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「こども演劇プロジェクトN.G.A.」を取材!自立性を育む創造的演劇教育とは?

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時代の移り変わりのほか、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、対面で人と関わる機会が減る昨今。

子どもたちのコミュニケーション能力低下が問題視されていることをご存じでしょうか。

そのような現代だからこそ今、多くの注目を集めているのが、「こども演劇プロジェクトN.G.A(エデュケーション部門)」がレッスンを手掛ける演劇教育です。

今回は、「こども演劇プロジェクトN.G.A(エデュケーション部門)」の代表を務める久米 伸明さんにお話を伺いました。

海外では「生きる練習」と呼ばれ、すでに一般的な教育科目として根づいている演劇教育です。興味のある方は、ぜひご一読ください。

自立に必要不可欠なスキルが身につく「創造的演劇教育」 

こども演劇プロジェクト

ー本日はよろしくお願いします。はじめに、「こども演劇プロジェクトN.G.A」の概要や強みについて教えてください。

久米 伸明さん(以下、久米):当団体は、演劇をとおして、コミュニケーション能力を身につけられるレッスンを提供しています。

対象年齢は、4歳から18歳(※高校3年生まで)の子どもたちです。レッスン回数は月2回~、ご都合や予算に合わせて選べます。

「楽しくなくっちゃレッスンじゃない!」というモットーのもとに指導を進めております。

保護者の方からは、「ほかの習いごとはどれも続かなかったのに、ここだけはいつも楽しんで通っている」という声がよく聞かれます。

強みについてですが、まず私たちがやっていることは、いわば演劇教育と呼ばれるものであり、海外では積極的に取り組まれている教育科目です。

日本でも近年になって注目度が一気に高まっている分野なのですが、その背景には子どもたちのコミュニケーション能力の低下があります。

効率化や利便化が進む現代では、子どもたちの遊び場が失われていく一方です。

昔であれば地域の子どもたちが集まる空き地があり、鬼ごっこや缶蹴りといった遊びをしては、ときには近所の人たちに怒られて…。

そういった交流のなかで社会を学び、コミュニケーション能力を身につけていったものです。

これに対して、遊び場が減った現代の子どもたちは、学校の教室という小さな世界がすべてになってしまいがちです。

そのうえ、海外の授業はディスカッションが基本であるのに対し、日本の授業はただ先生の話を聞くだけといった傾向にあります。

結果として、自分の意見を堂々ということが難しく、むしろ「目立たないように大人しくしていなければいけない」といった空気感が生まれやすいでしょう。

このような環境では、子どもたちが元来持っている創造性や問題解決能力を発揮しようがなく、育ちようもありません。だからこそ今、演劇教育に注目が集まっているのです。

特に私たちが“エデュケーション部門”と呼んでいる「こども演劇プロジェクトN.G.A」では、「創造的演劇教育」として、創造性をはじめとした演技力以外の能力をも高めることに重きを置いています。

具体的には、ただ台本どおりに演技をしてもらうのではなく、どのような言葉や演技がベストなのかをまず子どもたちに考えてもらっています。

「どうしたら面白くなるのか」「そのためにはみんなとどう協力するべきか」など、昔であれば、地域と連携して自然とできていた訓練を演劇という新たな遊び場でおこなっているのです。

もともと子どもたちは、誰でも高い想像力と創造性を持っています。そこを刺激して、脳が本来持っている機能を起こしてさえあげれば、自分で考え、人と協力して行動できる子どもへと自然に育つのです。

きちんと自立した大人になるための手助けを創造的演劇教育でおこなう、それが
「こども演劇プロジェクトN.G.A(エデュケーション部門)」です。

ただの演劇教育には終わらない!脳と体のすべてを刺激

こども演劇プロジェクト

ー「こども演劇プロジェクトN.G.A(エデュケーション部門)」のクラスやレッスン内容について、詳しく教えてください。

久米:クラスは、まず「入門スキル」「ソーシャルスキル」「スペシャルスキル」といった3つのカテゴリーに大きく分けられています。

順に難易度が上がり、より本格的になっていくので、初めて入会されるのであれば、入門スキルからになるでしょう。

この入門スキルは、4歳から小学校2年生までの「ジュニアクラス」と、小学校3年生から高校3年生までの「ドラマクラス」に分かれています。

どちらのクラスも楽しめることを優先としていることもあり、「家でやってきてください、覚えてきてください」といったことは、基本的にありません。

レッスンに来てもらった場で、講師のお手本に合わせてダンスをしたり、即興で演劇体験をしたりといった感じですね。

創造的演劇教育のメインでもある演劇体験については、小道具にはなるべく頼らず、想像力をフル活用してもらうように心掛けています。

たとえば扉の小道具だけを置いたうえで、「この扉をカチャッと開けたら、タイムスリップするよ」と伝えて、子どもたちにはイメージのなかでさまざまな時代に行ってもらいます。

「氷河期に来たら、友達が凍っちゃった!どうする!?」だとか、「ジャングルだ!みんなで協力して冒険するよ!」といった感じですね。

こうして、想像力やコミュニケーション能力、問題解決能力などを鍛えていきます。また、SDGsの観念も自然と織り交ぜるなど、さまざまな教育を意識しています。

それから、レッスンの最後には、簡易的な演技発表をしてもらっています。

このときに使う台本は、その日のメニューに関係したオリジナル台本であり、1人3言ぐらいのとても短いものです。ただし、照明をつけたスタジオできちんとおこなうのが特徴です。

ちなみに発表は親御さんに自由に撮影してもらっているほか、ネット上へのアップも自由にしてもらっています。

ジュニアクラスに比べてドラマクラスでは、年齢が上がった分、少し高度にはなるんですが、基本的な全体の流れは以上のとおりです。

こういった入門クラスのレッスンを重ねるうちに、「面白さ優先で演技がしたい!」や「ダンスや歌に力を入れたい!」など、より専門的な分野に進みたくなる子どもたちもいます。

そのときの受け皿になるのが、ソーシャルススキルやスペシャルスキルにカテゴライズされる上位クラスといった形です。

ー今後開催予定のイベントなどがあれば、教えてください。

久米:直近では、4月1日、2日に調布市せんがわ劇場にて「202X」という舞台をおこなう予定です。

こういった舞台発表は全クラス対象になることが多く、4歳から18歳までの生徒が一堂に会して、演じます。

本番に向けて緊張感を持って取り組むというのは、普段のレッスンでは得られない達成感や成長を生むでしょう。

また、子どもたちが自分たちで考えた脚本を使って演じるといったイベントも年に1回おこなっています。

ーありがとうございます。各クラスの講師の方は、どのような方が担当されているのでしょうか。

久米:入門スキルにカテゴライズされるジュニアクラスとドラマクラスでは、当団体で育成した講師が担当しています。

特別な資格取得者という訳ではありませんが、人間性を含め、講師にふさわしい者だけを選出しています。

一方、ソーシャルスキルやスペシャルスキルといった専門性の高いクラスでは、その道のプロが講師です。

たとえばプロの演出家であったり、大会で日本一獲得経験のある歌手や、トップレベルのダンサーなどが在籍しています。

楽しく演じることを通じて、コミュニケーション能力が身につくのは素晴らしいですよね。

Ameba塾探しでは、お住まいの地域や目的にあわせて塾・学習塾を検索することが可能です。

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替えの利かない創造性とコミュニケーション能力を育てよう

こども演劇プロジェクト

ー最後に、読者の方へ向けてメッセージをお願いします。

久米:こちらをご覧いただいている方は、この激動の時代に対して、何かしっくりくる習いごとを探している状況なのではないかと思います。

私たちのレッスンは主に口コミと問い合わせだけで生徒が増え続けてきましたが、今ではありがたいことに100人以上の生徒を抱えています。

またコロナ禍によりデジタルへの移行がより進んだ今、AIに負けない人間性に対する意識が社会全体で強まりました。

これについて私は、創造性とコミュニケーション能力こそが、この先の未来でも強い人間性だと考えています。

どのようにしたら解決できるのか考える想像力や思考力、そしてときには人の手を借りて協力するための力が身についていれば、子どもたちの未来はきっと明るいでしょう。

新規体験は随時募集中です。特に4月は入会する方が多いことから、参加しやすい雰囲気だと思います。

子どもが大人になったとき、きちんと一人で生きていけるようになってほしいと考えているのなら、ぜひ「こども演劇プロジェクトN.G.A」まで、お気軽にお問い合わせください。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。

■取材協力:「こども演劇プロジェクトN.G.A」

福岡 萌子
この記事を執筆した執筆者
福岡 萌子

Ameba塾探し 執筆者

幼少期はダンス、フィギュアスケート、ピアノ、英会話などを習う。英語に特化したカリキュラムが豊富な私立高校の国際情報コースに通い、イギリスでの短期留学を経験。その後、恵泉女学園大学人間社会学部にてインドネシア文化とフランス文化を学ぶ。その後、幼児~シニアを対象としたダンス講師として従事。2021年4月に株式会社サイバーエージェントグループ会社である株式会社CyberOwlへ中途入社。保護者やお子さまの目線に寄り添い、知りたい情報を確実にお届けできるよう目指しています。