「足が速かったら…」と願うお子さんは多いでしょう。運動神経が悪いからと諦めてしまっていませんか?
正しいトレーニングをおこなえば、足は速くなります!
今回は、子どもたちの足を速くするトレーニングを「キャスクスピードトレーニング」を運営するNPO法人「スポーツエクスパンド」代表理事の長谷川 憲司さんにお話を伺いました。
少しでも子どもが速く走れるようにしてあげたいと思う方は、ぜひご一読ください!
地域の子どもたちがスポーツに触れる機会を増やしたい
―本日はよろしくお願いいたします。まず、「スポーツエクスパンド」がどのような団体なのか、教えてください。
長谷川 憲司さん(以下、長谷川):「スポーツエクスパンド」は、埼玉を拠点に“足を速くするためのスピードトレーニングスクール” “サッカースクール” “サッカークラブ”を運営する非営利のスポーツクラブです。
私自身、アメリカに10年ほど住んでいまして、その頃からサッカークラブを運営していました。日本人中心のクラブでしたが、フィジカル能力、足の速さ、アジリティの能力は、アメリカ人と比べてどうなんだろうと、その差を感じる場面があり“SAQ”というテーマにぶつかりました。
SAQとはSpeed(スピード)・
Agility(アジリティ)・Quickness(クイックネス)の頭文字を取ったもので、このSAQを掘り下げていくと、必要なのは「スピードトレーニング」だという所に繋がったんです。
今後そういったスクールをやったら面白いだろうなという想いを抱きながら、2005年に日本に帰国。そして帰国後は有限会社を起業し、サッカーを英語で教えるスクールと、サッカーのプライベートレッスンをおこなう「エクセレント・フィート」を立ち上げました。
そして2008年に、子どもたちの足を速くするための「キャスクスピードトレーニング」を、今もスーパーバイザーを務めている和田英治と始めました。
私が現場と運営、和田が現場とバックグラウンドと役割を分担しながら、運営をおこなっています。バックグラウンドというのは、いわゆる医学的な観点ですね。
和田は東京大学大学院の修士・博士課程を修了し、筋疾患、筋生理学やジュニアに対するフィジカルトレーニング学を専門としていますので、彼が子どもたちの体の向上を考えたトレーニングを組み立ててくれています。
こういった一連の活動のなかで、“地域の子どもたちにスポーツをもっとたくさんやってもらいたい”という気持ちが強くなり、2013年にNPO法人という形になりました。
現在は、「キャスクスピードトレーニングスクール」「エクセレントフィートサッカースクール」「エクセレントフィートFC」の3つの事業で成り立っています。
CASQが表す4つの基本テーマ
ー「キャスクスピードトレーニング」について、詳しく教えてください。
長谷川:スクールの英語表記は「CASQ Speed Training School」。「CASQ」はCoodination/調整力・Agility/敏捷性・Speed/トップスピード・Quickness/素早さの頭文字を取ったものです。
小学生・中学生を対象に、この4つを基本テーマとして、足を速くするトレーニングをおこなっています。
野球、サッカー、ラグビーなどの球技をやっているお子さんが多く通ってくれていますね。
それぞれのチームで活動するのにスピード、アジリティ、切り返しの速さといったところを改善したい、向上させたいと考えるお子さん、親御さんが多いということでしょう。
週1回1時間のトレーニングですが、そこで真剣に自分を追い込むことで、結果が出ているお子さんがたくさんいます。
実際、所属しているスポーツチームの監督・コーチから、子どもたちが「足が速くなったね」「動きが変わったな」と言われることがよくあります。
同じチームの保護者の方から、「なぜあんなに動きが変わったの?」と聞かれることも多いようです。
少し前にスクール生を対象としたアンケートを実施したところ、400名ほどの方が回答してくださいました。
もちろん、なかにはもともと運動が苦手だというお子さんもいます。しかし、嬉しいことに「運動が苦手だったけれど、少しずつ足が少し速くなってきました」というフィードバックを多くいただきましたよ。
子どもたちはトレーニングの成果を体感することで、自信に繋がります。その自信は子どものモチベーションに繋がり、さらには活躍へと繋がっていくでしょう。
子どもたちがトレーニングを通じて「自信」をつけることはとても大事です。
だから、現場の指導者がしっかり集中したトレーニングや雰囲気づくりをおこない、子どもたち本気で、真剣にトレーニングをおこなえるようにしています。
一生懸命トレーニングすることで、子どもたちの表情も自然と変わってくるんですよ。
それから、今は小学校ではあまり競争をさせない、順位づけをしない、そういう時代になってきてしまっているようですが、子どもたちは本来、競争することが大好き。
キャスクのトレーニングでは、何度も何度も競争をさせます。何度も競争が起きるので、一回負けてもまたすぐ次の番が回ってきます。そうやって競争する回数が多いと、子どもたちの表情がどんどん変わり、本気でやってくれます。
「競争させる」ということも、重要なポイントだとおわかりいただけるでしょう。
適切なトレーニングで「足は速くなる!」
―今後開催予定のイベントや告知があれば教えてください。
長谷川:現在、埼玉、東京、千葉、神奈川を中心にスクールを展開していますが、この春には印西校、茂原校、つくば校など続々と新規開校します。
無料体験レッスンは随時開催していますので、ぜひ体験にお越しください。
ホームページの「無料体験はこちらから!」から、ご希望の会場を選択し、「体験申込み専用LINE」QRコードを追加登録し必要事項を記入のうえ、LINEを送信してください。事務局より体験のご案内をさせていただきます。
―最後に読者の方へ向けてのメッセージをお願いいたします。
長谷川:「足が速くなりたい!」というのは、多くの子どもたちが願うことでしょう。子どもの運動能力が改善、向上できる環境は、すべて親御さんの判断ひとつによるんですよ。
子どもたちが生活している世界というのはとても狭く、いろいろな情報があると言っても、小学生・中学生が、「こんなスクールがあるから行かせて欲しいと」はなかなかなりません。
やはりそこは親御さんがリサーチをして、お子さんをスクールに入れるなど、親御さんの力がすべてだと思うんです。
なかには、親御さんご自身が運動が苦手だったから、うちの子どもも運動が苦手だと決めつけてしまっている方もいます。
親御さんが、「うちの子は運動はダメだ」と決めつけた瞬間に、その部分の改善・向上は難しくなってしまいますよね。
子どもの「足が速くなりたい!」という気持ちは、実現不可能な願いではありません。正しいトレーニングをおこないさえすれば、足は速くなります!
ぜひ、私たちの子どもを本気にさせる熱い指導を経験し、「足は速くなるんだ!」ということを体感してください。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました!
■取材協力:NPO法人スポーツエクスパンド