きな曲を弾きたい!」と熱心にレッスンを始める子どももいます。
そして昼にはすぐ目の前で学園長自らが野菜たっぷり栄養満点給食を作ってくれます。
こうした一つ一つの積み重ねと特殊な環境での体験の他、職場体験、経営塾等のプログラムを通して勉強以外の部分でも成長の機会を提供し自分の将来にしっかり向き合えるよう工夫し、サポートしています。
子どもたちの活動の様子は、保護者のみなさんにLINEで共有しており、「様子を知ることができて安心できる」と好評の声をいただいていますね。
ワンラックアップの成長を目指して
ー今後開催予定のイベントがあれば教えてください。
比嘉:7月の夏休み期間中に、オープンキャンパスと説明会を実施予定です。
そのほか、毎週水曜日に授業やスタジオ体験と説明会を実施していて、フリースクールや通信制サポートを検討中の子どもたちが、行きたいときにいつでも来られるよう工夫しています。
公式ホームページからも詳細が確認できますので、ぜひご覧いただきたいですね。
ー最後に、読者へメッセージをお願いいたします。
多賀谷:私たちは、悩みを抱える今の子どもたちに向けて、苦戦している子どもたちに1つのきっかけを作ってあげたいという思いで、日々取り組んでいます。
なかには、学校には3年も行っていないのに、ここには4日連続で来てくれる子どももいます。
こんな風に、「助ける」ではなく「共に育つ」という意味で、ワンランクアップの成長を目指して、私たちにできることに全力で取り組んでいきます。
気になる方は、ぜひ一度お問い合わせください。お待ちしています!
ー本日は貴重なお話をありがとうございました。
■取材協力:キッカケ学園高等部