子どもは皆それぞれにうちに秘めた思いや考えがありますが、必ずしもそれを外に出すのが得意な子どもばかりではありません。自己表現がうまくできないと、学校だけでなく社会に出てからも苦労する場面があるでしょう。
NPO法人FIELD CREATEが運営している「KIZUNA DANCE ACADEMY」では、プロのダンサーを目指すだけではなく、子どもに楽しく表現力をつけてもらうための指導をおこなっています。
今回は、代表の平沼 健さんにお話を伺いました。
子どもに自己表現をおこなう力や自信をつけて欲しいと願う保護者の方、必見です。
一人ひとりの成長に合わせた指導で楽しく学べる
ー本日はよろしくお願いいたします。まずは「KIZUNA DANCE ACADEMY」の活動内容について教えてください。
平沼 健さん(以下、平沼):NPO法人 FIELD CREATEは、主にスポーツに関わる運動能力や脳力の向上を目的に、子どもから大人までの健全な体作りと将来社会で活躍できる人材の育成を目指すため2017年に設立された団体です。
「KIZUNA DANCE ACADEMY」はその活動の一環であり、月島・晴海・勝どきエリアで子どもを対象にしたダンスレッスンをおこなっています。
対象年齢は3歳~中学生までと幅広く、長く続けられるのも特徴ですね。
ダンスといえば2012年から学校の必修科目にダンスが組み込まれているのに対し、ダンス経験のある先生が少ない事が課題であり、そのため子どもによっては苦手意識や自信を無くしてしまう科目の1つになり、楽しい学校生活の弊害になる可能性を危惧しています。
あらかじめレッスンを受けておくことで、自信を持って授業に臨むことができるのは、KIZUNA DANCE ACADEMYに通う1つのメリットです。
ただ、ダンスの上達させることは、当スクールに通うメリットの1つに過ぎません。それよりも、自己表現力がつくのがより大きなメリットだと考えています。
なかには、自己表現が苦手な子どももいますよね。でも、自己表現がうまくできないと、学校で馴染めなかったり、友達がうまく作れなかったりすることもあり、社会に出てからも苦労する場面があるのではないでしょうか。
こうした課題を乗り越えるべく、KIZUNA DANCE ACADEMYでダンスを習うことで、言葉や文字以外の自己表現が身につきます。また、ダンスがうまくなることで「自信」がつき、前向きかつ積極的に生き抜く力を身につけることも期待できます。
単に踊りがうまくなるだけでなく、ダンスを通して社会に出てからも役に立つ力を身につけてもらいたいというのが、私たちの願いです。
このような目的のため、他のダンススクールのようにプロを目指してしごくよりも、子ども一人ひとりに合わせて成長をサポートするようなシステムを採用しています。
良い意味で最初のハードルが低くなるように、「誰でも気軽に楽しく真剣に踊れるように」をモットーにダンスを基礎から学べる環境です。
たとえば、発表会で踊る振り付けについても、先生が勝手に振り付けを決めて押しつけることはせず、子どもたちに「どういう振り付けが良い?」と聞いた上で構成しています。
大人の顔色をうかがいながら踊るのではなく、自主性を大事に子どもが思いっきり楽しく踊って夢中になるようにしているのです。
もちろん指導はプロの先生がおこなっており、基礎から丁寧に指導しています。先生の「振替制度」があるのもKIZUNA DANCE ACADEMYの特徴でして、別のジャンルの先生はもちろん、同じジャンルの違う先生の指導を受けることも可能ですよ。
これにより、ある先生のレッスンでつまずいていても違う先生のレッスンで克服するきっかけができたり、違うジャンルのダンスに違う楽しみを見つけたり、より自信がついたりといった効果が生まれます。
KIZUNA DANCE ACADEMYにはHIPHOPをはじめさまざまなジャンルのダンスを習う事が出来るので、子どもたちにはジャンルに縛られることなく可能性を探って欲しいですね。
規模を拡大した発表会を計画中
ーレッスンスケジュールや料金について教えてください。
平沼:レッスンは、月曜日から金曜日でHIPHOPを中心にJ-POPやGirlsHIPHOP、チアダンスなど曜日によって様々なジャンルがあります。
時間は共通で、3歳から年長のキンダーが15:00~15:50、年長から小学3年生のジュニアが16:00~17:00、小学3年生から中学生までのアドバンスが18:30~20:00となっています。
料金は、通う日数や年齢によって異なりますが、6,600円(税込)~受講可能です。入会金や年会費もありますので、詳しくは公式HPもしくはお問い合わせください。
ー今後開催するイベントがありましたら教えてください。
平沼:まず、興味がある方のための無料体験は随時受け付けています。希望される方はホームページからお問い合わせいただき、日程などをご相談させてください。
イベントについては、発表会を年1回開催しています。一昨年は新型コロナウイルスの影響でできませんでしたが、昨年は開催することができました。
前回は発表会ではなく「クリスマス会」という名目でおこないましたが、次回は、夏頃、より大きな会場での開催を計画中です。
子どもの習いごとには保護者の興味が大切
ー最後に読者に向けてメッセージをお願いします。
平沼:子どもが習いごとを楽しく続けるには、保護者のみなさんご自身が、その習いごとに興味を持っているかどうかが重要だと考えています。
たとえ子どもが楽しくレッスンを受けられても、お家に帰ってから保護者のみなさんに報告したとき、聞き流されてしまうのと、保護者のみなさんご自身が興味を持ってレッスンの内容を聞いてくれるのとでは異なり、子どものモチベーションの変化に大きく影響します。
そこで、KIZUNA DANCE ACADEMYでは、ほかでは見られない取り組みとして、アプリでレッスンの動画を毎回保護者のみなさんにお送りしています。
子どもと一緒に動画を見ていただき、一緒にレッスンの風景を見ることで、保護者の方もダンスに興味を持ってもらいたいですね。
ダンスに限らず子どもの習いごとにぜひ保護者の方も興味を持っていただき、できれば一緒に楽しんではいかがでしょうか。
KIZUNA DANCE ACADEMYならきっと子どもだけでなく保護者もダンスに興味を持つことができ、一緒に楽しめますよ。
ー本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。
■取材協力:NPO法人FIELD CREATE(KIZUNA DANCE ACADEMY)