「スローラーニング塾のびてく」を取材!子どもの知性を伸ばすオリジナルの学習方法とは

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子どもの可能性を伸ばしてあげたいと願う方は多いでしょう。

子どもにとって必要な“学び”とは、決して学校で教えられる勉強だけではありません。

今回は、アクティブラーニング×探究学習で遊ぶように学び、非認知能力を伸ばす「スローラーニング塾のびてく」塾長の高本 敏治さんにお話を伺いました。

子どもの学びを、どのようにサポートするべきなのか迷っている方や、子どもの育て方に関して、ヒントを得たい方はぜひご一読ください!

  1. 過程にフォーカスした学習の場を提供
  2. あえて寄り道をすることで得られる優位性
  3. 子どもの学びにおいて重要な3つのテーマ
  4. アクティブラーニングに求められる、大人の姿勢とは

過程にフォーカスした学習の場を提供

スローラーニング塾のびてく

ー本日はよろしくお願いします。まず、「スローラーニング塾のびてく」がどのような塾なのかを教えてください。

高本 敏治さん(以下、高本):私たちは、子どもを対象にスローラーニングの環境を提供している塾です。

「アクティブラーニング」と「探究学習」を組みあわせ、そこに“スロー”を取り入れた学習。
これをスローラーニングと呼んでいます。

スローラーニングの肝は、じっくり、楽しみながら学んでいくことです。私たちはこの過程を大切にし、「非認知能力」、つまり知性を伸ばすことを目的としています。

知識をただ詰め込むのではなく、子どもの興味・関心や、日々の実体験から学べることを大切にする。それにより、好きだったはずのものが嫌いになってしまったり、つらくて挫折したりすることも回避できます。

すると自ら学ぼうとする知的好奇心や意欲的な姿勢が整っていき、長期的に見ると、より多くのことを学べるようになります。

このような考え方をもとにした学習を、5歳くらいから12歳くらいまでの子どもに届けるのが私たちの事業です。

あえて寄り道をすることで得られる優位性

スローラーニング塾のびてく

ー他社にはない、「スローラーニング塾のびてく」の強みは、どういったことでしょうか?

高本:あえてたくさん寄り道をすることが、私たちの強みの1つ目です。スローラーニングには、じっくりと深掘りしつつ、関連している事柄にどんどん興味を広げていこうという考えがありますから。

また、書籍などから知識を得ただけで、物事をわかったつもりになってほしくないという願いもあります。

寄り道というのは、周囲の人からすると意味のないことに感じられるでしょう。ですが寄り道によって増えた経験は、今すぐではなく、後々役に立ってくるものです。

短期的に考えるのではなく、長期的な視点で子どもの成長を支えたい。だからこそ、たくさん寄り道をすることが大切なんです。

2つ目の強みは、深くて、広くて、早くて、効率がいい点です。これらのうち、早くて効率がいいという部分が、これまでの話と矛盾しているように聞こえるかもしれません。

ここでいう“早くて、効率がいい”というのは、「知りたいことがあったら、学年は関係なく、どんどん調べていってもいいですよ」といった意味です。

学校の勉強においては、学年ごとに内容が決まっています。ですが本来、学習というものには年齢の枠がありません。

興味がある分野や理解できる分野の学習をどんどん進めていけば、それだけほかの人よりも早く、そして深く理解できることになります。

実体験がともなっていて、かつ自分が知りたい、あるいは知らなければならない事柄というのは、学習の定着率がものすごくいいんですよね。

ー子どもに指導するうえで、特に重要だと考えている点を教えてください。

高本:指導者が子どもの内面の成長に対して敏感になり、適切に刺激しながら導いてあげることです。

私たちが全部教えるのではなく、子どもたちが自ら育っていくのが理想的ですからね。

では実際に何をするべきかというと、子どもの行動に対して、しっかりフィードバックをしてあげることです。

たとえば、子どもが学校で先生に言われたことを一生懸命やって提出しても、毎回ハンコを押されるだけ。そんな状態があったとします。

そのように、結局何をしても同じフィードバックが返ってくるというのは不毛ですよね?

やはり頑張ったら頑張ったなりのフィードバックが返ってくると、子どもはもっと成長できると思います。

たくさんの体験をさせることも、最適なタイミングで手助けをしてあげることも、もちろん大切です。

ですがそれだけでなく、適切なフィードバックをすることが指導においては非常に重要だと考えています。

子どもの学びにおいて重要な3つのテーマ

スローラーニング塾のびてく

ーどのようなカリキュラムを用いて指導しているのでしょうか?

高本:カリキュラムについては、ある3つのテーマをA・B・Cにわけて、それらをもとにオーダーメイドで組み立てています。

Aは「感性」、Bが「ことば」、Cが「思考力」です。これらをAから順に伸ばしていくためのカリキュラムをつくります。

この順番がとても重要でして、要するに、Aの“感性”が育っていない状態で知識を詰め込んでも駄目だということです。

吸収した知識がつながっていきませんし、物事の重要さについても判断できませんよね。

ではそもそも、感性とはなにか?

考え方はさまざまあるかと思いますが、私たちは「差異に気づく力」と考えています。

たとえば、同じ植物でも生息地の違いで葉の色が微妙に違っていたり、ある植物は虫にたくさん食べられているのに、隣の植物はまったく食べられていなかったりと、自然界にはたくさんの差異があります。

横に並んでいるものと違いがあることに気がつかなければ、そこから学びは生まれません。まずは気づかないといけないんですね。

Bの“ことば”については、私たちは「自由自在な言語化と映像化」としています。

私たちが会話をするとき、何かを頭に思い浮かべながら話を進めますよね。これがつまり映像化です。映像化することで、物事をよりリアルに考えられます。

逆に目で見ているものを的確に言語化できれば、より理論的に情報を整理できますね。

この映像化と言語化の2つを普段から使いわけている訳ですが、これは言葉を通しておこなっていることです。

先に感性が育っているからこそ、的確な言葉の使い方ができるようになります。

Cの“思考力”は、「ものごとの構造化と論理構築」と定義づけています。それまでの指導の、発展系としての色が強いですね。

感性と言葉の2つが育って絡みあうことで、レベルの高い思考力が生まれます。

ただ、以上の3つの要素は完全に切りわけることができません。

最初は感性を刺激する探究テーマをこなしながら、言葉と思考力も一緒に育てていく。このようなかたちで学習を進めるのが、私たちのやり方です。

その結果として、「楽しんでいるだけなのに、じつは自然と学べてしまっている」という状態を目指しています。

たとえば、「自宅の庭に小さな池を作って、そこで1年以上魚を飼ってみたい!」という探究テーマに取り組んだとします。

その池づくりの探究をきっかけ(スタート地点)として、窒素循環を知り、バクテリアの重要性を知り、食物連鎖を知ることができるでしょう。

また、季節変化への対応や、餌や薬剤の配合計算なども必要になってきます。

魚が病気になっていないか、弱っていないかなどの継続的な観察も欠かせません。

更に、ろ過装置というアイデア(問題解決)を練ったり、太陽光発電のポンプシステム導入を企画してみたりと、どこまでも学習は広がっていきますよ。

庭の小さな池が、農業や植物の遷移、天体や宇宙、物理学、生物(繁殖)、算数などにも繋がるんです。

もう、これだけで高校の範囲を超えてくることもありますよね。

小学生の時点ですべてを理解できていなくても、好奇心の根は張り巡らされ、しっかり芽吹いていますので、そこから先の学習の持続性や加速が期待できます。

このように、子どもによって広がり方はさまざまなので、決
まったカリキュラムを設定せず、子どもたちの興味や個性に合わせてオーダーメイドで学習をサポートしているんですよ。

ー料金について教えてください。

高本:料金はかなりシンプルです。以下をご覧ください。

【入会金】11,000円、【月謝】26,400円
  • 受講料・システム使用料などをすべて含めた料金!
  • 授業は毎週、火・水・木・金曜日の3時間!
  • テキストメッセージは24時間365日受付!

※記載の料金はすべて税込です。


高本:
実際に通塾する際は、「Discord」という無料チャットアプリ内に設けている、塾生専用のバーチャル教室へ入っていただきます。

Discordとは、ZoomやSkypeなどのツールと似たものです。テレビ電話のように、相手の顔を見ながらリアルタイムでコミュニケーションをとれます。

そのバーチャル教室を火・水・木・金曜日の16:00〜19:00の時間帯に解放しておりまして、そこへ塾生たちが自由に参加できる仕組みです。

バーチャル教室は塾生しか入れませんので、安心して意見交換などをしていただければと思います。

私たちが抱えている子どもたちは、知的好奇心が強い子が多いです。

今現在、周囲との意識のギャップを抱えている子どもでも、この場所でならきっと、心ゆくまで話せる仲間が見つかると思います。

アクティブラーニングに求められる、大人の姿勢とは

スローラーニング塾のびてく

ー今後の展開について、新たに考えていることなどはありますか?

高本:同じことに興味をもっている子どもたちが集まる、クラブのような教室をつくれるようにしたいなと考えています。

たとえばテニスを習っている子どもたちが話をするための教室ですとか、カメラが好きな子どもたちが自分で撮影した写真を見せあえる教室ですとかね。

先生も教える立場としてではなく、一緒に参加して遊べるような、そんな活動に広げていけたらいいかなと思っています。

ー最後に、入塾を検討している読者へメッセージをお願いします。

高本:子どもに何かを学ばせるときは、教える側の大人が主役になるのではなく、学ぶ側の子どもが主役になることが大切です。

今後、公立の学校教育にアクティブラーニングが導入されていきます。

ただここで、アクティブラーニングに取り組むことを押しつけてしまうと、子どもが主体となって学ぶという本来の目的からずれてしまいます。

「この子のポテンシャルを最大限引き出すには、何が必要か?」「今現在、何がボトルネックになっているのか?」などと考えて、サポートしてあげることが重要です。

私たちは子どもたちの学びに関して、これからも一生懸命に、そして熱くサポートしていきます。

私たちの活動に関して気になることや、ご自身のお子さんについての困り事などがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

現在、入塾キャンペーンをおこなっています。

無料カウンセリングでお話を伺いまして、それから保護者の方も一緒に参加できる入塾体験へと移行するかたちです。

ご興味がある方は、まず無料カウンセリングにお申し込みください。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました!

■取材協力:スローラーニング塾のびてく

福岡 萌子
この記事を執筆した執筆者
福岡 萌子

テラコヤプラス by Ameba 執筆者

幼少期はダンス、フィギュアスケート、ピアノ、英会話などを習う。英語に特化したカリキュラムが豊富な私立高校の国際情報コースに通い、イギリスでの短期留学を経験。その後、恵泉女学園大学人間社会学部にてインドネシア文化とフランス文化を学ぶ。その後、幼児~シニアを対象としたダンス講師として従事。2021年4月に株式会社サイバーエージェントグループ会社である株式会社CyberOwlへ中途入社。保護者やお子さまの目線に寄り添い、知りたい情報を確実にお届けできるよう目指しています。