「平成館」を取材!礼儀作法を重視し、心身共に強くなる指導とは?

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子どもには、精神的にも肉体的にも逞しく育って欲しいと願う親は多いでしょう。

今回は、福岡県大牟田市で幼児から大人まで、クラス別の稽古をおこなう空手道場「平成館」の師範代 中島 彬貴さんにお話を伺いました。

子どもには、人の痛みがわかる心優しい子になって欲しい、自分に負けない強い精神をもって欲しいと考える方は、ぜひご一読ください!

  1. 一人ひとりにあった稽古メニューを提供
  2. 世界大会準優勝経験をもつ現役選手が直接指導
  3. ボランティア活動も大切に

一人ひとりにあった稽古メニューを提供

平成館

ー本日はよろしくお願いいたします。まず、「平成館」についてお聞かせください。

中島 彬貴さん(以下、中島):
平成館は福岡県大牟田市近辺で唯一、幼児・小学生・一般(大人)・強化の4クラスで稽古をおこなっている空手道場です。

クラス別指導の一番のメリットは、一人ひとりに目を配ることができるので、適格なアドバイスや体力に合わせた稽古メニューを組むことができること。体力や運動神経に自信のないお子さんでも、運動能力に合わせた指導をおこなっています。

週1回から稽古をすることが可能ですので、塾やサッカーなど複数の習い事と両立して空手を頑張り大会で入賞する生徒もいますよ。

幼稚園児から小学2年生ぐらいまでが対象の「幼児クラス」と「小学生クラス」では、大きな声で挨拶をすることや、脱いだ服を畳むなどの基本的な礼節ができることに重点をおいて指導しています。

幼児というのは、大人と違い、身体のバランスが不安定であったり、集中力がなかったりと発達段階です。

そのため、指導をおこなうなかで、私の知識や経験不足を感じることがあり、「幼児体育指導者検定1級」を取得しました。

これは、幼児に「楽しく」「分かりやすく」「安全」に運動指導をおこなうための資格です。

この資格を取得することで幼児期に合った練習方法や飽きさせずに集中できるような稽古内容にすることができました。

それから、平成館では、“集中して人の話を聞くこと”や“静かに待つこと”など、ご家庭ではなかなか教えられないことも指導していますよ。

小学生クラスでは、高学年になると、みんなの前で号令をかけたり、下級生をまとめたりするなど、先輩としての役割を与えて、リーダーシップをとれるようにしています。

空手を習うことで、長期的にはバランス感覚や柔軟性など基本的な運動能力や心肺機能を向上させることができるでしょう。

世界大会準優勝経験をもつ現役選手が直接指導

平成館

―指導する際、とくに気をつけている点を教えてください。

中島:
まず、私と空手との関りをお話させていただきますと、私は5歳から兄と弟と一緒に空手をはじめました。「自分のことは自分で守れるような子どもになって欲しい」との両親の願いからです。

幼少期は弟や妹にお菓子を取られて泣いていたり、小学生になっても、休み時間に外で遊ぶ同級生たちの輪に入ることができず、図書館で一人読書をしたりしているような内気な子どもでした。

そんななか、小学3年生のときに、空手の大会で3位に入賞することができました。それまでは一回戦や二回戦で負け続けていた私でしたが、3位に入賞したことで自分に自信を持つことができ、次第に友だちも増えていったんです。

大人になってからは、世界大会で準優勝することもできました。

このような経験から、今教えている
幼児や小学生の生徒にも「成功体験」を積んで、自分に自信を持って生きていけるようになってもらいたいと思い、指導をしています。

もうひとつ気を付けている点は「
徹底した安全対策」。空手は競技の性質上、実際に相手を蹴ったり、叩いたりするためケガのリスクがつきものです。

「稽古中は生徒の命を預かっている」という考えから、安全対策は指導者の責務だと考えています。

とくに幼児から指導をおこなっているため、安全を第一に事故やけがの対策に最善を尽くしています。

体育館で稽古をする場合には、他道場ではあまり使用していない試合用のセーフティマットを敷くことにより、転倒した際のケガの予防になり足、腰の負担も軽減されるんですよ。

試合形式の練習をする際は、安全のため防具を着用し、頭部へのダメージを最小化するためヘッドギアをつける。

このように、常にケガや事故のリスクを低くすることはもちろんですが、指導者が適切な対処ができるように知識や技術を習得しておくのも当然のことだと考えています。

そのため、師範代は普通救命の講師資格である「
応急手当普及員」を取得し、万が一の事故やけがにもしっかり対応できる体制を整えています。

「平成館」では、小さな子どもでも、楽しみながら、強くなることができそうですね。

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ボランティア活動も大切に

平成館

ー平成館が「空手」以外にも力を入れてることを教えてください。

中島:
平成館では空手の稽古で培ったものを道場内だけでは終わらせずに、なんらかの形で社会に還元したいと、ボランティア活動にも力を入れています。

主な活動は、老人ホームへの慰問・ごみ拾い・自然災害復興支援・エコキャップ運動。

エコキャップ運動とは、集めた使用済みのペットボトルのキャップを洗浄し、色分けをして、溶かし、植物を栽培するプランターにリサイクルし、そのプランターを売ることで発生した利益を発展途上国のために寄付をする活動です。

じつはこのエコキャップ運動には個人的に特別な思いがあります。

学生時代に国際ボランティアとしてフィリピンへ行った際に、エコキャップ運動の支援先の地域を訪れました。そこでは学校に行きたくも行けない子どもたちや、生活費のために犯罪に手を染めてしまう人々の現状などを目の当たりにしました。

私たちが普段ごみとして捨てているものでも、リサイクルすることで、このような人々の生活が豊かになることに感銘を受けたんです。

私は、このような経験を生徒たちに伝え、活動に参加してもらうことで学校の授業では学ぶことのできないものを学んで欲しいと願っています。

人それぞれ感じ方は違うと思いますが、ボランティア活動を通じて人のために行動できる優しい心を育んでくれると嬉しいですね。

―最後に、読者へ向けてメッセージをお願いします。

中島:
最近では、学校などでのいじめが度々問題視されていますが、一人ひとりが他者を思いやることで解決していけるのではないかと考えています。

空手は試合の稽古をする際は、撃たれたり、蹴られたりしますが、そのなかで身をもって人の痛みを知ることができます。

その過程で心身ともに強くなっていき、他人のことを思いやることができるようになるでしょう。

実際に保護者の方からは「空手をはじめて兄弟に優しくなった」や「学校でいじめられなくなった」などの声もいただいています。

もしかしたら、空手道場には怖い先生がいて、厳しい稽古をおこなうといったお堅いイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

平成館では和気あいあいと楽しく稽古できる環境づくりをおこなっています。

保護者会やお茶当番、会計管理、写真や動画撮影係といった当番制など、保護者の方の負担は一切ございません。

行事や遠征、合同稽古などの参加は自由ですし、その際は基本的には各家庭での送迎をお願いしています。交代で自家用車を出していただくこともありません。

平成館では、練習の雰囲気や入門後の不安を少なくするために、無料体験を随時実施しています。
基本的には4歳からですが、4歳以下の方も指導員にご相談ください。

「百聞は一見に如かず」ですので、ご興味のある方はぜひ一度、足を運んでいただきたいです。体験に来られた際に入門を強要するなどはいたしませんので、ご安心ください。
もちろん見学だけでも大歓迎です!ぜひご連絡ください。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました!


取材協力:実戦空手 己道 平成館

島田 佳代子
この記事を執筆した執筆者
島田 佳代子

テラコヤプラス by Ameba 執筆者

幼少期よりピアノ、水泳、硬筆、英会話などを習う。中学受験をして英語教育に力を入れる中高一貫の女子校へ進学。その後、都内の短大を経てイギリスへ留学。マンチェスター市内のカレッジで観光・旅行学を学びながら、執筆活動を開始し、スポーツ、旅行、ビジネス、教育など幅広い分野で執筆経験がある。2021年9月から「テラコヤプラス by Ameba」にてライターとして従事し、保護者やお子さまに興味をもっていただける記事づくりを目指しています。