静岡県御前崎は、ウインドサーフィンの大会の開催も多く、日本のメジャーなサーフポイントでもあります。
そこで今回は、御前崎を拠点に、ウインドサーフィンを中心としたマリンスポーツを子どもたちに教える「御前崎ウインドサーフィンクラブ」校長の石井 久孝さんにお話を伺いました。
また同クラブでは、ウインドサーフィンだけでなく、サーフィンやボディボード、シュノーケリング、SUPなど、さまざまなマリンスポーツも体験可能!
ウインドサーフィンを通して海を楽しみたい、本格的にプロの世界へいきたい方は、ぜひご一読ください。
御前崎を拠点に活動する「御前崎ウインドサーフィンクラブ」
ー本日はよろしくお願いします。まず「御前崎ウインドサーフィンクラブ」について教えてください。
石井 久孝さん(以下、石井):「御前崎ウインドサーフィンクラブ」は、渚の交番事業の一部として、御前崎を拠点にウインドサーフィンを中心としたマリンスポーツを子どもたちに教えています。
渚の交番とは、地域社会における、海と人の繋がりを構築することを目的に、海辺のさまざまな活動、活動に係る人、そして情報を横断するような拠点を整備するプロジェクトです。
そのなかで、青少年を育成する目的の活動があるのですが、その一環としてマリンスポーツのクラブ活動をおこなっています。
アクティブマリンを体験し、ウインドサーフィンを本格的にやってみたい子どもたちの受け皿となっているんですよ。
ー「アクティブマリン教室」について具体的に教えてください。
石井:「アクティブマリン教室」は、5月から9月くらいまでの間で、毎年6、7回程度おこなう体験型マリンスポーツ教室です。
まず、教室は午前と午後にあり、3、40名くらいのお子さんたちでおこないます。
6、7回の体験後に発表会をおこない1年間のシーズンが終わるのですが、そのなかでもっと本格的にウインドサーフィンをやってみたいという子たちは、御前崎ウインドサーフィンクラブ(OWC)に参加することが可能です。
どちらもウインドサーフィンを中心に教えていますが、やはり天候や波の高さなど、その日のコンディションに合わせて開催するようにしていますね。
風がないときには、そのなかで楽しめる、ほかのマリンスポーツもたくさんあるからです。
逆に波が少しあるのであれば、サーフィンやボディボードを教えたり、風も波もないときにはシュノーケリングをしたり、あと最近流行っているスタンドアップパドルボード(SUP)をしたり、さまざまなマリンスポーツを体験してもらっています。
ジュニア大会やイベントで経験を重ねて“世界レベル”の子も!
ー今後開催予定のイベントはありますか?
石井:今年のジュニアに関しては、全日本大会が8月に開催されます。
ウインドサーフィンのプロの大会も御前崎での開催が多く、新型コロナウイルス感染症の影響で少し日程が変更になり、3月中旬以降に世界戦を予定しています。
ジュニアの大会に関しては、当クラブからほぼ全員参加していて、ユースの大会などにもクラブの一環として参加していますね。
その大会以外でも、県内外のイベントや、ここ2年ほどコロナ禍で開催されていませんが島根県の大会に遠征に行くこともあります。
現地の海を体験したり、イベントに参加したり、御前崎だけでなく、日本全国の素晴らしい海岸を見て知ってもらうことも大事にしているんです。
ー経験を重ねるうちにプロに転向していくお子さんもいますか?
石井:はい。卒業生のなかには、世界のプロの大会に参加してこれから活躍するレベルの子どもたちも出てきています。
国内の大会でランキングトップは、すべてジュニア出身の選手に変わってきていますよ。
海を理解して安全に楽しく遊ぼう!親子での参加もおすすめ
ー最後に読者の方へ一言メッセージをお願いします。
石井:海は危ない、波は怖い、というイメージを持つお子さんや、保護者の方もいらっしゃると思います。
しかし、海の危険をきちんと理解していれば、問題なく楽しく遊べるんです。
ウインドサーフィンは、サーフィンと違って、波を常に被るわけではなく、穏やかな海面で風さえあればできるので、波が少し怖い子でも安全に楽しく遊べます。
海で安全に遊ぶためのウェットスーツや、ライフジャケット、安全面の教示もきちんとおこなっているので、ぜひ海へ足を運んでもらい、海と楽しく付き合っていただければなと思います。
また、御前崎のアクティブマリンは体験型のクラスで、5月に説明会があるのですが、市内だけでなく、市外の方も来ていただきたいです。
あまり遠いと現実的ではないかもしれませんが、以前は沼津の方の参加もあり、浜松や静岡の方々にも参加してもらいたいですね。
最近では、お子さんと保護者の方が一緒にやりたいと参加するケースも増えてきているので、ぜひ親子で体験してもらえればと思っています。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました!
■取材協力:御前崎ウインドサーフィンクラブ