若者の力を活かして、地域の課題解決、活性化を図る、NPO法人「とちぎユースサポーターズネットワーク」。
同団体は、“地域×若者=栃木の新しい物語”づくりを目指し、NPO法人として、企業・大学・行政等と連携しながら、若者の“挑戦”を応援しています。
今回は、代表理事を務める岩井 俊宗さんに、若者が参画できるプロジェクトについてや、若者への想いを伺いました。
一歩を踏み出した先には新しい自分との出会いが。
そんなきっかけを探してみてください。
挑戦する若者を応援して社会課題の解決を!
ー本日はよろしくお願いします。まず、NPO法人「とちぎユースサポーターズネットワーク」の概要について教えてください。
岩井 俊宗さん(以下、岩井):私たちは、次の社会を創る若者のチャレンジを育み、支える団体として活動しています。
“地域×若者=栃木の新しい物語”づくりを若者とともに進めるために2010年に設立されました。
たとえば、地域の課題と自分の力を活かしたい若者たちを繋いで、新しいプロジェクトを生み出すサポートをしたり、またそういったことがボランティアだけでなく事業として進められるように、事業支援や創業支援も手掛けています。
事業支援は、始まりだけを支えるのではなくて、始まってからの支援が大事だと考えているので、さまざまな人やお金などにきちんと繋げていけるようにしているんです。
社会的事業実現に向けての勉強会やインターンシップの実施、ボランティア活動の機会などを提供し、始動したことが続けられるように事業として支えていきます。
また、県内のほかのNPOや大学、企業、行政とも連携して、若者のチャレンジを応援しています。
いろいろな機関の人たちとプロジェクトを組み、社会課題解決に立ち向かっていく。そういった組織間連携をして、社会に新しい変化をつくり出していくのです。
組織間の連携においても、若者に参画してもらい、若者も一緒に社会の課題解決に立ち向かっていきます。
参画募集!社会貢献×自己成長のプログラム
ー子どもたちが参加できる活動はありますか?
岩井:高校生、大学生の場合は、実践型インターンシップ「GENBA CHALLENGE(ゲンチャレ)」というプログラムに参加できます。
このプログラムは、さまざまな組織のなかに入って、組織の仕事を体験するだけではなく、若者が長期間参画することで会社のなかの新規事業をつくり、会社の組織変化に貢献するインターンシップです。
若者は自己成長の機会になり、受入企業・団体にとっても、次の一手の布石など、社内の変化を加速させることができます。
実践的社会経験とロールモデルとの出会いもそうですが、自己成長事業家・経営者の元でのプロジェクト参画や挑戦をとおしたリアルな経験が、社会に価値を創造するスキルとマインドを身につけることができますよ。
今まで、延べ143名もの参加者を輩出してきました。
自分の力で新しい事業をつくりたい、組織を変えていくところに力を発揮したいなど、チャレンジしてみたい若者たちがいたら、ぜひ参画していただけたら嬉しいなと思っています。
あとは、若者による社会をよくするアイデアコンテスト「iDEA→NEXT」というプログラムがあります。
こちらに関しては、組織の受け皿はなく、ご自身が考えたアイデアを半年間かけて伴走支援をし、実際に動き始めるまでを支える、スタートアップのプログラムです。
自分が考える社会に対する理想や問題定義、さらに自分がどのように何をしたら誰が喜ぶのかまで着想できれば、一緒にアイデアをかたちにしたいと思っています。
このように主体的に自分で物事を生み出す力を付けたい方がいたら、エントリーしてほしいですね。
ほかにも、古本が寄付に変わる「ホンdeチャレンジ」は、小学生や中学生も参加できるものになっています。
勇気をもって踏み出した一歩でつながる出会い
ー今後開催予定のイベントについて教えてください。
岩井:イベントなどは現在計画中のため、具体的に日付が出せるものがないのですが、当団体が発信している「あしかもメディア」に随時告知していきますので、そちらをご覧いただけたらなと思います。
このあしかもメディアは、地域と若者を繋ぐことがコンセプトのサイトです。
地域でどんな生き方があるのか、どんな仕事があるのか、また当団体以外にもいろいろな地域で若者を求めているプログラムやイベントがあるので、そういった情報集約をこのサイトでおこなっています。
地域の取り組みなどをもっと知っていただき、小学生や中学生、自分で何かをしたい意欲のある学生、若者たちに、たくさん見てもらえたら嬉しいです。
ー最後に、読者の方へ一言メッセージをお願いします。
岩井:社会をよくしたいと活動する若者たちのために、地域には支えてくれる大人たちがいっぱいいます。
何か自分が関心を持った際は、一歩踏み出す勇気をもってください。
その背中を押す役目として私たちはいますし、各地域にも若者の活動を支える人たちがいるので、ぜひそういった人たちと出会ってほしいですね。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました!
■取材協力:NPO法人 とちぎユースサポーターズネットワーク