グローバル化が進む現在、英語力だけでなく自分の意見を人前ではっきりといえる力が求められます。
しかしながら、一般的に日本人はどちらも苦手であることが多いのが現実ではないでしょうか。
福岡市博多区にある「ことばの森 スクール」は、グローバルに活躍できる人材の卵を育てることを目的としたプリスクール(英語保育)。英語教育はもちろん、自主性や積極性を育てるための取り組みを数多くおこなっています。
今回は「ことばの森」園長の田中 麻美子さんにお話を伺いました。
子どもの可能性を広げてあげたいと考える保護者の方はぜひご覧ください。
英語力に加えて自主性や積極性が育つプリスクール
ー本日はよろしくお願いします。まずは「ことばの森 スクール」の概要について教えてください。
田中 麻美子さん(以下、田中):「ことばの森 スクール」は、福岡市博多区にあるプリスクール・子ども英会話スクールです。
1歳から6歳までの子どもを対象に、100%英語で保育をおこない、幼少時から「聞く(リスニング)」「話す(スピーキング)」「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」の英語4技能を学ぶことができます。
英語だけでなく、算数、社会、実験、環境問題、クッキング、韓国語など、さまざまなアクティビティを通して学ぶことの楽しさを教え、自主性を育てる保育をおこなっているところが特徴です。
また、アフタースクールやサタデースクールを併設し、就学前の子どもだけでなく小学生から高校生まで楽しく英会話を学べる環境を用意しています。
アメリカ人とカナダ人のネイティブの先生だけでなく、私を含めたバイリンガル保育士が在籍していますので、保護者の方にとっては安心して子どもを預けていただけるのではないでしょうか。
私たちが大事にしているのは「考える力」を育むことです。自分のことは自分でするのはもちろん、できないときにどうすればできるかを考えることが大事と考えています。
いつも周りの大人に手助けされてばかりでは自分で考えることができない子どもになるかもしれません。逆に、自分で考えてできたという達成感と成功体験を感じてもらい、次から自信を持っておこなうようになってもらいたいですね。
就学前の子ども向けには2つのクラスがあります。1つ目が1歳から3歳までの「トドラークラス」、もう1つが3歳から6歳までの「プリスクール クラス」です。
トドラークラスでは、手をたくさん動かすことを活動のなかに取り入れています。手をたくさん動かすと、脳が活性化するんです。それを利用して、いろいろなことを子ども自身が考え、学んでほしいと思っています。
雨でなければ、毎日外遊びをおこなっていますが、遊びのなかで学ぶ力をつけていける工夫をしています。
英語に関しては、1歳から教育のなかに取り入れています。たとえば英語の歌を楽しんだり、英語の表現を学んだり、英語での指示が理解できるようになったり、といった具合で、1歳のお子さんも英語で先生やお友達と会話をしており、自然と英語が身につく環境です。
2歳になると読み書きを始め、3歳には英検ジュニアに挑戦するほどに上達します。とはいえ、トドラークラスは英語を「楽しむ」ことがメインで、勉強というよりは遊びのなかに英語を取り入れている感じでしょうか。
プリスクール クラスになると、勉強の要素も入ってきます。外遊びもしつつ英語の勉強をしっかりおこない、卒園までの英検3級合格が目標です。実際、2022年1月におこなわれた英検では英検3級に2人合格し、準2級の1次試験に合格した子もいますし、年長さんで入園して1年で英検3級合格し私立小学校(英語)に合格した子も数名います。
もちろんその子たちは保護者の方が外国籍とかではなく、日本人の保護者を持つ子どもです。子どもたちが英語をどんどん吸収できるのは、「ことばの森 スクール」が英語を身につけるのに適した環境を用意しているからだと自負しています。
鬼ごっこなどの遊びも英語でおこないますし、英語がゼロの状態で入園するお子さんも
日本語で話しかけても英語で返事が返ってくるため、自然と英語が必要ということが子どもにもわかるんですね。1,2ヵ月すると英語でのコミュニケーションが取れるようになります。
ー料金の目安はありますでしょうか?
田中:料金は、年少から年長の子どもは65,000円からですが、「ことばの森 プリスクール」は幼児教育・保育無償化支援制度の基準を満たした保育施設なので、保育の必要性の認定を受けた家庭であれば補助の利用が可能です。
このため、日本の幼稚園に通うくらいの金額で「ことばの森 プリスクール」に通うことができます。
ー実際に通っているお子さんや、保護者の方のご感想をお聞かせください。
田中:保護者の方からは、英語力についてはもちろん、「こんなに英語ができるようになるとは思わなかった」「小学生みたいに自立した」「子どもが明るく積極的になった」という感想をいただいています。
また、人見知りだった子どもが積極的になった、イベントで子どもがインタビューを受けたときに堂々と答えていた、大人しかった子どもが1年くらいで積極的になってとても元気になっていてびっくりしたと言われた、というご感想もいただきますね。
これはスクールでおこなっている「リーダータイム」の効果が大きいのではないかと考えています。リーダータイムは日本語でいうところの日直の時間と同じで、クラスのお友達の前に立って発言や質問をしたりします。リーダータイムが当たり前になっている子どもたちは、みんなの前で発言することが楽しみで、人前でも堂々と発言できるようになり、自信がついているようです。
また、「リサイタル」と呼ばれる保護者に向かってスピーチや、英語での劇や出し物をする取り組みもおこなっています。一人で舞台に立って1分間くらいスピーチをするので、人前で話す度胸や自信を身に付けることができます。
それから、子どもたちがリサイクルやゴミなど身近な問題を議論する「ディスカッション」も大切にしている取り組みの1つです。自分の意見を口に出すことを習慣にすると、発言することが恥ずかしいとは思わなくなるんです。
あるお子さんは、小学校入学後に授業中に積極的に発言し過ぎて、学校の先生に驚かれた、なんていうことを保護者の方からお聞きしたこともあります。
小学生向けの学童保育を計画中
ー今後開催されるイベントや体験スクール、また今後の展望がありましたらお聞かせください。
田中:残念ながら現在はコロナ禍によりイベントを開くのが難しい状況です。
過去には夏のお楽しみ会やハロウィンパーティーといった形でオープンスクール的な催しをしていました。現在コロナ禍の状況が落ち着いたら、そういったイベントも開いていきますので、ぜひホームページをチェックしてください。
また、体験や見学、資料請求については随時受け付け、新入園児もご入園も随時募集しています。
今後の展望としては、小学生向けの学童保育を始めることを考えています。現在も小学校の子どもが通える英会話プログラムはあるのですが、週に通える日が限られています。
卒園生の保護者様には、小学生になっても毎日英語に触れる環境を作って欲しいという要望をたくさんいただいていますので、小学校の子どもが毎日通える環境作りを検討中です。
英語教育は子どもの未来を明るくする
ー最後に読者の方へメッセージをお願いします。
田中:「ことばの森 スクール」は、英語教育に力を入れていますが、単に英語が話せるだけではなく、グローバルに活躍する人材になるよう子どもを育てたいと考えています。
海外でも通じるマナーを身につけるのはもちろん、外国人に話しかけられても萎縮せずに自分の意見をしっかりいえるような人になってほしいですね。
先ほどご説明したリーダータイムやリサイタル、ディスカッションはそのための土台作りといえますし、卒園するころには素晴らしいグローバル人材の“卵”となっているはずです。
「ことばの森」には、ご両親が英語が苦手でお子さんにはそういう思いをさせたくないと入園される方がとても多いです。
英語が話せると世界中のいろんな国の文化や考え方を知ることができ、視野も広がりますし、日本の教育では培われない事を経験できます。英語が苦手なためにそんな経験ができないのは非常にもったいないです。
子どもの未来を明るくし、可能性を広げるためにも、少しでも早く英語教育を始めることをおすすめします。
そして、そのために私たちがお手伝いできれば幸せです。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました。
■ 取材協力:ことばの森 スクール