勝手に勉強する子が育つ「学習法指導塾PHI」の受験合格を目的としない新スタイルの授業とは

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塾といえば、「志望校に合格するため」や「成績を上げるため」に通わせるものと考えている方が多いのではないでしょうか。

しかし、そのような目的意識を子どもに強く持たせることは難しく、結果として「やりなさいといわれているからやる」、勉強に対する意欲の薄い子どもが増えてしまうのは問題です。

そこで今回は、塾の常識を真っ向から打ち砕く「学習法指導塾PHI(ファイ)」塾長の切替 一薫さんに、お話を伺いました

学習法指導塾PHIは、受験合格や、成績を上げるためだけの指導は一切しません。

子どもが勉強にやる気を出してくれないと悩んでいる保護者の方は、ぜひご一読ください。

  1. 受験合格を目的とした指導は一切なし!新スタイルの学習塾
  2. 勝手に勉強する子ができる!他人の手を借りずとも学べる子どもへ
  3. 完全カスタマイズのカリキュラムで予算に合わせた最適なプラン
  4. 受験ありきではない“子どもの未来を本当に考えた指導”を

受験合格を目的とした指導は一切なし!新スタイルの学習塾

切替さんがホワイトボードの前で指導している画像

ー本日はよろしくお願いします。はじめに、「学習法指導塾PHI」がどのような塾なのかを教えてください。

切替 一薫さん(以下、切替):「学習法指導塾PHI」は、受験や成績のために勉強せず、興味があることを軸に、好きなことから学ぶ塾です。

一番の特徴としては、“受験合格や成績を上げるためだけの指導はしない”こと。受験に合格することを主軸とした指導では、どうしても効率を追求した、詰め込み型の勉強法になってしまいます。

そのような勉強では、受験に合格したとしても、そのあとが続きません。そして勉強する意味を見いだせず、燃え尽き症候群のようになって、次第に成績が落ちてしまう子どもも少なくないのです。

したがって当塾では、子どもの興味があること、好きなことを追求していく指導をおこなっています。

子どもたちの知的好奇心を刺激することで、自然と自分なりの勉強スタイルが身につき、自ら進んで勉強をする子どもに育ちます。

その結果として、自然と成績もついてくることはありますが、ただ点数を取るためだけの、その場限りの指導はしないんですよ。

ー授業には保護者も参加可能なのですよね。

切替:はい。できる限り保護者の方にも参加していただきたいと考えています。

ちなみに、授業を見守る形ではなく、お子さんと一緒に授業を受けていただくスタンスに近く、保護者の方からもどんどん質問を投げてもらっています。

親子で受ける授業は、とても楽しんでいただけていますね。

また、親子で授業を共有することで、授業外でも勉強に対する感想や、意見交換が具体的にできるようになります

このことによる効果は非常に高いと感じていて、勉強を自ら進んでおこなう姿勢を身につけるうえでは、親子の関わり方が非常に大きな要素になると考えています。

「お母さんやお父さんも一緒に頑張ってくれている、自分を理解してくれている」と感じられる環境は、子どもが勉強に意欲を持つための重要な土台です。

このような環境づくりにも、当塾の授業は役立つと思っています。

勝手に勉強する子ができる!他人の手を借りずとも学べる子どもへ

zoom授業の様子の画像

ー他社にはない「学習法指導塾PHI」の強みについて具体的に教えてください。

切替:当塾の特徴でもある、受験合格や、成績アップそのものを目的としていないことが強みでもあります。

志望校に合格することが子どもたちの最終目的ではなく、その後の将来のために繋がる指導を優先したいと考えているんです。

指導内容は、子どもの興味や性格、家庭環境に合わせたものになっています。

具体的には、丸暗記を禁止していて、「あれをしなさい、これをしなさい」といったこともいいません。

子どもによっては、「勉強はしなくてもよい」と勉強禁止令を出すことすらあります。

子どもにもっと勉強をしてほしいと考えて入塾を希望する保護者の方が多いので、驚かれるどころか不安になる方もいるかもしれませんね。

しかし、やる気がない状態で無理に勉強をやらせても、「やりなさいといわれるからやっているだけ」になり、自ら進んで勉強する子どもには育たないでしょう。

そこで当塾では、まず子どものノートや、答案を拝見し、授業の理解度、興味関心のほか、性格や思考パターンまで把握します。

そのうえで、子どものやる気があるときだけ指導をするため、指導を受けられる回数や、時間の制限を設けていないんですよ。

子どものやる気にムラがあるのは当たり前のことで、毎日決まった時間に、決まった量を淡々と勉強するというのは、子どもの生活スタイルにも合わないと考えるからです。

ほかには、やる気や興味関心を引き出すために、子どもの好きなものを題材にして、授業をおこなっています

たとえば、ゲームの話やアニメ、漫画の話などを題材にすることも多く、ときには子どもと一緒にゲームをすることもあります。

「今日は国語の勉強をしよう」とか、「〇年生の勉強を進めていこう」といった枠組みは一切ありません。

子どもの興味関心に合わせて指導をするので、歴史ゲームから歴史だけでなく国語の和歌を学ぶこともあり、小学生にして高校生の勉強範囲を学ぶこともあります。

丸暗記や、何度も繰り返しおこなう勉強はせず、今考えていることを一緒に徹底的に追究するようにしていますね。

こうすることで、根本的な部分を考える力が身につき、自然と学年の枠を超えた内容にまで踏み込むことになります。

でも教科書にあるようなことを扱っているわけではないので、子どもはどんどん突っ込んでくるんですよ。

私も、「幽霊はいるのか」とか、「どこの株が儲かるか」とか、くだらない話にすぐ乗って話題にしてしまいます。

いわゆるお堅い授業というよりは、雑談が9割を占めるような授業方針で、その子なりの勉強スタイルを確立し、塾を卒業したあとも困らないようにするのが当塾の目標なんです。

ーそのような方針であっても、結果的に成績は上がるものなのでしょうか。

切替:正直なところ、成績の向上につながるかどうかは、重要でないと考えています。

塾講師の発言としては驚かれるかもしれませんが、私は点数化されることだけを頑張る必要はないと思うのです。

それこそ、これまで教えていた子どものなかには、サッカー選手になった子もいましたし、漫画家になった子もいました。

どのような分野にしろ、自分が一生懸命になれる世界で、自ら努力できるスタイルを身につけられることが最良だと思っています。

ただ、そうはいっても学校に通っている限りは、成績が付きまとうものです。

そのため、当塾に通っている子どものなかでも5人中4人くらいは「成績を上げたい」といってきますね。

これまで多くの子どもを見てきましたが、自らやる気を出した子に関して、成績が上がらないケースはほぼありませんでした

やる気が出なかったらどうするのか、と心配される方も多いのですが、今の世の中、放っておいても勉強の話題から逃げることが難しいぐらい学べるネタが溢れています。

そのため、興味のあることに付き合うだけでも、ほとんどの子がどこかのタイミングで勉強に向くものです。

そこで自分にあった勉強スタイルが身についている子は、勝手に成績や合格を取ってくるんですよ。

覚える努力や、問題を何度も解くこともしませんが、根本的な部分からの理解ができるようになっている子は、一回やるだけで解けるようになってしまいます。

こうやって勉強ができるようになった子は、偏差値が足りなくても、過去問で合格点に届かなくても合格してしまいますし、なによりギリギリで合格しても、進学先でも上位に入り込みます。

努力して点を取るのも素晴らしいと思いますが、やはり夢中になって取り組む子には勝てないと思いますね。

ー指導を担当されているのは、切替さんご自身なのですよね。

切替:はい、ほかに社員講師やアルバイト講師は一切おりません。そのため、講師によって指導の質が異なるといったご心配は不要です。

また、これもほかの塾と大きく異なる点なのですが、聞くよりも教えたほうが学習できることから、生徒同士で教え合うといった取り組みもしています

アメリカ国立訓練研究所でも、勉強方法と学習定着率の関係性について発表していて、授業を受けるだけではたったの5%しか学習定着しないといわれています。

より能動的な勉強方法のほうが定着率は高く、なかでも自分が教える側に立つという方法では、定着率が90%にもなるのです。

そのため、複数人が参加している授業では、子どもたちに「教えてあげて!」と声をかけ、自ら説明する場を積極的に設けているんですよ。

このような勉強方法は昔から知られていることなのですが、一般的な塾では取り入れづらいのが現実です。

だからこそ、当塾の大きな強みのひとつともいえますね。

完全カスタマイズのカリキュラムで予算に合わせた最適なプラン

zoom授業の様子の画像

ーカリキュラムについて詳しく教えてください。

切替:当塾では、いわゆるカリキュラムというものを用意していません。

しかし、志望校がある子に合わせたプランを一緒になって考えることはあります。

ただ、そもそもとして用意された教材をメインに効率よく勉強を進める指導方針ではないため、一般的な塾でつくるような、全員一律のカリキュラムではありませんね。

授業内容は、子どもの周りで実際に起きていることをよく取り入れていて、たとえばコロナのことであったり、地震や台風のことであったり、子どもから話題に出してきたことを発端に話を広げていくことが多いです。

子どもの興味次第では、高校で学ぶような話にまで及びますが、身近なことから広げていくことで実感を伴った学習になり、理解もしやすいと考えています。

ー料金についても教えてください。

切替:料金プランについては、指導内容や、ご家庭の都合に合わせて、月額1万円~という形でカスタマイズしています。

料金の目安は、以下のとおりです。

料金目安(月額) 内容
1万円 保護者向けアドバイス
3万円 学習法指導
6万円 テストなどを見据えた勉強法の指導
9万円 受験を見据えた勉強法の指導


一番安い月額1万円の「保護者向けアドバイス」は、保護者の方に向けて、お子さんへの接し方に関するアドバイスをするといったものです。

日々の勉強内容や、テストの結果を送ってもらい、お子さんにあわせた学習方法、声かけに関するアドバイスをします。このプランは、ほかの塾との掛け持ちにもおすすめですね。

月額3万円以上になると、私がお子さんに対して直接アドバイスや授業をします。

なかでも、月額6万円、9万円のプランでは、点数を取るための戦略の立て方、過去問の分析方法など、テストや受験などの指導がメインです。

けれども、講師や親のいうとおりにやるのではなく、子ども自身が自ら考え、行動できることを目標としているのは、どのプランであっても変わりません

当塾では、ご予算に合わせた最適なプランを提案しているので、お気軽にご相談ください

受験ありきではない“子どもの未来を本当に考えた指導”を

切替さんが座っている画像

ー今後の展望について教えてください。

切替:最近は、塾での勉強に縛られない家庭が増えてきていて、塾に頼り切らない勉強スタイルが浸透しつつあると感じています。

しかし、今はまだ塾での勉強スタイルを家に持ち込むといった変化でしかなく、これによってうまくいかずに苦しんでいる子どもや、ご家庭が多いとも感じています。

塾の勉強スタイルはあくまで塾向けであって、家での勉強に向いたスタイルはまったく異なるんですよね。

そのため、家での勉強のやり方、適した方法を広く伝えていきたいとは考えています。

ー最後に、読者の方に向けてメッセージをお願いいたします。

切替:受験合格を目的とするのであれば、既存の勉強方法で効率よくやっていくのが手っ取り早いのは間違いありません。

ただ、それでずっとうまくやっていけるような子どもは、全体の2割程度。残りの8割は、どこかのタイミングでついていけなくなります。

合わない方法を続けていては、いずれ限界がくるのは、勉強に限らず当然のことです。

たとえ受験合格までは順調にいったとしても、いざ入学してみたらこれまでのやり方が通用しないなんてこともよくあります。

多くの塾は、あくまで受験合格までを目的としており、その先まで考えた指導方針ではないので仕方ありません。

既存の勉強方法では、塾講師や親のいうことしか学べず、自分で考えられない子どもに育ってしまいやすいのです。

そうならないためには、早い段階で、お子さんやご家庭にあった勉強スタイル、ひいては考え方を確立させる必要があると思います。

それから、学歴が有利に働く場面も確かにありますが、だからといって無理に教育にこだわる必要はないのではないでしょうか。

苦しい思いをしてまで無理に勉強をする必要はないと、私は考えています。

保護者の方には、まず勉強ありきではなく、お子さん自身を見てもらいたい。そのうえで、子どもの素質を伸ばしてあげたい、勉強に苦しんでいる子どもに合った勉強方法を見つけてあげたい、という方はぜひご相談ください

さまざまな視点から、ご提案ができるのではないかと思います。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。


■取材協力:学習法指導塾PHI

福岡 萌子
この記事を執筆した執筆者
福岡 萌子

テラコヤプラス by Ameba 執筆者

幼少期はダンス、フィギュアスケート、ピアノ、英会話などを習う。英語に特化したカリキュラムが豊富な私立高校の国際情報コースに通い、イギリスでの短期留学を経験。その後、恵泉女学園大学人間社会学部にてインドネシア文化とフランス文化を学ぶ。その後、幼児~シニアを対象としたダンス講師として従事。2021年4月に株式会社サイバーエージェントグループ会社である株式会社CyberOwlへ中途入社。保護者やお子さまの目線に寄り添い、知りたい情報を確実にお届けできるよう目指しています。