企画、運営、提案はすべて現役の大学生がおこない、大学生のアイデアを形にした授業を展開する塾があるのをご存じでしょうか。
今回は、小学生向けのオンライン塾「STUDY ACADEMIA(スタディアカデミア)」運営リーダーの田中 洸太さんにお話を伺いました。
同塾では、“学校では教えられない授業”や“勉強がもっと楽しくなる授業”を提供。
子どもたちが夢中になって学ぶコンテンツの魅力を、ぜひご一読ください。
大学生のアイデアを形にした小学生向けのオンライン塾とは
ー本日はよろしくお願いします。まずは「STUDY ACADEMIA」がどのような塾なのか、強みもあわせて教えてください。
田中 洸太さん(以下、田中):「STUDY ACADEMIA」は、小学生向けのオンライン塾です。
大学生のアイデアを形にした授業を展開しており、企画や運営、提案はすべて現役の大学生がおこなっているんですよ。
当塾の理念は3つあり、1つ目が「子どもたちの好奇心を掻き立てる学びの提供」。
2つ目が、「子どもたちの明るい未来の創造」。
そして3つ目が、「若い世代と学び合うことでこれからの社会を自分たちで描く」です。
日本の現状を大人だけに任せっきりにして他責にするのではなく、自分たちで学び、未来を思い描いていこうというビジョンになっています。
私たちは大学生なのですが、小学生のうちに知ることができたらよかったな、と思うことを今の小学生に教えてあげたいと考えているんです。
たとえば、タイピングの練習をしたり、漢字の覚えやすい方法を教えたりしています。
私が小学生のときは、漢字ドリルで間違えたら3回赤ペンで書くなどしていましたが、だいたい一週間後に覚えているかといわれたら覚えていないんですよね。
だから漢字は形として覚えるのではなく、漢字一つひとつの意味を捉えることでしっかり覚えられる指導をしています。
当塾の強みは、講師が大学生で比較的小学生と年齢が近い点です。
保護者の方からの声でよくあるのが、親が勉強を教えても喧嘩になるだけ、というもの。子どもも頑固になってしまう面があるので、私たちは先生って呼ばせないようにしているんですよ。
そのため、講師と生徒の距離間も近く、友だちのように気軽に話しかけたり質問しやすかったりする環境がつくれているかなと思います。
ちなみに私の場合は、洸太さんと呼ばれていますが、子どもたちのテンションが高くなってくると結構呼び捨てになることもあって、少し大きいお兄ちゃんみたいな感覚なのかな、と感じていますね(笑)
ほかにも、学校では教えられない授業や勉強がもっと楽しくなる授業をオンラインで提供している点も強みです。
3月からスタートした、思考力を磨く授業では、学校の授業だったら科目の付けようがない、世の中の「なぜだろう?」を考える内容になっています。
たとえば、そこら辺に落ちている石ころはどうやってできたのだろう、なんでこの形になったのだろう、といったことを小学生に問い、思考力を養います。
あとは、私たちが就活でおこなった自己分析がとてもよい経験になったので、小学生にも簡単に自己分析してもらい自分について知ってもらうこともしています。
当塾は完全オンラインでおこなっているので、保護者の方の送り迎えの必要もなく、家事をおこないながら子どもを授業に集中させることができておすすめです。
ー講師の方の採用基準はありますか?
田中:採用基準としては、夢が明確にある方、将来像がしっかりある方、継続力がある方かどうかは見ていますね。
あと、コミュニケーション能力も必要ですが、ただお喋りというだけでなくて、きちんと話を聞けるとか、2、3いって10理解できるとかがないと小学生相手だと厳しいかなと感じているので、それは結構重要視しています。
月額定額制3,000円で学校では教えてもらえないコンテンツが受け放題
ークラスについて詳しく教えてください。
田中:当塾では、生徒がワクワクするような面白いネーミングのさまざまなクラスをご用意しています。
まず、「スタアカニュース!の時間です。」は、子どもたちと一緒に、時事ニュースについて話し合う授業です。
最近だと、オリンピックはなんのためにやっているのか、オリンピックマークの5つの輪っかの意味、この色にも意味があるのか?など、アクティブラーニングのように子どもたちが意見を出し合って進行します。
次回は、おそらくウクライナ情勢の話を小学生でも分かるように噛み砕いて解説して、みんながどう思うかを話してもらおうかなと考えています。
次に、「“かしこいね〜!”って言われたい!」は、本を楽しく読む方法、本を読むといいことを分かりやすく教える授業です。
国語に近いですが、小説や説明文、漫画などの本を読んでもらい、伏線のはり方を学び、今までとは違う本の面白さに気づけます。
読んだことのある本でも、違う読み方、違う捉え方ができて面白かったという声をいただいていますね。
ちなみに私のおすすめは「理科ってすごいよ」で、こちらは基本的に生徒からのリクエストに応える授業になっています。
当塾には理系の大学生もいるので、身近な現象について小学生でも分かるように説明していくのですが、たとえば、小学生からふいに出た「なんで雨って降るの?」の一言で、雨が降るメカニズムをゼロから説明することもあります。
あとは理科でよく使う試験管やフラスコの色が変わる実験も、実際どういう名前の元素があって、どうなると色が変わるか、逆にこれとこれを混ぜちゃいけない、なんで混ぜちゃいけないのかを説明するんですよ。
そのほかに、「インターネットのつかいかた」も人気の授業です。
タイピングの指のポジションのあて方を教えて実際にタイピングゲームをしてもらったり、ネットリテラシーについてみんなと一緒に考えたりします。
SNSは便利だけれど気を付けなくてはいけないし、危険性が潜んでいることをきちんと伝えます。
また、最近YouTubeを見る小学生が非常に多く、アンチコメントや誹謗中傷を小学生もしている現状があるので、公開していい内容、個人情報の問題、フェイクニュースなどをしっかり教えていますね。
ー料金について教えてください。
田中:料金に関しましては、体験含め、月額定額制3,000円のサブスクリプション型になっています。
そのため、授業のコマ数をたくさん取ってもらえたら結構お得ではないでしょうか。
また、入会金や解約金も一切なく、支払いサイクルも明確です。
一般的な塾だと、月の途中で入塾する場合、日割り計算になったり、逆に日割り計算できずに月謝を丸々取られたりすることが多いのですが、当塾では2月25日に入ったら3月25日まで会員の権限があり、分かりやすく設定しました。
授業を欠席した場合は、録画したものをお渡しできます。
もちろん推奨しているのはリアルタイムの受講ですが、録画したものもあとから見られるようにはしていますね。
海外の授業も展開中!将来に繋がる学びと出会いを届ける
ー今後の展開について教えてください。
田中:現在、チェルシーの日本語学校と連携して、現地の日本の大学生が日本語を使い、授業をおこなっています。
たとえば、生まれも育ちもイギリスの日本人の子が日本語を勉強したいとか、両親が日本と海外の方で日本語を勉強したい子などが集まっていて、結構面白いと評判です。
これからはチェルシーだけでなく、さまざまな国に展開していけたらいいなと考えていますね。
あとは、現状だと小学生の興味をひく授業ばかりおこなっているのですが、ほかにも計算や漢字に特化した授業、学習要素が強めに入った授業も展開していこうかなと予定しています。
ー最後に読者の方に向けてメッセージをお願いします。
田中:本来だったら出会うはずのない子どもたち同士が、オンラインだからこそ出会い、お互い違う方言で喋り合っていて、みなさん授業を本当に楽しく受けています。
全国に友だちができる感覚で、無料体験授業に遊びに来ていただけたら嬉しいです。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました。
■取材協力:STUDY ACADEMIA