コロナ禍の現在、オンライン教育の需要が高まっています。保護者の方のなかにはオンライン塾をお探しの方もいるのではないでしょうか。
千葉県市川市に教室を構える「2ndスクールオンライン」は、通塾もオンラインも可能な個人指導塾。
今回は、「2ndスクールオンライン」教室長の奥田 美保さんと、元教室長であり看板講師の樋口 匠さんに取り組み内容についてお話を伺いました。
オンライン塾をお探しの方、市川市で塾をお探しの方は、ぜひご一読ください。
オンラインも通塾も可能な個人指導塾
ー本日はよろしくお願いします。まずは「2ndスクールオンライン」がどのような塾なのか、概要を教えてください。
奥田 美保さん(以下、奥田):「2ndスクールオンライン」は、小学生から高校生を対象にしたプロ講師によるオンライン個人指導塾です。また家庭学習フォローのためのオンライン自習室「バーチャル学習空間」も運営しています。
通塾コースもあり、2ndスクール南行徳教室への通塾となります。こちらもプロ講師による完全1対1の個人指導に加え、「atama+」というAI教材を使って、個別に最適化したカリキュラムによる指導をおこなっています。
生徒によって通っている学校が違いますし、近年は特に学校によって授業の進度や使っている教科書が異なる傾向にあります。するとお子さんそれぞれの興味や理解の深さが違ってくるので、集団授業では個別最適化と言いますか、その子だけのオリジナルカリキュラムが必要なのです。ちなみに「atama+」は通塾コースのみとなります。
樋口 匠さん(以下、樋口):通塾コースの集団授業に関しては、空間としては集団なんですけど、内容としては一人ひとり別々の内容を学習しています。個人指導みたいに講師と1対1ではないので、よきライバルとも言える一緒に勉強する仲間がいる、でもやっている内容は生徒それぞれに合ったものを、AIを使って提案していくという感じです。
奥田:基本的には「今日は英語の日」とか「今日は数学の日」と曜日によって決めています。その教科の中で「atama+」がその子の苦手を克服するのに必要な、過去の単元のものを提示してくるんですね。
atama+導入前でも、集団授業で講師は生徒ひとりひとりをちゃんと見ていて、たとえば、ニュートン算ができないと言うけど、「この子は、ニュートン算以前に割り算が怪しいな」となったとき、講師は別の教材や下の学年のものを引っ張り出してきます。その「適した教材と該当するページを探す」「コピーを取る」ということにそれなりの時間を費やすわけです。その時間を指導や演習に当てられたら良いよね、ということで、その部分をAI教材に助けていただいています。
学習している箇所はバラバラでも、けっこう友達同士で話をしながらやっていまして、「1単元合格した!やった!」とか「いいな!僕も!」みたいなやり取りをして、和気あいあいとしている感じは、いままでの集団授業の雰囲気そのままです。
ー他社にはない「2ndスクールオンライン」の強みについて具体的に教えてください。
奥田:2021年6月に私が教室長として就任する前は、樋口が教室長だったのですが、樋口の「子どもが主役」であり「最後は子どもが答えを出す」、だから「講師は教え過ぎない」という考えに共感したことが、教室を継がせていただいた最大の理由です。つまりそれが弊塾最大の強みですね。
樋口:生徒本人が自分で「わかった!」っていう瞬間を講師が奪うのが一番罪だなと思っているので。指導することに慣れていない先生だと、全部教えてしまうことがあるんですね。
生徒本人はわかったんだから同じと思われるかもしれませんが、やはり自分で気付いたことと他人に教わったものって、圧倒的に記憶の定着が違いますし、本人の心のなかの価値も違うものです。
「生徒自身が発見する瞬間を奪わないように」っていうのが私自身の方針でもありますし、講師の方たちにも常々お願いしていることではあります。
奥田:じゃあ、塾は何も教えてくれないのか?というとそうではなく、最後は生徒本人が頭のエンジンを回しますが、回るための道筋、ヒントを周りに置いてあげる。これを実践しているのが弊塾の強みであり特徴ですね。
「これはどこに注目したの?」「ここに来るまでどういう感じだったのか教えて!」といった会話を重ねて、生徒が「ああ、そうか!」っていう顔をしてわかったときは、すごく嬉しいですよね、やったー!という達成感があります。
私たち講師は、生徒本人が自分でやがて気付くだろうと信じて待っているところはありますね。また、その時には気付かなくても、後になってから気付くこともありますから、焦らないことも大事です。
それができるということの裏には、やはりベテランの講師であることと、保護者とのコミュニケーションで、保護者のメンタルフォロー的なところに力を入れていることが挙げられます。
保護者はお子さんのことが心配だからこそ、先回りして口を出したり、答えを言ってしまうこともあるかと思います。私たちが保護者にお子さんの良いところを伝えて差し上げることで、生徒の学びが良い方向に進むことが多いです。ですから、保護者とのコミュニケーションは特に大切にしています。
そういうことをひっくるめて、いろんなことを詰め込んだのが「MaxC理論」(=Maximum Concentration(最大限の集中力)の略)です。
これは、子どもが生まれ持った能力を最大限に発揮する瞬間、その集中力を引き出すための理論で、私たちが生徒さんたちに対するアプローチに導入していますし、この理論を軸に保護者のカウンセリングをおこなっています。
それから、家庭学習フォローとして、塾のない日の学習を欠かさずやるというところを目標に、学習の習慣化を徹底サポートしています。
お子さんによってはすごく時間がかかったりしますが、言い続け、問いかけ続けて待つという感じですね。
また、atama+を使った授業を通して、教室の空間がいかに大切なのかに気づかされました。オンラインでもそれを実現したくて。
2ndスクールオンラインでは、1対1の個人指導のほかに、同じ時間にオンラインでつないで、みんなで家庭学習しましょうねっていうのを立ち上げているところです。それがオンライン自習室「バーチャル学習空間」です。
塾のポリシーに共感する社会人のプロ講師を採用
ー講師の方の採用基準はありますか?
奥田:採用基準をひと言で言うと、MaxC理論に共感してくださる方、ですね。
樋口:社会人のプロ講師には、基本的に塾のポリシーに共感してくださり、教え込まないことをちゃんとできる方を採用しています。
ちなみに、以前雇っていた大学生の講師も皆、このポリシーのもと、授業を受けていた元教え子です。
ー生徒自身の気付きを大切にするために敢えてすべてを教えない、というほかに、心がけていることはりますか?
樋口:集団授業の場合、横の繋がりというか、横の協力がなるべく発生するように心がけています。お互いを助け合ったりしなくても、刺激し合うだけで良いんです。
実際に、理解の早い子が理解が追いついていない子に教えることによって、理解の早い子の勉強にもなるというのはもちろんありますが、そこまで行かなくてもお互いに励まし合い、刺激し合うような関係性や環境になるよう講師が働きかけています。
奥田:atama+を使うクラスでもお互いに他の人の画面を覗き込んで、「これはさぁ」とか言って教え合っていますし、机を密にならない配置にしているのに、ときどき「そこ密だよ!」っていうくらい結構ワイワイガヤガヤやっているんですよね、本当に楽しんでいる空気が教室にあります。
生徒同士を繋ぐための声かけをするときもあれば、生徒同士が勝手に繋がっていく部分もあるので、楽しくなりすぎて脱線しないように間に講師が入って軌道修正したり、入ったばかりの子を敢えて繋いでみたり。常に目配り気配りしています。
樋口:それから「人は成長するんだよ」ということを生徒に伝えるようにしていますね。たとえば、数学者になろうと思ったら才能が必要だと思うんですけど、中学、高校レベルの数学をマスターするのに才能はほとんど関係ないです。誰でもやれば出来る。
「自分はセンスがないから無理なんです」っていう子が多いんですけど、「いやいや数学に才能なんか関係ないでしょ」って言っています。
もっと言うと「勉強に才能なんか関係ないよ」っていう考えを講師が持っていることが大事で、誰でも成長するんだよ、頭の良さも変化するんだよっていうことを伝えていくことが講師の使命だと思っています。
「atama+」を使ったハイブリッド授業を展開
ーカリキュラムにこだわりのポイントはありますか?
奥田:こだわりの1つは、集団授業が昔ながらの昭和の板書の授業ではなく個別最適化、AIの「atama+」を使ったハイブリッド授業ということですね。また弊塾の個人指導は、いわゆる個別指導 生徒2:講師1ではなく、1対1の完全個人指導のみをおこなっています。
2つ目は、塾に行っていない時間をどうしますか?という家庭学習のフォローです。保護者カウンセリング付きという点が特徴です。ちなみに月1回の1対1の保護者カウンセリングは、月謝に含まれています。
カウンセリング以外では、受験や子育てに悩む保護者の方へ、親子の関わり方やMaxC理論について、ブログとTwitterで配信しています。そちらもご覧ください。
▶2ndスクールオンライン 公式ブログ
▶2ndスクールオンライン 公式Twitter
ー料金の目安を教えてください。
奥田:オンラインと通塾で料金が異なりますので、詳細は下記をご覧ください。
【2ndスクールオンライン(オンラインのみ)】
(講師の一例)
講師A:数学講師(担当実績 小4〜高3、社会人)
難関中学・難関高校・難関大学合格実績多数
算数オリンピックファイナリスト指導
講師B:国語講師(担当実績 小1〜高3)
難関中学・難関高校・難関大学合格実績多数
元大手中学受験塾講師
講師C:英語講師(担当実績 小4〜高3、社会人)
難関大学・難関高校・英検1級
合格実績多数
講師D:家庭学習コンサルタント 主に国語・算数、小論文(担当実績 小1〜高3、社会人)
難関中学合格実績 難関大学合格実績
算数オリンピックファイナリスト指導
【2ndスクール南行徳教室(通塾のみ)】
【2ndスクールオンライン/2ndスクール南行徳教室 共通】
オンラインのメリットを言語化して伝えたい
ー今後の展開について教えてください。
奥田:実はオンライン指導実績は長くて、10年ほど前から取り入れています。その中で気づいたことは、オンライン授業は対面授業の代替ではなく、まったく別物だということです。オンラインには、対面には無い良さと機能があり、それをノウハウとして積み上げてきました。
弊塾のオンライン授業において、オンラインのメリットを活かしたものを提供できているんだということをちゃんと言語化して、お客様に伝えられるようにしたいと考えています。
それから、これは他の講師が提案してくれたことなのですが、「リカレント教育」に力を入れていきたいですね。
実際、子育てをすることで自分が学生のときには見ないまま過ごしたものとか、落っことしてしまったものを「なぞり直す」というようなことが起きるんですね。
そこをもうちょっと踏み込んで本格的にやって、たとえば大学卒の方だったら院を目指してみるとか、そういうことも夢として膨らみますよね。
樋口:昔、60代くらいの方が看護系の道に進みたいから中学の理科を学び直します、と通われていたことがありました。また、高卒認定試験を受けるために、年齢的には大学生の子が通っていたりと、そういう方たちに対応したことは過去に何度かあります。人はいつでも学び直すことができますので、幅広い世代の方へ学習機会の提供をしていきたいですね。
ー最後に読者の方に向けて、ひと言メッセージをお願いします。
奥田:塾によってカラーが違いますし、いろんなタイプの講師がいます。オンラインだったら、それこそ全国、世界中に選択肢がありますし、対面でも弊塾の周りにもいくつか塾があります。いろんな塾を体験したうえで通塾先を決められるのが一番良いと思っています。
塾の良さのうち、言語化できない部分を感じ取っていただくには、教室で授業を体験されるのがよいと思いますし、それこそ「子どもが主役!」じゃないですけど、一番はお子さんが「ここに通ってみたい!」と思われることが大切です。
二番目はやはり費用を出してくださる保護者の方が、この塾は悪くないな、いいなと納得されることです。それがお子様の学びのために必要な環境だと思っています。
樋口:体験授業を受けたからといって強引に勧誘することはありませんし、体験を受けられたその日に「入会します!」とおっしゃる方にも、まずは一旦お家に戻って考えてみてください、とお伝えしています。
弊塾にご興味を持たれましたら、まずは気軽にお問い合わせください。南行徳教室のお近くの方は、どうぞお立ち寄りください。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました。
■取材協力:2ndスクールオンライン