最近、「eスポーツ」と「将棋」が気になっている方はいませんか?どちらも人気が高まっていますよね。
「リアルタイムバトル将棋」はその二つが合体した将棋のeスポーツゲームです。今回は、販売元である株式会社シルバースタージャパン営業広報部の岩田 大樹さんにお話を伺いました。
「将棋」「eスポーツ」に興味のある方は、ぜひご一読ください!
子どもから大人まで挑戦できる“eスポーツ”将棋ゲーム
―本日はよろしくお願いいたします。まず、「リアルタイムバトル将棋」についてお聞かせください。
岩田 大樹さん(以下、岩田):「リアルタイムバトル将棋」は、2019年に弊社より発売されたダウンロード版の将棋ゲームです。
ゲームの見た目やルールは通常の将棋(本将棋)と同じですが、1点だけ異なる点があります。
本将棋ではターン制といって先手と後手が交互に指しますが、リアルタイムバトル将棋はそのターン制をなくし、よーいドンでお互い好きなように指し合うことができるゲームになっています。
もちろん何の制限もなく、それぞれが自由勝手に駒を動かしてしまいますと、ゲームとして成り立たなくなってしまいますので、一度動かした駒は、その種類によって一定時間動けない時間「クールタイム」を設けています。
本将棋で強い駒、飛車や角といった大駒、金や銀といった小駒は一度動かすと、もう一度動かすのに6秒かかるのに対して、歩や王は、3秒で動けるようになっています。
このようなルールにすることで、高速でおこなわれる頭脳戦が見どころのゲームとなりました。
弊社シルバースタージャパンは、もともと将棋や囲碁といったテーブルゲームのソフトを多数制作していました。
世の中で、“eスポーツ”が盛り上がりを見せているなか、自分たちには関係がないだろうな。関わることはないだろうなと指をくわえていたのですが…。
「リアルタイムバトル将棋は、将棋のeスポーツですね!」といった声をいただいたんです。その声をきっかけに、弊社といたしましても、このゲームを将棋のeスポーツとして皆さんに遊んでいただけるような活動や大会を開催するようになりました。
今ではお子さんから大人の方まで幅広く遊んでいただいており、日本eスポーツ連合様の公認タイトルにもなりました。
公認となったことで、「プロプレイヤー」を任命することができます。
リアルタイムバトル将棋のプロプレイヤーは現在4名いますが、そのうちの2人が中学生なんですよ。しかも1人は小学生のときに初めて大会に出場して、並み居る大人を倒して優勝し賞金を手にしています。
また4名のうちの1人は、弊社に社員として所属しているプロ棋士の星野良生五段ですが、リアルタイムバトル将棋では、じつは中学生2人の方が星野よりも強いんですよ。
年齢層としては本当に幅広いですし、子どもにでもチャンスはある魅力的なeスポーツゲームだと言えるでしょう。
タイトル戦「銀星戦」を開催!
―今後開催予定のイベントがあれば教えてください。
岩田:本将棋に竜王戦や名人戦といったタイトル戦があるように、私たちもそういったものを積極的におこなっていこうと昨年10月に第1回のタイトル戦「電棋戦」を開催しました。
そこで、プロプレイヤーが4人誕生しましたが、 3月27日には2つ目のタイトル戦となる「銀星戦」を開催いたします。
名前の通り、シルバースタージャパンの主催する大会で、岐阜県にある弊社の多目的ホールが会場となります。
このタイトル戦に向けて、昨年8月から12月まで各地で大会の予選を開催していました。
予選大会の上位4名を岐阜にお招きし、午前中におこなう「プロe棋士選抜大会」上位2名に新たなプロプレイヤー、プロe棋士になっていただきます。
そして、同日の午後、新たに誕生した2名のプロe棋士と、もともといた4名、計6名で賞金総額100万円のタイトル戦を開催いたします。これが「銀星戦」になります。
地元のテレビ局がスポンサーになってくださっていて、当日ほぼ1日放送していただく予定です。
ただし、それですと一部の地域の方にしかご覧いただくことができませんので、同じものをYouTubeでも配信いたします。ぜひライブで観ていただければと思います。
弊社所属のプロe棋士 星野の「サラリーマン棋士 星野良生チャンネル」にアップされる予定です。
基本無料で楽しめるPC版
―最後に読者へ向けてのメッセージをお願いします。
岩田:今、一般的にも「将棋」と「eスポーツ」、どちらも非常に盛り上がりを見せていて、比較的年齢層の低いお子さんでも楽しんでいただいていると思います。
「リアルタイムバトル将棋」は、まさにその2つが合体したeスポーツゲームです。
任天堂Switchのほかに、パソコンのSteamというPCゲームのプラットフォームでも配信しています。
基本プレイは無料でお遊びいただけますので、気になった方はパソコンでぜひ遊んでいただければと思います。
そして、新たなプロe棋士を目指していただければ嬉しいです。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。
■取材協力:シルバースタージャパン