NPO法人海岸クラブでは、アクティビティを通じて海のすばらしさを体感してもらいたいという想いから、さまざまな取り組みをしています。
小さな子どもから日常に疲れてリフレッシュを目的に足を運ばれる大人までさまざま。
今回は、代表の眞壁 克昌さんに活動への想いを伺いました。
綺麗な海を守りながら、子どもにたくさんの学びをさせたいとお考えの方はぜひご一読ください。
2歳から参加可能な無料アクテビティ
ー本日はよろしくお願いいたします。まず、「NPO法人海岸クラブ」の活動内容について教えてください。
真壁克昌さん(以下、真壁):「NPO法人海岸クラブ」は、海洋スポーツによる青少年の健全育成、生涯楽しめるスポーツとしての普及・振興に努め、海岸を取巻く地域の振興支援を目的としています。
主には、海で遊ぶ文化の継承を目的としていますが、2歳以上から無料で参加可能なさまざまな活動を展開しているんですよ。
「綺麗な海をいつまでも小さい子どもたちに残していこう」という想いから活動を始めてから、今年で19年目になりますね。
ボランティアの方の年齢もさまざまですが、
広大な海や自然に囲まれて過ごしているせいか、高齢者のみなさんにも元気に活躍いただいています。
冬の陸では凧上げをしたり、シャボン玉をつくったり、海ではサーフィンやSUP(スタンドアップパドルボード)、 カヌー遊びをおこなっているんです。
海岸で遊んでいると、子どもたちはさまざまなことに興味を持ち出すので、砂を堀りだしてヤドカリをみつける子どももいれば、綺麗な貝殻を見つけたと喜んでいる子どももいて、そこはある程度自由に過ごしてもらっています。
こうした自然のなかで親子で過ごすことが増えると、子どもの情緒が安定して育つとも考えられています。
自然の中で子どもと一緒に遊ぶことで、大人のみなさんにも元気になってもらいたいという狙いがあります。
もう一つの活動としては、「水難救済会」に所属しているので、逗子水難救助をする「逗子所」を運営しています。
これは、SUPやウインドサーフィンで風に流された時、モーターボートで助けに行くことができるので参加者の皆さんからも「安心できる」と好評のお声をいただいていますね。
海遊びからつながる“交流の輪”
ー「NPO法人海岸クラブ」ならではの強みを教えてください。
真壁:開催するプロに参加してもらっているので、天候などその日の状況によって予定していたアクテビティが実行できなくても、代替するアクテビティを提案できるのは、強みではないでしょうか。
寒すぎて海に入れない1月ごろには、無料で餅つき大会をして楽しんでもらっています。
この活動を通して友達になった子どもたちは、その先も関係性が続いていくケースが多いようです。
というのも、ついこの前まで小学生だった子どもたちが、いつの間にか家庭をもつようになり、今度はその子どもが新しい参加者になるなんていうこともあるんですよ。
子どもたちの成長を、長く見守ることができるので私たちもとても嬉しく思っています。
また、もう一つの活動として「ビーチクラブ」では、要望があれば、学校のプールや体育館などを使って、サーフィンでの立ち方など、子どもたちのバランス力・体幹を鍛える講座を100~200人規模で実施しています。
海で育む子どもたちの未来
―最後に、読者に向けてメッセージをお願いいたします。
真壁:広大な自然のなかで大きく深呼吸し、気持ちをリフレッシュすることだけでなく、友達つくることもできますし、どんな方にとってもよい環境だと思っています。
なかには、日常に疲れて一人で黙々と来る人もいますが、ボランティアのみなさんは、どの方も優しい方ばかりで、帰る頃には穏やかな顔をされている方が多いんですよね。
まずは、一度来てみてください。皆さんにお会いできることを心待ちにしています。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました!
■取材協力:NPO法人海岸クラブ